大阪編
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テレビで偶然、博多にバウがいることを知った犬神家一同は急いで「千春ちゃん」に向かうが、バウはすでに米村と共に大阪に向かっていた。一方バウをバッグに詰め新幹線で大阪に向かう米村は、眠っている間に新大阪で置き引きに遭いバッグを盗まれてしまう。米村に会いさえすれば一件落着だと安心しきっていた犬神家一同だったが、置き引きに遭ったことを知り意気消沈。サブは一人大阪に残り、バウを探しだしてみせると提言する。さやかと大五郎を東京に帰し一人張り切るサブの前に、今にもトラックに轢かれそうな酔っ払いが。サブは酔っ払いを助けるが、代わりに自分が撥ねられてしまう。二週間後、腹を減らしたバウが旨そうな匂いを嗅ぎつけ駆け込んだのはお好み焼き屋「いさみや」。なんとそこで出会ったのは事故のショックで記憶喪失になったサブであった。 チエ 「いさみや」の看板娘。腹を空かした野良猫や野良犬に食べ物をあげる、優しい女性。記憶喪失になったサブを甲斐甲斐しく看護し、いつしかサブに淡い恋心を抱くようになる。 チエの父 サブが助けた酔っ払い。「いさみや」の店長。サブが身分証明になるものを何一つ持っていなかったためどうすることもできずにいたが、「全て自分が蒔いた種だ。」と責任を感じ、サブの記憶が戻るまで面倒を見ることを決意する。
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大阪編(第1週 - 第8週)
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「マッサン」の記事における「大阪編(第1週 - 第8週)」の解説
1971年(昭和46年)5月、北海道余市町のウィスキー蒸留所で開催された「スーパーエリー特別賞受賞祝賀式典」の会場にて、ウイスキー会社の創業者で社長の亀山政春は、壇上に飾られた自社製のウイスキー「スーパーエリー」と亡き妻エリーの遺影を眺め、彼女と過ごした日々を回想していた。 スコットランドでウイスキーの醸造技術を学ぶ政春は、現地の女性エリーと出会い、1920年(大正9年)に結婚。日本産のウイスキーを造る夢を叶えるため、周囲の反対を押し切り彼女を連れて帰国する。訪れた広島の政春の実家では、外国人との結婚を母は猛反対するが、政春の良き理解者であった父は家業の造り酒屋「亀山酒造」を継がせたい本心を抑え、政春の進路を応援する(第1週)。 政春とエリーは、政春の元の職場である「住吉酒造」でウイスキー作りを始めようと大阪で新婚生活を始める。政春と結婚する心算だった社長・田中大作の娘・優子は、政春とエリーに嫌がらせをするが、エリーに炊飯を教えたことを機に友情が芽生える。また、エリーに警戒していた近所の住民も、町の世話役・キャサリンの仲介で打ち解けるようになる。取引会社の社長・鴨居欣次郎は、政春が抱くウイスキー製造構想に興味を持つとともに政春とエリーを気に入り、何かと世話を焼いたりエリーの相談に乗るようになる(第2- 3週)。 ある日、取引商品の名誉回復のために政春は鴨居商店に出向する。当初政春は鴨居の経営方法に違和感を感じるが、人を大事にする鴨居の信条に気付き心を打たれる。そんな鴨居から共にウイスキーを作ろうと入社の誘いを受けた政春は、悩んだ末に大作からの恩を裏切れずに辞退する(第4週)。 しかし、住吉酒造の株主総会において経営不振の現状が懸念され、新事業のウイスキー製造着手は不承認となる。さらに政春は、優子の婚約者の父に危険人物とみなされ、退職に追い込まれる(第5週)。 住吉酒造を後にした政春は、新たな職に就いても長続きせず、見かねたエリーが仕事を始めようとすると彼女を心配して反対し、夫婦は次第に困窮していくが、近所の人々の人情に支えられ、日々を食いつないでいく。また政春とエリーも、高熱を出した近所の子供を看病したり、家主・野々村家の家庭内不和を解決するなど、近所の人々の手助けをする。 その頃、鴨居は、不景気な世情ながらも活発な宣伝戦略で利益を上げる傍ら、初の国産ウイスキーを作ろうと試飲やスコットランドの要人との折衝を始めていた(第6 - 7週)。 父の危篤という嘘の知らせを受け、政春とエリーは広島に帰省する。実家で過ごすなか、政春は将来生まれるエリーとの子供のためにも、このまま一家で残ろうと考えるが、父にたしなめられる。ウイスキーを作りたい思いは強く、さらに一家で苦難を乗り越えるエリーの覚悟を聞き、再び大阪に戻る(第8週)。
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大阪編(第9週 - 第15週)
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「マッサン」の記事における「大阪編(第9週 - 第15週)」の解説
政春は鴨居に入社を願い出ようとするが、互いに売り出したいウイスキーの価値観が相違し、交渉は決裂する。後日鴨居は、政春が本場でも認められる程の技術者と知り、さらに少年時代に抱いた洋酒を作り販売する夢を思い返し、政春に入社を誘い出る。鴨居のウイスキー作りに対する情熱を知った政春は、入社を決め、鴨居とエリーと3人で手を取り合う(第9週)。 ウイスキー醸造工場建設に向けて、軽い乗りで物事を決定する鴨居に政春は不快感を持つが、建設予定地の山崎を視察して環境がウイスキー作りに適していると分かり、鴨居の先見の明あっての建設地決定や設計変更と知り、目から鱗が落ちる。工場の技師長として亀山酒造の職人・俊夫を呼び寄せ、やがて山崎工場が完成した日にエリーに待望の子供が授かったことが判明する(第10週)。 政春とエリーは、鴨居に頼まれ、彼の大学生の長男・英一郎を預かる。母の死と父との軋轢から心を閉ざし憎まれ口を発する英一郎であったが、亀山夫妻と近所の人々の温かさに感涙し、心を開いていく。そんななか、エリーは階段で足を滑らせ転倒し流産。医師から政春は、エリーの元々の体質上、夫妻に子供は望めないと宣告される(第11週)。 意を決した政春から不妊の事実を聞いたエリーは大きなショックを受けるが、政春と話し合い、エリーの命を守り他界した子供の分も夫婦で生きることを決める。一方鴨居は、妻が生前、鴨居の夢を応援していたことや、彼女に応えるべく仕事に打ち込み、今も亡き妻と夢を追い続けていることを英一郎に打ち明け、父子は和解を果たす。山崎工場のお披露目会後、政春とエリーは養女を迎え「エマ」と名付ける(第12週)。 山崎工場稼働から4年後、不況は鴨居商店にも影響を与え、鴨居は経営難対策の一環としてウイスキー発売の前倒しを決める。政春は鴨居に説得され熟成途中のウイスキーをブレンドし、日本初となる国産ウイスキーの発売を果たすが、商品は不評で売れず、鴨居から日本人好みの味への改良を命令される。本場の味と製法にこだわる政春は鴨居と対立、政春に味方し鴨居のやり方に憤る工員らが抗議騒動を起こす。結果、騒動を先導した俊夫は自主退職し、政春は鴨居に営業への異動を示唆される(第13週)。 北海道へ営業に赴いた政春は、余市のニシン漁師・森野熊虎の自宅に招かれ、余市がウイスキー作りに適した環境と知る。その頃エリーは、政春の母の危篤を知らせる電報を受け取るが、政春と連絡が付かず、エマと2人で竹原に向かう。政春の母はエリーに相変わらず悪態をつきながらも、献身的に自分の看護をするエリーと本音で語り合える様になる。臨終を迎えた母はエリーの花嫁衣装姿を見たいと所望、エリーを日本一の嫁と認め、駆けつけた政春の腕の中で息を引き取る(第14週)。 ウイスキー販売の難しい現状を実感した政春は、本格ウイスキーを作りたい情熱を押し殺し、材料や製法を大幅に変え、日本人向けの味を追求する。しかし、出来上がった改良品も売れず心が折れた政春は、エリーの説得を受け、自分が作りたいウイスキーを作るために北海道に行く決意をし、鴨居に退職を願い出る。鴨居は政春が経営者として向かないと否定的な見解をするが強い意志を認め、退職金代わりに開業資金の一部を出資する(第15週)。
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大阪編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 06:03 UTC 版)
大阪でも有名な不良高校である関西第五工業高等学校(かんさいだいごこうぎょうこうとうがっこう)、通称「関五工(かんごこう)」。平凡な高校生・松下正は強くなりたくて、関五工の中でもさらに悪名高い空手部に入部した。空手部先輩たちの理不尽なシゴキに耐える松下・斉藤をはじめとする一年生部員たちの日々のエピソードや他運動部への助っ人編、空手部主将・高木義志の首を狙う近隣の不良たちとの抗争編等、関五工を中心としたエピソードが描かれる。
