リモート‐プロシージャコール【remote procedure call】
リモートプロシージャコール
【英】Remote Procedure Call, RPC
リモートプロシージャコールとは、ネットワークによって接続された他のコンピュータ上でプログラムを呼び出し、実行させるための手法のことである。あるいは、そのためのプロトコルのことである。
リモートプロシージャコールでは、プログラムの実行に用いられるサブルーチンの呼び出し(プロシージャコール)をネットワークを通じたマシンに対して行うことによって、遠隔地のマシンに処理を行わせている。リモートプロシージャコールを用いることで、ネットワークを通じて他のマシンに処理を行わせ、その処理結果だけを受け取ることができる。
リモートプロシージャコールに対して、ローカルマシンにおいて行われる通常のプロシージャコールは特にローカルプロシージャコール(LPC)と呼ばれる。一般的に、プログラムを実行するアプリケーションソフトの側では、リモートプロシージャコールとローカルプロシージャコールの違いを意識せずに扱うことができるようになっている。
リモートプロシージャコールは、クライアント・サーバーシステムや分散処理(分散コンピューティング)技術を実現する仕組みとして利用されている。Sun Microsystemsが開発したNFS(Network File System)や、DCE(Distributed Computing Environment)、Microsoftの分散オブジェクト技術であるDCOM(Distributed Component Object Model)などでは基幹技術のひとつとして採用されている。リモートプロシージャコールを行うためのプロトコルとしては、HTTPを通じてXML形式のデータをやり取りするXML-RPCや、Javaを使用するJAX-RPCなどがある。
遠隔手続き呼出し
(リモートプロシージャコール から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/12 08:52 UTC 版)
遠隔手続き呼出し(えんかくてつづきよびだし、英: remote procedure call、リモートプロシージャコール、略してRPC)とは、プログラムから別のアドレス空間(通常、共有ネットワーク上の別のコンピュータ上)にあるサブルーチンや手続きを実行することを可能にする技術。その際に遠隔相互作用の詳細を明示的にコーディングする必要がない。つまり、プログラマはローカルなサブルーチン呼び出しと基本的に同じコードをリモート呼び出しについても行う。遠隔手続き呼出しを行うソフトウェアがオブジェクト指向プログラミングに基づく場合、遠隔手続き呼出しのことを リモート呼び出し(英: remote invocation)あるいは リモートメソッド呼び出し (英: remote method invocation、英: RMI)と呼ぶこともある(Java RMIなど)。
- 1 遠隔手続き呼出しとは
- 2 遠隔手続き呼出しの概要
- 3 起源と歴史
- 4 関連項目
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