たましい〔たましひ〕【魂/×魄】
霊魂
(たましい から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/16 18:07 UTC 版)
霊魂(れいこん、羅: anima、ギリシア語: Ψυχή)は、肉体とは別に精神的実体として存在すると考えられるもの[1]。肉体から離れたり、死後も存続することが可能と考えられ[2]、体とは別にそれだけで一つの実体をもつとされる、非物質的な存在[3]。人間が生きている間はその体内にあって、生命や精神の原動力となっている存在[3]、個人の肉体や精神をつかさどる人格的・非物質的な存在[4]、感覚による認識を超えた永遠の存在[5]と考えられている。
注釈
出典
- ^ 広辞苑 第六版 霊魂
- ^ “魂(こん)とは? 意味や使い方 - コトバンク”. コトバンク. 2023年11月26日閲覧。
- ^ a b デジタル大辞泉 「霊魂」
- ^ 広辞苑 第五版 p.2828 霊魂「人間の身体内にあってその精神、生命を支配すると考えられている人格的、非肉体的な存在」
- ^ a b c d e f 小口 偉一、堀 一郎、1973、『宗教学辞典』、東京大学出版会 ISBN 4-13-010027-0 p. 757
- ^ 吉村作治『ファラオと死者の書 古代エジプト人の死生観』p.37
- ^ 吉村作治『ファラオと死者の書』p.41
- ^ * Allen, James Paul. 2001. "Ba". In The Oxford Encyclopedia of Ancient Egypt, edited by Donald Bruce Redford. Vol. 1 of 3 vols. Oxford, New York, and Cairo: Oxford University Press and The American University in Cairo Press. 161–162.
- Allen, James P. 2000. "Middle Egyptian: An Introduction to the Language and Culture of Hieroglyphs", Cambridge University Press.
- ^ a b 小池寿子『死を見つめる美術史』ポーラ文化研究所 1999年、ISBN 4938547473 pp.124-128
- ^ 吉村作治 同書 p.55
- ^ 吉村作治 同書 pp.74-75
- ^ 岩波書店『哲学・思想事典』、「懐疑主義」の項
- ^ 岩波『哲学・思想事典』、「懐疑主義」の項。
- ^ 『神滅神不滅』 - コトバンク
- ^ 播本崇史「明末天主敎書における靈魂論」『日本中國學會報』第63号、日本中国学会、2011年。 NAID 40019636926 。
- ^ 神崎繁『魂(アニマ)への態度 古代から現代まで』岩波書店〈双書 哲学塾〉、2008年。ISBN 9784000281621。129頁。
- ^ 岩波『哲学・思想事典』、「霊魂」の項。
- ^ 仏教関係者による解説の例。 「日本人の霊魂観」(真宗の関係者向けの冊子「御坊さん」に掲載されたもの)
- ^ なぜ「葬式仏教」は生まれたか?〈死者〉との関わりから日本仏教を読み解く5冊 | 彼岸寺
- ^ 大辞泉
- ^ 出典:『マンガ神道入門~日本の歴史に生きる八百万の神々~』(監修:神保郁夫 原作:白取春彦 版:サンマーク出版)、『日本精神通義~人生、道を求め徳を愛する生き方~』(著:安岡正篤 版:致知出版社)、『神道辞典』(版:神社新報社)、『神道がよくわかる本』(著:安部正路 版:PHP文庫)
- ^ 竹倉 2015. 位置No.1678/2493
- ^ a b 竹倉 2015. 位置No.1646/2493
- ^ 竹倉 2015. 位置No.1617/2493
- ^ 竹倉 2015. 位置No.1637/2493
- ^ 竹倉 2015. 位置No.1790/2493
- ^ 竹倉 2015. 位置No.1844/2493
- ^ 大石和男、安川道夫、濁川孝志、飯田史彦「大学生における生きがい感と死生観の関係」『健康心理学研究』第20巻第2号、2007年、1–9頁、doi:10.11560/jahp.20.2_1。(大石和男は専修大学教授、安川道夫は専修大学教授、濁川孝志は立教大学教授、飯田史彦は福島大学教授)。
- ^ 熊野 道子「人生観のプロファイルによる生きがいの2次元モデル」『健康心理学研究』第16巻第2号、2003年、68–76頁、doi:10.11560/jahp.16.2_68。
- ^ 熊野 道子「生きがいを決めるのは過去の体験か未来の予期か?」『健康心理学研究』第18巻第1号、2005年、12–23頁、doi:10.11560/jahp.18.1_12。
- ^ 日本民族衛生学会「伝統的信仰意識が地域高齢者のメンタルヘルスに及ぼす影響についての検討」『民族衛生』第69巻Appendix、2003年、124–125頁、doi:10.3861/jshhe.69.Appendix_90。
- ^ 興古田孝夫、石津宏、秋坂真史、名嘉幸一、高倉実、宇座美代子、長濱直樹、勝綾子「大学生の自殺に関する意識と死生観との関連についての検討」『民族衛生』第65巻第2号、1999年、81–91頁、doi:10.3861/jshhe.65.81。
- ^ 飯田史彦『生きがいの創造 III: 世界標準の科学的スピリチュアル・ケアを目指して』PHP研究所、2007年。ISBN 978-4-569-69448-1。OCLC 183538021。