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大阪編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 06:03 UTC 版)
高木義志(たかぎ よしゆき) 本編の主人公。関五工空手部主将で、大阪最大の暴走族・「狂気連合(きょうきれんごう)」頭兼三代目大阪魂。ただし、本人は余り大勢とつるむ事や、無用な喧嘩を好まない。又、「どんな悪人であっても男は女を守らなければならない」との主義の下、基本的に女性に手を挙げないが、小川小百合の放った真島朴によって竹内兄妹が瀕死の重傷を負った際には、怒りの余り小川を殴る寸前までいった。通称・「極道の高木」。年齢:17歳・身長:186cm・体重:93kg。口髭と稲妻カットがトレードマーク。当初は空手技を主体に戦っていたが、強敵に出会うたびに新たな拳法を習得していき、太極拳・神極拳・邪極拳を習得し龍天昇等々の強力な拳法を使いこなす様になっていった。愛用のバイクはカワサキ・Z400FXで、平山との対決の際に吉村によってチューンされている。 幼い頃は孤児院で育っており(本作終盤の善と悪編まで両親についての言及はなかった)、人見知りで気の弱い幼少時代を送っている。そんな時神雷功と出会い、空手を習った事で人生を一変させていった。それが行き過ぎたのか大川第十中学校(おおかわだいじゅうちゅうがっこう)在学時代は手のつけられないワルで大阪中に悪名を轟かせていたのだが、関五工に入学し森上真吾と出会ったことで改心し空手部に入部している。時代毎に髪型等が大きく変わっており、幼少時代・おかっぱ、中学〜関五工入学当初・パンチパーマ、空手部入部後・稲妻カットとなっている。 ガチガチの硬派を気取っているが、意外にスケベな面があったり、甘い物が好物だったり(特にアイスクリームが大好物。ただし、桃千代が作ったケーキを見て「ケーキは嫌い」と語っていた事も)と、お茶目かつおっちょこちょいにしてデリケートなところも。興奮すると「キャララララ」と奇声を発する。また、実は高所恐怖症である。勉強は理科や数学、英語や家庭科は得意だが国語が苦手で、活字を三分以上読むと体が拒絶反応を起こして鼻血が出てしまう。登場人物中、特にメタ発言が多い。 善と悪編にて僧大坊と行った験力の修行によって、精神世界で己の姿をした煩悩に打ち勝つ。しかし、神から完全な験力を授かる寸前でデス・ゲーム本戦を迎え、佐川らに起こされてしまう。そのため、当初は験力発動時に剛之助の悪の血によってもう一つの人格が目覚めており、制御しきれていなかった。しかし、精神世界で再会した神が再び験力を授け、高木に剛之助を許すよう告げたことで完全に験力を扱えるようになった。完全な験力を使用すると表情こそ通常のものだが、額に溜が生じる。 最終回のエピローグでは当時の古田警視総監の尽力によって人知れず出所し、桃千代を妻としていた。そして桃千代と共にアフリカに渡り、物資を略奪しようとする武装組織を素手で一蹴して目的地へ向かう所で物語は幕を閉じる。悪の血人格の高木 デス・ゲーム本戦にて高木が験力を発動した際、剛之助の悪の血と高木の剛之助を憎む心の影響を受けて現れたもう一つの人格。髪や眉毛が逆立って額に白毫状の溜が生じ、一人称も「俺」から「俺様」となる。驚異的な戦闘センスを持ち、ダーティーな戦術を得意とする。性格は凶暴にして強欲、かつ怠惰。デス・ゲーム第3ラウンドで追い詰められた際に験力を発動したことで出現し、シヴァを破る。一旦は金のために剛之助に付こうとするが、天馬の必死の説得と志子の無意識の祈りで正気に戻る。 後に第4ラウンドで桃千代の危機に再び験力を発動したことで再来。「天馬たちとは仲間ではない」と告げるも、桃千代への恋心やいざという時の正義感は共通しており、彼女を守るべく鬼龍院と死闘を繰り広げる。激闘の末、験力を使い切れば自身の人格が消滅することを承知の上で、鬼龍院の放った最高出力の鬼溜砲から全験力を使って高木の身を守り、消滅する。 技 正拳五段突き(せいけんごだんづき) 初期の主力技で、佐川戦にて初披露した。五連続で正拳を繰り出す。 鶏口人中突き(けいこうじんちゅうづき) 片手の指をすべて組み合わせて相手の人中に突きを入れる。 十字受け(じゅうじうけ) 両腕で十字を作り、相手の攻撃を防御する。太極拳の防御テクと組み合わせることであらゆる力を受け流すことも可能。 外受け(そとうけ) 高木が研究して身に付けた精林寺拳法の技。体の外側からの相手の攻撃を腕で防御する。 燕返し(つばめがえし) 精林寺拳法の技。相手に掌底を喰らわせる。 宇宙パンチ(うちゅうパンチ) 一年生時代に山田を倒す為に使用された技で、強烈なパンチを放つ。高木いわく「宇宙の果てまで」吹き飛ばす威力を誇るとの事だが、「傷付いた自分だけでは月までしか飛ばせない」との理由で森上と共に放った。流石に喰らった山田は月までは吹き飛ばず、数メートル先まで吹き飛んで倒れるにとどまった。 発勁(はっけい) 太極拳の秘伝・究極奥義にして、太極拳習得後の高木の主力技。地を蹴る足の力を膝に送り、捻りを加える事で更に腰→右肩→右腕の順で力を送り、右拳から打ち出される力を相手の急所に打ち込む。高木や流雲は発動時に「爆裂発勁(ばくれつはっけい)」と言う。当初は制御が難しかったもののその破壊力は絶大で、当たると相手を死に至らしめる危険性がある事から、高木は流雲から「人間相手に放ってはいけない」と忠告されていた。そのため、決め技として定着したのは新宿編での佐藤戦以降。また、強大な力を一点から放つ為に使用者が消耗した状態では真っ直ぐに突き出すのが困難であり、百歩神拳には無効化されるなど決して無敵ではない。 高木は先述の発勁を「陽の発勁」と称しており、それとは逆に不慣れな左腕で突く事で捻りを不完全にし、拳を力の塊とする事で相手の身体に絶大な振動を送って時間差で骨を砕くタイプの発勁を「陰の発勁」と呼んでいる。 高探馬(こうたんま) 片手で掌底を放つ太極拳の技。打つ型が乗馬の際に鞍を探る手付きに似ている事からこの名が付いた。 転身跳脚(てんしんとうきゃく) 太極拳の技。相手の力を利用して反転し、逆立してから相手を両足で蹴り上げる。 扇通背(せんつうはい) 力を背中より通して両腕を扇の様に展開し、相手を自身の方に吸い寄せて振り払うと同時に掌底を決める太極拳の技。 楼膝拗歩(ろうしつようほ) 両手を交差させて掌底を放つ太極拳の技。 百歩神拳(ひゃっぽしんけん) 太極拳の技である気功術の一つ。体中の気を手から一度に放出するが、発勁ほどの威力はない。しかし、相手の発勁発動時に体から殆ど力がなくなり無防備となる瞬間を突く事で大ダメージを与える事も可能。高木は発動時に「爆裂百歩神拳」と言う。鬼泣き島での使用時は、「秘芸!!百歩神拳!!」と言う。また、気勢を極度に高めての乱発は使用者の身体に負担をかける。 魂の拳(たましいのこぶし) 莎武戦で使用。これまでに戦った猛者たちの魂をその身に背負い、彼らの技を繰り出す。対戦相手には技を放つ際の高木の姿がそれらの猛者たちに見える。 天地神明掌(てんちしんめいしょう) 神極拳の秘拳。潜心力(せんしんりょく)を引き出した拳から強烈な一撃を放つ。一度全力で使うと全身の力を使い果たすため、潜心力がずば抜けて高くない場合は一日待たなければ筋肉が回復しない。使用時は全気力を拳に集中する為、それ以外は無防備となるのが弱点。 時限爆弾掌(じげんばくだんしょう) 高木命名の技。当たった瞬間に拳を潰すことで高威力を発揮する神極拳のボディブローを応用して相手を攻撃し、相手の外面を傷つけずに内側を破壊する。 アカデミー主演男優掌(アカデミーしゅえんだんゆうしょう) 高木が集英会の追手を欺くため、仲間たちと共に使用した秘技。福島外科にあった人工血液を体に被り、死んだふりを行う。しかし、引き上げる時に、血液に足を滑らしたトントンのせいで棚にしまってあった人工血液が棚からこぼれてしまい、ゲンゲンとトントンに死んだふりを勘付かれる。 龍天昇(たつてんしょう) 中国史上最強の拳法家・黄天昇が編み出した、史上最強の技。五種類の動物の動きを取り入れた形から放たれる。鶏が翼を広げて片足を上げる構えでバランスを取り、蛇の様に体に捻りを加えて力を蓄積。その力を鷹の爪のような形にした掌に伝え、熊が立つような姿勢から体内で力を増強。虎が獲物に襲い掛かるように相手に強烈な正拳を叩き込む。 高木は当初流雲の見せた動きを元に体得したが、不完全だった。後に太極拳の柔拳・神極拳の剛拳・邪極拳の超スピードによって完成形となることが判明し、我王との修行で極限状態となった高木は超スピードを体得。