系統と分類とは? わかりやすく解説

系統と分類

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咀顎目」の記事における「系統と分類」の解説

系統伝統的分類古い分類下目亜目コチャタテ亜目 Trogiomorpha チャタテムシ目Psocoptera チャタテ亜目 Psocomorpha ウロコチャタテ下目 Amphientometae コナチャタテ亜目Troctomorpha Sphaeropsocidae Nanopsocetae フトチャタテ科 Pachytroctidae コナチャタテ科 Liposcelididae マルツノハジラミ亜目 Amblycera シラミ目Phthiraptera ハジラミ目Mallophage ホソツノハジラミ亜目 Ischnocera ゾウハジラミ亜目 Rhynchophthirina シラミ亜目 Anoplura シラミ目 Anoplura 伝統的な2目のうち、チャタテムシ目側系統である。シラミ目は、マルツノハジラミ亜目別の系統属するので、多系統である。 伝統的には7亜目分かれるこのうちコナチャタテ亜目側系統であり、分岐分類学的な立場からは認められない。そのため、シラミ目の4亜目コナチャタテ亜目Nanopsocetae下目に含めるなどの分類提案されているが、確立した系統分類はまだない。 古い分類での3目は、それぞれ生態対応しているチャタテムシ - 非寄生性 ハジラミ - 咀嚼性の寄生昆虫 シラミ - 吸収性寄生昆虫

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エミュームシクイ属」の記事における「系統と分類」の解説

オーストラリアムシクイ属 Malurus +ヒロハシムシクイ属 Clytomyias と姉妹群であり、それらと共にオーストラリアムシクイ亜科構成するオーストラリアムシクイ科 オーストラリアムシクイ亜科     オーストラリアムシクイ属     ヒロハシムシクイ属       エミュームシクイ属     セスジムシクイ亜科セスジムシクイ属     セアカパプアムシクイ属       Sibley分類ではオーストラリアムシクイ科の中でセスジムシクイ属エミュームシクイ属の順に枝分かれした考えられており、オーストラリアムシクイ亜科エミュー族 Stipiturini の唯一の属に分類されていた。 なお、エミューヒクイドリ目)ともムシクイ真のムシクイウグイス上科メボソムシクイ科)とも特に近縁ではない。

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ハエ下目」の記事における「系統と分類」の解説

ハエ下目とその近縁群の系統次に示す 。 ハエ亜目     ミズアブ下目 Stratiomyomorpha     キアブ下目 Xylophagomorpha   アブ下目 Tabanomorpha ハエ下目ツリアブモドキ上科 Nemestrinoidea (旧ムシヒキアブ下目一部)     ムシヒキアブ上科 Asiloidea (旧ムシヒキアブ下目一部) Eremoneura   オドリバエ上科 Empidoidea (旧ムシヒキアブ下目一部)   環縫群 Cyclorrhapha (旧ハエ下目ハエ下目からは、3つの上科が順に分岐しその後環縫群放散した(環縫群は非常に多くの上科を含むためそれらの上科は図から省略)。 かつては、この基部的な3上科ムシヒキアブ下目 Asilomorphaそれ以外すなわち環縫群ハエ下目分けられていた。しかし、ムシヒキアブ下目はここで図示したように側系統だと判明したため、ハエ下目統合された。これにともない環縫群ハエ下目内のいち内部系統となったまた、現在の (環縫群 + オドリバエ上科) を Muscomorpha(ただし「群」と訳す)とする説もあった。このグループは現在では Eremoneura と呼ばれるハエ下目の科・種の大半環縫群のものである3つの基部的な上科それぞれ順に2科700種、6科1万2000種、2科1万からなるのに対し環縫群少なくとも835万4000からなる

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チョウセンウグイス」の記事における「系統と分類」の解説

系統樹は Alström et al. (2011)より。 Horornis           ウグイス H. diphone cantans 標本1    :   ウグイス 標本n   マンシュウウグイス H. diphone canturians   チョウセンウグイス H. borealis   フィリピンウグイス H. seebohmi チョウセンウグイスはかつてウグイスやマンシュウウグイスなどと共に Horeites 属に分類されていたが、それらと共に一度 Cettia 属に統合されたのち、 Horornis 属として再分離された。 以前は、マンシュウウグイス H. canturians の亜種とするか、あるいはウグイス H. diphone を広義にとらえマンシュウウグイスもチョウセンウグイスもその亜種とする説が有力だった。しかし分子系統により、チョウセンウグイスウグイスやマンシュウウグイスから系統的に離れていることが判明し独立した種とされた。一方、マンシュウウグイスはウグイスの1亜種 H. diphone cantans の系統内にあり、ウグイス含められた。 チョウセンウグイス+ウグイス(マンシュウウグイスを含む)+フィリピンウグイス H. seebohmi は単系統をなす。この3種間の系統関係不確実だが、低い確度で、チョウセンウグイスとフィリピンウグイスが近い可能性が高い。 マンシュウウグイスは日本ではまれに観察されチョウセンウグイスより体の上面の色が濃い。

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クロロピコン藻綱」の記事における「系統と分類」の解説

分子系統解析から、緑藻植物門における初期分岐群1つであることが認識されるようになった藻類群である。当初は未同定環境DNAしか知られておらず、prasinophyte clade VIIA および VIIB とよばれていた (それぞれ Chloropicon, Chloroparvula に相当する)。その後形態観察含めた研究が行われ、新綱設立された。2019年現在、2属8種が知られるクロロピコン藻綱の種までの分類体系 (2019年現在)クロロピコン藻綱 Chloropicophyceae Lopes dos Santos & Eikrem in Lopes dos Santos et al., 2017クロロピコン目 Chloropicales Lopes dos Santos & Eikrem in Lopes dos Santos et al., 2017クロロピコン科 Chloropicaceae Lopes dos Santos & Eikrem in Lopes dos Santos et al., 2017クロロパルブラ属 Chloroparvula Lopes dos Santos, Noël & Eikrem in Lopes dos Santos et al., 2017Chloroparvula japonica Lopes dos Santos, Noël & Eikrem in Lopes dos Santos et al., 2017 Chloroparvula pacifica Lopes dos Santos, Noël & Eikrem in Lopes dos Santos et al., 2017 クロロピコン属 Chloropicon Lopes dos Santos & Eikrem in Lopes dos Santos et al., 2017Chloropicon laureae Lopes dos Santos & Eikrem in Lopes dos Santos et al., 2017 Chloropicon mariensis Eikrem & Lopes dos Santos in Lopes dos Santos et al., 2017 Chloropicon maureeniae Lopes dos Santos & Eikrem in Lopes dos Santos et al., 2017 Chloropicon primus Lopes dos Santos & Eikrem in Lopes dos Santos et al., 2017 Chloropicon roscoffensis Lopes dos Santos & Eikrem in Lopes dos Santos et al., 2017 Chloropicon sieburthii Lopes dos Santos & Eikrem in Lopes dos Santos et al., 2017

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ペディノ藻綱」の記事における「系統と分類」の解説

ペディノは、緑藻植物門における初期分岐群1つである。比較古くから特異な緑藻として知られ単純な細胞構造をしているため原始的な緑色植物考えられることが多かった (ただし現在ではこの単純性は二次的な単純化よるもの考えられている)。プラシノ藻綱またはロクソ綱 (Loxophyceae) に分類されることもあったが、比較早い段階から独立した綱として扱われるようになった分子系統解析からは、緑藻植物のほとんどの種を含む系統群であるUTC系統群 (アオサ藻綱トレボウクシア藻綱緑藻綱) やクロロデンドロン藻綱近縁であることが示唆されており、これらを合わせて系統群名として"コア緑藻植物" (core chlorophytes, core Chlorophyta)、分類群名として緑藻植物亜門 (学名:Chlorophytina) とよばれることがある葉緑体遺伝子系統解析からは、クロレラ目 (トレボウクシア藻綱) との近縁性が強く支持されるが、その他の分子形質及び形態形質からはこの関係は支持されないクロララクニオン藻1種がペディノであると誤同定されていたことがあり、このをもとにした系統解析からペディノ緑色植物の中で最初に分かれたグループであるとされていたことがある2019年現在、5属20種ほどが知られており、2目3科に分類されている。スコウルフィエルディア目 (Scourfieldia のみを含む) を暫定的にペディノ藻綱分類することもあるが、2019年現在これを支持する分子情報はない。 ペディノ藻綱属までの分類体系一例 (2019年現在)ペディノ藻綱 Pedinophyceae Moestrup, 1991ペディノモナス目 Pedinomonadales Moestrup, 1991ペディノモナス科 Pedinomonadaceae Korshikov, 1938Chlorochytridion Vischer, 1945 Pedinomonas Korshikov, 1923 マルスピオモナス目 Marsupiomonadales Marin, 2012レスルトモナス科 Resultomonas Marin, 2012Resultomonas Marin, 2012 マルスピオモナス科 Marsupiomonadaceae Marin, 2012Marsupiomonas H.L.J.Jones, B.S.C.Leadbeater & J.C.Green, 1994 Protoeuglena R.Subrahmanyan, 1954

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ウミツバメ科」の記事における「系統と分類」の解説

系統樹の科間は hackett et al. (2008)、科内は Penhallurick & Wink (2004)より。 ミズナギドリ目   アホウドリ科 Diomedeidae       ミズナギドリ科 Procellariidaeモグリウミツバメ科 Pelecanoididae ウミツバメ亜科   ヒメウミツバメ Hydrobates   ウミツバメ属 Oceanodroma* アシナガウミツバメ亜科   アシナガウミツバメ属 Oceanites   ヒメアシナガウミツバメ Garrodia   カオジロウミツバメ Pelagodroma   シロハラウミツバメ属 Fregetta   ノドジロウミツバメ Nesofregetta ウミツバメ科は、北半球中心に生息するウミツバメ亜科 Hydrobatinae と、南半球中心に生息するアシナガウミツバメ亜科 Oceanitinae の2亜科分かれる。これらはいずれ単系統だが、これらを合わせたウミツバメ科単系統をなすかは疑わしいアシナガウミツバメ科 Oceanitidae を分離する説もある。 ウミツバメ亜科大半占めウミツバメ属 Oceanodroma は、ヒメウミツバメ Hydrobates を内包する側系統であり、属の再編が必要である。しかし、ウミツバメ属の模式種ハイイロウミツバメ Oceanodroma furcataヒメウミツバメ同属とされる程度近縁であり、属名 Hydrobates のほうに先取があるため、属名 Oceanodroma はジュニアシノニムとなり使えなくなる。そのため、ウミツバメ全体ヒメウミツバメ属に含め提案や、Hydrobates・Cymochorea・Halocyptena・Thalobata の4属に再編する提案があるが、系統関係不確実なためもあり、広く認められ新分類はまだない。

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ピトフーイ」の記事における「系統と分類」の解説

かつて Pitohui 属には上記6種にモリモズ Pitohui tenebrosa (Morningbird) を加えた7種が含まれ、モリモズ属と呼ばれていた。しかしすぐにモリモズ Morningbird は Pitohui 属でなくモズツグミ属 Colluricinclaへ分類するのが適当ではないかといった説が有力になり、やがて学名は Colluricincla tenebrosa と記されるようになったまた、学者によってはこの種を Malacolestes へ分類するなど、その扱いまちまちであった2013年になり、モリモズMorningbirdは、実は属の異な2種から成ることがわかり、それを機に モズヒタキ属 Pachycephala に分類され学名は Pachycephala tenebrosa となった。このとき、新たに分離され別種がモリモズ Morningbird充てられていた学名 Colluricincla tenebrosa を引き継ぎ、この別種の英名はSooty shrikethrushとされた。 このような経緯から、標準和名のモリモズはMorningbird, Sooty shrikethrushどちらに用いるのにも不適当となり、宙に浮いた態となっている。もっとも、どちらの種も2017年現在においては Pitohui 属ではないので、 Pitohui 属をモリモズ属と呼ぶのは不適切である。 モリモズを除いた6種は引き続きモズヒタキ科 Pitohui 属に残された。しかし、これらもまた多系統であるとされ、改めて4属に分類し直された。 2017年現在、これらはカラス上科内の3科に分散している。

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ストレプトカエタ属」の記事における「系統と分類」の解説

本種は古くからタケ類に近縁なものと考えられていた。その苞葉の多い花の構造など、木性のタケ類に近いとの声もあり、いずれにせよタケ亜科 Bambusoideae とする説が広く受け入れられた。ただし異説多くイネ属 Oryza に近いとかキビ連 Paniceae とする説なども唱えられた。これらは小穂構造が独特で、他のイネ科比較検討難しかった点などが大きき関わっている。他方本属イネ科中でもっとも原始的なもの、との考え強く示されてきた。他方イネ科含めていいのかどうか、という疑問もあった。 本属小穂イネ科一般小穂構造当てはめられないことから、本属小穂を偽小穂といい、このような構造を持つものはイネ科には本属の他に1属しかない。そのもう1属はアノモクロア属 Anomochloa で、この属の唯一の種は記載された後、野外発見されない期間が100年かりあり一時絶滅したものと見なされた。その点、本属のものは新熱帯域に広く分布し標本手に入りやすかったために多く研究なされたHubbard1935年本属単独独立の連、ストレプトカエタ連 Streptochaeteae とすることを唱え同時にこれを Bambusae に近いものとした。同様の扱いをする研究者多かった。Judziewicz & Soderstron(1989)はこの2属を細胞レベル解剖学から染色体まで検討した上で、この2属が近縁であること、多くの点でタケ亜科としては特殊であることを挙げた上で少なくともイネ科であることは間違いないとし、タケ亜科含めたままにする判断をしている。 草本性タケ類には上記の2属の他にもイネ科の中で原始的とされている属が幾つもあり、それらの形態学的な研究と、近年はこれに分子系統情報合わせて判断では、本属のみを含むストレプトカエタ連はアノモクロア属のみを含むアノモクロア連と近縁であり、これをアノモクロア亜科 Anomochlooideae とすること、そしてこの亜科タケ亜科のみならずこの亜科以外のイネ科すべての群に対して姉妹群をなすことが認められている。

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バルクラヤ属」の記事における「系統と分類」の解説

1826年ナサニエル・ウォーリッチ (Nathanial Wallich) はペグー (バゴー) で得られ試料をもとにした報告送り1827年に Hydrostemma linguiforme として記載された。しかしウォーリッチは同年に同じものを Barclaya longifolia の名でも記載している (改名理由不明)。先取は Hydrostemma にあるが、Barclaya の方が一般的に使われていたため、これを保存名とすることが提唱され認められている。 バルクラヤ属スイレン科他の属との近縁性は認識されいたものの、特異な形態 (合弁花冠など) をもつため、バルクラヤ科 (Barclayaceae) として独立の科に分類されることもあった。しかし2020年現在では、バルクラヤ属明らかにスイレン科含まれることが分子系統学研究から示されている。スイレン科の中では、バルクラヤ属スイレン属 + オニバス属 + オオオニバス属姉妹群であることが示唆されている。 バルクラヤ属には、4種ほどが知られる (下表)。 バルクラヤ属の種までの分類体系一例バルクラヤ属 Barclaya Wall., 1827Barclaya kunstleri (King) Ridl., 1922= Barclaya motleyi ssp. kunstleri King; Hydrostemma kunstleri (King) B.C.Stone, 1982 Barclaya longifolia Wall., 1827= Barclaya oblonga Wall.; Barclaya pierreana Thorel ex Gagnep., 1908; Hydrostemma longifolium (Wall.) Mabb., 1982 Barclaya motleyi Hook.fil., 1862= Barclaya hirta (Kurz ex Teijsm. & Binn.) Miq., 1870; Hydrostemma motleyi (Hook.fil.) Mabb., 1982; Nymphaea hirta Kurz ex Teijsm. & Binn., 1864 Barclaya rotundifolia Wall., 1827

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サイチョウ亜目」の記事における「系統と分類」の解説

ヤツガシラ亜目 Upupes, Upupae姉妹群で、共にサイチョウ目構成する伝統的にブッポウソウ目サイチョウ亜目とされてきたが、キツツキ目外側位置したため、姉妹群ヤツガシラ亜目と共にサイチョウ目として分離された。 Sibley分類では、サイチョウ亜目ヤツガシラ亜目それぞれサイチョウ目ヤツガシラ目 Upupiformesとしていた。 絶滅科としてMesselirrisoridaeが属す。       ブッポウソウ目     キツツキ目     サイチョウ目 ヤツガシラ亜目ヤツガシラ科 Upupidae     モリヤツガシラ科 Phoeniculidae     サイチョウ亜目サイチョウ科 Bucerotidae     ジサイチョウ科 Bucorvidae        

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 14:55 UTC 版)

キリハシ亜目」の記事における「系統と分類」の解説

キツツキ目の2亜目片方で、もう1つキツツキ亜目 Pici とは姉妹群である。Sibley分類ではこれらの群をキツツキ目 Piciformesキリハシ目 Galbuliformes としていた。 2科に分かれるキリハシ下目 Galbulides とオオガシラ下目 Bucconides に分けることもある(通常の分類はいずれ単型となる)。 キツツキ科以外のキツツキ目全てキリハシ亜目とする分類もあった。 キツツキ目 キリハシ亜目キリハシ科 Galbulidae     オオガシラ科 Bucconidae     キツツキ亜目 オオハシ下目ゴシキドリ科 Megalaimidae       オオハシ科 Ramphastidae     ハバシゴシキドリ科 Lybiidae       キツツキ下目キツツキ科 Picidae     ミツオシエ科 Indicatoridae        

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タチヨタカ属」の記事における「系統と分類」の解説

タチヨタカ属すヨタカ目アマツバメ目内包する側系統である。そのためヨタカ目複数単系統の目に分割しタチヨタカ科のみでタチヨタカ目 Nyctibiiformes とする説がある。 タチヨタカ科類縁関係はっきりしない分子系統からはアブラヨタカ科(ただし弱い)、形態系統からはヨタカ科姉妹群だという結果出ている。 Sibley分類では、ヨタカ亜目ヨタカ目に相当)ヨタカ下目アブラヨタカ小目タチヨタカ上科 Nyctibioidea の唯一の科であり、アブラヨタカ上科アブラヨタカ科のみ)と姉妹群だと考えられていた。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 14:55 UTC 版)

タカ亜目」の記事における「系統と分類」の解説

以前タカ目 Falconiformes の3亜目1つだったが、タカ目ハヤブサ目分離され結果タカ目 Accipitriformes の2亜目1つとなり、コンドル科以外の全ての科を含む。 タカ目からコンドル目分離する説があり、その場合はタカ目にはタカ亜目のみが残される。なおタカ目単系統性には若干不確かさがあるが、タカ亜目単系統性強く支持されている。 Sibley et al. (1988) はタカ小目 Accipitrida とした。 学名 Accipitres古くリンネが目として使っており、現在のタカ目ハヤブサ目フクロウ目モズ科含まれていた。 タカ目 コンドル亜目 コンドル科 Cathartidae   タカ亜目ヘビクイワシ科 Sagittariidae   タカ上科ミサゴ科 Pandionidae     タカ科 Accipitridae        

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レンジャク科」の記事における「系統と分類」の解説

古くは5属8種からなっていたが、レンジャクモドキ科 Ptilogonatidae とミミグロレンジャクモドキ科 Hypocoliidae が分離されレンジャク属のみが残された。これらの3科は、他の数科と共にレンジャク上科 Bombycillidae に含まれるが、互い系統関係不明確である。 レンジャク上科ヤシドリ科 Dulidae     ミミグロレンジャクモドキ科 Hypocoliidae     ミドリモズビタキ科 Hylocitreidae     †フサミツスイ科 Mohoidae     レンジャク科 Bombycillidae     レンジャクモドキ科 Ptilogonatidae    

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ハラフシグモ科」の記事における「系統と分類」の解説

この類はクモ類の中で特に原始的な特徴を持つものと考えられる。二対の書肺歩脚触肢分化がさほど見られない点はトタテグモ亜目のものとも共通であるが、腹部見られる体節痕跡付属肢由来であることを強く示唆する糸疣の状態などはこの類だけに見られるのである古生代デボン紀から石炭紀化石として知られるごく初期クモ類には、この類と共通の特徴見られる。そのためにこの科のクモ生きた化石とも言われるこのような特徴現生種ではこの科のみであるから単独それ以外全てのクモ類対置してハラフシグモ亜目 Mesothelae構成する分岐図では、クモ目のうちの一番基部分岐したとの結果得られている。この亜目は別名を中疣類と言い、これは糸疣腹部下面中央にあることによる。なお、かつてはこれを古疣類 Archaeothelae と称したかつては糸疣を四対八個持つものをハラフシグモ科七つのものをキムラグモ科としたが、現在では両者ハラフシグモ科含めそれぞれ亜科位置扱っている。 ハラフシグモ亜科には1属47種があり、キムラグモ亜科には5属32種が知られる日本からはオキナワキムラグモ属に7種、キムラグモ属に9種が記載されている。詳細についてハラフシグモ科の属種参照されたい。 Liphistiidae ハラフシグモ科 Liphistiinae ハラフシグモ亜科Liphistius ハラフシグモ属 Heptathelinae キムラグモ亜科Abcanthela Heptathela キムラグモ属キムラグモ Ryuthela オキナワキムラグモ属 Songthela Vinathela ハラフシグモ属の1種 オキナワキムラグモ

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ハゲチメドリ属」の記事における「系統と分類」の解説

系統樹は Irestedt & Ohlson (2008); Jønsson & Fjeldså (2007)より。 広義スズメ小目     ハゲチメドリ属 Picathartes       アカイワトビヒタキ属 Chaetops     クイナチメドリ Eupetes         オーストラリアヒタキ科 Petroicidae     スズメ小目 Passrrida     ハゲチメドリ科はアカイワトビヒタキ属+クイナチメドリと姉妹群である。これらの3属はいずれ単型科を作る。これらからなる単系統スズメ小目姉妹群で、広義にはスズメ小目含めることもある。

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パプアハナドリ科」の記事における「系統と分類」の解説

Sibleyらにより新設された科で、スズメ小目スズメ上科分類された。しかしその後カラス上科近縁とされ、再定義され狭義カラス小目含められた。しかしその後ふたたび、スズメ小目近縁である(しかし含まれない可能性指摘されている。 Sibleyらはこの科を2族に分けたが、Rhamphocharis はサンプリングされておらず系統位置不確実である。 パプアハナドリ科 パプアハナドリ族   パプアハナドリ属 Melanocharis     ? メスボシハナドリ Rhamphocharis     ハシナガミツスイ族   コビトミツスイ属 Oedistoma     ハシナガミツスイ属 Toxorhamphus      

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カンムリハナドリ科」の記事における「系統と分類」の解説

かつてはスズメ小目スズメ上科分類されていたが、Baker et al. (2004) に基づきカラス上科移された。

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キリハシ科」の記事における「系統と分類」の解説

オオガシラ科姉妹群であり、キリハシ亜目 Galbulae にまとめられるキリハシ科内の系統関係は。 キツツキ目 キリハシ亜目 キリハシ科     ミツユビキリハシ Jacamaralcyon     Brachygalba         オオキリハシ Jacamerops       Galbalcyrhynchus     キリハシ属 Galbula           オオガシラ科 Bucconidae       キツツキ亜目    

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系統と分類

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キクイタダキ属」の記事における「系統と分類」の解説

従来ウグイス上科 Sylvioidea やウグイス科 Sylviidae含められてきたが、単独上科当の孤立した系統をなす。

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イワサザイ科」の記事における「系統と分類」の解説

スズメ目の中で最初に分岐し残りスズメ目全体スズメ亜目+タイランチョウ亜目)と姉妹群である。そのため現在は、単独イワサザイ亜目 Acanthisitti分類されるスズメ目 イワサザイ亜目 イワサザイ科       タイランチョウ亜目     スズメ亜目       歴史的には、19世紀以来亜鳴禽類現在のタイランチョウ亜目)に含められていたが、1970年代から、鳴禽類現在のスズメ亜目)に近いとする説などさまざまな説現れた。 亜鳴禽類/タイランチョウ亜目 Forbes (1882)は鳴管特徴から、亜鳴禽類含めた。 Furbringer (1888) は、亜鳴禽類と共に Oligomyodi に含めた。Pycraft (1906)は、気管鳴管があるタイランチョウ亜目一部現在の分類ではカマドドリ下目からオタテドリ科とムナオビオタテドリ科を除く大半と共に Tracheophoneae 亜目含め中でもカマドドリ科近縁だとした。 亜鳴禽類の中の何に近いかは、さまざまな説現れた。 1980年代DNA-DNA交雑法によりこの説は再び唱えられた。Sibley et al. 1982は Oligomyodi 亜目イワサザイ下目 Acanthisittides としてタイランチョウ下目タイランチョウ亜目に相当)と共に含めたSibley et al. (1988)は、タイランチョウ亜目イワサザイ下目として含めた鳴禽類/スズメ亜目 Sibley (1970)は卵白タンパク質電気泳動から、亜鳴禽類ではなく鳴禽類近縁だとした。 Feduccia (1977)は鐙骨特徴から、タイランチョウ目 Tyranniformes とスズメ目分離しイワサザイ科スズメ目含めた(ただし彼はのちにイワサザイ科鐙骨独特だとした)。 Cracraft (1981)は、スズメ亜目下目不明の科として含めた。Raikow (1987)は、スズメ亜目イワサザイ下目 Acanthisittides として含めたいずれにも近くない Wolters (1977) はイワサザイ亜目とした。 Mayr (1979)は亜目不明とした。

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ミツスイ科」の記事における「系統と分類」の解説

ホウセキドリ科+トゲハシムシクイ科姉妹群である。 ミツスイ科内部ではキリハシミツスイ属 Acanthorhynchus が最初に分岐しその他のミツスイ科4つ系統分かれるミツスイ上科オーストラリアムシクイ科 Maluridae       ヒゲムシクイ科 Dasyornithidae     ミツスイ科     Clade 1     Clade 2     Clade 3     Clade 4       キリハシミツスイ属 Acanthorhynchus         ホウセキドリ科 Pardalotidae     トゲハシムシクイ科 Acanthizidae           かつてミツスイ科属す属は現在と若干異なっていたが、Sibleyらは、ミツスイ科からオウゴンミツスイ Cleptornis(現在はメジロ科)、コビトミツスイ属 Oedistoma(パプアハナドリ科)、ハシナガミツスイ属 Toxorhamphus(パプアハナドリ科)、オナガミツスイ属 Promerops(オナガミツスイ科 )を除外し代わりに、Epthianuridae を統合し Epthianura と キイロヒバリヒタキ Ashbyia を含めた。さらにその後、ハナガオフウチョウ Macgregoria がフウチョウ科から移されメグロ Apalopteron(メジロ科)、シロツノミツスイ Notiomystis(シロツノミツスイ科)、†Moho、†Chaetoptila が除外された。

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モズヒタキ科」の記事における「系統と分類」の解説

系統樹Norman et al. (2009)などより。   モズヒタキ科   ? ホオダレモズガラ Eulacestoma       ハシブトモズビタキ Falcunculus         ? セレベスモズヒタキ Coracornis     モズヒタキ属 Pachycephala     クロモリモズ Melanorectes         モズツグミ属 Colluricincla     Pseudorectes             コウライウグイス科 Oriolidae     モズ科 Laniidaeオウチュウ科 Dicruridaeオウギビタキ科 Rhipiduridaeカササギヒタキ科 Monarchidaeカラス科 Corvidaeオオツチスドリ科 Corcoracidaeフウチョウ科 Paradisaeidae     モズヒタキ科カラス上科含まれカラス上科の中ではカラス科など7科からなる系統近縁だが、コウライウグイス科 Oriolidae がさらに近縁可能性がある。

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オーストラリアマルハシ科」の記事における「系統と分類」の解説

ハシリチメドリ科 Orthonychidae姉妹群であり、この2科からなる系統スズメ亜目の中で比較初期分岐した系統1つである。 以前は、オーストラリアマルハシ科ハシリチメドリ科の順に分岐したとする説が有力だった。かつてのSibley分類ではカラス上科含められていた。 スズメ亜目 Menurae コトドリ上科 Menuroidea   Passeres   ニワシドリ上科 Ptilonorhynchoidea       ミツスイ上科 Meliphagoidea         オーストラリアマルハシ科 Pomatostomidae     ハシリチメドリ科 Orthonychidae       その他のスズメ亜目          

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メジロ科」の記事における「系統と分類」の解説

次の系統樹は Moyle et al. (2009)より。ただしハシブトメジロ属 Heleia の位置は Gelang et al. (2009)より。カンムリチメドリ属 Yuhina の数種、Apalopteron・セラムメジロ Tephrozosterops・マダンガメジロ Madanga・オニメジロ Megazosterops は図示されていないClade A・B は Moyle et al. による仮の系統名Clade I は Johansson et al. (2008)が仮に命名したウグイス上科下位系統である。 Clade I   ウグイス科 + エナガ科 + メボソムシクイ科     チメドリ科 s. Gelang   チメドリ科 Timaliidae s. AOUメジロ科   シロハラカンムリチメドリ Yuhina diademata       ボルネオクリミミチメドリ Yuhina everetti     クリミミチメドリ Yuhina castaniceps           カンムリチメドリ Yuhina brunneiceps     クロアゴカンムリチメドリ Yuhina nigrimenta           ノドフカンムリチメドリ Yuhina gularis     チャエリカンムリチメドリ Yuhina flavicollis     チャバラカンムリチメドリ Yuhina occipitalis         ? Zosterornis whiteheadi   Clade A ?   Zosterornis       カンムリメジロ属 Lophozosterops の一部・ウォーレスメジロ Zosterops wallacei・ハシブトメジロ属 Heleia     カンムリメジロ属 Lophozosterops の一部・コビトメジロ Oculocincta       オウゴンミツスイ Cleptornis     Sterrhoptilus     Dasycrotapha     Clade B メジロ属 Zosterops・メグロメジロ Chlorocharis・メジロモドキ属 Speirops・オオメジロ属 Woodfordia・Rukia               ダルマエナガ科 Sylviidae       メジロ科従来はやや狭い範囲取られていたが、チメドリ科からカンムリチメドリ属 Yuhina が移されまた、モリチメドリ属 Stachyris の一部が Dasycrotapha・Sterrhoptilus・Zosterornis の3属に分離され移された。この修正によりメジロ科チメドリ科姉妹群となる。チメドリ科範囲には諸説あり、メジロ科メジロ亜科 Zosteropinae としてチメドリ科含める説もある。 カンムリチメドリ属はメジロ科の中で基底的な側系統である。残りメジロ科Clade A と Clade B に分かれるClade A は、モリチメドリ属から分離された3属を含む数属と、メジロ属のウォーレスメジロ Zosterops wallacei からなる。カンムリメジロ属など数属は Clade A の中で1つ単系統作っているが、その中でカンムリメジロ属は多系統である。Clade B は主に、メジロ科種数過半占め大きな属であるメジロ属(ウォーレスメジロ以外)で占められ、その中に島嶼高山地理的に孤立しているいくつかの小さな属が分散して内包されている。 ただし Clade A の単系統性は弱い。さらに Gelang et al. では Zosterornis(ただし Moyle et al.サンプリングしたのとは別の種)は Clade A + Clade B 系統の外に位置しており、Clade A と Clade B の単系統姉妹関係否定している。 従来メジロ科含まれていたニッケイメジロ Hypocryptadius はスズメ科移された。

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カザリドリ科」の記事における「系統と分類」の解説

系統樹は Ohlson et al. (2007); Tello et al. (2009); ToL (2009)より。 タイランチョウ小目タイランチョウ科 Tyrannidae カザリドリ科 fruiteaters   カンムリカザリドリ属 Ampelion   ミドリカザリドリ属 Pipreola     ズグロカザリドリ属 Carpornis Ampelioides clade   ホオジロカザリドリ Zaratornis       ウロコカザリドリ属 Ampelioides   Doliornis   クサカリドリ属 Phytotoma Rupicola cladeイワドリ属 Rupicola   アカクロカザリドリ属 Phoenicircus   ? Snowornis core cotingas   ベニカザリドリ Haematoderus     マエカケカザリドリ Querula     アカフサカザリドリ Pyroderus     ハゲガオカザリドリ Perissocephalus   カサドリ属 Cephalopterus   カザリドリCotinga     キンクロカザリドリ属 Tijuca   ムジカザリドリ属 Lipaugus     ハシブトカザリドリ Porphyrolaema   スズドリ属 Procnias       ムラサキカザリドリ属 Xipholena   ユキカザリドリ属 Carpodectes     カオグロカザリドリ Conioptilon   ハゲクビカザリドリ Gymnoderus   マイコドリ科 Pipridae   ハグロドリ科 Tityridae カザリドリ科は、新世界亜鳴禽類の2大グループ1つタイランチョウ小目の1科である。ただし小目内の系統関係解けていない。カザリドリ科姉妹群についてはマイコドリ科残りタイランチョウ小目ハグロドリ科といった説がある。 ハグロドリ科タイランチョウ小目内の複数科から近縁な属集めた科で、カザリドリ科からはハグロドリ属 Tityra・カザリドリモドキ属 Pachyramphus・ワキムラサキカザリドリ属 Iodopleura・モズカザリドリ属 Laniisoma・トガリハシ Oxyruncus が移された。カザリドリ科のハグロドリ亜科とされることもあったが (Prum et al. 2000)、現在は別科とされる。 Ohlson et al. (2007)はカザリドリ科4つ大きな系統分けたが、いくつかの属の系統位置不確実である。ズグロカザリドリ属は4系統のいずれにも属さない。Snowornis は core cotingas 内の基底位置するが、Rupicola clade近縁とする説もある。 Prum et al. (2000)はカザリドリ科を4亜科分けたが、そのうちハグロドリ亜科は現在は別科なので、現在のカザリドリ科は彼らの3亜科からなるクサカリドリ亜科 Phytotominae は Ampelion clade に、カザリドリ亜科 Cotinginae は core cotingas(Snowornis を含む)にあたる。イワドリ亜科 Rupicolinae は fruiteaters + Rupicola clade にあたるが、これはおそらく単系統ではない。 ツバメカザリドリ Phibalura・キクイタダキカザリドリ Calyptura の系統位置不確実であり、国際鳥類学会議 (IOC) やアメリカ鳥学会 (AOU) 南アメリカ分類委員会 (SACC) は科未定としている。 Sibley & Ahlquist (1990) では、タイランチョウ小目タイランチョウ科1科とし、カザリドリ科はその中のカザリドリ亜科 Cotinginae としていた。 クサカリドリ属はかつて単型科のクサカリドリ科 Phytotomidae とされたことがあった。

