改良品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 04:37 UTC 版)
フルコナゾールは水に溶けにくいため、比較的多量の電解質液や輸液に溶解する必要があった。一方で深在性真菌症の患者では、腎機能障害や心不全のために水分制限や厳密な電解質管理を要することが多く、これらの患者へのフルコナゾールの投与には特別な注意が必要であった。 2004年に新たに発売されたホスフルコナゾール(英語版)(商品名プロジフ、輸入販売元ファイザー株式会社)はフルコナゾールをリン酸エステル化したプロドラッグであり、体内でリン酸エステル加水分解酵素の作用を受けてフルコナゾールに変化する。ホスフルコナゾールは水に溶けやすいため、同力価のフルコナゾールを投与するときの1/40の液量で投与が可能であり、上記の欠点を克服することができた。また、フルコナゾールが点滴静注を必要とするのに対してホスフルコナゾールは急速静脈投与が可能であることや、投与開始の2日間は2倍量を投与することが認められているために、有効血中濃度に早く達することができるという利点もある。
※この「改良品」の解説は、「フルコナゾール」の解説の一部です。
「改良品」を含む「フルコナゾール」の記事については、「フルコナゾール」の概要を参照ください。
「改良品」の例文・使い方・用例・文例
- 改良品のページへのリンク