さらにあの世での天昇との修行によって、生命力を引き出すことで真の力を発揮できるようになり、「真龍天昇(しんたつてんしょう)」に進化した。 派生技として、周囲の障害物ごと相手を両手からの真龍天昇で吹き飛ばす「真龍天昇ダブルボンバー(しんたつてんしょうダブルボンバー)」や頭部に生命力を集中して頭突きを繰り出す「イナズマ龍天昇(イナズマたつてんしょう)」(高木は使用時、技名の前に「超激爆」を付ける)、鬼泣き島にて剛鬼との再戦で剛鬼の武器でもある「頭」を割るため使用した「自爆覚悟の龍天昇・二刀突き」、験力発動時に放つ「超神次元真龍天昇(ちょうしんじげんしんたつてんしょう)」がある。性能が不完全なままフルパワーで使用すると体力や精力を大幅に消耗したり、完全習得しても体が慣れていない段階で多用するとその身に負担がかかるのが難点。 極楽蛙鳴掌(ごくらくあめいしょう) 天昇が編み出した技で、あの世にて高木が天昇から伝授された。相手の足を踏みつけ、蛙飛びの動作でアッパーを喰らわせる。これによって相手の上下と前後の動きを封じ、さらに超柔による力の分散を無効化して相手を攻撃できる。 高木ちゃん'sピロウ(たかぎちゃんズピロウ) ミッキーのベアーズ・ピロウを模倣した超学習技。相手をアルゼンチン・バックブリーカーの体勢に捕らえ、壁を走ることで上昇。跳躍・反転して相手を地面に叩きつける。 男二人で抱き合って気色悪いけどまっいっかベアーハッグ(おとこふたりでだきあってきしょくわるいけどまっいっかベアーハッグ) 相手に飛びついて四肢で組み付き、ベアハッグで背骨を粉砕する。 松下正(まつした ただし) 空手部の新入生。斉藤と同期で二人セットで行動することが多い。別名「ぴえ〜んの松下」。血液型はB型。不良の多さで有名な関五工に入学するも、横暴なクラスメイトから悪質ないじめを受けていたため、強くなって箔をつけようと決意して空手部に入部。なお、中学時代は美術部の部長だった。 物語当初の主人公だったが、バトル路線に転向してからは高木に取って代わられた。正義感は強く、空手二段を自称しているが腕はからきしで、物語の初期は「(時に他の部員らも含めて)事件に巻き込まれてボコボコにされる〜高木が仇をとる」という展開が多かった。臭いを嗅いだだけで嘔吐する程に酒が苦手で、意外とマイペースにして現金かつ天然ボケな一面がある。バトル路線に転向後も斉藤や桃千代と共に狂言回しとして多く登場していたが、高木が東京に転校してからは舞台が大阪に戻るまでほぼ登場しなくなった。 高木が自らの死を偽装して東京に旅立つ際、高木の遺言で斉藤と共に空手部の副主将に就任。その後は斉藤・桃千代・森上・流雲と共に高木の生存を真っ先に知り、その門出を見送った。後に桃千代・斉藤と共に東京を訪れており、その際にはそれなりの実力者一人程度なら倒せる程に腕を上げていた。龍天昇編にて森上や斉藤と共に高木達の窮地を救い、大竹が集英会から奪った自動車を運転して彼らの退却に一役買う。エピローグでは再開された関五工の体育教師になっていた。 斉藤孝昭(さいとう たかあき) 空手部の新入生。V字カットの剃り込みと小さい黒目&口髭がトレードマーク。松下と同期にしてクラスメイト同士で、二人セットで行動する事が多い。別名「平常心の斉藤」。菊池桃子のファンとおぼしき描写がある。松下とマラソン大会でどちらが早くゴールするかで金を賭けて競争するも力尽き、松下にゴールまで背負われて運ばれた際に松下が倒れるや、手を伸ばして松下より早くゴールラインに到達したり、日国大付属空手部に因縁をつけられた際には咄嗟に校名を誤魔化そうとするなど、時に機転の利く一面を見せる。 高木が東京に向かった際に空手部の副主将となる。エピローグではデスゲーム会場でくすねた金の延べ棒一本から商売を始めて大阪で十店舗もの飲み屋を経営し、自家用車としてフェラーリを所有するまでに成功している。 本田桃千代(ほんだ ももちよ) 空手部のマネージャー。本作のヒロイン。不良に絡まれている所を助けてくれた高木に憧れて空手部に入部する。天然ボケの性格をしており、当初はヒロインというよりマスコットキャラクターのような存在だった。身長:156cm・B:81・W:59・H:86・体重:秘密。泣き声が凄まじく、その威力は破壊音波並み。しかし、素直で優しい少女である。また、死国連合編では高木の下に届いた招待状を他の女性からのラブレターと勘違いし、高木を折檻する嫉妬深い一面も見せた。黒髪のおかっぱ頭が特徴だったが、死国連合編以降はロングヘアになり、髪色も東京編以降はグレーになる。関五工商業部の1年4組に通っている。 阪神戦争編頃から高木への恋心がクローズアップされ始めるが、どちらかといえば桃千代の片思いだった。高木が東京に転校してからは松下や斉藤と共に一旦フェードアウトしていくが、後に関五工の女番となり、東京編の終わりに再登場する。この際にまりもとのヒロインバトルを征して高木と両想いになる。また、桃千代自身も高木を追って東京に転校(クラスは1年3組)し、それ以後は正真正銘のヒロインとして高木の精神的な支えとなっていった。 女性であるため基本的にはバトルに参加しないが、ギャグシーンで高木や松下らをボコボコにするなど、マネージャーながら関五工空手部の一年生中最も空手の腕前に優れている。また、高木の身体に刺さった暗海の義手をこっそり抜き取ったり、関節技を極められていた高木を助けるべくゲンゲンの顔面を蹴り助太刀したり、生死の淵をさまよう高木を呼び戻したりと要所要所で見せ場を作っている。 関東編からは性的な欲望の標的にされることが多くなり、善と悪編では麻薬漬けにされ剛鬼に忠誠を尽くす彼のペットとされたり、護鬼の鬼龍院茂に公開まな板ショーをされそうになったりと受難に遭う。実は剛鬼に対する態度は演技であり、終盤では森上を密かに助けている。最後は高木に助け出され、エピローグではアフリカで高木に寄り添い行動を共にしていた。技 正拳人中突き(せいけんじんちゅうづき) 相手の人中に正拳を喰らわせる。 森上真吾(もりがみ しんご) 関五工空手部前主将。高木の一個上の先輩で、唯一頭が上がらない存在の人格者。二代目大阪魂。高木と同じくイナズマカットをしている。左目には過去の神雷戦で受けた傷があり、ほとんど視力が無いらしい。なお、当初部員たちにはその際の対決で神雷を病院送りにしたと語っていた。 普段は不良には珍しいぐらい沈着冷静で、滅多なことでは怒ったり人を威圧することはなく、剽軽で相手の弱みに付け込むことを良しとしない優しい面を持ち合わせる。また、関東編プロローグにて大阪へ帰ろうとする桃千代を追う高木が途中でトレーラートラックを持ち上げたと聞いた際には、笑いすぎて顎を外したため一週間通院する羽目となり、高木も再会したら同じ目に合わせるべく一発ギャグを編み出そうとするなどユーモラスな一面も。 しかし怒りの頂点に達した時は誰よりも凄まじく、憑りつかれたかのように「クックックッ…打っ殺したる」と繰り返し口にしつつ、痛みを感じないかのようなタフネスで眼の前の敵を容赦なく潰す上、止めようとした味方まで分別なく攻撃する非常に危険な性癖を持つ。かつてその状態になった時は、その場にいた500人を半殺しの目に合わせたという。そのため、「大阪の狂狼(きょうろう)」の異名も持っている。 後の死国連合編では神雷の発勁により残った右目の方も完全に潰されてしまい、その際に意識不明の重体となる。しかし、太極拳の極意習得に励む高木の前に幻影として現れ、神雷を救うように告げた後無事一命を取り留めた。それ以後は黒い眼帯を着けるようになったが、龍天昇編で再登場したときには眼帯をつけておらず、左目同様に目の上下に走る傷のみになっていた。ゲンゲンたちに追い詰められた高木らを松下・斉藤と共に救い、更に加馬田たちと共に桐山の策略で機動隊員に狙われた関西・東京・関東の猛者達を奇策を駆使して救出する。しかし、莎武・デビッド共々集英会によって包囲され、自身も銃撃されるもデビッドの自己犠牲によって何とか脱出。桐山と暗海を追い詰めるも追いついたゲンゲンと対決。自らの腕をナイフで刺し、噴き出した血で目潰しをするも敵わなかった。 善と悪編では加賀谷に騙されて広島港におびき出された挙句仲間たちと共に集英会に包囲され、剛鬼に挑むも敗北。散り際に剛鬼が本当に恐れており、それを否定しなければ彼が不安に陥るものについて指摘。捕らえられてデス・ゲーム終了直後に高木への刺客として送り込まれる。クスリ漬けにされていたかに見えたが、桃千代が麻薬に見せかけてブドウ糖を注射していたため事なきを得、高木と共に戦う。エピローグでは猛勉強の末に弁護士になった事が語られ、更に皆が追い求めてやまない高木の居場所を突き止めた。技 両刀掌底拳(りょうとうしょうていけん) 森上最大の得意技。相手に両手で掌底を叩き込む。高木もリック戦や莎武戦、寺本戦にて使用している。 加馬田稲作(かばだ いなさく) 関五校空手部副主将。高木と同期。別段空手の腕もない太った醜男であるが、元来は生来の小心と運動神経の鈍さを理由に周囲から虐げられていた。そこを森上に助けられた事から、彼に憧れて入部。それ以後人一倍空手部を愛する様になり、雨の日も雪の日も部活動は無遅刻無欠席で、それが森上に認められて副主将に抜擢された。 新人イビリを好む性格も悪い人物であるが、高木には度々成敗されているため頭が上がらない。そんな彼だが、阪神戦争編では高木の留守中に空手部を襲撃してきた神戸勢に体を張って抵抗するなど、副主将として男を見せた事もある。高木が東京に向かった際にはその表向きの遺言によって空手部の主将となる。 龍天昇編にて寺本達を機動隊から救い、「高木に空手を教えたのは自分」と吹き込んだものの、寺本の「高木が後ろにいる」との冗談に驚く。その後はゲンゲンに蹂躙される寺本達を救うべく高木の居場所を吐くが、約束を反故にしたゲンゲンとトントンが残した集英会会員達に叩きのめされる。エピローグでも相変わらずの調子で、東西連合OB会に遅刻した松下と斉藤に「ウルトラマン」という筋トレを30分行わせる罰を加えている。 水口(みずぐち) 関五工空手部の2年生。モヒカンヘアとロッカー風のメイク、オカマ口調が特徴。本編開始以前における昨年度の新入生歓迎コンパニオンにて先輩からの「根性注入」と称した制裁を受け、その影響で男色の気に目覚めた。 漫辞(まんじ) 関五工空手部の2年生。卍マークを模した髪形が特徴。 福間(ふくま) 空手部の新入生で、スキンヘッドが特徴の純情な青年。高木に恨みを持つ勇次(後述)の襲撃を受けて入院した事がある。後に奈良林の計略がきっかけとなり、光代と交際。彼女と結婚し、その間に一児を授かる。最終回にて光代と長身に成長した息子を連れてOB会に顔を出している。 富田(とみた) 空手部の新入生で、長身。とぼけた印象だが、実力行使の際は意外とえげつない。三点倒立が得意。 忍穂井(おしほい) 空手部の新入生。名前を名乗っていたコマでは顔が隠れており、劇中で名乗っていない新入生達の顔を見る限り、どの新入生が彼なのかは不明。空手部の新入生歓迎コンパにおいて行われた「根性パフォーマンス」ではパンツから睾丸をはみ出させ、「稲荷寿司」と称する下品な一発芸を見せた。しかし、その場にいた三年生たちからは受けなかった。 中尾(なかお) 空手部の新入生。新歓コンパでの根性パフォーマンスでは皿の上に脱糞し、「カレーライス」と称する下品な芸を見せた。こちらも三年生達には全く受けなかった。 古田(ふるた) 空手部の新入生で、縞模様の髪形をしている。とぼけた印象で、語尾が舌足らずなのが特徴。 杉本(すぎもと) 空手部の新入生で、眉毛が繋がっている。プラモデルを作るのが得意なアニメファンで、先輩によって無理矢理空手部に入部させられた。体力不足で、度々空手部の過酷なシゴキにさらされては松下に心配されている。一度は退部も考えていたが、松下達との思い出を忘れられず、根性を振り絞って空手部に残る事を決意した。 山口文太(やまぐち ぶんた) 関五工空手部OBであるヤクザの幹部で、高木や森上とも顔見知りである。「長ドスの舞い」を得意とする事から「人斬り山口」の異名を取る。過激寄りで極道狂な性格のヤクザながら悪人ではないが、怒らせると「両親は健在か?」の問いと共に相手に牙を剝く(相手に両親がいると分かれば命までは奪わない)。加えてかなりの酒乱であり、酔うと見境なく暴れ回る。ちなみに射的は下手だが、本人いわく「コルトガバメントで五人の敵を大阪湾に沈めた」と語っている。 網走の刑務所から三年の刑期を終えて出所後、関五工の文化祭に姿を見せる。しかし、エアガン射的コーナーで騒動を起こしている所に各模擬店の護衛をしていた松下達が駆け付け、紆余曲折の末に松下達が事情を知った為、意気投合する。しかし、松下達が大量の酒を飲ませた事で泥酔し暴走。文化祭をメチャクチャにし、周囲からの催促で渋々止めに入った高木と対決。長ドスの舞いで高木を切り刻むも、激昂した高木に一蹴される。技 長ドスの舞い(ながドスのまい) 日本刀を振り回す、山口が誇る伝説の技。見たら最後二度と見る事は出来ないと言われている。 岩鉄(がんてつ) 関五工の体育教諭にして空手部顧問で、関五工のクラブ相談も行っている。何かと「青春」を口にしており、スキンヘッドに後ろから見ると漢字の「青春」の形に髪の毛を残した独特の髪形をしている。優れた空手の腕前とリンゴを簡単に握り潰す握力を誇る。部には月一回ほどしか来ないものの、一度来ると「シゴキの一つや二つ青春と思えば何でもない」の信条の下に病院送りが2~3人出ると言われる程の伝説的なスパルタ指導を行うため、高木を含め部員達からは恐れられている。 しかし、高木が自身を恨む勇次の手で部員たちが傷付けられた折、理由も言わずに彼に退部届を出した際には、当初こそ痛めつけてまで理由を吐かそうとしたものの最終的に折れ、「自分の決めた事に悔いのない様に」と激励。後に高木と勇次の喧嘩の一部始終を目撃するや退部届を破り捨て、二人を病院へ連れて行くなど粋な一面も見せる。松下と斉藤のクラスで体育を教えている教諭・千葉(ちば)の病欠時には、彼の代理として体育の授業を受け持った事も。 大師範(だいしはん) 岩鉄の空手の師にして破剛神明流(はごうしんめいりゅう)空手の継承者である老人で、岩鉄以上のスパルタぶりを見せる。禿げ頭に女性器の簡略図のような傷(アニメでは頭頂部の縦に走る一本傷が無くなっている)を持ち、86歳と4か月の高齢ながら空手の腕前はかなり高い。その一方、高齢を迎えた事で自身を「若者」と称するなど年に関して敏感になっており、「じじい」・「老人」・「年寄り」・「糖尿」などといった年齢に関する言葉を聞くと激怒して傷から血が噴き出し、周囲に襲い掛かるが、「ゴンドラの唄」(アニメでは「故郷」)を聞くと沈静化する。しかし、極端に激昂している時はこの方法が通用しない。元旧日本軍の兵士らしく、太平洋戦争時代にラバウルに赴いていたことを示唆させる発言をしている。 ひよこ 本作のマスコット的存在。道端で一羽50円で売られながらも路上に放置されていたところ、高木に拾われた四羽のヒヨコたち。ひよ子(ひよこ)・ひよ吉(ひよきち)などの名前がある。拾われてから半年後に成長するも、高木によってフライドチキンにされた。その後も一羽だけ二代目が登場し、東京編では佐藤に追い詰められた高木の口元に栄養ドリンクを運んで飲ませ、逆転のきっかけを作っている。 桃千代の母 桃千代の母親で、太めの体系をしている。事件に巻き込まれた娘の身を案じることもしばしば。 杉本の母 杉本の母親。息子を「ヒロちゃん」と呼ぶ。 安藤誠(あんどう まこと) 関五工ボクシング部主将。かつて暴力事件を起こして停学を喰らっていたが、停学が解けた折に高木と決闘を行う。初戦では懐に入れたひよこたちを高木が庇ったため勝利するが、再戦にて「体全体が武器」である空手を駆使する高木に拳しか使えないボクシングの弱点を突かれ、敗北。それ以後は高木の友人となり、数多く登場した。愛車はトヨタ・ソアラで、甘いものが苦手。死国連合編において四鬼神に敗北するも、高木の遺言によって西大阪を預かる大阪魂補佐に任命される。 龍天昇編では飛鳥達と共に怒髪天組の事務所を襲撃する。善と悪編では剛鬼の罠にかかった際に彼に挑むも、顎への蹴りを受けて敗北。捕らえられてリンチ・クスリ漬けにされてしまい、デス・ゲーム第1ラウンドで人質にされる。ミッキーを倒した高木に救出されるも麻薬の影響で錯乱状態となっており、高木への恨み言と赤松親子への忠誠心を述べながら彼をナイフで刺すも、致命傷を負わせるには至らなかった。その後は無事回復し、最終決戦に参加。エピローグではボクシングジムを経営していると語られている。 アニメでは高木との決闘に至る経緯が描かれておらず、最初から彼の友人として登場している。 川口(かわぐち) 関五工ボクシング部部員。高木が安藤に敗れた後、松下ら空手部員に対してパシリをさせるなどの傲慢な態度を取っていた。しかし、高木が安藤との再戦を制するや松下と斉藤に逆襲される。 嵐山勘十郎(あらしやま かんじゅうろう) 関五工で30年間生活指導を担当している教師。厳格な性格で、校則違反者に対しては手にした「教育精神注入棒(きょういくせいしんちゅうにゅうぼう)」の殴打で制裁を加える。校則違反と喧嘩の絶えない高木を問題視し、「喧嘩を行えば空手部を廃部にする」と条件を取り付けた事もある。 友子(ともこ) 桃千代のクラスメイトにして友人の女子生徒。ポニーテールが特徴。桃千代たちと共にクリスマスパーティーを行ったことも。 上田ひろし(うえだ ひろし) 関五工の三年生で、ラグビー部キャプテン。超高校級のラグビーテクの持ち主でもある。高木の身体能力に目を付け、度々ラグビー部に誘っている。