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トゲハシムシクイ科」の記事における「系統と分類」の解説

系統樹は Gerdner et al. (2010)より。ホウセキドリ科 Pardalotidae と姉妹群である。 ミツスイ上科オーストラリアムシクイ科 Maluridae       ヒゲムシクイ科 Dasyornithidae       ミツスイ科 Meliphagidae       ホウセキドリ科 Pardalotidae     トゲハシムシクイ科 Acanthizidae           キンガオモズガラ Pachycare がモズヒタキ科 Pachycephalidae(あるいはオーストラリアヒタキ科 Petroicidae)から移された。一方以前あった、Amalocichla をオーストラリアヒタキ科から移す説は否定された。 Sibley & Ahlquist (1990) はトゲハシムシクイ亜科 Acanthizinae(トゲハムシクイ科にあたる、ただしキンガオモズガラ Pachycare を除く)をヤブムシクイ族 Sericornithini とトゲハシムシクイ族 Acanthizini に分けた。これらをヤブムシクイ亜科 Sericornithinae・トゲハシムシクイ亜科 Acanthizinae とすることもある。ただしこれらの族・亜科はいずれ多系統である。

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オリーブアメリカムシクイ」の記事における「系統と分類」の解説

イワヒバリ科イワヒバリ属のみ)の姉妹群である。

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真正紅藻綱」の記事における「系統と分類」の解説

真正紅藻紅藻の中で最大グループであり、2019年現在およそ6,800種が知られている。果胞子体の存在特徴とする紅色植物一群として、古くから認識され真正紅藻綱または紅藻綱 (Rhodophyceae) 真正紅藻亜綱 (Florideophycidae) に分類されていた。また真正紅藻亜綱と同じ範囲ウミゾウメン亜綱 (Nemaliophycidae; 現在では範囲変わっており、真正紅藻一部のみを含む) の名が使われることもあった。真正紅藻以外の紅藻類は、原始紅藻類 (綱または亜綱) としてまとめられていたが、現在では複数の綱に分割されている。紅色植物門の中では、真正紅藻綱ウシケノリ綱姉妹群であり、両者合わせて"真正紅藻亜門" (Eurhodophytina) に分類することが提唱されている。 伝統的には、真正紅藻果胞子体の発達様式をもとに4目、後に6目 (ウミゾウメン目、テングサ目、カクレイト目、スギノリ目、マサゴシバリ目、イギス目) に分類されることが多かったその後ピットプラグ形式生殖様式生活環など基づいていくつかの目が提唱された (ベニマダラ目、イタニグサ目、カワモズク目、ダルス目など)。さらに2000年代以降は、分子系統学研究などに基づいて新たな目が次々と提唱されている。2019年現在では、真正紅藻内に約30目が認識されており、これらは5つ亜綱にまとめられている。これら5亜綱系統関係、および目までの分類体系を以下に示す。 真正紅藻綱ベニマダラ亜綱       ウミゾウメン亜綱       サンゴモ亜綱       イタニグサ亜綱     マサゴシバリ亜綱           真正紅藻綱5亜綱系統真正紅藻綱の目までの分類体系 (2019年現在)真正紅藻綱 Florideophyceae Cronquist, 1960ベニマダラ亜綱 Hildenbrandiophycidae G.W.Saunders & Hommersand, 2004ベニマダラ目 Hildenbrandiales Pueschel & K.M.Cole, 1982 ウミゾウメン亜綱 Nemaliophycidae T.Christensen, 1978カワモズク目 Batrachospermales Pueschel & K.M.Cole, 1982 ロダクリア目 Rhodachlyales G.W.Saunders, S.L.Clayden, J.L.Scott, K.A.West, U.Karsten & J.A.West in J.A. West et al., 2008 チスジノリ目 Thoreales K.M.Müller, Sheath, A.R.Sherwood & Pueschel in K.M.Müller et al., 2002 バリア目 Balliales H.-G.Choi, G.T.Kraft, & G.W.Saunders, 2000 コリノダクティルス目 Corynodactylales G.W.Saunders, Wadland, Salomaki & C.E.Lane, 2019 バルビアニア目 Balbianiales R.G.Sheath & K.M.Müller, 1999 ウミゾウメン目 Nemaliales F.Schmitz in Engler, 1892 エントウィスレイア目 Entwisleiales F.J.Scott, G.W.Saunders & Kraft, 2013 ベニマユダマ目 Colaconematales J.T.Harper & G.W.Saunders, 2002 アクロカエチウム目 Acrochaetiales Feldmann, 1953 ダルス目 Palmariales Guiry & D.E.G.Irvine in Guiry, 1978 サンゴモ亜綱 Corallinophycidae Le Gall & G.W.Saunders, 2007サンゴモ目 Corallinales P.C.Silva & H.W.Johansen, 1986 ロドゴルゴン目 Rhodogorgonales S.Fredericq, J.N.Norris & C.Pueschel, 1995 ハパリデウム目 Hapalidiales W.A.Nelson, J.E.Sutherland, T.J.Farr & H.S.Yoon in W.A.Nelson et al., 2015 エンジイシモ目 Sporolithales Le Gall & G.W.Saunders in Le Gall et al., 2010 イタニグサ亜綱 Ahnfeltiophycidae G.W.Saunders & Hommersand, 2004イタニグサ目 Ahnfeltiales Maggs & Pueschel, 1989 ピヒエラ目 Pihiellales J.M.Huisman, A.R.Sherwood and I.A.Abbott, 2003 マサゴシバリ亜綱 Rhodymeniophycidae G.W.Saunders & Hommersand, 2004カギノリ目 Bonnemaisoniales Feldmann & G.Feldmann, 1942 カテネロプシス目 Catenellopsidales K.R.Dixon, Filloramo & G.W.Saunders in Saunders et al., 2106 アトラクトフォラ目 Atractophorales Maggs, L.Le Gall, Filloramo & G.W.Saunders in Saunders et al., 2016 イワノカワ目 Peyssonneliales Krayesky, Fredericq & J.N.Norris, 2009 スギノリ目 Gigartinales F.Schmitz in Engler, 1892 ユカリ目 Plocamiales G.W.Saunders & Kraft, 1994 ヒメウスギヌ目 Nemastomatales Kylin, 1925 テングサ目 Gelidiales Kylin, 1923 オゴノリ目 Gracilariales Fredericq & Hommersand, 1989 イソノハナ目 Halymeniales G.W.Saunders & Kraft, 1996 ヌラクサ目 Sebdeniales Withall & G.W.Saunders, 2007 マサゴシバリ目 Rhodymeniales F.Schmitz in Engler, 1892 アクロシンフィトン目 Acrosymphytales R.D.Withall & G.W.Saunders, 2007 インキューリーア目 Inkyuleeales Díaz-Tapia & Maggs, 2019 イギス目 Ceramiales Nägeli, 1947

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腹毛動物」の記事における「系統と分類」の解説

原体控を持ち繊毛運動することなど、ワムシ類共通する部分あり、かつては輪形動物中に含められた。まとめて袋形動物としたこともあった。現在では独立群と見なすことが多い。 腹毛動物門には12科、150種ばかりが知られる。すべてが腹毛綱に含まれ、2目に分けられるイタチムシ目毛遊目 Chaetonotida)はほとんどが淡水性頭部腹部の間がくびれるオビムシ目(マクロダシス目 Macrodasyoidea)は、すべてが海産。体は幅が一定の帯状腹側面には多数粘着管が配置する種数はこちらの方が多い。

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ウズグモ科」の記事における「系統と分類」の解説

篩板を持つ群が持たない群と別系統考えられていた時代には、コガネグモ科とは独自に円網を発達させた群と考えられた。現在ではむしろコガネグモ上科近縁なものと考えられている。 世界で18270種ほどが知られ、その多く熱帯域中心に分布する日本では網を張るものはかつては全てウズグモ属に含めたが、現在は細分されている。南西諸島ではウズグモ類に島ごとの種分化見られる。 以下に小野編著(2009)から日本産属種をあげる。世界属種についてはウズグモ科属種一覧を参照されたい。 Uloboridae ウズグモ科Miagrammopes マネキグモ属:マネキグモ・ミドリマネキグモ Hyptotes オウギグモ属:オウギグモ Uloborus ウズグモ属:タイリクウズグモ Philoponella ヒメウズグモ属:マツガエウズグモ Zosis ミナミウズグモ属:ミナミウズグモ Octonoba トウキョウウズグモ属:トウキョウウズグモ・ヤマウズグモ・エゾウズグモ・カタハリウズグモ他 ヤエヤマウズグモ・雄成体 マツガエウズグモ・雌成体 オウギグモ・雌成体

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ヨタカ科」の記事における「系統と分類」の解説

系統樹Han (2006)・Han et al. (2010)より。属は彼らの提案よるもの使った。 アマツバメヨタカ類   タチヨタカ科 Nyctibiidae     アブラヨタカ科 Steatornithidae     ガマグチヨタカ科 Podargidaeヨタカ科ヒゲナシヨタカ属 Eurostopodus       ミミヨタカ属 Lyncornis   ヨタカ科sensu S&A   キエリヨタカ Gactornis   corecaprimulgids NW1   アンチルコヨタカ属 Siphonorhis       コモンヨタカ属 Nyctiphrynus     Antrostomus       NW2 アメリカヨタカ属 Chordeiles   NW3 ハサミオヨタカ属 Hydropsalis   OW ヨタカ属 Caprimulgus             アマツバメ目 Apodiformes     ヨタカ科ヨタカ目の1科だが、ヨタカ目側系統であり、系統的にヨタカ科はアマツバメヨタカ類 Cypselomorphae 内の1系統となる。他の科との系統関係不確実だが、アマツバメ目との姉妹関係弱く支持されている。 ヨタカ科の中ではまず基底的なヒゲナシヨタカ属ミミヨタカ属・キエリヨタカがこの順に分岐した。ただし、ヒゲナシヨタカ属(+ミミヨタカ属 ?)は他のヨタカ科別系統だとする説もある。これらの基底群分岐した残りcore caprimulgids は4つ系統分かれそのうち1つ OW旧世界 (Old World) とオーストラリア区に、他の3つ NW1–3 は新世界 (New World) に生息するヨタカ科の属分類流動的で、近年15属に分けられてきた。しかし、少なからぬ属が非単系統であり、Han; Han et al.系統的な9属に再編した一方、彼らが1属としたNW3についてAOU南アメリカ命名委員会 (SACC) は、彼らの案だけでなく系統的な数属に再編する案にも言及している(ただしどちらも採用されなかった)。国際鳥類学会議 (IOC) は2011年に彼らの提案一部採用した中でも最大ヨタカ属 Caprimulgus は、主に旧世界棲息する属だが、かつて Antrostomus(模式種チャックウイルヨタカ)または Setochalcis とされてきた新世界グループ統合された (Peters 1940)。現行のヨタカ属は、OWNW1NW3基底群分散した多系統であり、Han; Han et al.OW以外の種を別の属に分離・再分離移動した

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フウチョウ科」の記事における「系統と分類」の解説

カラス上科の中でフウチョウ科など7科が単系統形成するが、それらの系統関係不確実である。フウチョウ科モズ科 Laniidae・オオツチスドリ科 Corcoracidae が単系統をなす、もしくはフウチョウ科カササギヒタキ科 Monarchidae が近縁である(ただしモズ科サンプリングされていない)とする説がある。 フウチョウ科5つ系統別れ基底から順に A–E と仮称される。     オウギビタキ科 Rhipiduridae     カササギヒタキ科 Monarchidae   フウチョウ科 A   カラスフウチョウ Lycocorax   manucode   ナキカラスフウチョウ Phonygammus     テリカラスフウチョウ属 Manucodia       core birds‐of‐paradise B   フキナガシフウチョウ Pteridophora     カンザシフウチョウ属 Parotia       C   ジュウニセンフウチョウ Seleucidis     カマハシフウチョウ属 Drepanornis     シロハタフウチョウ Semioptera       ウロコフウチョウ属 Ptiloris     カタカケフウチョウ Lophorina         D   オナガカマハシフウチョウ属 Epimachus       キヅノフウチョウ属 Paradigalla     オナガフウチョウ属 Astrapia       E     ヒヨクドリ Cicinnurus     ミノフウチョウ属 Diphyllodes       フウチョウ属 Paradisaea               モズ科 Laniidae     オオツチスドリ科 Corcoracidae     オウチュウ科 Dicruridae     カラス科 Corvidae     クロチメドリ属 Melampitta     伝統的なフウチョウ科Mayr (1962) により2亜科に、あるいは3亜科分けられてきた。しかしフウチョウモドキ亜科 Cnemophilinae とされたカンムリフウチョウモドキ属 Cnemophilus・ツノハシフウチョウモドキ Loboparadisea は大きく離れた別系統であり、フウチョウモドキ科 Cnemophilidae として分離された。 Mayr残り全てフウチョウ亜科 Paradisaeinae とした。ただし、manucode と総称されるテリカラスフウチョウ属 Manucodia・ナキカラスフウチョウ Phonygammus をその基底群とし、独立したテリカラスフウチョウ亜科 Manucodinae とする説もあった。実際系統ではそれらはカラスフウチョウ Lycocorax と共にフウチョウ科基底群 Clade A を作る亜科分類諸説ありフウチョウ科自体から外す説もあったハナガオフウチョウ Macgregoria は、系統的に大きく離れたミツスイ科 Meliphagidae に移された。 伝統的にフウチョウ科含まれないクロチメドリ属 Melampitta を、Sibley & Ahlquist (1987) はフウチョウ科(+フウチョウモドキ科)の基底だとした。実際フウチョウ科とは別系統だが、そう遠くない系統位置にある。 フウチョウ科含める説があったビロードムシクイ Lamprolia は、近縁オウギビタキ科 Rhipiduridae移された。 Sibley & Ahlquist (1990) ではフウチョウ族 Paradisaeini とされ(ただしフウチョウモドキ亜科・クロチメドリ属を含む)、カラス亜科分類されていた。

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系統と分類

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ナンベイウズラ科」の記事における「系統と分類」の解説

キジ目の中で大きく放散したキジ亜目広義キジ科)に属しキジ科姉妹群であるか、側系統キジ科内包されるキジ科ナンベイウズラ亜科 Odontophorinae として含める説もある。 分子系統に基づき2種キジ科から移された。これらはイシシャコ属 Ptilopachus に分類され残りナンベイウズラ科姉妹群である。 キジ亜目ホロホロチョウ科 Numididae       キジ科一部 ?     ナンベイウズラ科その他のナンベイウズラ科     イシシャコ属 Ptilopachus       キジ科 Phasianidae (の一部 ?)         Sibley分類ではキジ目キジ亜目に相当)の中で最初に分岐したとされ、単型ナンベイウズラ小目 Odontophorida に属した

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系統と分類

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フウキンチョウ科」の記事における「系統と分類」の解説

9初列風切をもつ nine-primaried oscines の1科である。ホオジロ科フウキンチョウ亜科、あるいはアトリ科ホオジロ亜科フウキンチョウ族とも。

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カンムリアマツバメ属」の記事における「系統と分類」の解説

カンムリアマツバメ科アマツバメ科姉妹群で、あわせてアマツバメ亜目構成するSibley分類では、アマツバメ目アマツバメ亜目にあたる)に分類されていた。 伝統的なアマツバメ目 アマツバメ亜目アマツバメ科     カンムリアマツバメ科       ハチドリ科    

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アトリ属」の記事における「系統と分類」の解説

アトリ科の中で最初に分岐した属であり、アトリ科残り全て姉妹群である。そのため単独アトリ亜科分類される

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ツノホコリ類」の記事における「系統と分類」の解説

ツノホコリ属古くから知られていた生物であり、大型変形体をもち、そこから大型の子実体形成するため、変形菌分類されていた。しかし子実体ゼラチン質であり、胞子を外生する点で他の変形菌とは大きく異なる。そのため、ツノホコリ亜綱 (学名: Ceratiomyxomycetidae) として他の変形菌分けられることが多かった。 また1960年代より、柄と1〜数個胞子のみからなる微小な子実体形成するアメーバ類である原生粘菌認識されるようになったツノホコリ属の子実体 (担子体) 表面には1個の胞子をつけた柄が多数形成されるが、この構成要素原生粘菌の子実体 (sporocarp) に類似しており、ツノホコリ属特殊化した (巨大化した) 原生粘菌であるとも考えられるようになった。 しかし原生粘菌は、当初から変形菌タマホコリカビ類祖先的な生物群として考えられており、単系統群であると考えられていたわけではない (一部原生粘菌変形菌などにより近縁であると考えられていた)。アメーバ細胞形態微細構造学的特徴から、原生粘菌はいくつかの系統群分けられる考えられていたが、そのうちツノホコリ属は、Protosporangium や Clastostelium とともに系統群構成していると考えられ、この系統群Group Vaよばれていた。形態形質からは、原生粘菌の中で Group Va変形菌に最も近縁であることが示唆されていた。 その後2010年以降分子系統学研究より、原生粘菌複数系統群からなることが確認されそのうち Group Va (ツノホコリ属、Protosporangium、Clastostelium) が変形菌姉妹群であることが示された。この系統群に対しては、プロトスポランギウム目 (学名: Protosporangiida) の名が与えられていたが、ツノホコリ属あわせてツノホコリ綱 (学名: Ceratiomyxea、Ceratiomyxomycetes)、ツノホコリ目 (学名: Ceratiomyxida、Ceratiomyxales) に分類することが提唱されている。2017年現在ツノホコリ綱には3属9種が知られるツノホコリ類の種までの分類体系一例 (綱、目、科の学名国際動物命名規約におけるものを主とし、[ ]内に国際藻類・菌類・植物命名規約におけるものを示している)アメーボゾアAmoebozoa Cavalier-Smith, 1998コノーサ亜門 Conosa Cavalier-Smith, 1998 (≒ Evosea)動下門 Mycetozoa Cavalier-Smith, 1998 (Eumycetozoa)ツノホコリ綱 Ceratiomyxea D. Hawksworth, B. Sutton, G.C. Ainsworth, 2019 [Ceratiomyxomycetes]ツノホコリ目 Ceratiomyxida G.W. Martin ex M.L. Farr & Alexopoulos, 1977 [Ceratiomyxales] (= プロトスポランギウム目 Protosporangiida Cavalier-Smith, 2016)ツノホコリ科 Ceratiomyxidae J. Schröter, 1889 [Ceratiomyxaceae]ツノホコリ属 (ツノホコリカビ属) Ceratiomyxa J. Schröter, 1889ツノホコリ Ceratiomyxa fruticulosa (O.F. Müller) T. Macbride, 1899子実体がまばらに分枝するものが最もふつうであるが、円柱状で分枝しないエダナシツノホコリ (var. descendens Emoto, 1933)、円柱先端放射状分枝したカンボクツノホコリ (var. arbuscula (Berkeley & Broome) Nannenga-Bremekamp, 1975)、状に細かく分枝したナミウチツノホコリ (var. flexuosa (Lister) G. Lister, 1911)、ハチの巣状のタマツノホコリ (var. porioides (Albertini & Schweinitz) G. Lister, 1911) などの変種がある。世界的な広域分布種である。 Ceratiomyxa sphaerosperma Boedijn, 1927 Ceratiomyxa morchella Weldon, 1954 Ceratiomyxa hemisphaerica Olive & Stoianovitch, 1979 プロトスポランギウム科 Protosporangiidae Cavalier-Smith, 2016Clastostelium L.S. Olive & Stoianovitch, 1977Clastostelium recurvatum L.S. Olive & Stoianovitch, 1977 Protosporangium L.S. Olive & Stoian., 1972Protosporangium articulatum L.S. Olive & Stoianovitch, 1972 Protosporangium bisporum L.S. Olive & Stoianovitch, 1972 Protosporangium conicum W.E. Bennett, 1986 Protosporangium fragil L.S. Olive & Stoianovitch, 1972

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系統と分類

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ブッポウソウ目」の記事における「系統と分類」の解説

狭義のブッポウソウ目単系統だが、伝統的な広義ブッポウソウ目単系統ではなく側系統であり、キツツキ目キヌバネドリ目キヌバネドリ科のみ)を系統として含む。サイチョウ目オオブッポウソウ目分離されたのは、キツツキ目独立目として残すためである。       ブッポウソウ目         カワセミ科 Alcedinidae     ハチクイモドキ科 Momotidae       コビトドリ科 Todidae         ジブッポウソウ科 Brachypteraciidae     ブッポウソウ科 Coraciidae         ハチクイ科 Meropidae       キツツキ目     サイチョウ目 サイチョウ亜目サイチョウ科 Bucerotidae     ジサイチョウ科 Bucorvidae     ヤツガシラ亜目ヤツガシラ科 Upupidae     カマハシ科 Phoeniculidae           キヌバネドリ目 キヌバネドリ科 Trogonidae     オオブッポウソウ目 オオブッポウソウ科 Leptosomidae     ブッポウソウ目キヌバネドリ目内包する側系統であることは以前より指摘されていた。それに対しブッポウソウ目複数単系統(と思われた)目に分離するか、キヌバネドリ目ブッポウソウ目含め措置取られた。 Feduccia (1977)は、キヌバネドリ目姉妹群考えたカワセミ科+ハチクイモドキ科+コビトドリ科+ハチクイ科カワセミ目 Alcediniformes に分離し、さらにサイチョウ目サイチョウ亜目)、ヤツガシラ目ヤツガシラ亜目)を分離しブッポウソウ目にはブッポウソウ科+ジブッポウソウ科+オオブッポウソウ科のみを残した。ただし実際には、このカワセミ目とブッポウソウ目単系統ではない。 Maurer (1981)は、キヌバネドリ科ブッポウソウ目含めたキヌバネドリ科は Feduccia のカワセミ目の内部位置するとし、キヌバネドリ科合わせてカワセミ下目 subinfraorder Alcedinides に分類した。 Cracraft (1982)は、キヌバネドリ科ブッポウソウ目カワセミ亜目 Alcedinesブッポウソウ目+オオブッポウソウ目にあたる)に含めブッポウソウ下目 Coracii ・カワセミ下目 Alcedini(Feduccia のブッポウソウ目カワセミ目にあたる)と並ぶキヌバネドリ下目 Trogones とした。ブッポウソウ目には他にサイチョウ亜目 Bucerotes・ヤツガシラ亜目 Upupes が属していた。 Sibley & Alhquist (1990) は、サイチョウ目サイチョウ亜目)とヤツガシラ目ヤツガシラ亜目)を分離したカワセミ目は分離しない)。キヌバネドリ目ブッポウソウ目姉妹群だと考えた。このブッポウソウ目現在のものとほぼ同じだが、オオブッポウソウ科含んでおり単系統ではない。Feduccia のブッポウソウ目カワセミ目はブッポウソウ亜目 Coracii とカワセミ亜目 Alcedini としてカワセミ目に含まれていた。

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系統と分類

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ネコブカビ類」の記事における「系統と分類」の解説

栄養体変形菌変形体似た特徴があるので、かつては変形菌門に位置付けられていた。また寄生性粘菌とも呼ばれ変形菌門の下、ネコブカビ綱(Plasmodiophoromycetes)ネコブカビ目(Plasmodiophorales)に分類され時期もある。この生物カビ名があるのも、この分上の位置付けよる。菌類の他に、不等毛植物門下位置かれる場合もあった。近年(特に2003年以降)では、分子系統解析に基づきケルコゾア中に独立亜門もしくは綱として置かれている。 ネコブカビ類そのもの様々な共通の形態的特徴、すなわち共通の核分裂様式胞子細胞壁組成遊走細胞鞭毛装置構造など有し良くまとまった単系統の群であると考えられている。1030種ほどが知られるが、すべて一つの目にまとめ、1ないし2つの科にまとめる。主として休眠胞子の集まる状態、どのような形の休眠胞子堆を形成するかによって属の区別なされている。たとえばネコブカビ決まった形態取らないのが特徴であり、スポンゴスポラは内部空洞の多いスポンジ状の構造をとる。また Tetramyxa は4個ずつ、Octomyxa は8個ずつの休眠胞子が塊を作る胞子自体形態等はあまり考慮されないネコブカビPhytomyxea Engler and Prantl, 1897, Plasmodiophorida Cook, 1928, Plasmodiophoromycota Whittaker, 1969 ネコブカビ綱 Plasmodiophoromycetesネコブカビ目 Plasmodiophoralesネコブカビ科 Plasodiophoraceaeネコブカビ Plasmodiophora:アブラナ科トチカガミ科アマモ科寄生休眠胞子多く場合塊を形成しない。 スポンゴスポラ Spongospora:ジャガイモ、まれにトマト発生休眠胞子堆は球形から楕円形内部スポンジ状。 ポリミクサ Polymyxa:小麦サトウダイコンなどに寄生休眠胞子堆は特定の形をとらない。 Membranosorus:コナギ属の一種Heteranthera dubia)に寄生休眠胞子堆は単層構造円盤型。 ソロスファエラ Sorosphaera:クワガタソウ属イヌノフグリなど)に寄生休眠胞子堆は球形空洞が多い。 テトラミクサ Tetramyxa:ヒルムシロ科寄生休眠胞子は4個組。 ソロディスクス Sorodiscus:アワゴケ科寄生休眠胞子堆は二層構造円盤型。 ボロニナ Woronina:ミズカビ・フハイカビ・フシナシミドロに寄生休眠胞子堆は特定の形をとらない。 オクトミクサ Octomycsa:フハイカビ寄生休眠胞子は8個組。 ファゴミクサ科 Phagomyxaceaeファゴミクサ Phagomyxa:藻類寄生

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ザクロ属」の記事における「系統と分類」の解説

ザクロ属は、ミソハギ科のラフォエンシア属 Lafoensia ・ミズガンピ属 Pemphis ・カプロニア属 Capuronia ・ガルピニア属 Galpinia に近縁である。これらとザクロ属あわせた5属で単系統形成する。その系統はさらに、タバコソウCuphea やファイアフレームブッシュ属 Woodfordia からなる系統姉妹群である。 ケーネ(Koehne) (1881, 1903) は、下位卵形果実をつける3属、ザクロ属ハマザクロ属 Sonneratia ・ドゥアバンガ属 Duabanga を、ミソハギ科区別しそれぞれ単型科とした。すなわち、ザクロ属単型ザクロ科 Punicaceae とした。しかし Johnson and Briggs (1984) などにより、それらが系統的にミソハギ科含まれることが明らかになった。 過渡的な説として、Dahlgren and Thorne (1984) は、それらをミソハギ科含めたものの、亜科レベル単型とした。すなわち、ザクロ属ミソハギ科ザクロ亜科 Punicoideae となった旧来のミソハギ科ミソハギ亜科となった)。しかし、先に述べたとおりザクロ属は(他の2属も)ミソハギ科内の数属と近縁であり、亜科地位否定される

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タマシギ科」の記事における「系統と分類」の解説

レンカク科 Jacanidae姉妹群である。互いに姉妹群となる2属に分かれる。     レンカク科 Jacanidaeタマシギ科タマシギ属 Rostratula     ナンベイタマシギ Nycticryphes      

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オタテドリ科」の記事における「系統と分類」の解説

アメリカ大陸分布する新世界亜鳴禽類の1科である。最初に記載された属はクロアカオタテドリ属 Pteroptochos Kittlitz, 1830 だが、カンムリオタテドリ属 Rhinocrypta Gray, 1840 にもとづく科名使われている。 2つ亜科分かれる。おそらくジアリドリ科 Grallariidae と姉妹群であり、合わせてジアリドリ上科 Grallarioidea を形成する。 かつてオタテドリ科分類されていたムナオビオタテドリ属 Melanopareia は小目レベル別系統であり、別科ムナオビオタテドリ科 Melanopareiidae に分離された。一方、かつてオタテドリ科含まれないという説もあった ホシオタテドリ Psilorhamphus はオタテドリ科含まれるカマドドリ下目 アリドリ小目 アリドリ科 Thamnophilidae     ムナオビオタテドリ科 Melanopareiidae     アリサザイ科 Conopophagidae   カマドドリ小目 ジアリドリ上科ジアリドリ科 Grallariidae   オタテドリ科   タンビオタテドリ亜科 Scytalopodinae     カンムリオタテドリ亜科 Rhinocryptinae       カマドドリ上科   アリツグミ科 Formicariidae     カマドドリ科 Furnariidae        

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サケイ科」の記事における「系統と分類」の解説

現代的な分類では、単型サケイ目構成する。 Fürbringer (1888); Gadow (1893); Stegmann (1968) などにより、ハト目との骨格の共通点指摘され伝統的にハト目含められてきた。ただし、ハト科とは相違点も多いため、サケイ亜目 Pterocletes としてハト亜目 Columbae とは区別されていた。 Sibley分類ではハト目から外されたが、チドリ目ミフウズラ科以外)の姉妹群とされ、同じコウノトリ目チドリ亜目サケイ下目 Pteroclides として分類された。実際チドリ目とは類縁性はない。 サケイ目系統的位置は、Neoaves一員という以上に確定していない。Ericson (2006) ではハト目サケイ目姉妹群とされたが、より多い遺伝子による Hackett (2008) では、((ハト目+クイナモドキ目)+サケイ目)、つまり近くはないが姉妹群ではないという関係が、非常に弱く支持されるにとどまる)。分子系統未確定とし、形態から、ハト目サケイ目姉妹群とみなすべきだとも意見もある。

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ムクドリ科」の記事における「系統と分類」の解説

系統樹は Lovette & Rubenstein (2007) などより。 ムクドリ科sensu S&A     マネシツグミ科 Mimidaeムクドリ科   PhillipineRhabdornis キバシリモドキ属 Rhabdornis   South Asian/Pacific Starlings     オオサマムクドリ属 Basilornis       メガネムクドリ Sarcops     カササギムクドリ属 Streptocitta         キムネムクドリ属 Mino       キュウカンチョウ属 Gracula     キガシラムクドリ Ampeliceps             アカマユムクドリ Enodes     シュウダンムクドリ Scissirostrum       カラスモドキ属 Aplonis         EurasianStarlings   Sturnus       トサカムクドリ Creatophora     バライロムクドリ Pastor       Agropsar     Gracupica           Sturnia     Sturnornis     カンムリシロムク Leucopsar         ムクドリ属 Spodiopsar     ハッカチョウ属 Acridotheres             Red‐wingedStarlings チャバネテリムク属 Onychognathus   AfricanStarlings     ハマダラムクドリ Saroglossa     ハジロムクドリ Neocichla             ムナジロテリムク Grafisia     ニショクムクドリ Speculipastor       ホソオテリムク属 Poeoptera         Hylopsar     クロハラテリムク Notopholia       テリムクドリ属 Lamprotornis         Amesyst &MadagascarStarlings   マダガスカルムクドリ Hartlaubius     シロハラムクドリ Cinnyricinclus             ウシツツキ科 Buphagidae     ムクドリ科姉妹群マネシツグミ科である。 次いで近縁なウシツツキ科は、ウシツツキ属 Buphagus のみの単型科である。かつてはこれをウシツツキ亜科 Buphaginae としてムクドリ科含める(現在のムクドリ科ムクドリ亜科 Sturninae とする)こともあった。 ムクドリ科6つ大きな系統分かれ、これらを亜科または族とすることが提案されている。 キバシリモドキ属 Rhabdornis は、かつてはチメドリ科 Timalidae や単型キバシリモドキ科 Rhabdornidae とされてきたが、ムクドリ科含まれるSibley & Ahlquist (1990) は、ムクドリ科マネシツグミ科含めた現在のムクドリ科とウシツツキ科は、ムクドリ科ムクドリ族 Sturnini にまとめられていた。

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ズクヨタカ科」の記事における「系統と分類」の解説

「ズクヨタカ」という名だがヨタカ類よりはアマツバメ類近縁である。伝統的にヨタカ目含められてきたが、現代的な分類ではアマツバメ目移されるアマツバメ目の中では最も基底分岐する。 1科でズクヨタカ目 Aegotheliformes とする説もある。かつてのSibley分類では、ヨタカ亜目ヨタカ目に相当)とは別のズクヨタカ亜目 Aegotheli に1科のみで分類されていた。Sibleyらはこれらをフクロウ目含めたが、ヨタカ目の2亜目とすることもある。 アマツバメヨタカ類 アマツバメ目 伝統的なアマツバメ目ハチドリ科       アマツバメ科     カンムリアマツバメ科         ズクヨタカ科       ガマグチヨタカ科     ヨタカ科     アブラヨタカ科     タチヨタカ科    

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レンカク科」の記事における「系統と分類」の解説

タマシギ科 Rostratulidae姉妹群である。 以下の内系統は Whittingham et al. (2000)より。BS値はあまり高くないが、最初分岐形態からも支持されている。アジアレンカク属とアフリカレンカクのどちらが先に分岐したかは解析によって異なるので多分岐にしてある。   レンカク科     アジアレンカク Metopidius       ヒメレンカク Microparra     トサカレンカク Irediparra       アフリカレンカク属 Actophilornis         アメリカレンカク属 Jacana     レンカク Hydrophasianus         タマシギ科 Rostratulidae    

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オーストラリアヒタキ科」の記事における「系統と分類」の解説

Sibleyらによりカラス上科分類されたが、側系統カラス上科整理される際、除外された。現在カラス上科とされる単系統とはあまり近縁ではなくスズメ小目に近い。広義スズメ小目含めることもある。

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ウシケノリ綱」の記事における「系統と分類」の解説

古くは、真正紅藻以外の紅藻全て Bangiophyceae または Bangiophycidae に分類されていた (和名ではそれぞれ原始紅藻綱原始紅藻亜綱よばれることが多かった)。しかしこのまとまり単系統群はないため、現在ではウシケノリアマノリ仲間だけが Bangiophyceae (範囲変わったため現在ではウシケノリ綱よばれる) に分類されるようになった。これら以外の原始紅藻」はチノリモ綱ロデラ綱ベニミドロ綱オオイシソウ綱イデユコゴメ綱移された。紅色植物の中で、ウシケノリ綱真正紅藻綱姉妹群であると考えられており、両者合わせて"真正紅藻亜門" (Eurhodophytina) に分類することが提唱されている。 カナダから、約12年前化石種として Bangiomorpha pubescens が報告されている。この種は、その名のように現生ウシケノリ属 (Bangia) に類似しており、一般的に紅藻であると考えられている。この化石は、多細胞性真核生物および有性生殖存在示唆するものとして、広く受け入れられている最古化石でもある。 2020年現在現生種としてはおよそ180種が知られており、1目1科20属ほどに分類されている。古く糸状の Bangia と膜状の Porphyra のみが認識されていたが、分子系統学研究からはこれらの属が非単系統群であることが示されウシケノリ綱の中でこのような形の平行進化頻繁に起こったことが示唆されている (下系統樹)。2020年現在では分子情報基づいてこれらの属は分割され多数の属が新設されている。その過程でよく知られた属であった Porphyra (アマノリ) は解体され2011年にはアサクサノリスサビノリなど食用として日本人身近なアマノリ類は Pyropia に移された。さらに2020年には Pyropia も解体されアサクサノリスサビノリは Neopyropia に移された。2020年現在一般的な属までの分類体系を以下に示す。 ウシケノリ綱ウシケノリ目、ウシケノリ科   ■ Minerva       ■ Dione       ● アカネグモノリ属 (Neomiuraea)       ■ ウシケノリ属 (Bangia)     ■ "Bangia" 1       ● ポルフィラ属 (Porphyra)       ● クリメネ属 (Clymene)     ● ネオテミス属 (Neothemis)             ● リシテア属 (Lysithea)       ■ Pseudobangia       ● フシフォリウム属 (Fuscifolium)     ■ "Bangia" 2         ● マクレアマノリ属 (Boreophyllum)       ● ベニタサ属 (Wildemania)     ■ "Bangia" 3       ● オオノノリ属 (Uedaea)       ● ポルフィレラ属 (Porphyrella)     ● ミナミアマノリ属 (Phycocalidia)     ● アマノリ属 (Neopyropia)       ● オニアマノリ属 (Neoporphyra)     ● ウップルイノリ属 (Pyropia)                       ウシケノリ綱内の系統仮説一例.● = アマノリ型 (膜状)、■ = ウシケノリ型 (多列糸状). 二重線は非単系統群であることを示す. ウシケノリ綱属までの分類体系一例代表種 (2020年現在)ウシケノリ綱 Bangiophyceae Wettstein, 1901ウシケノリ目 Bangiales Nägeli, 1847ウシケノリ科 Bangiaceae Duby, 1830ウシケノリ属 Bangia Lyngbye, 1819 [シノニム:Bangiadulcis W.A.Nelson, 2007 nom. illeg.; Bangiella Gaillon, 1833 nom. illeg.; Diadenus Palisot de Beauvois ex O.Kuntze, 1891 nom. illeg.; Girardia S.F.Gray, 1821]ウシケノリフノリノウシゲ マクレアマノリ属 Boreophyllum S.C.Lindstrom, N. Kikuchi, M.Miyata & Neefus, 2011マクレアマノリ クリメネ属 Clymene W.A.Nelson, 2011 Dione W.A.Nelson, 2005 フシフォリウム属 Fuscifolium S.C.Lindstrom, 2011 リシテアLysithea W.A.Nelson, 2011 Minerva W.A.Nelson, 2005 アカネグモノリ属 Neomiuraea N. Kikuchi, S. Arai, G. Yoshida, J.-A. Shin & Miyata, 2018 [シノニム:Miuraea N.Kikuchi, S.Arai, G.Yoshida, J.-A.Shin & M.Miyata, 2011 nom. illeg.]アカネグモノリ オニアマノリ属 Neoporphyra J. Brodies & L.-E. Yang, 2020オニアマノリ、イチマツノリ、ハイタンアマノリ、センジュアマノリ アマノリ属 Neopyropia J. Brodies & L.-E. Yang, 2020ベンテンアマノリ、ソメワケアマノリ、ウタスツノリ、マルバアサクサノリ、ヤブレアマノリ、カヤベノリ、アサクサノリ、カイガラアマノリ、スサビノリ ネオテミス属 Neothemis A.Vergés & N.Sánchez, 2015 [シノニムThemis N.Sánchez, A.Vergés, C.Peteiro, J.Sutherland & J.Brodie, 2014 nom. illeg.] ミナミアマノリ属 Phycocalidia Santiañez & M.J.Wynne, 2020 [シノニム:Calidia L.-E. Yang & J. Brodies, 2020 nom. illeg.]ツクシアマノリ、マルバアマノリ、タネガシマアマノリ ポルフィラ属 Porphyra C. Agardh, 1824 [シノニム:Phyllona J.Hill, 1773 nom. rejic.]Porphyra umbilicalis ポルフィレラ属 Porphyrella G.M. Smith & Hollenberg, 1943 Pseudobangia K.M. Müller & R.G. Sheath, 2005 ウップルイノリ属 Pyropia J. Agardh, 1899アツバアマノリ、チシマクロノリウップルイノリ オオノノリ属 Uedaea J. Brodies & L.-E. Yang, 2020オオノノリ ベニタサ属 Wildemania De Toni, 1890 [シノニム:Diploderma Kjellman, 1883 nom. illeg.; Diplodermodium Kuntze, 1891 nom. illeg.]ベニタサ、キイロタサ、フイリタサ

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系統と分類

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タカ科」の記事における「系統と分類」の解説

姉妹群ミサゴ科 Pandionidae である。これをタカ科ミサゴ亜科 Pandioninae とする説もありどちらにせよ単系統性保てるが、形態上の相違核型違い遺伝子距離、化石記録古さから、科レベル相当するタカ科+ミサゴ科タカ上科 Accipitroidea とすることもある。 その次にヘビクイワシ科、その次におそらくはコンドル科順次姉妹群となる。 かつては、このタカ科タカ亜科 Accipitrinae位置づける分類もあった。Cracraft (1981)はタカ亜科ハヤブサ亜科 Falconinae をタカ科含めたミサゴ科別科)。Sibley & Ahlquist (1990) などはタカ亜科ミサゴ亜科 Pandioninae をタカ科含めた

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チメドリ科」の記事における「系統と分類」の解説

系統樹は Gelang et al. (2009)による。Clade I は Johansson et al. (2008)が仮に命名したウグイス上科下位系統である。 Clade I   ウグイス科 + エナガ科 + メボソムシクイ科チメドリ科s. Gelang チメドリ科アカガシラチメドリ亜科 Timaliinae     チメドリ亜科 Pellorneinaeガビチョウ亜科 Leiothrichinaeメジロ科 Zosteropidae   ダルマエナガ科 Sylviidae ここで扱う範囲チメドリ科メジロ科ダルマエナガ科順次姉妹群であり、3つの亜科分かれる。この範囲チドリ科アメリカ鳥学会 (AOU) が採用している(ただしAOU亜科採用していない)。 メジロ科チメドリ科メジロ亜科 Zosteropinae としてチメドリ科に4亜科含めることもあり、その場合のチメドリ科姉妹群ダルマエナガ科である。 チメドリ科の3亜科(およびメジロ科)をそれぞれ独立科とすることもあり、国際鳥類学会議 (IOC) が採用している。 なお、アカガシラチメドリ亜科 Timaliinae はかつてのチメドリ亜科と同じ学名だが、この亜科チメドリ含まないので、チメドリ亜科とは呼べない。また、かつてガビチョウ亜科 Garrulacinae という分類群使われことがあるが、現在のガビチョウ亜科ソウシチョウ類が加わったことから命名規約の「先取原則」により学名変わっており、直訳すればソウシチョウ亜科となる。 分類対照表を以下に示す。「※」はその分類群一部のみ。 現在の系統分類伝統分類各種Sibley & AhlquistIOCAOU(亜科はGelang)Gelangアカガシラチメドリ科 チメドリ科 アカガシラチメドリ亜科 チメドリ科 アカガシラチメドリ亜科 ヒタキ チメドリ ウグイス ダルマエナ ダルマエ チメドリ科 チメドリ亜科 チメドリ亜科 ガビチョウ科 ガビチョウ亜科 ガビチョウ亜科 ガビチョウ亜科 メジロ科 メジロ科 メジロ亜科 ガ ナ メジロ科 メジロ科 ダルマエナガ科ダルマエナガ科ダルマエナガ科※ 科※ 科 科※ 亜科※ ガ ミソサザイモドキ族 ダルマエナガ科   族

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系統と分類

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コレオケーテ藻綱」の記事における「系統と分類」の解説

分枝糸状体をもつことから、古く緑藻綱カエトフォラ目 (ケートフォラ目) に分類されることが多かった。 しかし1970年代以降微細構造学的特徴 (細胞分裂様式鞭毛装置) や生化学的特徴から、陸上植物含まれる系統群 (ストレプト植物) に属す考えられるようになったその後分子系統学研究からも、このような系統的位置支持された。 ストレプト植物の中では、コレオケーテ類接合藻シャジクモ類および陸上植物とともに単系統群形成していることが支持されており、この単系統群フラグモプラスト植物 (Phragmoplastophyta) とよばれている。フラグモプラスト植物の中では、シャジクモ類とともに陸上植物共通する特徴 (フラグモプラストを伴う遠心細胞板形成による細胞質分裂とそれによる原形質連絡形成先端成長葉緑体グラナ構造卵生殖、接合子保持母体栄養) を多くもつことから、シャジクモ類次いでもしくは最も陸上植物近縁生物群であると考えられていた。しかし2010年代以降分子系統解析からは、接合藻陸上植物に最も近縁生物群であることが示唆されている。 陸上植物近縁緑藻であることが明らかとなり、シャジクモ類接合藻、クレブソルミディウム類などとともに広義車軸藻綱 (シャジクモ藻綱学名Charophyceae sensu lato) に分類されるようになった。しかしこの意味での車軸藻綱明らかに単系統群 (側系統群) であり、現在ではふつう複数の綱に解体されコレオケーテ類独立の綱、コレオケーテ藻綱 (コレオカエテ綱、サヤゲモ綱、学名:Coleochaetophyceae) に分類されることが多い。さらに独立の門、コレオケーテ植物門 (学名:Coleochaetophyta) に分類されることもある。 コレオケーテ藻綱はコレオケーテ属とケートスファエリディウム属を含み、この2属はときに目のレベル分けられている。一部分子系統学研究からは、コレオケーテ属とケートスファエリディウム属が単系統群とならないことが示唆されていたが、その後の研究ではコレオケーテ藻綱単系統性強く支持されている。下にコレオケーテ藻綱分類体系一例を示す。 コレオケーテ藻綱分類体系一例 (2019年現在)コレオケーテ植物門 Coleochaetophytaコレオケーテ藻綱 (サヤゲモ綱) Coleochaetophyceae C.Jeffrey, 1982ケートスファエリディウム目 (カエトスファエリディウム目) Chaetosphaeridiales Marin & Melkonian, 1999ケートスファエリディウム科 (カエトスファエリディウム科) Chaetosphaeridiaceae ケートスファエリディウム属 (カエトスファエリディウム属) Chaetosphaeridium Klebahn, 1892 コレオケーテ目 (コレオカエテ目、サヤゲモ目) Coleochaetales Chadefaud, 1960コレオケーテ科 (コレオカエテ科、サヤゲモ科) Coleochaetaceae Nägeli, 1847コレオケーテ属 (コレオカエテ属、サヤゲモ属) Coleochaete Brébisson, 1844 シルル紀からデボン紀前期パルカ (Parka decipiens) は編目模様をもつ盤状の生物であり、生殖器様の構造 (スポロポレニン様物質を含む) が散在している[49] (右図)。この形態は盤状のコレオケーテ属に類似した点があり、近縁生物であると考えられることもある。ただしコレオケーテ属にくらべて遥かに大きく (直径 0.5–7.5 cm)、その近縁性は明らかではない。

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シジュウカラ科」の記事における「系統と分類」の解説

Sibley et al. (1988) ではウグイス上科に、シジュウカラ科 Paridae シジュウカラ亜科 Parinae として分類されていた。しかし Sibley et al.シジュウカラ科シジュウカラ科+ツリスガラ科)は、ウグイス上科中核とは系統的に離れており、シジュウカラ上科 Paroidea として分離される従来カラス科含められていた Pseudopodoces が、シジュウカラ属統合された。 8属に分類されるが、基底的なキマユガラ Sylviparus・サルタンガラ Melanochlora 以外を全てシジュウカラ属 Parus とする分類もある。 シジュウカラ科の属分類は、近年系統分岐分析研究進展により大きく変わった。たとえば、日本鳥学会正式に発表している「日本鳥類目録によれば2000年版では、シジュウカラヤマガラヒガラコガラいわゆるカラ類全てParusであった。しかし2012年版では、カラ類3つの属に解体している。(詳細下表参照

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ヒメヤドリエビ亜綱」の記事における「系統と分類」の解説

ヒメヤドリエビの単為生殖雌は1903年報告されているが、分類学的研究進んだのは20世紀後半になってからである。発見当初はヤドリムシ(英語版)類に分類されていたが、1983年独立の綱が設立された。その後、主に生殖孔位置から、鞘甲亜綱フジツボなどを含む分類群)に近縁であると考えられるようになったヒメヤドリエビ亜綱はヒメヤドリエビ目1目のみを含み、以下の5科に分類される。 Basipodellidae Boxshall & Lincoln, 1983 Deoterthridae Boxshall & Lincoln, 1987 Doryphallophoridae Huys, 1991 Microdajidae Boxshall & Lincoln, 1987 Onceroxenidae Huys, 1991

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ハゲワシ」の記事における「系統と分類」の解説

かつてはハゲワシ亜科 Aegypiinae とする説と、2つ系統からなる多系統であるとしハゲワシ亜科 Aegypiinae・ヒゲワシ亜科 Gypaetinae に分離する説とがあったが、それぞれの亜科にどの種を入れるかは確定しなかった。分子系統により2亜科分離されそれぞれに属する種も確定したタカ科   ハイイロトビ亜科 Elaninae         チュウヒダカ亜科 Polyboroidinae     ヒゲワシ亜科 Gypaetinae     ハチクマ亜科 Perninae           チュウヒワシ亜科 Circaetinae     ハゲワシ亜科 Aegypiinae       その他のタカ科        

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カラス上科」の記事における「系統と分類」の解説

スズメ亜目の中でスズメ小目次いで大きく放散した系統であり、約30科を含む。 かつての Sibley & Ahlquist (1990) では、カラス小目スズメ小目以外のスズメ亜目)が3上科分けられており、コトドリ上科ニワシドリ上科を含む)・ミツスイ上科以外の全てカラス上科分類された。 しかしこのカラス上科側系統であり、現在はいくつかの科を除外した単系統カラス上科 もしくは core Corvoidea とされるカラス上科内の系統は完全には解けていないが、2つ大きな系統が見つかっている。それらをカラス上科・ヤブモズ上科 Malaconotoidea とすることもある。

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イワトビペンギン」の記事における「系統と分類」の解説

属内は Baker et al. (2006)、イワトビペンギン内は Banks et al. (2006)より。 マカロニペンギン属シュレーターペンギン E. sclateri           フィヨルドランドペンギン E. pachyrhynchus     スネアーズペンギン E. robustus     イワトビペンギン     ミナミイワトビペンギン E. chrysocome     ヒガシイワトビペンギン E. filholi       キタイワトビペンギン           マカロニペンギン E. moseleyii     ロイヤルペンギン E. schlegeli         イワトビペンギン生息域・体長冠羽長さなどが異な3種分類される。これらの分布重なっていない。 E. chrysocome ミナミイワトビペンギン - パタゴニアからフォークランド諸島周辺海域 E. filholi ヒガシイワトビペンギン - オーストラリアからニュージーランド南岸海域 E. moseleyi キタイワトビペンギン - ミナミイワトビペンギン接した南大西洋インド洋南部海域 これらのうちキタイワトビペンギン遺伝的に形質的にも他の2種から離れており、羽色による白黒模様異なる、羽冠長い体長大きいなどの違いがある。生息域も、この種のみ繁殖地亜熱帯前線 (STF) の北である。 イワトビペンギン従来から3亜種分けられてきたが、Jouventin(1982): Cooper et al. (1990) などにより、ミナミイワトビペンギンミナミイワトビペンギン+ヒガシイワトビペンギン)とキタイワトビペンギン別種考えられるようになった。さらに Banks et al. (2006) により、3亜種それぞれ遺伝的に分離した別種明らかになった。国際鳥類学会 (IOC) はこれに対応したが、ただし BirdLife International (BLI) は南北2種分離するとどめている。

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ダーウィンフィンチ類」の記事における「系統と分類」の解説

