イー‐ピー‐エス【EPS】
EPS
読み方:イーピーエス
EPSとは、PostScriptのデータをソフトウェアで交換するためのファイルの形式のことである。
テキストデータや画像データなど、ページ上の全ての要素を含んでおり、また、高解像度用と低解像度用の2つのデータを内部に持っているため、デスクトップでは低解像度用のデータで高速な編集を可能にし、印刷時には、高解像度用のデータでプリンタの最高性能の出力を得ることを実現している。DTPの分野で幅広く利用されている。
ソフトウェア: | dpi DTP Display PostScript EPS ポートレートモード ICM カラーマネジメントシステム |
Encapsulated PostScript
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/07 11:52 UTC 版)
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拡張子 | .eps, .epsf, .epsi |
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MIMEタイプ | application/postscript application/eps application/x-eps image/eps image/x-eps |
タイプコード | EPSF TEXT |
UTI | com.adobe.encapsulated-postscript |
種別 | 画像ファイルフォーマット |
派生元 | PostScript |
Encapsulated PostScript(エンキャプサレイティッド・ポスト・スクリプト)はPostScriptをベースとし、バウンディングボックスやプレビュー画像等の他のメディアに埋め込む際に必要な情報を補った画像ファイルフォーマット。
通常は略称であるEPSの名で呼ばれる。
epsf (Encapsulated PostScript File,Format) は表し方の一つ。画面以外にもプリンターやイメージセッターなど各種の媒体で同じファイルを正しく表示することができる。
解説
ベクトルデータとビットマップデータの両方を含むことができ、ベクトルデータのみを含むEPSファイルは、画像を拡大しても画質が落ちることはないが、同じEPSでもビットマップデータを含むEPSファイルに関しては、画像を拡大するとビットマップ部分の画質が落ちる。
ドロー系のソフト(Inkscape,Illustrator,CorelDRAW,FreeHand など)やビットマップ系のソフト(Photoshop,Corel Paint Shop Pro, Gixpro など)で作成・編集を扱うことができる。また、ドロー系のソフトtgifで生成が可能である。
Microsoft社製品には挿入できない
Microsoft Officeでは、EPSファイルを画像形式として本文に挿入して扱うことができた。しかし、2017 年 4 月 11日のセキュリティ更新プログラムより、これがデフォルトで無効(OFF)になった[1]。その時点では、レジストリーを書き換えるとこれを有効(ON)にできたが、2018年5月からOffice 365では徐々にレジストリ書き換えが使えなくなり、10月にはOffice 365の全ユーザーに対してレジストリ書き換えが使えなくなった[2]。
脚注
関連文献
- 『PostScript詳細解説―PDFの元となった標準ページ記述言語とその実装 /CD-ROM付き』CQ出版社〈OPEN DESIGN BOOKS〉、1997年12月20日。ISBN 9784789818513。
- 『インタプレス―電子出版のためのページ記述言語』丸善、1989年3月30日。ISBN 9784621033500。
関連項目
- Scalable Vector Graphics (SVG) - 他のベクタ形式の画像フォーマット
- Windows Metafile (WMF, EMF) - 他のベクタ形式の画像フォーマット
- DCS色分解
「Encapsulated Post Script」の例文・使い方・用例・文例
- PO は Post Office の略です.
固有名詞の分類
画像ファイルフォーマット |
Lossless JPEG ILBM Encapsulated PostScript ビットマップ画像 ベクターイメージ |
PostScript |
Ghostscript Display PostScript Okular PostScriptフォント Encapsulated PostScript |
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