部に十二人しか部員がおらず、なおかつ地区大会で二回戦進出を果たしていない弱小チームである事を日国大付属のラグビー部に嘲笑され、更に高校生同士の賭けで大穴扱いされていたのを聞いた高木が憤慨し、関五工の勝利に十万円賭けると同時に助っ人に加わる。試合途中に尾田によって負傷させられ戦線離脱するも、高木達の活躍によって二回戦に進出する事が出来た。 林(はやし) 関五工の生徒会長。眼鏡をかけており、不正を許さない真面目かつ勇敢な少女。松下からは「ゲリ勉女(「ガリ勉女」の言い間違い)」と呼ばれており、本人は気に入らない様子。関五工を不良のいない楽しい学校にする事を目的としており、空手部を目の敵にする。松下と斉藤が電車内で痴漢を行っている不良グループを成敗した姿を写真に収め、一度は彼らの暴力行為を理由に空手部を一週間の休部に追い込む。しかし、松下達への復讐を画策する不良達に捕らえられるが、高木達により無事救出される。その際に高木達をわずかながら認め、空手部の休部を取り消した。東京編の林行治との関係は不明。 吉村(よしむら) 関五工の特待生で、女性的な所作と口調から「オカマの吉村ちゃん」と呼ばれる。弱冠17歳にしてバイク・車に関してプロ顔負けの技術力を持ち、ファクトリーチームからもスカウトを受けるほど有名。マシン整備の腕前には絶対の自信を持っており、マシンをとても大事に思っている。平山とは旧知の中で、共にカーレースの本場・ヨーロッパ進出を目指していた。だが、平山が足を負傷してレース続行が不可能となり(自身もその際の事故でかすり傷を負ったが回復している)、次第に平山との距離は離れていった。 阪奈のこうもりに抜かれた高木からカワサキのチューンを依頼されるも、この一件に平山が絡んでいると悟るやそれを渋る。しかし、「死人が出ようと走り屋気取りは許さない」とする平山の態度を見たことで高木への協力を決意する。その後は平山を止めるべく、自身のチューンしたバイクに乗った高木を支援。レース後は改心した平山に「いつまでも夢を捨てずに待っている」と伝えた。最終回において、WGPロードレース最速マシンを作る名エンジニアとなった事が明かされた。 山田(やまだ) 松下のクラス・1年2組の生徒。肥満体と縞模様の髪形が特徴。相棒のクラスメイト一名と共に、松下や斉藤を含めたクラスメイト達に弱い者いじめを行っていた。しかし、松下と斉藤によって相棒もろとも成敗される。 立山(たてやま) 松下と斉藤のクラスメイト。山田達にいじめられていたが、松下達に助けられる。その後、加馬田ら空手部の二年生部員達にカツアゲをされていた所、高木の激励で勇気を振り絞った松下と斉藤が助けに入るも、彼らが二年生達に痛めつけられるや逃走した。 戸沢(とざわ) 関五工の保健体育教諭で、一年二組で保健体育を教えている。山田達を成敗して自慢げの松下に対し、着席するよう促した。 アホ犬(アホいぬ) ランニング中の松下が川に浮かんでいる所を発見した捨て犬。高木に無理やり川に飛び込ませられた松下によって救出され、松下に恩を感じて空手部の部室に居着くようになる。松下を振り回しながらも時には助けていき、彼とは強い絆で結ばれる。しかしある時、急性型のレプトスピラ症に倒れ、動物病院に入院する。だが、預けられた先の保健所から脱走し、最期の力を振り絞って空手部にやって来る。松下との再会もつかの間、力尽きて死亡。その後、部室の側に墓が建てられた。 東福寺(とうふくじ) 高木のクラスである2年1組にやって来た転校生。攻防共に優れた精林寺拳法(せいりんじけんぽう)なる拳法の使い手で、強者に勝つ為に自分を鍛え、最強の男にならんとする。転入早々高木のクラスの実力者達や三年生グループを一蹴し、更に高木を標的とする。高木と戦おうとするもことごとく逃げられ、最後の手段として部員達を痛めつけて彼を挑発。一度は空手の単調な戦術を完封して高木を破るも、精林寺拳法を研究した上で捨て身の戦術を取った高木に敗北する。 上級生の女子生徒 桃千代のクラスメイトの不良女子生徒達が桃千代に陰険な嫌がらせを繰り返した末、耐えかねて自分達に立ち向かった際に助っ人として呼んだ大柄な女子生徒。鎖を武器としており、桃千代との初戦では男子生徒をも倒す彼女の正拳突きを物ともしないタフさを見せて完勝。再戦では高木の秘策で素早い動きに対処出来る様になったものの、不良生徒達に右手を負傷させられながらも高木のかけた暗示で一度だけ右手が使える様になった桃千代に動きを見切られ、顔面に正拳突きを受けて敗北。全治一か月の重傷を負った。 全子(ぜんこ) 桃千代のクラスメイトである不良女子生徒達の一人で、長髪とマスクが特徴。高木を自分達の側に引き込もうと企み、桃千代に嫌がらせを行う。彼女達に対抗する姿勢を見せた桃千代の右手を戸で勢いよく挟んで重傷を負わせるも、単独でトイレに向かった際に高木の授けた策を実践した桃千代に一蹴される。その後は他の不良女子生徒達と共に桃千代を慕う様になった。 山田(やまだ)(旧三年生) 高木が関五工に入学した当時の三年生の頭を張っていた男子生徒。プライドが高くかなりの卑劣漢。入学式当日に上級生達に喧嘩を売ろうとした高木の呼びかけに応じ、当時の関五工の実力者達の大半と共に体育館裏に集合。高木に襲い掛かるが、彼の圧倒的な強さの前に敗北。その後は森上に高木を倒すよう取り入るも失敗し、高木のバイクに工作をして彼の頭部に重傷を負わせる(高木はその傷の治療を受けた際、医師によって自慢のパンチパーマを坊主頭にされた)。さらにバイクに工作したのは森上であると高木に吹き込み、空手部に殴り込みをかけるよう仕向けて共倒れさせようとする。 高木と森上が相打ちになった所で空手部を襲撃して壊滅させ、止めに空手部の看板を燃やそうとするも、復活した高木の猛攻によって仲間たちは退散。自身も高木と森上の鉄拳を受け、鼻を折られて敗れる。その後は長らく高木らと会わなかったが、高木が喫茶店で森上との馴れ初めを松下たちに語っていた所に舎弟を連れて現れ、骨折のために曲がった鼻を見せている。舎弟には「森上を一撃で倒した」と触れ回っていたが、二人に再会するや彼らに軽口を叩いた舎弟を厳しく叱責しつつも殴打し、慌てて逃げていった。 佐川章夫(さがわ あきお) 関五工を目の敵とする高校・日本国体育大学付属高校空手部主将(当初は副主将)。かつて空手の公式試合において、高木の顔面に拳を当ててしまい反則負けするも裁定に納得のいかない高木が暴走したため、逆に反則勝ちとなった過去があった。そのため後に真の決着をつけるべく高木と決闘するが敗北した。高木の友人の一人であり、何度となく再登場している。 死国編の大阪魂決定戦では飯村を瞬殺し、続く死国連合との対決では死国連合のアジトとなった大阪南港倉庫に森上たちと同行。彼らを神雷の下へと向かわせ、北村・篠崎・外川・飯村と共に殿軍を務めるも、全員が死国連合の人海戦術に散る。また、高木の遺言により新たに大阪魂補佐として東大阪を預かっている。善と悪編では剛鬼に矢状縫合を蹴り砕かれて敗北。捕らえられてデス・ゲーム第1ラウンドの人質とされるも高木によって助かる。他の仲間たちと比べて比較的傷が浅く正気を保っていたため、その後は高木のバックアップに回る。エピローグでは空手道場を開き、子供たちに教えていると語る。技 正拳四段突き(せいけんよんだんづき) 佐川が最も得意とする技。正拳を四連続で繰り出す。 秘中正拳突き(ひちゅうせいけんづき) 両鎖骨の間の秘中を突く。 稲垣大字(いながき だいじ) 日国大付属空手部の先代主将。高木との公式戦に挑む佐川に対して、「学校のメンツにかけて絶対に勝て」と檄を飛ばした。その後、試合の裁定に納得が行かない高木が佐川に喰ってかかるや「どんな形でも優勝すればいい」と反則勝ちを肯定。反撃しようとする佐川を制止した。 尾田(おだ) 全国大会にも出場する名門チーム・日国大付属ラグビー部の主将。笑い声は「グシュシュ」で、その巨体から高木に「アンドレ」と呼ばれる。強烈な張り手を得意としており、ラグビーでは巨体を生かした強烈なタックルを駆使する。その実力から関五工ラグビー部を侮っていたが、それに憤る高木が関五工ラグビー部の勝利に十万円を賭ける形で彼らに挑戦状を叩きつけ、大阪地区大会の一回戦で高木・松下・斉藤が助っ人に加わった関五工ラグビー部と対戦する。 高木と上田を徹底的にマークし、さらに審判に気付かれないようにわざと高木の顔面にボールを当てさせたり、圧倒的点差をつけて関五工を追い込む。しかし関五工の力押しによって点差を縮められ、焦った彼はタックルの際に上田の顔面に膝蹴りを喰らわせて負傷させるも、ボールを持った松下を強引に放り投げてトライする高木の奇策と高木がゴールキックを決めたことで敗北。試合後は高木との交渉で掛け金三百万円を払えず、うろたえる所に高木の正拳を受けて倒れる。 北村剛(きたむら つよし) 私立忍ヶ丘学園(しりつしのびがおかがくえん)相撲部主将。おたふく風邪の高木に挑むが、根性を見せた高木に投げ飛ばされ敗北。