教父哲学とは? わかりやすく解説

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きょうふ‐てつがく〔ケウフ‐〕【教父哲学】

読み方:きょうふてつがく

教父たちの哲学総称異教的な古代文明の中でキリスト教擁護しギリシャ哲学利用してキリスト教思想説明した


教父哲学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/17 14:20 UTC 版)

教父哲学(きょうふてつがく、英語: Patristic philosophy)とは、教父キリスト教哲学である。

特徴

教父哲学の特徴は、異教の多い古代の時代にキリスト教を擁護する為に、ギリシア哲学を利用してキリスト教思想を説明したという点が挙げられる[1]

分類

教父哲学はギリシア教父によってギリシア語で書かれたものと、ラテン教父によってラテン語で書かれたものがある[2]

作品

教父哲学者の中でも正統的信仰教義の完成者はアウグスティヌスであった。彼の著作としては「告白」、「神の国」、「三位一体」が挙げられる[3]

脚注

  1. ^ デジタル大辞泉 「教父哲学」
  2. ^ 日本大百科全書(ニッポニカ) 「教父哲学」
  3. ^ デジタル大辞泉「アウグスティヌス」

関連項目


教父哲学(アウグスティヌス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:20 UTC 版)

政治学史」の記事における「教父哲学(アウグスティヌス)」の解説

中世政治思想大きく影響与えたのが、アウグスティヌスとその著作神の国』(413年-426年)である。この著作は、当時北方からのゲルマン民族の侵入によって危機迎えていたローマ帝国発生したキリスト教批判反駁する内容である。彼は現実世界を「地の国」とし、その世界はいずれ崩壊するもので、永遠の「神の国」とは本質的に異なるとした。そのうえで神の国」は「地の国」と重なり合って歴史構成しているが、その地上現れている「神の国」はキリスト教信者共同体であって、しかも教会同義ではないとしている。アウグスティヌス教会基本的には「地の国」の政治社会に過ぎない述べるが、それを通じて神の国」に入るという意味では教会のほかに救いはないとしたアウグスティヌスキケロ正義論引用しつつ、キケロのいう正義信仰なしには存在せず現実ローマ帝国没落していくのは正義欠いているためだと結論づけた。

※この「教父哲学(アウグスティヌス)」の解説は、「政治学史」の解説の一部です。
「教父哲学(アウグスティヌス)」を含む「政治学史」の記事については、「政治学史」の概要を参照ください。

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