オカマとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > オカマの意味・解説 

お‐かま【御釜/×竈】

読み方:おかま

「かま」「かまど」の美化語

3から》(御釜)男色や、その相手また、女性容姿言葉遣いをまねる男性

(御釜)尻の異称。→御釜を掘る

(御釜)下女異称

火山の噴火口、または火口湖蔵王山のものが有名。→五色沼[二]


御釜

読み方:オカマ(okama

所在 宮城県柴田郡川崎町


オカマ

東京方言意味・用例
オカマ

おかま

(オカマ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/03 23:27 UTC 版)

おかま(オカマ、御釜[1])、日本において男性性行為をする同性愛者女装する男性、女性らしい性表現をする男性を指す用語[2]侮辱の意味で用いられることもある[2]。一方で、あえてこの言葉を用いて自称する者もいる[3]オネエニューハーフなどの類似語もある[3]

概要

「オカマ」は元々は肛門を意味する江戸時代俗語であり[4]、転じてアナルセックスをする・される(おカマを掘る・掘られる)こともある女装をする男娼を指し[注 1]1980年代頃から女性的な男性全般(非同性愛者含む)への名称になった[5]。なお、江戸時代には「おかまを割る」とも言った。

平成初期までは「オカマ」という単語はテレビや雑誌、児童向け漫画・アニメなどでも普通に使われた単語であった[要出典]

元来ある炊事用具の おかま(御釜/御竈)はの丁寧語であるが、同性愛者の名称としての「カマ」が何なのかについては、底が丸くの形と似ている釜とする説、江戸時代に男娼を意味した「陰間(かげま)」がなまったものとする説、それに歌舞伎の「女形(おやま)」を関連づける説、梵語で愛欲を意味する「カーマ」を語源とする説など様々なものがある[要出典]

広義の男性同性愛者を指すときの「オカマ」は、(女性的な)男性同性愛者、又はその中でもオネエ言葉を使う者、女装趣味の者、性風俗の職にある者、水商売芸能の職にありショーなどを演じている者など実際には異なる複数の概念が混同されている。

現在では「おかま(御釜)を掘る」という言葉は転じて、「交通事故での後部への追突」を表すスラングとしても用いられる[1]

派生語には男性的傾向の強い女性同性愛者を表す「おなべ」、ゲイ男性につきまとう女性を表す「おこげ」などがある。

著名人の議論

男性同性愛者の中でも、女性的な口調であるが女装はしない男性同性愛者(オネエ)や、ニューハーフの中で、女装だけして身体は男性のままでいたい人など、女性度が高い同性愛者は「オカマ」と自称する傾向がある[要出典]マツコ・デラックスは「オネエ」という配慮して産まれた呼び方を「無理に作った言葉」だとし、「体の中に“オネェ”っていう風習がないのよ」とコメントしている。そして、ゲイや女装へオカマという言葉を使うことを気にいっている。マツコは「オネェ」とは「オネェ言葉」のように口調に対する言葉であり、仲間内間でゲイや女装家に普段使う言葉ではないと述べている[6]

東郷健のよう自他共に呼ばれることを好む者もいる[7]。東郷は雑誌「ザ・ゲイ」編集長を務めた経歴があり、同性愛者や障害者らへの差別撤廃を訴える政治活動を展開しだした後は、衆・参院選挙や東京都知事選に立候補したが、いずれも落選した[8]。ゲイであると公的にカムアウトする日本人がいない時代に「何故君はやらないのか?男が男と寝ることを」「男が好きで何を悪い」と語っていた[9]

そのため、2001年6月15日号の『週刊金曜日』の「伝説のオカマ」を自他共に呼称されてきた男性同性愛者である東郷健についての記事「伝説のオカマ 愛欲と反逆に燃えたぎる」(及川健二 2001)のオカマという言葉を巡り、論争が起きた。東郷健は、「伝説のオカマ」として根強いファンが存在しており、一部のゲイらは毎年命日には偲ぶ会が行っている。ゲイであることをカミングアウトしている松浦大悟元参議院議員、マンガ家/ゲイ・エロティック・アーティストの田亀源五郎らは2018年に開催された東郷の七回忌へ追悼コメントを寄せている[9]

2020年3月、タイについての情報を扱うWEBメディア『タイランドハイパーリンクス』で、ライターの1人が執筆した記事について、「『オカマ』は差別用語」と抗議一本のみを受けたが、日本でテレビに出ているオネエタレントが自己へオカマを多用していて特に放送禁止用語ともされていないし、その他メディアや映画でも用いられていること、4000人に読まれた時点では抗議は唯一つであったことから問題ないと思っていることを明かしている[10]