阪神戦争編ではキタに侵攻してきた末永らによって、仲間たちもろとも蹂躙された。死国編では大阪魂決定戦に参戦するが高木に再び敗北。龍天昇編で再登場するもののゲンゲンに踏み潰される。 竹田光代(たけだ みつよ) 松下たちが奈良林と同行した際、彼がナンパして連れて来たと語っていた美少女。年齢は松下たちより二つ年上。福間といい感じになり一夜を過ごすが、翌日自身が妊娠したと福間に語る。しかし実は奈良林の愛人で、彼の悪事に加担していた。そうとも知らずに子供の養育費を稼ぐためにアルバイトに励む福間の姿を目の当たりにし、かつ高木から真相を聞かされた松下たちの説得を受けて改心。事件解決後は福間に真相を話すも、それ以降は本当に妊娠していたこともあって交際するようになり、エピローグでは夫子と共にOB会に参加している。 佐野優子(さの ゆうこ) レディースチーム・「女凶(めきょう)」の初代頭で、大川十中時代の高木の彼女。棒術を得意とするクールな不良ではあったが、正義感が強くクラスのマドンナ的存在であった。高木と共に飛鳥を庇ったことがきっかけで彼女と親しくなり、飛鳥に棒術を仕込んでいた。寂しがり屋で不良の烙印を押されている少女たちの憩いの場を作ろうと女凶結成を思い立ち、飛鳥を頭補佐に任命する。しかし、高木に関する暴走族抗争の折に敵対グループからレイプを受け、放心状態の所を車に撥ねられて死亡する。 五月飛鳥(さつき あすか) 女凶の元・頭補佐にして三代目頭で、恵の姉。勉強が得意でストイックな性格から「優等生の飛鳥」と呼ばれていた。中学時代、不良に絡まれていた所をクラスメイトの高木と優子に助けられたことがきっかけで優子と親しくなり、彼女から棒術を教わる。しかし、優子の事故死を機に女凶を解散。その後は恵が女凶を再結成したことを知り、彼女を引き留めるも聞き入れられず、高木に恵を説得するように告げるも、恵が後述の理由によって事故死。その最期を看取った後は優子と恵の死の遠因となった大阪中の暴走族に対して復讐を誓い、血のにじむような努力と周到な準備の下に女凶を再結成する。 鉄の棒を駆使した棒術で安藤や寺本を襲撃して負傷させ、さらに恵と優子の墓参りに来ていた高木を襲撃し、重傷を負わせる。さらに松下たちを狙うも、桃千代が松下を庇って重体となり、退却。その後は安藤に追い詰められて逆襲されるも、静止に入った高木の説得にも聞く耳を持たず彼を痛めつける。だが、森上に自身の行為を「親友と妹を失った悲しみのはけ口を自分たちに向けているだけ」と見抜かれ、自身も傷付きながらも立ち上がる高木の熱意に心打たれて復讐を断念。桃千代も一命を取り留めた。その後は高木たちと和解し、安藤に対してはかつての因縁から喧嘩しつつも気が合う様子を見せており、次第にいい関係になっていった。エピローグでは安藤との結婚が決まった旨を報告している。 五月恵(さつき めぐみ) 女凶の二代目頭を張る15歳の少女で、飛鳥の妹。明るく軽い性格。通称・「メグ」。二年前に自身が女凶に所属して初めて参加した暴走族の集会にて出会った高木に憧れ、暴走族の道を歩む。しかし、女性が暴走族をすることに対して否定的な態度を取る高木に励ましの言葉をかければ睨まれ、再会した際には暴走族をやめるよう言われるが、それは彼が付き合っていた初代頭の優子が先述の理由で交通事故死したことが原因であった。 そうとは知らずに高木を振り向かせるべく彼を狙う京神連合から高木を逃がし、高木からはそのことで釘を刺されるも、二年前の励ましの言葉を彼女から聞いたことに関して内心では感謝されていたことを知り、女凶の解散を決意する。しかし、大門に復讐目的で捕らえられ、奇しくも優子と同じくレイプされて放心状態の所を車に撥ねられ、瀕死の重傷を負う。病室に駆けつけた飛鳥に「悪いのは自分で、高木に責任はない」と告げて死亡。この一件が飛鳥を復讐に走らせる原因となった。 サチ 女凶の一員で、ボディコン姿で肥満体の女性。京神連合から高木を逃がす際、ロープを電柱に括りつけて罠を張り、京神連合を食い止めた。 ヒロエ 女凶メンバー行きつけのスナック・「NOBU(ノブ)」のママ。恵に高木を助けて振り向かせることを提案する。しかし、大門の行為が原因で恵が事故死すと、病院にある彼女の亡骸の前で後から来た高木に涙ながらに事情を説明した。 平山恵二(ひらやま けいじ) 二年前、筑波サーキットSACレースにおいて弱冠19歳で優勝した経歴を持つ元・凄腕レーサー。フロントにコウモリのマークの描かれたマツダ・NEWセブンを愛車にしている。相棒の吉村と共にヨーロッパで走ることを夢に活動を続けていた。しかし、レーサー気取りの素人ドライバーが強引に彼と吉村の乗る車に勝負を挑み、その際に自車が相手車に突っ込まれたことで左足をめり込んだエンジンに挟まれて負傷し、その傷が原因で二度と素足でクラッチを踏めなくなった。その後は走り屋たちへの復讐を決意し、阪奈道路にて走り屋たち相手に過激な競争を仕掛けるようになり、「阪奈のこうもり」と呼ばれるようになった。 高木との初対面ではカワサキに乗った彼を追い抜いて川に転落するや高木を嘲笑して去り、プライドを傷付けられた高木を乗せた安藤のソアラをもコーナーで煽って縁石に衝突させ、いずれも高木にバンドエイドを渡して姿を消している。しかし、内心では以前のように吉村と共に走りたい気持ちと事故に陥らせた相手への罪悪感を抱いており、対戦相手にも熱い走りを求めていた。だが、ある時弾みで対戦相手の車を突き飛ばして大破炎上させ、ドライバーを死なせてしまう。 その後は吉村がチューンしたカワサキを駆る高木と最後のレースを行い、自身を逮捕しようとする警官の邪魔や負傷を物ともせずに走り続ける高木に敗北し、自身の愛車も転倒し大破。しかし、レーシングスーツを着用していたため軽傷で済み、高木からバンドエイドを返されると共に「今度はサーキットで熱い走りを見せてくれ」と激励される。傷害致死罪によって少年院に送致されるも、その一年後にレース活動に復帰した。エピローグでは苦労の末にF1パイロットに昇格している。 民宿のおばちゃん 関五工空手部が毎年合宿にて宿泊している北海道函館市にある民宿の主人。明るい性格で、料理と裁縫が得意。一人息子のひろしと暮らしているが、ある時合宿に来ていた空手部に民宿の閉店を告げる。実はひろしの出自を知るヤクザに付けこまれて金を取り立てられており、民宿を売って用意した三百万円でヤクザと手を切ろうとしていた。約束を反故にされそうになるが、危うい所を高木たちに助けられる。その後、民宿は存続することとなった。 ひろし 民宿のおばちゃんの息子である少年。実はおばちゃんの実の子ではなく、彼女の夫を殺した殺人犯の息子。そのことを知らないままおばちゃんに育てられていた。夜中に偶然悪夢にうなされたことで起きてしまい、おばちゃんを脅すヤクザたちを目の当たりにする。おばちゃんを守ろうとしてヤクザに一蹴されるが、松下や高木がヤクザに立ち向かったことで助かる。先述の上田ひろしとは別人。 榊原(さかきばら) 松下の中学時代の後輩である立山東中学校(たてやまひがしちゅうがっこう)の女子生徒で、美術部の部長。他人に遠慮しないトラブルメーカーだが、松下のことは慕っている。偶然松下と再会し、自身の失言がきっかけで不良に絡まれるも、松下の機転で助かる。その後、自分にしつこく言い寄る男子生徒を「自分の彼氏である松下を倒したら付き合う」と煽ったことがきっかけで松下が危機に陥る。しかし、松下は根性を見せたことでその場を切り抜け、その後は彼を見送った。 野村(のむら) 17歳ながら何度も傷害事件を起こして少年院を行き来している凶暴な少年。メリケンサック・ナックルカイザーを装備しての殴打を得意とする。榊原と付き合おうとする男子生徒が高木を松下と勘違いして襲撃し、返り討ちに遭ったため、助っ人として呼ばれた。偶然松下を目撃し、倒そうとする。しかし、何度殴られても根性で立ち上がる松下に根負けし、高木のことを知らないまま「男子生徒たちが本当にやられた相手を倒せば文句はない」と見逃す。しかし、偶然出会った高木に男子生徒たち共々敗れる。 多田勇次(ただ ゆうじ) 高木の幼馴染で、中学時代は将棋部に所属していた。二年前、昇段試験の受験が決まった当日に高木の頼みを受け、殴り込みをかけてきた他校の不良たちを迎え撃つも、劣勢になった高木を救うために将棋の駒を相手の口に詰めて殴ったところ、その相手が弾みで舌を噛み切って死亡。それが原因で少年院に入れられた挙句将棋の道を断たれ、高木への恨みを募らせながら院内での喧嘩を勝ち抜いていった。 少年院を出た後、高木に精神的苦痛を与えるべく通り魔的に福間や松下を襲撃して重傷を負わせる。その後、自身が死なせた相手の墓参りに向かった際に、部員たちを守って事態を収拾するべく、理由も言わずに退部届けを出した高木(彼も責任を感じて毎日のように墓の掃除に来ていた)と遭遇し、対決。