たましいとは? わかりやすく解説

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たましい〔たましひ〕【魂/×魄】

読み方:たましい

生きもの体の中宿って、心の働きつかさどる考えられるもの。古来肉体離れて存在し不滅のものと信じられてきた。霊魂。たま。「—が抜けたうになる」「仏作って入れず

心の活力精神気力。「仕事に—を打ち込む

それなしではそのものありえないくらい大事なもの。「刀は武士の—、鏡は女の—」

多く「…だましい」の形で)そのもののもつ固有の精神また、気構え。「大和(やまと)—」「負けじ—」

思慮分別

いみじう—おはすとぞ世人に思はれ給へりし」〈大鏡道隆

素質天分才気

「筆とる道と、碁うつこととぞ、あやしう—のほど見ゆるを」〈源・絵合

武士のとされるところから》刀。

「わが夫(つま)のこの—、婿引出(ひきで)に」〈浄・彦山権現


霊魂

(たましい から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/16 18:07 UTC 版)

霊魂(れいこん、: animaギリシア語: Ψυχή)は、肉体とは別に精神的実体として存在すると考えられるもの[1]。肉体から離れたり、後も存続することが可能と考えられ[2]、体とは別にそれだけで一つの実体をもつとされる、非物質的な存在[3]人間が生きている間はその体内にあって、生命精神の原動力となっている存在[3]、個人の肉体や精神をつかさどる人格的・非物質的な存在[4]、感覚による認識を超えた永遠の存在[5]と考えられている。


注釈

  1. ^ 大和言葉の「たましい(魂)」の方は、信念や思想、あるいはその心を表現する言葉としても慣用的に使われる。
  2. ^ 通常は英霊ではなく尊敬語はいずれも御霊(みたま)

出典

  1. ^ 広辞苑 第六版 霊魂
  2. ^ 魂(こん)とは? 意味や使い方 - コトバンク”. コトバンク. 2023年11月26日閲覧。
  3. ^ a b デジタル大辞泉 「霊魂」
  4. ^ 広辞苑 第五版 p.2828 霊魂「人間の身体内にあってその精神、生命を支配すると考えられている人格的、非肉体的な存在」
  5. ^ a b c d e f 小口 偉一、堀 一郎、1973、『宗教学辞典』、東京大学出版会 ISBN 4-13-010027-0 p. 757
  6. ^ 吉村作治『ファラオと死者の書 古代エジプト人の死生観』p.37
  7. ^ 吉村作治『ファラオと死者の書』p.41
  8. ^ * Allen, James Paul. 2001. "Ba". In The Oxford Encyclopedia of Ancient Egypt, edited by Donald Bruce Redford. Vol. 1 of 3 vols. Oxford, New York, and Cairo: Oxford University Press and The American University in Cairo Press. 161–162.
    • Allen, James P. 2000. "Middle Egyptian: An Introduction to the Language and Culture of Hieroglyphs", Cambridge University Press.
  9. ^ a b 小池寿子『死を見つめる美術史』ポーラ文化研究所 1999年、ISBN 4938547473 pp.124-128
  10. ^ 吉村作治 同書 p.55
  11. ^ 吉村作治 同書 pp.74-75
  12. ^ 岩波書店『哲学・思想事典』、「懐疑主義」の項
  13. ^ 岩波『哲学・思想事典』、「懐疑主義」の項。
  14. ^ 神滅神不滅』 - コトバンク
  15. ^ 播本崇史「明末天主敎書における靈魂論」『日本中國學會報』第63号、日本中国学会、2011年。 NAID 40019636926http://nippon-chugoku-gakkai.org/wp-content/uploads/2019/09/63-10.pdf 
  16. ^ 神崎繁『魂(アニマ)への態度 古代から現代まで』岩波書店〈双書 哲学塾〉、2008年。ISBN 9784000281621 129頁。
  17. ^ 岩波『哲学・思想事典』、「霊魂」の項。
  18. ^ 仏教関係者による解説の例。 「日本人の霊魂観」(真宗の関係者向けの冊子「御坊さん」に掲載されたもの)
  19. ^ なぜ「葬式仏教」は生まれたか?〈死者〉との関わりから日本仏教を読み解く5冊 | 彼岸寺
  20. ^ 大辞泉
  21. ^ 出典:『マンガ神道入門~日本の歴史に生きる八百万の神々~』(監修:神保郁夫 原作:白取春彦 版:サンマーク出版)、『日本精神通義~人生、道を求め徳を愛する生き方~』(著:安岡正篤 版:致知出版社)、『神道辞典』(版:神社新報社)、『神道がよくわかる本』(著:安部正路 版:PHP文庫)
  22. ^ 竹倉 2015. 位置No.1678/2493
  23. ^ a b 竹倉 2015. 位置No.1646/2493
  24. ^ 竹倉 2015. 位置No.1617/2493
  25. ^ 竹倉 2015. 位置No.1637/2493
  26. ^ 竹倉 2015. 位置No.1790/2493
  27. ^ 竹倉 2015. 位置No.1844/2493
  28. ^ 大石和男、安川道夫、濁川孝志、飯田史彦大学生における生きがい感と死生観の関係」『健康心理学研究』第20巻第2号、2007年、1–9頁、doi:10.11560/jahp.20.2_1 (大石和男は専修大学教授、安川道夫は専修大学教授、濁川孝志は立教大学教授、飯田史彦は福島大学教授)。
  29. ^ 熊野 道子「人生観のプロファイルによる生きがいの2次元モデル」『健康心理学研究』第16巻第2号、2003年、68–76頁、doi:10.11560/jahp.16.2_68 
  30. ^ 熊野 道子「生きがいを決めるのは過去の体験か未来の予期か?」『健康心理学研究』第18巻第1号、2005年、12–23頁、doi:10.11560/jahp.18.1_12 
  31. ^ 日本民族衛生学会「伝統的信仰意識が地域高齢者のメンタルヘルスに及ぼす影響についての検討」『民族衛生』第69巻Appendix、2003年、124–125頁、doi:10.3861/jshhe.69.Appendix_90 
  32. ^ 興古田孝夫、石津宏、秋坂真史、名嘉幸一、高倉実、宇座美代子、長濱直樹、勝綾子「大学生の自殺に関する意識と死生観との関連についての検討」『民族衛生』第65巻第2号、1999年、81–91頁、doi:10.3861/jshhe.65.81 
  33. ^ 飯田史彦『生きがいの創造 III: 世界標準の科学的スピリチュアル・ケアを目指して』PHP研究所、2007年。ISBN 978-4-569-69448-1OCLC 183538021 
  34. ^ ウァルデマール・キッペス『スピリチュアルケア: 病む人とその家族・友人および医療スタッフのための心のケア』サンパウロ、1999年。ISBN 4-8056-4614-4OCLC 675993060 
  35. ^ 竹田恵子、太湯好子「日本人高齢者のスピリチュアリティ概念構造の検討」『川崎医療福祉学会誌』第16巻第1号、2006年1月1日、53–66頁、doi:10.15112/00012858ISSN 0917-4605 
  36. ^ 小田晋、本山博『健康と霊性: WHOの問題提起に答えて』宗教心理出版、2001年4月。ISBN 4-87960-057-1OCLC 676341581 



たましい

出典:『Wiktionary』 (2021/07/31 13:25 UTC 版)

名詞

たましい,

  1. 生物肉体宿り働きつかさどる考えられているもの。
  2. こころ精神

語源

関連語

翻訳



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