ハヤカワ・SF・シリーズとは? わかりやすく解説

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ハヤカワ・SF・シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/10 02:29 UTC 版)

ハヤカワ・SF・シリーズは、早川書房1957年12月から[1]1974年11月までに[2]318冊[1][2]刊行したSF小説叢書。1975年以降も増刷されたものもある。銀の背表紙であったことから「銀背[2]の愛称で親しまれ、「(ハヤカワ)ポケットSF[3]とも呼ばれた。E・E・スミスやH・G・ウェルズなどの古典作品は金の背表紙(金背)であった[2]

判型は先行して刊行されていたハヤカワ・ポケット・ミステリ(ポケミス)と同じく「ポケット・ブック判」という独自サイズ(縦18.4cm、横10.6cm)の上下二段組で、箱入り。

1957年12月「ハヤカワ・ファンタジイ」という名称で刊行開始[2]。これは当時まだ偏見の強かった「サイエンス・フィクション」という言葉をあえて避けたものである[4]。取り上げる作品としては、一般読者、とくにミステリの読者を意識して、最初からプロパーなSFを選ばず、サスペンス・スリラーとしても読めるものを選ぶ方針とした[4]

本シリーズ最後の書籍は1974年11月に刊行されたハリイ・ハリスン『殺意の惑星』(318冊目)[2]である。その4年前にあたる1970年8月[1]にはハヤカワSF文庫(現・ハヤカワ文庫SF)が刊行されており、早川書房のSFレーベルはハヤカワSF文庫に1本化される事となった。

本シリーズから刊行された318冊のうち、181冊はハヤカワSF文庫からも再販され、36冊は他の叢書や他社から再出版された[5]

2012年には同じくポケット・ブック判で新☆ハヤカワ・SF・シリーズが創刊された。

年表

参考文献

出典

  1. ^ a b c #ハヤカワ
  2. ^ a b c d e f g h i #ameqlist
  3. ^ #栗本 ハヤカワ・SF・スペシャル版あとがき。位置3037。
  4. ^ a b 福島正実 2009, 「~'60」の章の「2」の節.
  5. ^ 見捨てられた銀背”. okmh.web.fc2.com. 2025年4月10日閲覧。
  6. ^ #栗本

関連項目


外部リンク





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