トンネリング【tunneling】
トンネリング
トンネリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 02:08 UTC 版)
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ネットワーク技術におけるトンネリングとは、インターネット等のなんらかのネットワークで接続されている、物理的、または、論理的に離れた2点間を、仮想の回線(トンネル)によりあたかも同一点であるかのように扱えるようにすることである。
トンネリングにより、複数の離れた場所にあるLANなどの私的なネットワークを仮想的に直結し、あたかも同一のネットワークであるかのように通信を行うことができる。このような技術(サービス)はVPN(Virtual Private Network)という。
トンネリングは、何らかの通信プロトコルを含むパケット等の全体を、別のレイヤ、あるいは同一のレイヤのプロトコルのデータ(ペイロード)に埋込んで通信するカプセル化(encapsulation) により実現されることが多く、通信したいプロトコルそのままでは通信することが不可能な場合などに利用される。
IPv6 over IPv4 トンネル
直接IPv6ではつながっていないIPv6ネットワーク同士を接続するときに、途中IPv4を経由するために使われるのがIPv6 over IPv4トンネルである。
関連項目
トンネリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 14:26 UTC 版)
IPv6のネイティブな接続を提供しているISPはまだ少ない。そのため、IPv4パケット上にIPv6パケットをカプセル化して通すトンネリング技術を使い、既存のIPv4インフラを利用してIPv6を提供するISPもある。トンネリングに用いられる技術には以下のようなものがある。 IPv4のネットワーク上でIPv6のパケットを搬送するためのトンネリング6over4(英語版) (RFC 2529) 6to4 (RFC 3056) : 品質が保証されない、パケット盗聴などのセキュリティ問題が起こりやすいという理由でHistoricalとなった (RFC 7526)。 Teredo (RFC 4380) ISATAP (RFC 5214) 6rd (RFC 5569) 6in4(英語版) (RFC 4213) IPv6のネットワーク上でIPv4のパケットを搬送するためのトンネリング4in6(英語版) (RFC 2473) Dual-Stack Lite(DS-Lite) (RFC 6333) MAP-E, MAP-T(英語版) (RFC 7597, RFC 7599) 4rd(英語版) (RFC 7600) Windowsでの留意事項 Windowsでは、6over4, Teredo, ISATAP, 6to4のみがOSとしてサポートされている。他の方式を使用するには、サードパーティ製のソフトウェアを追加する必要がある。 Windowsでは、IPv6のグローバルアドレスが設定されていない場合、Microsoftが無償提供しているTeredoによる接続サービスによるトンネリングを自動設定する。 Windowsでは、IPv4のグローバルアドレスが設定されている場合、Microsoftが無償提供している6to4による接続サービスによるトンネリングを自動設定する。 Windows Vista以降による接続では、ホスト名で通信相手を指定した場合にIPv6で通信できない場合がある。これは、ホスト名のアドレス解決においてホストにリンク ローカル アドレスまたは Teredo アドレスしか割り当てられていない場合、DNSクライアントサービスはIPv4用のAレコードに関するクエリだけを送信するためIPv6アドレスが取得できないためである。この場合、ホスト名では通信対象のIPv6アドレスを特定できず、URLで直接IPv6アドレスを指定したりしない限り、指定した相手にIPv6で通信することはない。 UNIX系OSでの留意事項 基本的にカーネルの版数やディストリビューション、パッケージの構成に依存するため、どの方式のトンネリングが使用できるかは明示できない。Linuxの場合、ディストリビュータによるサポート範囲では、6over4、ISATAP、6to4程度である場合がある。
※この「トンネリング」の解説は、「IPv6」の解説の一部です。
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