系統樹は、Sato et al. (1999); Burns et al. (2002); Grant & Grant (2002; 2008); Weir et al. (2009)より。ダーウィンフィンチ類の各属間の系統関係Weir et al. により高い確度で求まっており、以前研究もほぼ整合している。各属内の系統関係Grant & Grant (2008) によったが、異論も多い(特にガラパゴスフィンチ属)。     クビワスズメ Tiaris canorus     ニショクコメワリ Tiaris bicolor     セントルシアクロシトド Melanospiza     コクロアカウソ Loxigilla noctis       マメワリ Tiaris obscurus     ウスズミコメワリ Tiaris fuliginosus     ダーウィンフィンチ類     ガラパゴスフィンチ属Geospiza       オオガラパゴスフィンチ G. magnirostris     ガラパゴスフィンチ G. fortis     コガラパゴスフィンチ G. fuliginosa     Cactornis ?   サボテンフィンチ G. scandens     オオサボテンフィンチ G. conirostris         ? ハシボソガラパゴスフィンチ G. difficilis         ココスフィンチ Pinaroloxias   ダーウィンフィンチ属Camarhynchus     オオダーウィンフィンチ C. psittacula     ダーウィンフィンチ C. pauper     コダーウィンフィンチ C. parvulus     Cactuspiza ?   キツツキフィンチ C. pallidus     マングローブフィンチ C. heliobates             ハシブトダーウィンフィンチ Platyspiza     ムシクイフィンチ属Certhidea   C. olivacea     C. fusca         Gould (1837) はダーウィンフィンチ類シメ科 Coccothraustinae [sic](現在のアトリ科ヒワ亜科に近い ?)に分類したその後ダーウィンフィンチ類だけで Geospizina または Geospizini となり、(広義の)アトリ科含められた (Salvin 1876 など)。Paynter & Storer (1970) は他の新世界フィンチとともにホオジロ科(彼らによるホオジロ科ホオジロ亜科)とし、Sibley & Ahlquist (1990) がDNAハイブリダイゼーションによりフウキンチョウ科(彼らによるアトリ科ホオジロ亜科フウキンチョウ族)とした。現在もダーウィンフィンチ類ダーウィンフィンチ亜科 Geospizinae あるいはダーウィンフィンチ族 Geospizini という分類群呼ばれることもあるが、フウキンチョウ科全体体系的な下位分類はまだなく、ダーウィンフィンチ類フウキンチョウ科内の非常に深い系統位置にあるため、亜科ないし族の階級が妥当かは定かではないダーウィンフィンチ類正確な姉妹群不明だが、DNAシーケンス解析によれば近縁な群種としてフウキンチョウ科クビワスズメ属 Tiaris (キマユクビワスズメ T. olivaceus を除く)、コクロアカウソ、セントルシアクロシトドが確認されており、それらとともに単系統形成するGould (1837) はダーウィンフィンチ類すべてを1属 Geospiza分類しGeospiza, Camarhynchus, Cactornis, Certhidea の4亜属分けた。これらはのちには独立した属とされた。ただし、ココスフィンチ属が発見され、Cactornis は Geospiza含められ、ハシブトダーウィンフィンチ属が分離されたため、現在は標準的には5属に分類される生態から、ガラパゴスフィンチ属地上フィンチ ground finches、ダーウィンフィンチ属は樹上フィンチ tree finches とも呼ばれる地上フィンチ地上種子一部花・花蜜も)を食べ樹上フィンチ樹上昆虫捕食する。これに対し、かつてダーウィンフィンチ属に含められたハシブトダーウィンフィンチは草食である。なお、ムシクイフィンチは虫食・花蜜食、ココスフィンチは雑食である。 ガラパゴスフィンチ属のうちサボテンの花花蜜を吸うサボテンフィンチオオサボテンフィンチを Cactornis 属とする(復活させる)こともある。またダーウィンフィンチ属のうちキツツキフィンチ・マングローブフィンチを Cactuspiza 属とすることもある。ただし、ガラパゴスフィンチ属ダーウィンフィンチ内部系統不確定なため、これらの分類系統的かどうか不確定である。 ダーウィンフィンチ類のうち最も祖先特徴残しているのはムシクイフィンチ属で、アメリカムシクイに似た類縁性はない)虫食性の小鳥である。ムシクイフィンチ属はそれ以外フィンチと最も早く分岐しその後間もなくハシブトダーウィンフィンチが分かれガラパゴスフィンチ属ダーウィンフィンチ属が分かれた。ただし、ハシボソガラパゴスフィンチガラパゴスフィンチ属とは別系統比較初期分岐したとする説もある。またダーウィンフィンチ属のマングローブフィンチがムシクイフィンチ近縁種だとする説もあった。ココスフィンチの系統位置については諸説あったが、ダーウィンフィンチ属と姉妹群であり共通祖先ココ島移住し分岐したという結果出ている。他に、ダーウィンフィンチ属に内包される、あるいはダーウィンフィンチ類比較初期分岐したとする説もある。 ダーウィンフィンチ類は、以前14種とされてきたが、ムシクイフィンチ属が居住環境異な2種分化していることが判明し (Tonnis et al. 2005)、15となった。しかし、特にガラパゴスフィンチ属内で種間の交雑頻繁に見られることから、14種以下あるいは16以上に分類する研究者もいる。オオガラパゴスフィンチおよびハシボソガラパゴスフィンチとして所蔵されている古い標本中に現生標本とは遺伝的に区別できる絶滅種混在しているという指摘もある。

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エボシドリ亜科」の記事における「系統と分類」の解説

従来は、ほとんどの種はエボシドリ属 Tauraco とムラサキエボシドリ属 Musophaga の2属に分類されてきた。ズグロエボシドリ Gallirex porphyreolophus とアカエリエボシドリ Ruwenzorornis johnstoni は単型属とするか、いずれかの属に含められた。 系統的には、ズグロエボシドリ+アカエリエボシドリが最初に分岐し残り系統の中では、エボシドリ属 Tauraco がムラサキエボシドリ属 Musophaga を内包し側系統となっている。 系統反映し、ズグロエボシドリ+アカエリエボシドリをズグロエボシドリ属 Gallirex とし、ムラサキエボシドリ属をエボシドリ属に含める説もある。この場合エボシドリ亜科互いに姉妹群のズグロエボシドリ属とエボシドリ属に分かれるエボシドリ科 エボシドリ亜科 エボシドリ属       フィッシャーエボシドリ Tauraco fischeri     リビングストンエボシドリ Tauraco livingstonii     ギニアエボシドリ Tauraco persa         ハシグロエボシドリ Tauraco schuettii     シャローエボシドリ Tauraco schalowi     オウカンエボシドリ Tauraco hartlaubi     ? シラガエボシドリ Tauraco ruspolii       エボシドリ Tauraco corythaix         ニシアカガシラエボシドリ Tauraco bannermani       シロガシラエボシドリ Tauraco leucolophus     アカガシラエボシドリ Tauraco erythrolophus           ハシブトエボシドリ Tauraco macrorhynchus   ムラサキエボシドリ属   ニシムラサキエボシドリ Musophaga violacea     ムラサキエボシドリ Musophaga rossae         ホオジロエボシドリ Tauraco leucotis       ズグロエボシドリ属 ズグロエボシドリ Gallirex porphyreolophus   アカエリエボシドリ属 アカエリエボシドリ Ruwenzorornis johnstoni         カンムリエボシドリ亜科 Corythaeolinae     ハイイロエボシドリ亜科 Criniferinae    

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系統と分類

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ハイイロエボシドリ亜科」の記事における「系統と分類」の解説

かつてはカンムリエボシドリ含んでいたが、別系統可能性高くカンムリエボシドリ亜科 Corythaeolinae に分離された。 従来2属に分類されてきたが、ムジハイイロエボシドリ属 Corythaixoides は側系統であり、シロハラハイイロエボシドリ属 Criniferoides が分離された。シロハラハイイロエボシドリ属はシロハラハイイロエボシドリのみからなり、おそらく最初に分岐したエボシドリ科エボシドリ亜科 Musophaginae     カンムリエボシドリ亜科 Corythaeolinae   ハイイロエボシドリ亜科シロハラハイイロエボシドリ Criniferoides       ムジハイイロエボシドリ属 Corythaixoides     ハイイロエボシドリ属 Crinifer        

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アトリ科」の記事における「系統と分類」の解説

系統樹は Klicka et al. (2007); Weir et al. (2009)より。相違する点については、nine-primaried oscineヒワ亜科単系統とした。 nine-primaried oscine広義アトリ科アトリ科アトリ亜科 Fringillinae       スミレフウキンチョウ亜科 Euphoniinae   ヒワ亜科シメ Coccothraustes・イカル属 Eophona・Mycerobas                   ハワイミツスイ族 Drepanidini             広義ホオジロ科フウキンチョウ科 ほか)     アトリ科は9初列風切がある nine-primaried oscine の1科である。nine-primaried oscine大きく2つの群に別れアトリ科は主に旧世界に、その姉妹群広義ホオジロ科は主に新世界に住む。 古くnine-primaried oscine 全体アトリ科とし、さまざまに亜科分類していた。その後ホオジロ科分離されホオジロ科はさらに数科に分割された。ただし Sibley & Ahlquist (1990) はふたたびアトリ科広義取りアトリ亜科 Fringillinae とホオジロ亜科分けた。(狭義の)アトリ科はいくつかの亜科分かれるが、Sibley & Ahlquist 以降広義アトリ科の中ではアトリ亜科の族とされるアトリ科の中で最初に分岐したアトリ亜科基底的な単型亜科で、アトリ属のみからなる。スミレフウキンチョウ亜科伝統的にフウキンチョウ科 Thraupidae含まれていたスミレフウキンチョウ属 Euphonia・ミドリフウキンチョウ属 Chlorophonia の2属からなる残りヒワ亜科アトリ科属と種のほとんどを含む。 アトリ亜科歴史的には、広義アトリ科内のさまざまな昆虫食グループ含んでいた。現在ではヒワ亜科アトリ亜科含めことがあるが、この広義アトリ亜科側系統である。 ハワイ固有群のハワイミツスイ類は、伝統的にハワイミツスイ科 Drepanididae とされてきたが、アトリ科統合された。独立した亜科ハワイミツスイ亜科 Drepanidinae とする分類もあるが、系統的にヒワ亜科含まれる

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ベニミドロ綱」の記事における「系統と分類」の解説

古く原始紅藻綱または紅藻綱原始紅藻亜綱独立目またはチノリモ目に分類されていた。その後分子系統学研究などに基づき独立の綱とされた。また紅藻の中では、チノリモ綱ロデラ綱オオイシソウ綱比較近縁であることが示唆されており、合わせて"原始紅藻亜門" (Proteorhodophytina) に分類することが提唱されている。綱内ではルフシア属が最も初期分岐したことが示されており、それ以外がベニミドロ目にまとめられている。 以前はゴニオトリクム目 (Goniotrichales)、ゴニオトリクム科 (Goniotrichaceae) という学名使われていたが、その基となる Goniotrichum の実体不明確であることから、現在ではベニミドロ目 (Stylonematales)、ベニミドロ科 (Stylonemataceae) の名が使われている。 2019年現在、約50種が知られ、2目2科15属に分類されている。2019年現在一般的な属までの分類体系を以下に示す。 ベニミドロ綱属までの分類体系2019年現在ベニミドロ綱 Stylonematophyceae H.S.Yoon, K.M.Müller, R.G.Sheath, F.D.Ott & D.Bhattacharya, 2006ルフシア目 Rufusiales Zuccarello & J.A.West in Zuccarello, J.A.West & Kikuchi, 2008ルフシア科 Rufusiaceae Zuccarello & J.A.West in Zuccarello, J.A.West & Kikuchi, 2008ルフシア属 Rufusia D.E.Wujek & P.Timpano, 1988 '1986' ベニミドロ目 Stylonematales K.M.Drew, 1956ベニミドロ科 Stylonemataceae K.M.Drew, 1956ニセウシケノリ属 Bangiopsis F.Schmitz, 1896 タマツナギ属 Chroodactylon Hansgirg, 1885 Chroothece Hansgirg, 1884 アミマユダマ属 Colacodictyon Feldmann, 1955 Empselium G.I.Hansen & Scagel, 1981 ニセベニウチワ属 Goniotrichopsis G.M.Smith, 1943 Kyliniella Skuja, 1926 Neevea Batters, 1900 Purpureofilum J.A.West, Zuccarello & J.L.Scott, 2005 Rhodaphanes J.A.West, G.C.Zuccarello, J.L Scott & K.A.West, 2007 Rhodosorus Geitler, 1930 Rhodospora Geitler, 1927 ベニミドロ属 Stylonema Reinsch, 1875 Tsunamia J.A.West, G.I.Hansen, Zuccarello & T.Hanyuda, 2016 Viator G.I.Hansen, J.A.West, & G.C.Zuccarello, 2019

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ノガンモドキ科」の記事における「系統と分類」の解説

ノガンモドキ科ノガンモドキ目唯一の現生科であり、スズメ目などからなる land birds 系統一員である。 伝統的にツル目ノガン亜目 Otiditae とされてきたが、ツル目系統とは離れている。

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イデユコゴメ綱」の記事における「系統と分類」の解説

特異な生育環境光合成色素組成単純な細胞構造のため、その分学的位置について藍藻緑藻クリプト藻灰色藻紅藻などさまざまなグループ分類する意見があった。進化的位置についても、藍藻から真核藻類への進化過程にある生物とする考えや、藍藻細胞内共生させた生物とする考えなどがあった。その後紅藻 (紅色植物) との類縁性が多く指摘されるようになり、分子系統解析からも、この群が紅藻属することが支持されるようになった。 その特異性から、比較古くから独立の綱とすることが提唱されていた。おそらく紅藻の中で最も初期分かれたグループであり、イデユコゴメ門 (Cyanidiophyta)またはイデユコゴメ亜門 (Cyanidophytina)として、他の紅藻分けられている (2019年現在後者一般的)。 2019年現在、8種ほどが知られ、ふつう1目2科3属に分類される。ただし綱内の分類については、過渡的な状況にある。環境DNA調査から、この群の中には未だ明らかではない大きな多様性存在することが示されている。 イデユコゴメ綱に属する3属の比較、および2019年現在一般的な種までの分類体系を下に示す。 イデユコゴメ綱3属の比較形質ガルディエリア属Galdieria*イデユコゴメ属Cyanidium*シアニディオシゾン属Cyanidioschyzon細胞の形態球形 球形 棍棒大きさ (µm)3–16 2–5 1.53.5 無性生殖内生胞子 (4–32個) 内生胞子(4個) 二分明瞭な細胞壁あり あり なし 大きな液胞あり なし なし 核DNA量 (×104 phons)378 193 194 葉緑体切れ込みあり なし なし 色素体核様体の形と位置輪状偏在 棒状中央 粒状中央 色素体DNA量 (×104 phons)231 72.8 8.3 貯蔵多糖グリコーゲン グリコーゲン アミロペクチン リノレン酸あり なし なし 硝酸塩利用能なし あり あり耐性 (%)10 34 3 至適 pH2.0 1.5 1.5 従属栄養あり なし なし * Galdieria は G. sulphuraria の、Cyanidium は C. caldarium特徴. イデユコゴメ綱の種までの分類体系 (2019年現在)イデユコゴメ綱 Cyanidiophyceae Merola in Merola, Castaldo, De Luca, Gambarella, Musacchio & Taddei, 1981イデユコゴメ目 Cyanidiales T.Christensen, 1962ガルディエリア科 Galdieriaceae Merola in Merola et al., 1981ガルディエリア属 Galdieria Merola, 1982Galdieria daedala O.Yu.Sentsova, 1991 Galdieria maxima O.Yu.Sentsova, 1991 [= Cyanidium maximum (O.Yu.Sentsova) F.D.Ott, 1994] Galdieria partita O.Yu.Sentsova, 1991 Galdieria phlegrea Pinto, Ciniglia, Cascone & Pollo, 2007 Galdieria sulphuraria (Galdieri) Merola in Merola et al., 1982 (タイプ種) イデユコゴメ科 Cyanidiaceae Geitler, 1935イデユコゴメ属 Cyanidium Geitler, 1933イデユコゴメ Cyanidium caldarium (Tilden) Geitler, 1933 (タイプ種) Cyanidium chilense Schwabe, 1936 シアニディオシゾン属 Cyanidioschyzon P.De Luca, R.Taddei & L.Varano, 1978シアニディオシゾン Cyanidioschyzon merolae P.De Luca, R.Taddei & L.Varano, 1978

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ハゴロモモ科」の記事における「系統と分類」の解説

ハゴロモモ科スイレン科近縁であり、ともに水草内巻き楯状をもつ。スイレン科含める (スイレン科の1亜科とする) ことも多かったが (新エングラー体系など)、花被片雄蕊が3数性で輪生していること、雌蕊離生心皮であることなどの点でスイレン科のものとは異なり2021年現在では別科分類することが多い。ただし分子系統学研究からは、ハゴロモモ科の2属がスイレン科含まれる可能性否定できないとされるハゴロモモ科スイレン科明瞭な単系統群形成しており、さらにこの系統群姉妹群ヒダテラ科である。この3つの科はスイレン目にまとめられている。スイレン目被子植物初期分岐群1つであり、現生被子植物の中ではアンボレラ目次いで2番目に分岐した植物群であると考えられている。 ハゴロモモ科には、ジュンサイ属の1種ハゴロモモ属の約5種の計2属約6種が含まれる (下表)。 ハゴロモモ科の種までの分類体系一例ハゴロモモ科 (ジュンサイ科) Cabombaceae A. Richardジュンサイ属 Brasenia Schreb., 1789ジュンサイ Brasenia schreberi J.F.Gmel., 1791 ハゴロモモ属 Cabomba Aubl., 1775Cabomba aquatica Aubl., 1775 ハゴロモモ (フサジュンサイ) Cabomba caroliniana A. Gray, 1837 Cabomba furcata Schult. & Schult. f., 1830 Cabomba haynesii Wiersema, 1989 Cabomba palaeformis Fassett, 1953 ブラジル北東部白亜紀前期 (約1億1500万年前) の地層から報告されている Pluricarpellatia は、ハゴロモモ科関係する植物であると考えられている (右図5)。

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プロクロロン」の記事における「系統と分類」の解説

プロクロロンメキシコバハ・カリフォルニア州のウスボヤ属の一種 (Didemnum candidum) から発見され1975年当初は Synechocystis didemni の名で記載された。しかしクロロフィル b という他の原藻類には見られない色素をもつことから、新属プロクロロン属に移され、さらに独自の門、原緑色植物門学名: Prochlorophyta)に分類することが提唱された。その後クロロフィル b または類似色素をもつ原藻類としてプロクロロトリックス属 (Prochlorothrix) とプロクロロコックス属 (Prochlorococcus) が報告され、原緑色植物門分類されるようになった。 しかしその後分子系統学研究からは、プロクロロン含めて緑色植物門の3属は藍藻含まれ、しかも互いに近縁ではないことが示された。そのため、分類群として原緑色植物門の名は使われなくなったが、プロクロロン含めた3属は一般名として原核緑藻 (prochlorophytes) とよばれることが多い。 またクロロフィル b をもつという共通性から、当初プロクロロンのような生物細胞内共生することによって、緑色植物葉緑体生じた考えられていた。またプロクロロンは、緑色植物クロロフィル b 合成酵素相同酵素をもつ。しかし、この酵素以外にプロクロロン緑色植物葉緑体近縁性を支持する特徴は見つかっていない。また緑色植物起源となった藻類との共生 (一次共生) は、灰色藻紅藻起源となった一次共生同一現象であった考えられている。よって一般的にその際共生者フィコビリンをもち、またクロロフィル b をもっていなかったと考えられている。そのため現在では、プロクロロンを含む原核緑藻緑色植物は、独立クロロフィル b を獲得した考えられている (遺伝子水平伝播など)。 分子系統学研究からは、プロクロロンは、藍藻の中でクレードB2 (SPMクレード) とよばれる系統群 (Pleurocapsa, Microcystis, Synechocystis PCC 6803 などを含む) に属することが示されている。同心円状チラコイドをもつためシネココックス目に分類されることがあるが、他のシネココックス目の多く (藍藻の中で初期分岐群が多い) とは系統的に近縁ではない。Büdel & Kauff (2012) における分類体系では、クロオコックス目プロクロロン科に分類されている。別のホヤ共生藻である Synechocystis trididemni (上記) はプロクロロン近縁であることが示唆されている。 2019年現在プロクロロン属には、ただ1種 Prochloron didemni のみが知られている。さまざまな宿主地域からプロクロロン分子情報得られているが、プロクロロン系統と、宿主または地理的分布との明瞭な関連は見つかっていない。