- ^ ウァルデマール・キッペス『スピリチュアルケア: 病む人とその家族・友人および医療スタッフのための心のケア』サンパウロ、1999年。ISBN 4-8056-4614-4。OCLC 675993060。
- ^ 竹田恵子、太湯好子「日本人高齢者のスピリチュアリティ概念構造の検討」『川崎医療福祉学会誌』第16巻第1号、2006年1月1日、53–66頁、doi:10.15112/00012858、ISSN 0917-4605。
- ^ 小田晋、本山博『健康と霊性: WHOの問題提起に答えて』宗教心理出版、2001年4月。ISBN 4-87960-057-1。OCLC 676341581。
たましい
出典:『Wiktionary』 (2021/07/31 13:25 UTC 版)
名詞
語源
関連語
- 類義語: スピリット, 魂, 精, 霊魂, 精魂, 心霊, 魂魄, 霊魄, 精魄, 英霊, 英魂, 毅魂, 亡魂, 幽魂, 亡霊, 幽霊
- 対義語: 体
- 成句: 三つ子の魂百まで, 一寸の虫にも五分の魂
翻訳
- アイルランド語: anam (ga) 男性
- アラビア語: روح (rúaħ) 女性, نَفْسٌ (náfs) 女性
- アルバニア語: shpirt 男性
- イタリア語: anima (it) 女性
- ウクライナ語: душа (uk) (dušá) 女性
- 英語: soul (en)
- エスペラント: animo (eo)
- オランダ語: ziel (nl) 女性
- カタルーニャ語: ànima 女性
- ギリシア語: ψυχή (psiçí) 女性
- クロアチア語: duša (hr) 女性
- シンハラ語: heagga
- スウェーデン語: själ (sv)
- スコットランド・ゲール語: anam 男性
- スペイン語: alma (es) 女性
- スロヴァキア語: duša (sk) 女性
- スロヴェニア語: duša (sl) 女性
- タガログ語: kalag
- チェコ語: duše (cs) 女性
- 中国語: 灵魂 (línghún)
- 朝鮮語: 영혼 (yeonghon), 넋 (neok), 혼백 (魂魄, honbaek)
- テルグ語: ఆత్మ (aatma)
- ドイツ語: Seele (de) 女性
- トルコ語: ruh (tr)
- ハンガリー語: lélek (hu)
- ヒンディー語: आत्मा (ātmā)
- フィンランド語: sielu (fi), henki (fi)
- フランス語: âme (fr) 女性
- ヘブライ語: נשמה (neshamá)女性, נפש (néfesh)女性
- ポーランド語: dusza (pl) 女性
- ポルトガル語: alma (pt) 女性
- マラーティー語: आत्मा (ātmā)
- マラヤーラム語: ആത്മാവു് (ɑːtmɑːʋ)
- ラテン語: anima (la) 女性
- ラトヴィア語: dvēsele (lv) 女性
- ルーマニア語: suflet (ro) 中性
- ロシア語: душа (ru) (dušá) 女性
- アラビア語: روح (rúaħ) 男性/女性
- アラム語:(シリア文字) ܪܘܚܐ (rūħā, rūħo) 通性、(ヘブル文字) רוחא (rūħā, rūħo) 通性
- イタリア語: spirito (it) 男性
- 英語: spirit (en)
- エストニア語: hing (et)
- オランダ語: geest (nl) 男性
- ギリシア語: πνεύμα (el) 中性, ψυχή (el) 女性
- 古英語: hyġe (ang) 男性
- スウェーデン語: ande (sv) 通性
- スコットランド・ゲール語: anam 男性, aigne 女性, spiorad 男性
- スペイン語: espíritu (es) 男性
- スロヴァキア語: duch (sk) 男性
- スロヴェニア語: duša (sl) 女性
- セルビア語: duh (sr) 男性
- チェコ語: duch (cs) 男性
- 朝鮮語: 넋 (neogs, neok), 얼 (eor, -l), 정신 (精神, jeongsin)
- デンマーク語: ånd, sjæl テンプレート:g
- ドイツ語: Geist (de) 男性, Seele (de) 女性
- フィンランド語: henki (fi)
- フランス語: élan (fr) 男性
- ヘブライ語: רוח (ruaħ) 男性/女性
- ポーランド語: dusza (pl) 女性
- ポルトガル語: espírito (pt) 男性
- マオリ語: wairua
- ラテン語: spiritus (la)
- ルーマニア語: suflet (ro) 中性
- ロシア語: душа (ru) (dušá) 女性
魂
魄
「たましい」の例文・使い方・用例・文例
- パトカーがけたたましい音を立てて走りすぎた.
- 庭からけたたましい叫び声が聞こえてきた.
- 傍の見る目もいたましい光景だった.
- 真夜中に消防車のけたたましいサイレンで目が覚めた.
- 表の方にけたたましい悲鳴が聞こえた
- けたたましいターコイズ
- けたたましい発言
- 何かを所有したいと思うねたましい熱意
- 生きている人のたましい
- 主君や国家のために忠義をつくして死んだ人のたましい
- 死んだ人のたましい
- 死者のたましい
- 死者のたましいが,生前の姿でこの世に現れたもの
- タイトルは「岩手の魂(たましい)」である。
- たましいのページへのリンク