脚注

注釈

  1. ^ 男娼の全てがアナルセックスするわけではない。

出典

  1. ^ a b 日本国語大辞典,デジタル大辞泉, 精選版. “御釜を掘る(おかまをほる)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2023年2月23日閲覧。
  2. ^ a b かつみママが自分を「おかま」と呼ぶ理由”. 朝日新聞 (2013年4月28日). 2024年4月25日閲覧。
  3. ^ a b ゲイ用語の基礎知識 オカマ”. g-lad xx. 2023年4月21日閲覧。
  4. ^ 井上章一、古川誠 著、関西性欲研究会 編『性の用語集』講談社〈講談社現代新書〉、2004年。ISBN 4061497626NCID BA70044387 
  5. ^ 三橋順子 2009.
  6. ^ マツコが本音「オネェって言いたくない」と語った理由は?『かりそめ天国』”. plus.tver.jp. 2023年2月23日閲覧。
  7. ^ 「常識を越えて: オカマの道、七〇年」,p18-20, 東郷健 , 2002年
  8. ^ 元「雑民党」の東郷健氏が死去/同性愛者の差別撤廃訴え”. 四国新聞社. 2023年2月23日閲覧。
  9. ^ a b OIKAWA, Henri Kenji. “【追悼】「伝説のオカマ」東郷健さんの七回忌 日本のゲイ・ムーヴメントの先駆者 by 酒井佑人 | 日仏共同テレビ局フランス10”. 2023年2月23日閲覧。
  10. ^ 「オカマ」という言葉を使って「差別用語」だと読者に怒られる・・・ タイランドハイパーリンク 2020年3月14日 配信 (2021年4月25日閲覧)

参考文献

  • 及川健二「個に生きる(5)東郷健 愛欲と反逆に燃えたぎる」『週刊金曜』第9巻第22号、2001年6月15日、NAID 40005028265 
  • 松沢呉一伏見憲明及川健二・ほか『「オカマ」は差別か 『週刊金曜日』の差別表現事件』ポット出版、2002年2月。ISBN 4939015408OCLC 55059651 
  • 永六輔「オカマのことばはすばらしい(ことばからことばへ) (女とことば<特集>)」『月刊ことば』第4巻第4号、英潮社、1980年4月、2-8頁、ISSN 03865045NAID 40004184670 
  • 「ゲイとオカマとニューハーフ、違いは (またまたワイド 日本の疑問)」『サンデ-毎日』第78巻第26号、毎日新聞社、1999年9月16日、25頁、ISSN 00395234NAID 40001488400 
  • 三橋順子 (2009-06-12). “テレビの中の性的マイノリティ”. 週刊金曜日 17 (22): 22-23. NAID 40016598348. 

関連項目


オカマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/26 01:21 UTC 版)

樹海少年ZOO1」の記事における「オカマ」の解説

女らしいセーラー服着用。毒キノコパワーにより巨乳化し、胸から破壊力のある母乳チクビーム」を発射する

※この「オカマ」の解説は、「樹海少年ZOO1」の解説の一部です。
「オカマ」を含む「樹海少年ZOO1」の記事については、「樹海少年ZOO1」の概要を参照ください。


オカマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/23 09:08 UTC 版)

翔べ翔べドンキー」の記事における「オカマ」の解説

同性愛者女々しい態度取っているため「オカマ」と呼ばれている。本名不明クマ好意寄せ一方合宿男勝り思える態度取った夕子何故か惚れてしまう。バレー部所属夕子、有先輩

※この「オカマ」の解説は、「翔べ翔べドンキー」の解説の一部です。
「オカマ」を含む「翔べ翔べドンキー」の記事については、「翔べ翔べドンキー」の概要を参照ください。


オカマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/21 01:27 UTC 版)

珍遊記2」の記事における「オカマ」の解説

セーラー服姿のニューハーフ風の構成員。「鬼畜ビーム」により式神伝書鳩倒した偵察出向いたオタクの後を勝手に追ったウスラ連れ戻しに行くが、そこでウスラともども蹴り殺される

※この「オカマ」の解説は、「珍遊記2」の解説の一部です。
「オカマ」を含む「珍遊記2」の記事については、「珍遊記2」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「オカマ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オカマ」の関連用語

オカマのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オカマのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
東京方言辞典東京方言辞典
Copyright (C) 2024 東京方言辞典 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのおかま (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの樹海少年ZOO1 (改訂履歴)、翔べ翔べドンキー (改訂履歴)、珍遊記2 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS