カンジダ症
【総論】日和見感染症の一つでカンジダによる感染症。特に多いのはカンジダ・アルビカンスによる口内炎、食道炎、膣炎など表在近くのもの、そして肺炎、肝炎、脳炎、骨髄炎、網膜炎など深在性のものもある。食道カンジダ症はエイズ指標疾患の一つで頻繁に経験される。
【詳しく】 どこにでもいるカンジダが病気を起こすには、患者側の免疫力が低下が要因の一つである。血液疾患や癌、糖尿病、免疫抑制剤の使用やエイズなどが多い。他に広域の抗生物質の使用による一般細菌の消滅でカンジダが菌交代をおこすこともある。血管内カテーテル使用による物理的障壁の破綻は全身性感染症になりやすい。
カンジダ症の治療
【治療】 (1)食道炎:フルコナゾール(ジフルカン)を100~200mgを1日に1回内服。(2)全身性や深部の場合:ジフルカン1回200-400mgを1日1回点滴静注。ホスフルコナゾール(プロジフ)1回800mgを1日1回2日間、その後1回400mgを1日1回静注。無効の場合は、ミカファンギン(ファンガード)、ボリコナゾール(ブイフェンド)、アムホテリシンB(ファンギゾン)の点滴静注を行う。
【副作用】 フルコナゾールとホスフルコナゾール:肝障害。プロテアーゼ阻害剤との間に薬物相互作用あり。アムホテリシンB:寒気、発熱、頭痛、皮疹、吐き気、嘔吐、肝障害、腎障害、貧血、低カリウム血症。
【予後】 治癒率は90~95%、再発率も60~70%、診断から死亡までの平均生存期間は6~8ケ月といわれた。最近はジフルカンの使用で延長しているが、耐性カンジダの問題も生じている。抗HIV薬によって免疫能の回復が得られれば、再発も起こらなくなる。
カンジダ症の診断
【概要】 1999年厚生労働省エイズ動向委員会の定義によると、食道、気管、気管支又は肺に発生したものをエイズのカンジダ症と言う。HIV感染女性では外陰膣炎もよく経験される。 (1) 確定診断 1) 内視鏡もしくは培検による肉眼的観察によりカンジダ症を確認 2) 患部組織の顕微鏡検査によりカンジダを確認 (2) 臨床的診断 嚥下時に胸骨後部の疼痛があり、以下のいずれかが確認される場合 1) 肉眼的に確認 a.紅斑を伴う白い斑点 b.プラグ(斑) 2) 粘膜擦過標本で真菌のミセル様繊維を顕微鏡検査で確認できる口腔カンジダ症が存在。3)深在性感染では血中β-Dグルカン定量や真菌培養。
カンジダ症
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