カンジダ‐しょう〔‐シヤウ〕【カンジダ症】
カンジダ症 (かんじだしょう)
カンジダ症
【総論】日和見感染症の一つでカンジダによる感染症。特に多いのはカンジダ・アルビカンスによる口内炎、食道炎、膣炎など表在近くのもの、そして肺炎、肝炎、脳炎、骨髄炎、網膜炎など深在性のものもある。食道カンジダ症はエイズ指標疾患の一つで頻繁に経験される。
【詳しく】 どこにでもいるカンジダが病気を起こすには、患者側の免疫力が低下が要因の一つである。血液疾患や癌、糖尿病、免疫抑制剤の使用やエイズなどが多い。他に広域の抗生物質の使用による一般細菌の消滅でカンジダが菌交代をおこすこともある。血管内カテーテル使用による物理的障壁の破綻は全身性感染症になりやすい。

カンジダ症
【原文】candidiasis
湿潤な部位の皮膚において真菌の一種であるカンジダアルビカンスが無秩序に増殖している病態。免疫系の機能が低下した結果として起こるの通常であるが、化学療法や抗生物質治療の副作用として起こることもある。鵞口瘡は通常は口腔内に発生するが、まれに全身に拡がることもある。「candidosis(カンジダ症)」、「thrush(鵞口瘡)」とも呼ばれる。
カンジダ症
カンジダ症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/06 04:02 UTC 版)
カンジダ症 | |
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寒天培地で Candida albicans の培養 | |
概要 | |
診療科 | 感染症内科学, 皮膚科学 |
分類および外部参照情報 | |
ICD-10 | B37 |
ICD-9-CM | 112 |
DiseasesDB | 1929 |
MedlinePlus | 001511 |
eMedicine | med/264 emerg/76 ped/312 derm/67 |
Patient UK | カンジダ症 |
MeSH | D002177 |
KEGG 疾患 | H00363 H01109 |
カンジダ症(英: candidiasis, thrush)とはいくつかのカンジダ属菌(Candida albicansによるものが最も一般的)を原因とする真菌症の一つ[1][2]。 イースト感染症と呼ばれる感染症は厳密にはカンジダ症、モニリア症、oidiomycosisに分類される[3]。
概要
カンジダ症の定義には口腔カンジダ症や性器カンジダ症のような表在性のものから全身性の致命的となり得るものまで含まれる。後期のカンジダ症はカンジダ敗血症と呼ばれるが、これは一般的に悪性腫瘍、臓器移植、後天性免疫不全症候群(エイズ)の患者のような免疫抑制状態の患者に限定して認められる。
カンジダを原因とする皮膚や粘膜の表在性感染症では、局部の炎症や不快症状が一般的であるが[2][4][5]、日和見病原体であるカンジダ属菌に、はっきりと起因するカンジダ症の症状は種々であり、経過も異なることが多い[2][4]。
カンジダ症は、ビタミン欠乏症による免疫力の低下が主因で引き起こされる、悪玉菌増加による日和見感染である。カンジダ菌そのものは、元来はヒトの体表や消化管、それに女性の膣粘膜に生息するもので、普段は何の影響も与えない。また味噌やワインの発酵にも関与している。
2007年に日本で発見されたカンジダ・アウリス(C. auris)は、重篤な感染症を引き起こすうえ、多剤耐性を持つため院内感染が世界的に問題となっている。
治療
主な治療法は、ビタミン剤と乳酸菌整腸薬の内服と抗真菌薬の外用が効果的である。
関連項目
脚注
- ^ Walsh TJ, Dixon DM (1996). “Deep Mycoses”. In Baron S et al. eds. (via NCBI Bookshelf). Baron's Medical Microbiology (4th ed.). Univ of Texas Medical Branch. ISBN 0-9631172-1-1
- ^ a b c MedlinePlus Encyclopedia Vaginal yeast infection
- ^ James, William D.; Berger, Timothy G.; et al. (2006). Andrews' Diseases of the Skin: clinical Dermatology. Saunders Elsevier. ISBN 0-7216-2921-0
- ^ a b Fidel PL (2002). “Immunity to Candida”. Oral Dis. 8: 69–75. doi:10.1034/j.1601-0825.2002.00015.x. PMID 12164664.
- ^ Pappas PG (2006). “Invasive candidiasis”. Infect. Dis. Clin. North Am. 20 (3): 485–506. doi:10.1016/j.idc.2006.07.004. PMID 16984866.
カンジダ症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:57 UTC 版)
β-D-グルカンやマンナン抗原を、補助診断で用いる場合がある。ただしマンナン抗原検査は、カンジダ属菌種によっては陽性反応を示さない場合も見られる。GeniQ-カンジダなど遺伝子検査キットも存在する。
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