メンフクロウ科とは? わかりやすく解説

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メンフクロウ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/19 02:38 UTC 版)

メンフクロウ科
メンフクロウ Tyto alba
保全状況評価[1]
(ワシントン条約附属書II類)
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: フクロウ目 Strigiformes
: メンフクロウ科 Tytonidae
Ridgway, 1914
  • ニセメンフクロウ属
  • メンフクロウ属

メンフクロウ科(メンフクロウか、Tytonidae)は、鳥綱フクロウ目に属する科。模式属はメンフクロウ属。

分布

アフリカ大陸北アメリカ大陸南アメリカ大陸ユーラシア大陸南部および西部、インドネシアオーストラリアスリランカソロモン諸島パプアニューギニアマダガスカル

形態

顔の周囲を縁取る羽毛(顔盤)はハート型。目の虹彩は黒く、足の指に羽毛は生えていない。

鎖骨(暢思骨)と胸骨は癒合する。第2趾と第3趾はほぼ同じ長さで、第3趾内側には鋸状の突起がある。

分類

以下の分類・英名はIOC World Bird List (v 9.1)[2]に、属和名は山階 (1986)[3]に、種和名は山崎ら (2017)[4]に従う。

生態

森林草原などに生息する。主に夜行性だが、昼間に活動する種もいる。

食性は動物食で、昆虫魚類両生類、鳥類、哺乳類などを食べる。消化できなかった毛や骨は小さな塊(ペレット)にして吐き出す。

繁殖形態は卵生。樹洞や岩の隙間、地表に巣を作り、卵を産む。抱卵はメスのみが行う。

人間との関係

民家に巣を作り、ネズミを捕食するため大切に扱われる事もある。

開発による生息地の破壊、獲物の減少などにより生息数が減少している種もいる。逆に人為的に移入され在来の動物を捕食している種もいる。

画像

関連項目

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ CITES (2017). Appendices I, II and III valid from 4 October 2017. <http://www.cites.org/> (Accessed 27 March 2019)
  2. ^ Gill, F & D Donsker (Eds). 2019. “Owls”. IOC World Bird List (v 9.1). doi:10.14344/IOC.ML.9.1. www.worldbirdnames.org (Accessed 27 March 2019)
  3. ^ 山階芳麿 「メンフクロウ科」『世界鳥類和名辞典』 大学書林、1986年、222-223頁。
  4. ^ 山崎剛史・亀谷辰朗・太田紀子 「フクロウ目の新しい種和名」『山階鳥類学雑誌』第49巻 1号、山階鳥類研究所、2017年、31-40頁。

参考文献

  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、93、187頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社、2000年、177-178頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』、講談社、2000年、190-191頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社、2001年、91、206-207頁。
  • 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科8 鳥II』、平凡社1986年、86-95頁。
  • 中村登流監修 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社1984年、57頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館2002年、158頁。

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