メンヘラ
メンヘラ
メンヘラの意味・定義
メンヘラは、おおむね「病んでいる人」「心に何かしらの問題を抱えている人」という意味合いで用いられているインターネットスラング。厳密な定義づけは難しいが、「精神的に変調を来して参ってしまっている」「精神の平衡を失う(気が触れる)」「面倒で生きづらい性格に難儀している人」といった幅広いニュアンスで使われることがある。メンヘラの語源・由来
メンヘラという表現そのものは、メンタルヘルス(精神衛生)を略して「メンヘル」と呼び、さらに英語の接尾辞 -er を加えて「メンヘルな人」という意味を加えた言い方である、と解釈できる。メンヘラという言葉やその意味合いは、2010年代に匿名掲示板「2ちゃんねる」(現「5ch」)における「心の健康」をテーマとしたスレッド「メンタルヘルス板」が発祥とされている。最初は、その手のスレ(メンタルヘルス板)に出入りするような人たちが「メンヘラー」と総称されていた。これが後に「メンヘラ」へ変化したと捉えられる。
匿名掲示板のコミュニティの中で使われながら意味の変遷を辿ってきた通俗的な言葉である以上、「メンヘラ」の厳密な意味・定義を確定することは難しい。文脈や話者によって意味やニュアンスに食い違いが生じる場合もあり得る。中傷のような不快なニュアンスを醸す場合もあり得る。
メンヘラの具体的な特徴
メンヘラと呼ばれやすいステレオタイプ的な行動や性格の傾向は、ある程度は例示できる。たとえば、極度に寂しさを感じやすく、人との関わりを求めるあまりに、家族や友人、恋人などに依存する、といった心理的傾向は「メンヘラ」と呼ばれやすい典型的な要素といえる。メンヘラは大抵、親友や恋人などの特定の気を許した人物へ過度に依存し、心身共に束縛したがり、束縛を逃れる行動に激しく嫉妬し、報復として自傷を含む過激な破壊活動に出る、といった振る舞いをする者として思い描かれる。この一連の振る舞いの根底には強烈な自己愛があると指摘できる。
典型的なメンヘラの行動としては、心理的に依存している相手に大量のメッセージを間断なく送る、電話を頻繁にかける、何かにつけてヒステリックに怒る、泣く、といった動向が挙げられる。
メンヘラと精神障害の違い
メンヘラは「精神が病んでいる」という要素や一部の行動様式において「精神障害」や「精神疾患」と相通ずるところはあるが、これらは同列に扱える言葉ではない。メンヘラは通俗的な表現であり、学術的な用語ではない。
医学的な見地における「精神障害を患っている人」を「メンヘラ」と呼ぶことは、あながち不自然ではない。メンヘラな人物の中にも実際にメンタルクリニックなどに通院して治療を受けている人はいる。ただし、そのような「精神障害を患っている人」は「メンヘラ」が含む範囲の一部に過ぎず、「メンヘラ=精神障害の人」という図式は必ずしも適切でない。
メンヘラの類似語彙(メンヘル、ボダ、ヤンデレ)
「メンヘラ」に似た表現として「メンヘル」という言葉も使われている。メンヘルも(メンヘラと共通の語源を持つといえる)通俗的な表現でありネットスラングである。「メンヘラ」は今日では「メンタルヘルス」の本来の意味から乖離しているが、「メンヘル」は精神衛生・メンタルヘルスの分野にほど近い認識のもとに用いられている趣が色濃い。「精神障害」を指す語として用いられている場合もままある。
メンヘルと同様の省略表現としては、「境界性人格障害」(ボーダーライン)を略した「ボダ」なども挙げられる。
心理的傾向や行動様式を指す表現としては「ヤンデレ」も「メンヘラ」と共通する部分が多い。どちらにも「特定の人物に異常な愛情を抱くあまり相手や周辺の人間にまで危害を加えかねない」というステレオタイプで描かれることが多い。メンヘラとヤンデレの間に明瞭な違いがあるわけではないが、「ヤンデレ」はマンガやアニメなどの創作コンテンツに登場するキャラクター設定を指すことが多く、「メンヘラ」は実在の人について用いられることが多いといえる。また、ヤンデレは他人に危害や迷惑を及ぼす要素が強調されやすく、メンヘラは自分自身へ攻撃が向かうことが多い傾向があることも指摘できる。
ファッションメンヘラ
メンヘラと呼ばれる人は必然的に、心が参ってしまう辛さを感じているはずであるが、中には「甘えたい」「気を引きたい」という思いから心が病んだフリをする人もいる。あるいは、ゴスロリに代表されるファッションの表現としてメンヘラ(あるいはヤンデレ)な性格を演じようとする人もいる。このような「メンヘラ的に振る舞っているが本人は精神的に参っているわけではないような人」は「ファッションメンヘラ」と呼ばれることがある。メンヘラとエロ漫画
