やどる

デジタル大辞泉

や‐ど・る【宿る】

読み方：やどる

［動ラ五（四）］《「屋取る」の意》

１ 旅先で宿をとる。また、一時的にそこに住む。「僧坊に—・る」

２ その場所にとどまる。「葉に夜露が—・る」「健全な精神は健全な肉体に—・る」

３ 妊娠する。「子が—・る」

４ 虫・植物などが寄生する。「回虫が—・る」

５ 星がその座を占める。「太陽が牡羊座に—・る」

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

やどる

出典:『Wiktionary』 (2021/11/26 15:14 UTC 版)

語源

古典日本語「やどる」 < 「や」（屋） + 「とる」（取る）

発音

• (東京) やど​る [yàdóꜜrù] (中高型 – [2])
• IPA^(?): [ja̠do̞ɾɯ̟ᵝ]
• (京阪) やどる (平板型)

動詞

やどる【宿る】

1. 宿を借りる、逗留する。
   • 雨宿り
   • 夜軽井沢の油屋にやどる。（森鴎外 『みちの記』）
2. 寄り付く、とどまる。
   • 正直の頭に神宿る
   • 童女よ、坐れ、むらさきのまつげにやどる露ならば。（北原白秋 『海豹と雲』）
3. 姿や思いなどが心に止まる。
   • この日頃ひそかに胸にやどりたる悔ありわれを笑はしめざり（石川啄木）
4. 寄生する。
   • やどりぎ
5. 子が母胎にはらまれる。
   • 盗人たちは、それを見ると、ますます何かとはやし立てて、腹の子の親さえ知らない、阿呆な彼女をあざわらった。が、阿濃は胎児が次郎の子だという事を、かたく心の中で信じている。そうして、自分の恋している次郎の子が、自分の腹にやどるのは、当然な事だと信じている。（芥川龍之介『偸盗』）

関連語

• 他動詞:やどす

語源

「や」（屋） + 「とる」（取る）

発音

三拍動詞二類^(?)

• 連体形

  (平安時代)やどる

  (南北朝時代)や​どる

  (室町時代)や​どる

  (江戸時代)や​どる

動詞

やどる【宿る】

1. 泊（と）まる。宿泊する。
2. 留（とど）まる。
3. 寄生する。

活用

やど-る 動詞活用表（日本語の活用）

ラ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
やど	ら	り	る	る	れ	れ

派生語

• やどり

諸言語への影響

• 現代日本語: やどる

漢字辞典

宿

宿	画数：11 学習年：小学3年で習う漢字 音読み：シュク、 シュウ 訓読み：やどる、 やど、 やどす ピンイン：su4 / xiu3 / xiu4 ハングル：숙、 수 対応する英語：inn, lodging, relay station, dwell, lodge, be pregnant, home, dwelling

舍

舍	画数：8 音読み：シャ、 セキ 訓読み：やどる ピンイン：she4 / she3 ハングル：사 対応する英語：inn, hut, house, mansion

舎

舎	画数：8 学習年：小学5年で習う漢字 音読み：シャ、 セキ 訓読み：やどる ピンイン：she3 / she4 ハングル：사 対応する英語：cottage, inn, hut, house, mansion

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「やどる」の例文・使い方・用例・文例

• たすきを十字にあやどる（に相当するは）
• 芝にやどる露
• 心の中にやどる明るさや希望