ホスフルコナゾール
分子式: | C13H13F2N6O4P |
その他の名称: | Phosphoric acid α,α-bis[(1H-1,2,4-triazole-1-yl)methyl]-2,4-difluorobenzyl ester、2,4-Difluoro-α,α-bis(1H-1,2,4-triazole-1-ylmethyl)benzenemethanol=dihydrogen phosphate ester、フォスフルコナゾール、Fosfluconazole、Phosphoric acid α,α-bis(1H-1,2,4-triazole-1-ylmethyl)-2,4-difluorobenzyl ester、ホスフルコナゾール、Phosfluconazole、Phosphoric acid dihydrogen 1-(2,4-difluorophenyl)-2-(1H-1,2,4-triazole-1-yl)-1-(1H-1,2,4-triazole-1-ylmethyl)ethyl ester、リン酸=二水素=1-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)エチル、ホスホフルコナゾール、プロジフ、F-FLCZ |
体系名: | りん酸α,α-ビス[(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジフルオロベンジル、2,4-ジフルオロ-α,α-ビス(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)ベンゼンメタノール=二水素ホスファート、りん酸α,α-ビス(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)-2,4-ジフルオロベンジル、りん酸二水素1-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)エチル |
ホスフルコナゾール
【概要】 イミダゾール系の抗真菌薬、フルコナゾールのプロドラッグ。商品名はプロジフ、発売はファイザー社。生体内でほぼ完全にフルコナゾールになる。注射剤で126.1mg/1.25mL/V、252.3mg/2.5mL/V、504.5mg/5mL/Vの剤型がある。フルコナゾルに比べ溶解性が高く投与時間も短縮できる。
【用法・用量】 カンジダ症:1日1回63.1~126.1mg(フルコナゾールとして50~100mg)を維持量として静注。ただし初日、2日目は維持量の倍量126.1~252.3mg(フルコナゾールとして100~200mg)投与。クリプトコッカス症:1日1回63.1~252.3mg(フルコナゾールとして50~200mg)を維持量として静注。ただし重症又は難治性の場合は増量可。
【効果】 真菌の膜成分のエルゴステロールができるのを抑える。真菌の中でもカンジダとクリプトコッカスには良く効くが、アスペルギルスには弱い。クリプトコッカス症、ヒストプラズマ症、コクシジオイデス症の二次予防としても推奨されている。エイズでは長期間使用することが多いので、耐性化することがある。
【相互】 P-450の阻害作用があるので、トリアゾラム、シサプリドは併用禁忌。他に併用注意薬多数あり、薬剤師によるチェックが必要。
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