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ウズラチメドリ科」の記事における「系統と分類」の解説

しばしばシラヒゲドリ科 Psophodidae に含められ、また古くはクイナチメドリ科 Eupetidae やハシリチメドリ科 Orthonychidae含められたが、系統的に異なる (Norman et al. 2009)。 伝統的には Deignan (1964) によりハシリチメドリ科(またはヒタキ科ハシリチメドリ亜科 Orthonychinae)に含められてきたが、Sibley & Ahlquist (1985) などに基づき、シラヒゲドリ科と共に分離された。またしばしば、クロチメドリ属 Melampitta・ズアオチメドリ Ifrita・クイナチメドリ Eupetes も共に分離された。なお、ハシリチメドリ科はこれら以外にはハシリチメドリ属 Orthonyx のみであり、実態はこれらが分離されたというよりは「ハシリチメドリ属分離され科名変わった」に近い。 科名先取ハシリチメドリ科 Orthonychidae Gray, 1840 クイナチメドリ科 Eupetidae Bonaparte, 1850 シラヒゲドリ科 Psophodidae Bonaparte, 1854 ウズラチメドリ科 Cinclosomatidae Mathews, 1922 の順なので、科名はシラヒゲドリ属を含むならシラヒゲドリ科、クイナチメドリを含むならクイナチメドリ科となるべきである。ただし実際には、それらを含む科がウズラチメドリ科呼ばれることもある。また日本では、Eupetidae がシラヒゲドリ科、あるいは Psophodidae がウズラチメドリ科訳されるなど、学名どおりの和名で呼ばれないこともある。 属種数代表的な科分類関連の薄い科は省略生息域セミドリチメドリ Androphobus 1 シラヒゲドリ科 P. シ P. ク E. シ P. ク E.E. シ P. ク E. オーストラリア区 シラヒゲドリ属 Psophodes 4 パプアチメドリ属 Ptilorrhoa 4 ウズラチメドリ科 C. ウズラチメドリ属 Cinclosoma 5 ウ C. ズアオチメドリ Ifrita 1 クロチメドリ属 Melampitta 2 クイナチメドリ Eupetes 1 クイナチメドリ科 E.E.E.E.E.E.E. 東洋区 ^ Norman et al. (2009) で示唆されている系統分類 ^ 国際鳥類学会議 (IOC) World Bird Names ^ IOC version 1.7 (2008) まで; BirdLife International (BLI) ^ Norman et al. (2009) で言及されている旧分類 ^ IOC言及されている旧分類 ^ Sibley & Alhlquist (1990)(ただしカラス科ウズラチメドリ亜科 Cinclostomatinae); Wikispecies(ただしウズラチメドリ科) これらの他にハシブトモズビタキ Falcunculus・ホオダレモズガラ Eulacestoma が近縁考えられたこともあった。 実際系統では、シラヒゲドリ科とウズラチメドリ科比較近縁で共にカラス上科位置するが、それ以上類縁性は否定されている。クイナチメドリはカラス上科ではなくスズメ小目近縁で、ハゲチメドリ科・アカイワトビヒタキ科 Chaetopidae と共に単系統をなす。ズアオチメドリカラス上科カササギヒタキ科 Monarchidae に近縁である。

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ハワイミツスイ類」の記事における「系統と分類」の解説

系統樹Weir et al. (2009)より。ハワイミツスイ族との多分岐として描かれている増減する可能性がある。 ヒワ亜科シメ Coccothraustes・イカル属 Eophona・Mycerobas                   ハワイミツスイ族 Drepanidini       ハワイミツスイ類伝統的にハワイミツスイ科 Drepanididae とされていた。Drepanidinae と Psittirostrinae の2亜科分けることもあった (Amadon 1950)。 Pratt (1979) はハワイミツスイ類アトリ科含めハワイミツスイ亜科とした。彼はそれを、Drepanidini(旧 Drepanidinae)・Psittirostrini・Hemignathini の3族に分けたが、のちには否定した。Olson & James (1982) はさらに、ハワイミツスイ類ヒワ亜科含めハワイミツスイ族とし、内部分類は行わなかった。 ハワイミツスイ類系統的には、アトリ科ヒワ亜科内部位置するハワイミツスイ類含まない狭義ヒワ亜科側系統であり、Olson & James従いヒワ亜科含めるのが妥当である。ただし彼らはハワイミツスイ類以外のヒワ亜科狭義ヒワ亜科に同じ)全てヒワ族にまとめたが、このヒワ族は側系統である。ハワイミツスイ類を族として維持するなら、ヒワ族を複数族に分割する必要がある

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ゴシキドリ科」の記事における「系統と分類」の解説

かつてはゴシキドリ類の4科全てオオハシ下目のうちオオハシ科以外)がゴシキドリ科にまとめられていた。しかし1980年代アフリカハバシゴシキドリ科熱帯アジアのオオゴシキドリ科が分離され中南米に住むものだけがゴシキドリ科残された。旧ゴシキドリ科のほとんどの属と種ハバシゴシキドリ科含まれるその後ゴシキドリ科には3属が含まれたが、これはおそらく側系統であり、オオハシ科姉妹群であろうオオハシゴシキドリ属 Semnornis がオオハシゴシキドリ科 Semnornidae に分離された。 ゴシキドリ科・オオハシゴシキドリ科・オオハシ科オオハシ科亜科とする説もあるが、オオハシ科顕著な形態的特長から、別科とされるオオハシ下目オオハシ上科 ゴシキドリ科ゴシキドリ属 Capito     ズアカゴシキドリ属 Eubucco       オオハシゴシキドリ科 Semnornithidae     オオハシ科 Ramphastidae       ハバシゴシキドリ科 Lybiidae       オオゴシキドリ科 Megalaimidae    

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ヨロイバエ」の記事における「系統と分類」の解説

独立の科とはせず、シマバエ科のうちの特殊化した一群見なして、その亜科とする考え方もある (Griffith, 1972など)。最近では Eurychoromyiidae 科の姉妹群とし、ヨロイバエ科と Eurychoromyiidae 科を併せた群をシマバエ科の姉妹群とする考え方もある。

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セーシェルウツボカズラ」の記事における「系統と分類」の解説

本属分布域東南アジア中心があり、西はインド洋挟んでマダガスカルまで広がる特異なものである。その中で東南アジアより西のインド洋近辺分布する種、具体的にマダガスカル島分布する2種マダガスカルウツボカズラ N. madagascarensis、N. masoalensis)、スリランカ分布する1種(N. distillatoria)、それに本種はまとめてこの属の中でも原始的なものと考えられてきた。形態的には、これらは以下のような特徴共有している。 円筒形乃至漏斗の上捕虫袋・単純な構造の縁歯・分枝のない多細胞毛・花円錐花序をなすこと・蜜腺消化腺の数がとても多いこと。 その中でも本種は以下のような特殊な構造備えている。 上部捕虫袋の巻き鬚巻き付く部分持たないこと・基部ロゼット葉捕虫袋と伸び出したのそれとの分化が不十分であること・卵形で端の切れた黒い色を持つ種子・倒円錐形果実3つの開口を持つこと・雄花が4弁を持つこと。 そのため、本種はこの属の中で特別に扱われてきた。本属内の系統と分類について論じ広く受け入れられてきたHarmsによる1936年体系では本種と、それにマダガスカル産の種をそれぞれ独自の節とし、それらを残り全ての種に対置させた。本種を別属(Anurosperma)に扱う説すらあった。分子系統による研究においても、本種がN. distillatoria と共に本属系統樹において最も基底分枝したこと、この2種単一クレード構成することが示されている。

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カラス科」の記事における「系統と分類」の解説

カラス科など7科はカラス上科の中で単系統をつくるが、互い系統関係不確実である。 カラス科内の系統樹は Ericson et al. (2005); Bonaccorso & Peterson (2007)。カンムリカケス Platylophus は図示されていない2つ大きく放散した系統があり、1つ新世界生息し New World jays(新世界カケス類)と呼ばれ、もう1つ旧世界生息しカラス類・カササギ類・旧世界カケス類などが含まれる。     オウギビタキ科 Rhipiduridae     カササギヒタキ科 Monarchidae     フウチョウ科 Paradisaeidae     モズ科 Laniidae     オオツチスドリ科 Corcoracidae     オウチュウ科 Dicruridae   カラス科     ベニハシガラス属 Pyrrhocorax     タイワンオナガ属 Dendrocitta         キリオオナガ Temnurus     クロカケス Platysmurus       ラケットオナガ属 Crypsirina             サンジャク属 Urocissa     ヘキサンCissa         アカオカケス属 Perisoreus     オナガ属 Cyanopica       ソデグロガラス Zavattariornis       アフリカサンジャク Ptilostomus     サバクガラス属 Podoces       カササギ属 Pica     カケス属 Garrulus       ホシガラス属 Nucifraga       Coloeus     カラス属 Corvus         New World jays   ヒメアオカケス属 Cyanolyca       アオカケス属 Cyanocitta     マツカケス Gymnorhinus       ルリサンジャク属 Cyanocorax       チャイロカケス Psilorhinus     カンムリサンジャク属 Calocitta         アメリカカケス属 Aphelocoma               伝統的にカラス科とされてきたが論争のあったヒメサバクガラス Pseudopodoces は、スズメ小目シジュウカラ科 Paridae に移され、さらにシジュウカラ属 Parus含められ学名Parus humilis となったカンムリカケス Platylophus はモズ科 Laniidae に近い可能性があるが、カラス科留められている(分類国際鳥類学会議 (IOC) を基準とした)。 Sibley & Ahlquist (1990) ではカラス族 Corvini とされ、カラス亜科含まれていた。

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サクラ亜科」の記事における「系統と分類」の解説

Potter et al. (2007) による。ただし、彼らによる Osmaronieae をヤナギザクラ連 Exochordeae とした。 バラ科バラ亜科 Rosoideae 【薔】       チョウノスケソウ亜科 Dryadoideae 【薔】   サクラ亜科   Lyonothamnus 【L】       ネイリア連 Neillieae 【下】     モモ連(サクラ連) Amygdaleae 【】       ヤナギザクラ連 Exochordeae (Osmaronieae) 【】     ヤマブキ連 Kerrieae 【L】         ホザキナナカマド連 Sorbarieae 【下】     シモツケ連 Spiraeeae 【下】       ギレニア属 Gillenia 【下】     ナシ連 Pyreae (リンゴ連 Maleae) 【】               また、古典的亜科分類の例として、Schulze-Menz (1964) による亜科付記した。ただし連未満の数属の異同無視した(それらは古典分類の間でも一定しなかった)。古典的亜科略記それぞれ以下のとおり。 【薔】: バラ亜科 Rosoideae 【L】: Lyonothamnoideae(この亜科分類は特に一定しなかった) 【】: サクラ亜科スモモ亜科) Prunoideae 【下】: シモツケ亜科 Spiraeoideae】: リンゴ亜科 Maloideae(ナシ亜科 Pyroideae

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細胞性粘菌」の記事における「系統と分類」の解説

細胞性粘菌研究は、1869年、ブレフェルトによってタマホコリカビ (Dictyostelium mucoroides;タマホコリカビ科) が記載されたことに始まる。また1873年には、Guttulina rosea (= Pocheina rosea;アクラシス科) が記載された。当初は、これらの生物変形菌 (真正粘菌) として扱われていた。しかし1880年、ヴァン・ティガンによって Acrasis granulata が記載された際に、これらの生物変形体 (多核体) を形成せずに「細胞性」が維持されたまま子実体形成することが報告された。この属名 Acrasis は、ギリシャ語の κρασις (混合統合融合) に否定接頭辞 α- を付けたものであり、細胞性維持されていることを示している。 細胞性粘菌変形菌似た生活環をもち、また変形菌同様に菌類的な子実体形成するため (上記参照)、菌類変形菌門 (広義) の中にアクラシス綱 (学名: Acrasiomycetes) として分類されることが多かった。ただし細胞性粘菌を含む広義変形菌 (粘菌) と、狭義菌類 (真菌類) の近縁性については、疑問視されることも多かった。そのため、細胞性粘菌を含む広義変形菌 (粘菌) を、原生動物の肉質虫類 (広義アメーバ類) に分類することもあった。 また細胞性粘菌 (アクラシス綱) の中にはアメーバ細胞形態子実体形成時の細胞振る舞い細胞分化程度などの点で異なる2群が認識されるようになった (下表)。このような異質性E. W. Olive (1902) によって初め指摘され、やがてこの2群はタマホコリカビ目学名: Dictyosteliales)とアクラシス目学名: Acrasiales)として扱われるようになった。さらにこの2群の異質性は、両者系統的に大きく異なることを示していると考えられるようになり、異な亜綱、綱、さらには門に分類する例も見られるようになった。またアクラシス目分類されていた生物中にもさまざまな相違点があるため、アクラシス目自体系統的に多様な生物含まれていると考えられるようになったまた、原生粘菌認識され始めた当初には、原生粘菌亜綱としてアクラシス綱分類されることもあった。 古典的な細胞性粘菌2目の比較(*は例外あり)形質タマホコリカビ目アクラシス目ミトコンドリアクリステ管状 盤状* アメーバ細胞仮足糸状 葉状* 偽変形体運動あり* なし 子実体分化細胞発芽しない細胞発芽する* やがて20世紀末ごろからの分子系統学研究により、細胞性粘菌菌類とは縁遠い生物であることが確認されると共に上記タマホコリカビ目アクラシス目系統的に全く異な生物群であることも明らかとなった。さらにアクラシス目自体も、系統的に全く異な生物群からなる多系統群であることが示されている。タマホコリカビ類アメーボゾア属し変形菌 (真正粘菌) などに近縁であると考えられている (下図)。一方アクラシス類多系統群であり、ディスコーバ、リザリアアメーボゾアオピストコンタ属す生物含んでいる (下図)。 真核生物 アモルフェア オピストコンタホロゾア (動物襟鞭毛虫など)   ホロマイコータヌクレアリア類 (ヌクレアリア属など; ●フォンチクラ科)     菌類       アメーボゾアディスコセア綱 (アカントアメーバ属、マヨレラ属など)       ツブリネア綱 (アメーバ属ナベカムリ属など; ●コプロミクサ科)       クトセア綱       ヴァリオセア綱 (原生粘菌一部など)     アーケアメーバ綱 (赤痢アメーバなど)   動下門 (真正)   ●タマホコリカビ類       ツノホコリ綱     変形菌綱                   ディスコーバ (ミドリムシネグレリアなど; ●アクラシス科)     メタモナス (トリコモナスジアルジアなど)   ディアフォレティケスアーケプラスチダ (灰色藻紅藻緑色植物)   SARリザリア (ネコブカビ放散虫有孔虫など; ●グッツリノプシス科)     アルベオラータ (繊毛虫アピコンプレクサ渦鞭毛藻など)     ストラメノパイル (不等毛藻卵菌ラビリンチュラ類など)         真核生物系統仮説一例 (主な系統群のみを扱い、特にアメーボゾア内はやや詳細に示している)細胞性粘菌のうち、●はタマホコリカビ目、●はアクラシス目分類されていた生物を示す。 以上の様に広義アクラシス綱 (細胞性粘菌) は系統的に多様な生物群を含む多系統群であることが明らかとなっている。そのため、細胞性粘菌 (アクラシス綱) は単一分類群としては扱われなくなった細胞性粘菌とされていた生物が、現在どのように分類されるようになったのか、それぞれのグループの特徴併せてを以下に概説する

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系統と分類

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コバノイシカグマ科」の記事における「系統と分類」の解説

古くは他のいくつかの群と併せてイノモトソウ科含めた。これを細分するに関して田川(1959)に若干解説がある。ワラビ属ユノミネシダ属については、その胞子嚢群特徴からその後にもイノモトソウ科含め見解がある。タカワラビ科に近いものであり、小型化して根茎が横に這うようになったものとの見方もある。またホングウシダ科との類縁考えられたこともあるが、これらはいずれ近年分子系統結果では支持されていない。 この群には上述のように葉柄から腋外芽が出るものが多い。また、ユノミネシダ属では先端無限成長見られ、これらは未だに特徴残っているものを見ることが出来る。 日本には以下の6属が知られるDennstaedtia コバノイシカグマ属:コバノイシカグマ・イヌシダ・オウレンシダ Microlepia フモトシダ属:フモトシダ・フモトカグマ・イシカグマ Hypolepis イワヒメワラビ属:イワヒメワラビ Pteridium ワラビ属ワラビ Histiopteris ユノミネシダ属ユノミネシダ Monachosorum オオフジシダ属:ヒメムカゴシダ・フジシダ・オオフジシダ

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ミソサザイ科」の記事における「系統と分類」の解説

キバシリ科ブユムシクイ科 Polioptilidae姉妹群である。これらはウグイス上科 Sylvioidea から分離されキバシリ上科含まれる。 かつて最大の属だった Thryothorus 属は多系統であり、互いにそう遠くはないがおそらく単系統形成しない Pheugopedius・Thryophilus・Cantorchilus の3属と、系統的に大きく離れた単型属チャバラマユミソサザイ属 Thryothorus の計4属に分割された。