将棋の駒を指の間に挟んでメリケンサック代わりにしたり、相手の口に駒を詰めてから殴打して相手の歯を折る戦法で高木を追い込むが、高木に将棋への未練を持っていることを看破された上、決死の一撃を喰らい敗北。その後は岩鉄によって高木共々病院へ搬送され、高木とも和解した。なお、高木は彼が回り将棋を志しているものと勘違いしていた。 立花(たちばな) 京橋一帯を取り仕切る集英会系ヤクザ組織・「関西連合集英京神会(かんさいれんごうしゅうえいきょうしんかい)」の組長。卑劣で陰険な性格。山根を叩きのめした松下と斉藤を自分たちの事務所に連れて行き、落とし前として30万円を払うよう二人に要求する。頑として支払いを拒否する松下らに業を煮やして暴行を加え、松下の左腕を折る。しかし、斉藤の機転によって電話で呼び出された高木が事務所に現れたことで形勢逆転され、けしかけた組員たちも倒される。追い詰められた彼は関係組のヤクザたちに招集をかけようとして高木らを脅し、無抵抗で松下らを返そうとする高木を痛めつける。さらに松下たちに400万円を払うよう要求した上で高木をドスで刺すが、激怒した高木に倒される。 山根純二(やまね じゅんじ) 斉藤の中学生時代のクラスメイトで、喧嘩が弱いながらも強者の影に隠れてはしゃいでいた小物のチンピラ。中学卒業後は集英京神会の組員となっている。銀行から空手部の部費をおろして帰る斉藤と偶然出会い、斉藤から部費を奪って辱めた上で痛めつける。しかし、松下の助けを借りた斉藤に逆襲される。その後は立花らの介入で助かるも、彼らから制裁を受けた。 大門純(だいもん じゅん) 京都を拠点とする、三本柱台頭前の神戸を7日で支配下に置くほどの凶暴な暴走族・「京悪(きょうあく)」を中心に構成される暴走族連合・「京神連合(きょうしんれんごう)」の頭。額にホクロがある。「鬼の生まれ変わり」と呼ばれるほどの極悪非道さを誇り、大阪を我が物にするべく高木を狙う。高木を襲撃するも、女凶の妨害で逃げられてしまい、自身もバイク搭乗中に女凶の仕掛けたロープに引っ掛かり、転倒して負傷。その後、復讐のために恵を拉致して犯し、彼女の死を招く結果となる。その行為が高木の怒りに触れ、京都に殴り込みをかけた高木の猛攻に押される。命乞いも虚しく、自身のバイクを投げつけられて敗れる。 奈良林(ならばやし) 福間の中学生時代の二学年年上の先輩で、2メートルほどの長身にして美形。「ひっかけの奈良林」の異名をとるほどのナンパ名人で、福間たちの憧れの的だった。松下たちに光代たちを紹介するが、実際は自身の愛人たちに妊娠させられた風を装わせて大金をゆすり取る恐喝行為を行っていた(高木もその噂を聞き知っていた)。真実を知った松下たちの説得にも応じず、これ以上の悪事への加担を拒む光代を殴り倒す。怒りに燃えて立ち向かう松下を一蹴するも、高木から石を手渡された松下に殴り倒される。 大塚直也(おおつか なおや) 北原高等学校(きたはらこうとうがっこう)の生徒にして、ボクシング部員である美男かつ高木を上回る長身の高校生。通称・「ナオ」。少年時代からボクシングを嗜んでおり、Jr.級チャンピオンの座に上り詰めるほどの超高校級のボクシングセンスとアイドル並みの人気を誇る。安藤のボクシング地区予選における最大のライバルでもある。しかし本性は好色かつ傲慢で、女性を落として性行為に及んでは不良仲間に回すことを好む冷酷な人物。 チャラついた男性たちに絡まれていた桃千代を救い、巧みな手口で彼女の心を射止める。そして桃千代を「誕生パーティーを祝う」との名目で部室に呼びつけ、犯そうとするも、すんでの所で逃げられてしまう。桃千代は彼らに追われた末に階段から転落し重体となり、その現場を目撃した高木の逆鱗に触れる。その後、桃千代の敵討ちのためにボクシング部の助っ人を買って出た高木と地区予選の決勝戦で対決し、高木を猛ラッシュで苦戦させる。しかし、意識を取り戻して病院から会場に駆け付けた桃千代の応援で復活した高木の正拳五段突きで吹き飛ばされ、ロープで跳ね返ったところに強烈なアッパーを顎に受けて敗北。その際に顎を複雑骨折し、後日その傷が致命傷となってボクシング界から姿を消した。 古田(ふるた)(解説者) 全国高校ラグビー大阪地区大会の一回戦にて、解説者を務めていた眼鏡の男。日国大付属ラグビー部の勝利を信じて疑わず、関五工ラグビー部を嘲笑する。しかし、高木が日国大付属相手に先制点を取るや放心状態となっていた。 谷田部(やたべ) 電車内で女子高生相手に痴漢をしていた不良グループのリーダー。強い者には弱いが、弱者にはとことん手を出す加虐的な卑劣漢。松下と斉藤にその現場を目撃され、彼らに因縁をつけて電車から降ろすも、松下たちが咄嗟に反撃したことで取り逃がす。その後、空手部が林に目を付けられたため喧嘩を売られることを危惧する二人を下校時に急襲。さらに後を付けて来ていた林を捕らえ、手が出せない松下たちをいたぶる。 さらに松下たちに林の身代金五万円を要求し、彼女を連れてスナック「KING(キング)」にたむろする。しかし、高木が「一時間以内に林を救出できなければ、自分が全責任を負う」と豪語してスナックに駆けつけ、校則を持ち出す林の前で戦えない彼を痛めつけるが、彼女の機転で反撃できるようになった高木の猛攻の前に仲間たち共々敗北。その後は自分たちの痴漢行為を認めた。 竪山(たてやま) 桃谷東第六高等学校(ももだにひがしだいろくこうとうがっこう)の三年生。仲間たちと共に加馬田に因縁をつけて痛めつけるも、それを恨んだ加馬田が空手部員たちを集めて(その際、多少話を誇張していた)殴り込みをかけ、彼らに囲まれる。命乞いも虚しく加馬田たちにボコボコにされるも、桃谷第六の不良生徒たちが集まったことで形勢逆転。空手部を追い詰め、落とし前として伝統の改造学ランを集めて燃やそうとする。当初こそ降参した加馬田だったが、自身の学ランに施された「根性」の刺繍を見たことで再起。竪山自身は加馬田の逆襲を受け倒される。この一件以降、松下たちは加馬田のことを少し見直した。
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大阪編(第6週 - 第13週)
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「ごちそうさん (2013年のテレビドラマ)」の記事における「大阪編(第6週 - 第13週)」の解説
西門家で義母・小姑たちと同居を始めたものの、め以子は、義姉・西門和枝からの極端な「いけず」に苦悩する。和枝は、め以子を悠太郎の妻として認めず、祝言も挙げさせず女中扱いにする。和枝に認められたい、西門家の食卓を楽しくしたいと願うめ以子は、再会した幼馴染みで肉屋の泉源太の協力で、彼の知り合いである「酉井捨蔵」なる人物や天満天神市場の人々から、関西流の味付けや食材を余すことなく使い切る「始末の料理」などを教わり、努力と探求を重ね会得していく。そんなめ以子の姿に、義母・西門静と義妹・西門希子は心動かされ、次第に協力的になる(第6週、第7週)。 め以子は偶然、捨蔵の正体は故人とされていた義父・西門正蔵と知る(第8週)。め以子は正蔵の受け入れを懇願し、家族を捨てた正蔵を憎む和枝・悠太郎と対立するが、め以子と話し合った悠太郎は家族の気持ちが揃ったら正蔵を受け入れることを約束する(第9週)。間もなく迎えた天神祭は、当初はそれぞれの事情でバラバラになるも、いっときの形のみだが家族全員揃って獅子舞を迎えることが叶う(第10週)。和枝は心新たに再婚を決めるが、相手が結婚詐欺師と判り失意で自殺を謀る。その直後、め以子の妊娠が判明する。どれほどのいけずな仕打ちを受けても慕ってくるめ以子を前に居たたまれなくなった和枝は、家族ぐるみの知人である倉田義男の薦めで西門家を離れ他所に嫁ぐことを決め、出発の日め以子と清々しく言葉を交わし去っていく(第11週)。 関東大震災が発生し、め以子は、近所の救護所の炊き出しに参加する。女学校時の恩師・宮本先生の死を知っため以子は先生の言葉を思い出し、食べることは生きる力を与えると信じる(第12週)。年の瀬が迫り、父・卯野大五ら卯野家の人々が西門家を訪れる。大五は源太を通して正蔵とほどなく打ち解け、正蔵の人となりを知った大五は仕事で悩む悠太郎に、彼を父親として頼るよう助言する。め以子が産気づくなか正蔵からの手紙を読んだ悠太郎は、彼が仕事で背負った罪悪感を初めて知り和解。大晦日に長女・ふ久が誕生し、1924年(大正13年)、家族全員で正月を迎え、め以子の願いを込めたおせちが家族を喜ばせた(第13週)。
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大阪編(第14週 - 第16週)
