トンネリングモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 09:40 UTC 版)
「Layer 2 Tunneling Protocol」の記事における「トンネリングモデル」の解説
L2TPトンネルは、PPPセッション全体にわたったり、2セグメントセッションの片方のセグメントのみにわたって張ることが出来る。これは4つの異なるトンネリングモードによって表すことが出来る。つまり、 任意トンネル 必須トンネル - 着信呼 必須トンネル - 発信呼 L2TPマルチホップコネクション 任意トンネルモードでは、トンネルはユーザによってつくられ、一般的なL2TPの使用はLACクライアントと呼ばれるクライントを有効にする。ユーザはL2TPパケットを、LNSへ転送するインターネットサービスプロバイダ (ISP)に送る。ISPはL2TPをサポートしている必要は無く、ただL2TPパケットをLACとLNSの間で転送できれば良い。LACクライアントは、事実上リモートクライアントと同様に同じシステム上に存在するL2TPトンネルのイニシエーターの働きをする。L2TPトンネルは、L2TPクライアントからLNSまでのPPPセッション全体に及ぶ。 必須トンネルモデルの着信呼では、トンネルはISPのLACとLNSホームゲートウェイの間で作られる。企業はVPNを用いるリモートユーザに、会社のサーバにアクセスできるアカウントにログイン出来るようにする事ができる。結果的に、ユーザはPPPパケットを、ISP (LAC)でL2TPにカプセル化をしてトンネルでLNSに送る。必須トンネリングの場合、ISPはL2TPを受容できなければならない。このモデルではトンネルはISPとLNSの間のPPPセッションのセグメントのみで張られる。 必須トンネルモデルの着信呼では、ホームゲートウェイ (LNS)はISP (LAC)へトンネルを開始し(呼び出し発信)、PPPが有効になったリモートユーザであるクライアントにローカル呼び出しをするように、ISPへ指示する。このモデルはリモートPPP応答クライアントがISPと不変な既定の電話番号を持つケースの為に意図されたものである。このモデルは、インターネット上に存在する既定の会社が、ダイヤルアップ接続を必要とするリモートオフィスとコネクションを確立することを必要とするときに使われると期待されていた。 このモデルにおいて、トンネルはLSNとISPとの間のPPPセッションのセグメント間に渡ってのみ張られる。 L2TPマルチホップコネクションは、クライアントの代わりにLACやLNSがL2TPトラフィックをリダイレクトする方法である。マルチホップコネクションはL2TPマルチホップゲートウェイを用いて設立される。トンネルは、クライアントであるLACからL2TPマルチホップゲートウェイと、さらにL2TPマルチホップゲートウェイと相手方LNSとの間で設置されるもう一つのトンネルによって確立される。クライアントであるLACとLNSの間のL2TPトラフィックはゲートウェイを通過して相互にリダイレクトされる。
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