リモート
リモートとは、リモートの意味
リモートとは、複数の対象が離れている状態のこと。日本語では、「距離が遠い」「へんぴな」「文明から隔絶した」「時間的に遠く隔たった」「血縁関係が遠い」「人や態度がよそよそしい」など物や人に対して用いられる。リモートの語源
リモートの語は、もともとは「取り去る」や「無視する」を意味するラテン語の removere から派生した単語である。「動かす」の意味の動詞 movere に「逆方向へ」「反対して」「再び」を示す接頭辞 re- が付けられている。これらの語義を組み合わせることで、複数の対象が異なる方向に「離れ」たり、「離れた状態での関係」を説明したりする意味が生まれた。このようなラテン語の語義は英単語の remote にも受け継がれ、今ではさまざまな場面での距離を示す表現に用いられている。リモートに由来する言葉
日本語で「リモート」という語を含む一般名詞の代表は「リモコン」である。リモコンは、正式にはリモートコントローラーと呼ばれ、テレビなどの操作の際に機器から離れた場所で各種スイッチの操作を行う手のひらサイズの小型電子機器を意味する。ちなみに、テレビの「テレ tele- 」もリモートと同じく距離を示す接頭辞のひとつである。たとえば、リモートワークをフランス語に訳すと「テレトラバーユ télétravail」となる。リモートワーク、リモートデスクトップとは
業務分野で「リモート」の語が用いられる場合、遠隔操作による作業環境を指すことが多い。企業における事務系業務はオフィスで行われることが一般的である。同じ執務室にデスクが並び、机上にはネットワークにつなげられたパソコンなどの端末が置かれ、それを用いて業務を行う。「リモートワーク」環境では、このようなオフィスを離れて、自宅やカフェなどで業務を行う。このとき、ノートパソコンなどの端末をセキュリティが確保されたネットワークで本社のサーバーやクラウドなどに接続する。このような作業環境を構築すれば、オフィスでの対面環境には及ばないことが多いが、上司からの指示を受けたり、同僚との作業分担の調整などの作業が可能となる。「リモートデスクトップ」は、端末による遠隔操作を表す単語である。オフィスに置かれたパソコンのデスクトップ上のファイルに外部からアクセスしたい場合などに用いる。直接端末を操作する必要がなく、ネットワーク経由でノートブックパソコンやスマートフォンにパソコンのデスクトップを表示させるのである。この仕組をユーザーサポートに応用したのが「リモートサポート」といえる。パソコンのトラブルが起きたときに、サポートデスクに連絡してもエンジニアがすぐに駆けつけるとは限らない。そこで、ユーザーパソコンのデスクトップをサポートスタッフのパソコンで表示して作業を行うのである。このことにより、問題解決までの時間を短縮したり、人的資源を有効活用したりすることが可能となる。
リモート飲み会、リモート帰省とは
2020年に世界的な流行となった新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響によって、人々の社会活動は大きな影響を受けた。その結果、これまでになかった新しい行動様式が発生し、代表的な例として「リモート飲み会」や「リモート帰省」などが注目されている。ウィルスによる感染症にはワクチンが有効とされるが、薬として市場に流通するまでには数ヶ月から数年単位のタイムラグが発生する。その間、最も重要な予防策は罹患者に接触しないことである。そのため、従来は同じ空間を共有して対面で行われてきた社会的な行為について、感染リスクの高さが指摘されることになった。そこで注目されたのが既に述べた「リモートワーク」という仕事の仕方である。同時に、仕事以外の社会的な活動についても、この方法を適用したのが「リモート飲み会」や「リモート帰省」といえる。「リモート飲み会」では、オンラインミーティングのためのデジタル技術を「飲み会」という交流に使うのである。また、政府による緊急事態宣言の発令による移動自粛要請を受け入れながら家族との交流を行う方法として「リモート帰省」が提案されている。交通機関を使った移動を伴う実家への帰省をせずに、オンラインで家族や旧友との進行を深める方法である。
これらの例では、同じ現実空間を共有することはできない。しかしながら、自分の好きな酒を周囲に気遣いすることなく自分のペースで楽しめたり、帰省する時間的または財政的余裕がなくても会話ができるという利点も多い。そのため、リモート行為は対面で行う行為の代替ではなく、これまでに新しい可能性を評価する声も多い。
リモート【remote】
リモート
リモート
リモートとは、物理的に分離されており、通信回線などのネットワークによって接続された状態にある、マシンやシステム、環境などのことである。
リモートのマシンやシステムは、物理的に切り離されているために、キーボードやマウスといった入力装置ではなく、特殊な通信手段による接続を必要とする。特殊な通信手段と特定のアクセス方法を用意することで、間接的にリモートへアクセスすることが可能となる。
物理的に異なる場所に存在しており、インターネットなどを利用することによって手元のマシン(クライアント)と接続可能な状態になっているサーバーマシンは、リモートサーバーなどと呼ばれる。また、そのような遠隔地のシステムを利用するユーザーは、リモートユーザーと呼ばれる。遠隔地から、システムにログインして利用することを、リモートアクセスと言う。
Windows XPででは、遠隔地からシステムを利用するための機能として、リモートデスクトップと呼ばれる機能が提供されている。リモートデスクトップを利用すると、遠隔地のPCから、通常の手元のデスクトップをローカルマシンで直接画面を表示するのと同様のユーザインタフェースで、システムを利用することができる。同様のものにVNC(Virtual Network Computing)というシステムもある。これは、画面情報と、キーボードやマウスといったシステムイベント情報を、遠隔地にあるマシンに伝送することにより、リモートマシンを、あたかも手元にあるPCであるかのように遠隔操作することを可能とするものである。
マシンの保守にあたり、物理的なパーツの交換などは、実際にそのマシンを設置しているデータセンター等のサーバールームに足を運ぶ必要がある。しかし、OS上の操作で可能な、設定変更やデータのバックアップといった保守作業については、通信回線がつながっていれば、遠隔地からでも行うことができる。このような保守の形態は「リモート保守」と呼ばれている。また、Webアプリケーションなどの開発では、システムの動作が、サーバ側とクライアント側に渡っていて通常の確認方法が適さない場合がある。このような場合、サーバ動作を、通信回線を用いて遠隔地から覗きながらデバッグする「リモートデバッグ」の方法を用いることがある。
リモート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/12 18:48 UTC 版)
『リモート』 (REMOTE) は、原作:天樹征丸・画:こしばてつやによる日本の青年漫画。『週刊ヤングマガジン』(講談社)で2002年9号から2004年28号まで連載された。単行本は全10巻(講談社ヤンマガKCスペシャル)。
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- ^ “深田恭子を携帯電話でリモートコントロール”. SANSPO.COM. (2002年10月3日). オリジナルの2002年10月18日時点におけるアーカイブ。 2018年4月8日閲覧。
- ^ “主演級の存在感が光った堂本が接戦を制し初受賞”. webザテレビジョン (2003年1月29日). 2009年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月8日閲覧。
- ^ “光一が作詞作曲もした主題歌でみごと栄冠!”. webザテレビジョン (2003年1月29日). 2009年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月8日閲覧。
- ^ “【助演男優賞】堂本光一 キムタクに勝った! 初の栄冠…“陰”の役者魂”. 日刊スポーツ. (2002年). オリジナルの2003年4月30日時点におけるアーカイブ。 2018年4月8日閲覧。
- ^ 放映時は旧芸名のEITA名義だった。
リモートと同じ種類の言葉
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