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「ごちそうさん (2013年のテレビドラマ)」の記事における「大阪編(第14週 - 第16週)」の解説
その後、め以子夫婦の間に、長男・泰介、次男・活男が誕生。1932年(昭和7年)、め以子は創作料理を投稿したり家族に振る舞うことを楽しみながら、育児に勤しむ日々を送る。悠太郎は職場での怪我をきっかけに女医で幼馴染みの松田亜貴子と再会。二人が逢瀬を重ねていることをめ以子は知り、嫉妬で苛立ち、挙げ句に悠太郎を追い出す。め以子は亜貴子に二人の関係を問いただそうとするが、悠太郎と亜貴子には幼時からの純真で強い心の結びつきがあることを察し打ちのめされる。一方追い出された悠太郎は亜貴子の家を訪ねるが、今の亜貴子には亡夫を想う気持ちが強く、悠太郎は振られた形となり西門家に戻る。悠太郎の話を聞いため以子は納得し、夫婦は仲直りする(第14週、第15週)。 正蔵が突如倒れ、次の発作が命取りになると診断され、め以子は前妻が作っていた料理で正蔵を元気にしようと奔走。また希子は職場の男性との結婚話がトントン拍子に進む。だがその婚礼の当日、和枝をはじめ姉たちが揃った場で希子は、自分ではなく、9年間祝言を挙げないままのめ以子夫妻の祝言を要望する。希子や参列者らに頭を下げられて、和枝は折れ、悠太郎・め以子夫妻の祝言が実現する。その後間もなく正蔵が再び倒れる。悠太郎は自らが取り組む地下鉄建設現場を見学させ、父と息子は絆を深める。家族からの思い遣りで幸せに満ちた正蔵は、翌朝のめ以子の作る献立を楽しみにしながら、静かに息を引き取る(第16週)。
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大阪編(第17週 - 第22週)
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「ごちそうさん (2013年のテレビドラマ)」の記事における「大阪編(第17週 - 第22週)」の解説
1940年(昭和15年)、世間は戦時色が次第に濃くなる中、め以子は積極的に節約料理に取り組み、大日本国防婦人会の活動に張り切って参加するが、源太の出征と、食材が入手困難になりつつある現実に鬱然とする。「贅沢は敵」と謳う婦人会の指示通りに小学校に差し入れを作り、不味すぎて返品されて反省しため以子は、どんな時でも美味しい物を人に食べさせる決意を固め、牛肉のステーキを大量に焼き家族と近隣住民に振る舞う。以後、め以子は周囲から「ごちそうさん」と呼ばれるようになる(第17週)。 翌1941年(昭和16年)、野球部の泰介は、甲子園を目指して先輩の諸岡弘士とともに練習に励み、め以子も手料理で彼等を応援するが、地区予選決勝を目前に急遽大会は中止が決まる。同じ頃、病気と診断されて帰還し職場に戻った源太は、生肉を見てパニックを起こし失神する。戦場での記憶が原因で命有る物が食べられなくなった源太は次第に衰弱し危篤状態に陥るが、め以子の呼びかけに意識が戻り、牛乳を口にできるようになる(第18週)。 1943年(昭和18年)、日本が太平洋戦争に突入し食糧はほとんどが配給制になるが、め以子は人々に食物を振る舞う「ごちそうさん」を続け、評判が広まる。そんな中め以子は、闇で購入をしていると密告され家宅捜索を受ける。め以子はこの件で婦人会仲間を疑うが、知人の室井幸斎がラジオで発表した物語をヒントに、婦人会内で持ち寄りの共同炊事を提案する。共に料理し食事をするうちに仲間への疑いは晴れる(第19週)。 1944年(昭和19年)、諸岡が出征前の挨拶に西門家を訪れるが、ふ久は突如「諸岡君の子供を産みたい」と言い出す。断られたふ久は翌日諸岡の家を訪ね強引に彼に迫る。その場を目撃し諸岡の思いも聞いた泰介は、め以子と悠太郎を説得、悠太郎はふ久を諸岡と結婚させることを決める。一方、活男は、海軍の主計課で料理人の修業ができるとを知り、入隊を志願するが、活男を戦場へ行かせたくないめ以子に反対される。しかし、活男は「同じ死ぬ運命なら、好きなことをやって死にたい」と訴え、さらに、ふ久の結婚の内祝いから「兵隊さんの『ごちそうさん』になりたい」と意志を強めていく。そんな活男の考えを聞いため以子は、涙ながらに活男の志願を認める。活男の旅立ちの日、彼が作った「オムレツ」を食した家族は、餞の言葉とともに彼を見送る(第20週)。 戦局が激しくなり、市民は空襲に備えての訓練や準備を進めるようになる。悠太郎は担当する地下鉄駅建築計画の頓挫に伴い防火改修課に異動となり、市民に向けた防火演習を任され、実際の空襲を再現しようと演習用の建物を更に燃やし「逃げろ」と指示する。軍の意に背いたとして逮捕された悠太郎は、め以子達の尽力で釈放されるが、陸軍の軍属として満州へ渡る処分が下り、家族と別れ旅立って行く(第21週)。 1945年(昭和20年)3月、ふ久が産気づくなか、大阪に空襲警報が発令される。間一髪でふ久は無事出産し、め以子やふ久たちは大阪大空襲の戦火の中、悠太郎が残した教えの通り地下鉄駅に逃げ込み命拾いするが、西門宅は蔵を残し全焼。め以子と泰介は和枝の家に身を寄せ、和枝からの「いけず」を受けながらも彼女なりの配慮も感じられる疎開生活を送る。そんな中、泰介に赤紙が届く。め以子は和枝の協力で泰介を手厚く送り出したのもつかの間、活男の戦死の知らせが届く。傷心にくれるめ以子は、和枝から叱責されると同時に独りに慣れた方がよいと説教される。その言葉に従い独り食事をし、畑仕事に打ち込む日々を送っため以子は、やがて8月に終戦を迎える(第22週)。
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大阪編(第23週 - 最終週)
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「ごちそうさん (2013年のテレビドラマ)」の記事における「大阪編(第23週 - 最終週)」の解説
め以子は玉音放送で終戦を知り大阪市内に戻る。自宅で家族を出迎えたいと渇望するめ以子は、焼け残った西門家の蔵に居を構え、再会した室井と源太とで、生活のために闇市でくず芋を調理し商売を始める。初日は闇市を仕切るチンピラの香月に脅されるが、その後もめ以子はあらゆる物を美味しく調理し、かつての市場の知人たちの協力も得て店は繁盛、香月から一目置かれるようになる。やがて卯野家や諸岡家の無事が判明、泰介も無事復員し、静も疎開から戻り、それぞれの活動も軌道に乗ってきたある日、闇市が警察に捜査され、身を挺して自らの米俵を守り啖呵を切っため以子は逮捕される(第23週)。 香月が裏で手を回しめ以子は釈放されたものの、以後闇市の商売を禁じられる。闇市の捜査が進駐軍 (GHQ)の差金と知っため以子は、活男の件もあり米兵を憎悪、街頭で米兵たちにチョコレートを押しつけられ更に怒りを募らせる。め以子は希子の勧めで大阪ラヂオ放送でおにぎり弁当を販売する一方、倉田の要望で蔵を改装し、飲食を提供する「お座敷」として営業を始める。め以子の弁当を気に入った進駐軍の大尉・モリスから、希子を通して座敷への訪問を要望されるが、め以子は戸惑い返事を保留にする。そんな折、活男の戦友から、生前の活男の様子や戦死に至るまでの経緯を聞く。活男の死の現実を受け止めため以子は、弔いとして、彼の日記に記された数々の料理を作って仲間と共に食する(第24週)。 ある日、開催が決定していたはずの選抜中等学校野球大会がGHQの指示で一転中止の危機に陥り、泰介と諸岡が中心とする抗議活動を知ったモリスは、め以子の蔵座敷で「最高の日本料理」を提供することを条件に協力を打診する。め以子は渋々モリスの訪問を承諾したが、蔵座敷の席でモリスは、自身も料理好きの息子が戦死し日本に対する憎しみで苦しんでいたこと、しかしめ以子のおにぎりでその心が解されたこと、来訪の真の目的が、め以子の料理で自らの心にあるわだかまりを克服する事だったことを告白し、め以子は彼と打ち解ける。後日、モリスの助言に基づき、泰介たちは、め以子と協力して作ったアイスクリンを携えてGHQ側に説得し、甲子園大会中止は撤回されることとなる。 甲子園の開会式に出かけた家族をよそに、め以子は一人大阪に残り復員列車の到着を待つ。駅前でカレーを売りながら悠太郎を探すが、待ちぼうけに終わり、落胆して帰路につくめ以子の目の前に突然一頭の仔豚が飛び出す。それに続いて「捕まえてください」と叫ぶ声が響き、悠太郎が現れる。彼は三日前に帰国しており、復員列車とは別に帰阪していたのであった。悠太郎とともに帰宅しため以子は、笑顔で悠太郎と語らいながらチョコレートを分け合い、万感の思いで「ごちそうさんです…」と呟くのだった(最終週)。
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