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グリレス大目」の記事における「系統と分類」の解説

現生2目、絶滅3目の、計5目が含まれる。ただし、混歯目は側系統可能性が高い。 単歯類重歯類は、上顎門歯が1対か2対かで特徴付けられる重歯類には、第一門歯口腔側(裏側)に小さな第二門歯生えている。 真主齧上目 グリレス大目   アナガレ目 Anagalida†     単歯類 Simplicidentata   混歯目 Mixodontia†     ネズミ目 Rodentia     重歯類 Duplicidentata   ミモトナ目 Mimotonida†     ウサギ目 Lagomorpha           真主獣大目    

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マネシツグミ科」の記事における「系統と分類」の解説

系統樹は Lovette & Rubenstein (2007)などより。 ムクドリ科sensu S&A   マネシツグミ科 mockingbirds andcontinental thrashers     マネシツグミ属 Mimus     ウタイマネシツグミ Oreoscoptes       ツグミモドキ属 Toxostoma     catbirds andCaribbean thrashers   アオマネシツグミ属 Melanotis       クロネコマネドリ Melanoptila         ネコマネドリ属 Dumetella     ムナジロツグミモドキ属 Ramphocinclus         ウロコツグミモドキ属 Allenia       オオウロコツグミモドキ属 Margarops     フルエドリ属 Cinclocerthia                 ムクドリ科 Sturnidae       ウシツツキ科 Buphagidae     マネシツグミ科ムクドリ科姉妹群である。新世界マネシツグミ科対しムクドリ科旧世界オーストラリア区含む)の科である。これらはヒタキ上科含まれるムクドリ科2つ系統分かれ、これらを亜科または族とすることが提案されている。両米の広い範囲に住む mockingbirds and continental thrashers(マネシツグミ類と大陸のツグミモドキ類)と、カリブ諸島を含む中米に住む catbirds and Caribbean thrashers(ネコマネドリ類とカリブのツグミモドキ類)である。

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ラブルベニア目」の記事における「系統と分類」の解説

この群は紅藻類祖先とするもの、との説が20世紀後半まで存在した。これは有性生殖器官の構造類似性隔壁構造、それに生化学上の情報に基づくもので、寄生性の紅藻が本群の祖先であったというものであった。この説は更に子嚢菌類(担子菌含めて、とも)が紅藻類から進化してたとする説の1つの裏付けとなっていたものである。 しかし、本群が菌類であることは古くから多く菌類学者認めるところで、そして子嚢菌であることも広く認められてきた。ただし子菌類の中のどのグループ含まれるのか、あるいはそれら他群との関係どのようなものかについては議論多く菌類であるとか盤菌類であるとか諸説があった。 もちろん現在では菌類であるとの判断確定的で、それは生活史検討などから確かめられ、現在では分子系統的にも明らかとなっている。この群はその見かけ特異性にもかかわらず菌糸体発達させる子嚢菌類から分化してきたものである考えられ子嚢菌門チャワンタケ亜門 Peziziomycotinaの中にラブルベニア綱 Laboulbeniomycetes を立て、ここに含める、という扱い提唱されている。系統解析では本目のものはよくまとまった単系統をなし、後述近縁とされた群を含む単系統群姉妹群をなすものには Termitaria と Kathistes がある。

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サケビドリ科」の記事における「系統と分類」の解説

カモ目最初に分岐した科であり、単型サケビドリ亜目 Anhimae に分類される姉妹群カモ亜目 Anseres である。ただし、古い分子系統ではサケビドリ科カササギガン科姉妹群だとする結果もある。 カモ目 カモ亜目カモ科 Anatidae     カササギガン科 Anseranatidae     サケビドリ科ツノサケビドリ Anhima     サケビドリ属 Chauna      

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ユムシ動物」の記事における「系統と分類」の解説

真体腔であること、トロコフォア幼生をもつことなどから環形動物との関連古くから指摘されてきた。特に剛毛を持つことは多毛類との関連想像させる。そのため、環形動物門の綱のひとつとされたこともある。しかし、体節制存在しないこと、また発生段階でも違いがあるとの指摘もあり、独立の門として扱われてきた。 近年分子系統研究多毛類、特にイトゴカイ科に近縁であるという結果支持している。またこの結果反映しユムシ動物全体環形動物の科のひとつ(Thalassematidae)として扱うこともある。 現在、世界で37145種ほどが知られ、これを3目4科に分けるのが普通である。ボネリムシ科に属種多く深海からはさらに多く発見される想像されている。 Echiuroinea キタユムシ目Echiuridae キタユムシ科Echurus キタユムシ属 Prashadus Anelassorhynchus サビネミドリユムシ属 Arhynchite ドチクチユムシ属 Thalassema コゲミドリユムシ属 Lissomyema Listrolobus タテジマユムシ属 Ochetostoma スジユムシ属 - スジユムシ Ikedosoma ユメユムシ属 Bonellidae ボネリムシ科Bonellia - ボネリムシ Acanthobonellia - ミヤジマボネリムシ Ikedella - トゲナシボネリムシ Acanthohamingia オオトゲボネリムシ属 他22属 Xenopneusta ユムシ目Urechiidae ユムシ科Urechis ユムシ属 - ユムシ Heteromyota サナダユムシ目Ikedaidae サナダユムシIkeda サナダユムシ属 - サナダユムシ

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オオイシソウ綱」の記事における「系統と分類」の解説

オオイシソウ目、エリスロペルティス目、ロドカエテ目は比較古くから認識されていたグループであり (いずれも原始紅藻綱または亜綱分類されていた)、前2者は単胞子形成類似点などから、同一の目に分類されることもあった。一方、ロドカエテ目は頂端成長ピットプラグ存在から、真正紅藻類との近縁性が示唆されることもあった。その後分子系統学研究によってこの3群が近縁であることが示され、これをまとめた綱としてオオイシソウ綱提唱された。3目の間の系統関係としては、ロドカエテ目とエリスロペルティス目が姉妹群であることが示されている。 またチノリモ綱ロデラ綱ベニミドロ綱比較近縁であることが示唆されており、合わせて"原始紅藻亜門" (Proteorhodophytina) に分類することが提唱されている。 今のところ75種が知られおよそ3目4科11属に分類されている。2019年現在一般的な属までの分類体系を以下に示す。 オオイシソウ綱属までの分類体系 (2019年現在)オオイシソウ綱 Compsopogonophyceae G.W.Saunders & Hommersand, 2004オオイシソウ目 Compsopogonales Skuja, 1939ボルジア科 Boldiaceae Herndon, 1964ボルジア属 Boldia Herndon, 1964 オオイシソウ科 Compsopogonaceae F.Schmitz, 1896オオイシソウ属 Compsopogon Montagne, 1846 [incl. オオイシソウモドキ属 Compsopogonopsis V.Krishnamurthy, 1962] Pulvinaster J.A.West, G.C.Zuccarello & J.L.Scott, 2007 エリスロペルティス目 Erythropeltidales Garbary, G.I.Hansen & Scagel, 1980ホシノイト科 Erythrotrichiaceae G.M.Smith, 1933Chlidophyllon W.A.Nelson, 2003 トゲイソハナビ属 Erythrocladia Rosenvinge, 1909 ホシノイト属 Erythrotrichia Areschoug, 1850 ヒナノリ属 Porphyropsis Rosenvinge, 1909 Pyrophyllon W.A.Nelson, 2003 イソハナビ属 Sahlingia Kornmann, 1989 Smithora Hollenberg, 1959 ロドカエテ目 Rhodochaetales Bessey, 1907ロドカエテ科 Rhodochaetaceae F.Schmitz in Engler & Prantl, 1896ロドカエテ属 Rhodochaete Thuret ex Bornet, 1892

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ウグイス上科」の記事における「系統と分類」の解説

系統樹Johansson et al. (2008); Gelang et al. (2009)による。A–I は Johansson et al. による仮の系統名である。     センニョヒタキ科 Stenostiridae     シジュウカラ上科 Paroideaウグイス上科   B ヒゲガラ科 Panuridae   A ヒバリ科 Alaudidae       C ムシクイヒヨ科 Nicatoridae     D ハシナガムシクイ科 Macrosphenidae   core Sylvioidea E ヒヨドリ科 Pycnonotidae   G ツバメ科 Hirundinidae     ヒメサザイチメドリ科 Pnoepygidae   H   ヨシキリ科 Acrocephalidae       センニュウ科 Locustellidae     ミズベマネシツグミ科 Donacobiidae     テトラカヒヨドリ科 Bernieridae       F セッカ科 Cisticolidae   I     ウグイス科 Cettiidae     エナガ科 Aegithalidae     メボソムシクイ科 Phylloscopidae         広義チメドリ科   アカガシラチメドリ科 Timaliidae       チメドリ科 Pellorneidae     ガビチョウ科 Leiothrichidae         メジロ科 Zosteropidae       ダルマエナガ科 Sylviidae                

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サイチョウ科」の記事における「系統と分類」の解説

ジサイチョウ科 Bucorvidae と姉妹群であり、サイチョウ亜目 Bucerotes にまとめられる。あるいはジサイチョウ科サイチョウ科含める説もある(同時に単型サイチョウ亜目を置くこともある)。

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オオオニバス属」の記事における「系統と分類」の解説

オオオニバス属オニバス属 (Euryale) に近縁であり、両属は姉妹群の関係にある。この系統群 (オオオニバス属 + オニバス属) はオニバス科としてスイレン科とは分けられたこともある。しかし分子系統学研究からは、オオオニバス属 + オニバス属系統群明らかにスイレン科属すことを示しており、さらにスイレン属中に含まれることが示唆されている。そのため、分類学的にオオオニバス属の種をスイレン属に移すことも提唱されている。     オニバスオオオニバス属オオオニバス     パラグアイオニバス     V. boliviana         4. オオオニバス属内の系統仮説 オオオニバス属には、オオオニバスパラグアイオニバスV. boliviana の3種知られている。オオオニバス1832年オニバス属新種として記載されたが (Euryale amazonica)、後に新属 (Victoria) に移された。また1840年には、オオオニバス属種としてパラグアイオニバス記載され、さらに2022年に、第3種として V. boliviana が報告された。この3種の間には、下表1に示したような差異がある。系統的には、パラグアイオニバスV. boliviana が極めて近縁であることが示されている (右図4)。分子系統解析に基づく分岐年代推定では、オオオニバスが他と分かれたのが約500万年前パラグアイオニバスV. boliviana が分かれたのは約110万年前と推定されている。 表1. オオオニバス属3種比較オオオニバスV. bolivianaパラグアイオニバス最大直径 2.3 m 最大直径 3.2 m 最大直径 2.4 m の縁直径の0–7%ほど立ち上がるあずき色または緑色 直径の5–7%ほど立ち上がるあずき色または緑色 直径の8–10%ほど立ち上がる緑色またはややあずき色帯びトリコーム長0.3–12 mm 1.2–3 mm 1–3 mm つぼみ(花芽)の先端くびれない くびれない わずかにくびれる 背軸面褐色あずき色、刺多(全体) 緑〜あずき色、刺なし〜少(全体) 緑〜あずき色、刺なし〜少(基部のみ) 1日目花の内側花弁暗紅色からあずき色 白色 白色 子房上の刺しだいに尖る、長さ2–21 mm 急に尖る、長さ1–10 mm 急に尖る、長さ1–22 mm柱頭形態上部下部 上部 > 下部 上部 < 下部 胚珠数/心皮2028 814 2025 種子楕円形、7–8 × 9–10 mm 球形1213 × 1617 mm 球形、8–9 × 9–10 mm 染色体数2n = 20 2n = 24 2n = 24 分布アマゾン川流域 マモレ川 パラナ川パラグアイ川 オオオニバス属分類体系オオオニバス属 Victoria R.H.Schomb., 1837= Victoria Lindl., 1837; Victoria J.E.Gray, 1837 オオオニバス Victoria amazonica (Poepp.) Klotzsch, 1847= Euryale amazonica Poepp., 1832; Victoria regia Lindl., 1838; Victoria regina R.H.Schomb., 1837; Victoria regina J.E.Gray, 1837 など パラグアイオニバス Victoria cruziana Orb., 1840= Victoria regia var. cruziana (Orb.) G. Lawson, 1889; Euryale brasiliana Steud, 1840; Euryale policantha Rojas Acosta, 1897; Euryale bonplandia Rojas Acosta, 1897 など Victoria boliviana Magdalena & L.T.Sm., 2022

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メソスティグマ藻綱」の記事における「系統と分類」の解説

単細胞鞭毛性であることや有機質鱗片をもつなどの特徴から、メソスティグマ属はプラシノ藻綱分類されていた。ただしこの意味でのプラシノ藻は非単系統群であり、これらの特徴緑色植物における原始形質であると考えられている。鱗片類似性や等鞭毛をもつことから、プラシノ藻中でも特にピラミモナス類との近縁性が示唆されていた。 しかしその後分子系統学研究から、他のプラシノ藻とは異なり、メソスティグマ属はストレプト植物基部位置することが示唆された。いくつかの生化学的特徴からも、メソスティグマ属がストレプト植物属することが支持される。ただし一部分子系統学研究 (特にオルガネラDNAに基づく解析) からは、緑色植物の中で最も初期 (ストレプト植物緑藻植物分岐前) に分岐したことが示唆されることもある。 メソスティグマ属は、ストレプト植物の中で唯一栄養体鞭毛眼点をもつ点で緑色植物原始形質残しており、この点ではストレプト植物における最初期分岐群であることが示唆されるこのような系統的位置一部分子系統解析からも支持されるが、多く分子系統学研究では、クロロキブス藻綱姉妹群であることが示唆されている (2019年現在)。 2019年現在独立の綱であるメソスティグマ藻綱 (Mesostigmatophyceae) に分類され、また独立の門 (メソスティグマ植物門 Mesostigmatophyta) として扱われることもある。唯1属、メソスティグマ属 (Mesostigma) のみが知られている。数種が記載されているが、確実なものタイプ種の Mesostigma viride のみである。下にメソスティグマ藻綱分類体系一例を示す。ただし上記のように、分子系統解析ではクロロキブス属がメソスティグマ属の姉妹群であることが示されることが多くクロロキブス属メソスティグマ藻綱分類することもある。 メソスティグマ藻綱分類体系 (2019年現在)メソスティグマ植物門 Mesostigmatophytaメソスティグマ藻綱 Mesostigmatophyceae Marin & Melkonian, 1999メソスティグマ目 Mesostigmatales Marin & Melkonian, 1999メソスティグマ科 Mesostigmataceae Marin & Melkonian, 1999メソスティグマ属 Mesostigma Lauterborn, 1894Mesostigma grande Korshikov, 1938 Mesostigma viride Lauterborn, 1894 (タイプ種)

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ジブッポウソウ科」の記事における「系統と分類」の解説

ブッポウソウ科姉妹群であり、2科(および絶滅した Geranopterus)でブッポウソウ上科 Coracioidea を構成する

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パラグアイオニバス」の記事における「系統と分類」の解説

パラグアイオニバスは、ボリビア・ペルー大統領であったアンドレス・デ・サンタ・クルス (1792–1865; 右図5) の援助受けて南アメリカ博物学コレクション収集行ったアルシド・ドルビニによって、ボリビア産の個体をもとに新種として記載された。種小名は cruziana は、デ・サンタ・クルスの名にちなんでいる。 パラグアイオニバスは、オオオニバスV. boliviana とともにオオオニバス属 (Victoria) に分類されるパラグアイオニバスV. boliviana に極めて近縁であり、両者は約110万年前に分岐した推定されている。オオオニバス属オニバス属 (Euryale) に近縁であり、両属は姉妹群の関係にある。この系統群 (オオオニバス属 + オニバス属) は明らかにスイレン科含まれるが、古くオニバス科として分けられたこともある。 また分子系統学研究からは、オオオニバス属 + オニバス属系統群スイレン属中に含まれることが示唆されている。そのため、分類学的にオオオニバス属オニバス属の種をスイレン属に移すことも提唱されている。 パンタナル分布するものは他のパラグアイオニバスとは地理的に離れており、形態的差異もあることから Victoria cruziana f. mattogrossensis Malme, 1907 として種内分類群分けられている。の縁が紫紅色である点、つぼみの頂端がくびれていない点、萼片背軸面トゲ非常に多い点、種子の縫線が明瞭である点で典型的なパラグアイオニバスとは異なる。しかし分子系統解析からは、パラグアイオニバス中に含まれることが示唆されている。

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モフアムシクイ属」の記事における「系統と分類」の解説

ニュージーランドムシクイ属 Finschia(ニュージーランドムシクイのみ)と近縁思われる。これをモフアムシクイ属含める説もある。 モフアムシクイ属もしくはモフアムシクイ属+ニュージーランドムシクイ属)の位置付けには諸説あり、モズヒタキ科 Pachycephalidaeトゲハシムシクイ科 Acanthizidae などさまざまな科に分類されてきた。 Norman et al. 2009によればカラス上科の中で基底付近に位置する。ただし国際鳥類学会議 (IOC)はこれを受けニュージーランドムシクイ属と共に1科をなすようだとしながらも、科未定 Family Incertae Sedis とするに留めた。Norman et al.カラス上科全ての属は解析していないため、未解析他の属と同じ科になる可能性があり、その場合、科の名称はモフアムシクイ科 Mohouidae とはならないかもしれない。Mohouidae という科名正式に提唱されことはないようである。しかし、Zachary Aidala et al.により、en:Journal of Ornithology2013年6月付で、この属の種に対して、新科Mohouidaeを適用すべきとする論文掲載された。この論文のための調査では、ニュージーランド固有のスズメ目オーストララシア狭義カラス上科系統代表する種の、ミトコンドリア配列データをもとに、ベイズ推定用いて系統分析行った結果モフアムシクイ属3種(ニュージーランドムシクイも含む)は単系統成しモフアムシクイ科に帰属させることを提案している。