メンヘラ的な女性像は、いわゆるエロ漫画の題材として描かれやすい。男性に依存しがち、突飛な行動をしがち、男性ウケのよい服装を選びがち、といった要素がエロ要素と結び付けられやすいためと考えられる。メンヘラ的な「病んでいる」イメージはイラストの題材としても好まれやすい。
メンヘラ
「メンヘラ」の意味とは
「メンヘラ」とは「精神的に病んでいる人」「情緒不安定な人」の総称である。明確な定義があるわけではなく、蔑称として使われてきたネットスラングだ。一方で、メンヘラを自称し、個性だと認識している人もいる。メンヘラの語源は精神面での健康状態を意味する「メンタルヘルス」である。メンタルヘルスを略して「メンヘル」になり、やがて「メンヘラ」に変わった。最初はメンタルヘルスと同じ意味でメンヘラは使われていたものの、やがて、「精神面での健康に問題がある人」を揶揄する意図が込められるようになった。そのほかにも、「メンヘルを病んでいる人だから語尾が変化してメンヘラーになり、メンヘラに落ち着いた」との説もある。メンヘラという言葉の誕生時期は定かではない。おおまかには、2010年代以降から5chなどの匿名掲示板、SNSで使用されるようになった。メンヘラの特徴は、感情の振り幅が激しいことである。一般人と比べて、メンヘラは落ち込みやすい。また、些細な言葉に傷つき、言動や行動に現れる。「病む」「みんな自分を嫌いなんだ」と発信したがるのも、メンヘラに多い振る舞いだ。メンヘラはコミュニケーション能力が低く、学校や職場になじみにくい。
ただし、自分の理解者や恋人には必要以上のスキンシップを迫る。「恋人が自分を見捨てるかもしれない」という強迫観念に駆られ、相手の愛情を執拗に確認したがる。メンヘラはイライラしやすく、精神状態に行動が左右されやすい。たとえば、恋人と喧嘩すると仕事の効率が下がったり、SNSでトラブルがあると引きこもったりする。こうした性格を受けて、メンヘラは「めんどくさい」と評価されやすい傾向にある。
本物のメンヘラに対し、「自称メンヘラ」と呼ばれるような人々も少なくない。自称メンヘラは積極的にメンヘラを名乗り、他者の興味を引こうとする。ファッションについても、ロリータやゴシックなど、特徴的なものを好む。女子の場合は「地雷系メイク」と呼ばれる、メンヘラを強調するようなスタイルも広まった。これらのスタイルでは、アイシャドウを濃くしたり、ファンデーションをかなり白くしたりして、精神的な薄弱さをアピールする。自称メンヘラは本当に精神を病んでいるわけでも、感情が不安定なわけでもない。ただ、メンヘラのようにか弱く、繊細な存在だと見られたがっている。
メンヘラとよく似た言葉に「ヤンデレ」「かまってちゃん」がある。いずれも精神的に不安定な人物を指す言葉であり、これらの類語の総称を「メンヘラ」とすることも可能だ。あえて違いを挙げるなら、「ヤンデレ」とは愛情表現の暴走に限定される言葉だ。ヤンデレは「病む」と「デレデレ」を掛け合わせた造語である。相手が好きなあまり、常軌を逸した行動に走る人、またはその行動自体をヤンデレと表する。
次に、「かまってちゃん」は自己顕示欲の強い人を揶揄する言葉だ。かまってちゃんは他人から優しくされたり、特別視されたりする状況を好む。しかし、直接的に、他人に「優しくしてほしい」とアピールできるわけではない。その結果、SNSで不吉な投稿をしたり、言葉にしないまま不機嫌な態度をとったりして、誰かから心配されようとする。かまってちゃんは友人同士や恋人間、教室や職場など、さまざまなシチュエーションで登場しうる。
メンヘラは「精神的に不安定」である人の総称なので、ヤンデレやかまってちゃんのように、他者へのコミュニケーションを求めているとは限らない。一人でいるときの行動も含めて、メンヘラと称される。
「ファッションメンヘラ」と「メンヘラ」の違い
メンヘラであることを自分の特性だと捉え、過剰にアピールしている人物が「ファッションメンヘラ」である。自称メンヘラと似ているものの、ファッションメンヘラは行動や言動がより極端である。たとえば、「死にたい」「殺したい」といった過激な言葉を簡単に口走りやすい。倫理観の欠けた思想を公表し、あえて他人を不愉快にしようとする。SNSへの依存が激しいのもファッションメンヘラの特徴だ。ファッションメンヘラは「自分はメンヘラだ」と公言している。他人から特別な扱いを受けたいと願い、そうならない際には不機嫌になる。
ファッションメンヘラの目的は、承認欲求を満たすことだと考えられてきた。自分に自信がなく、コンプレックスを抱いている人間がファッションメンヘラを名乗りやすい。メンヘラだと認定されれば、他人との違いを訴えられるからである。また、「心を病んでいる」という立場で、他人から気にかけてもらえるようになることもファッションメンヘラは好む。
嫉妬心が強い人もファッションメンヘラになる傾向が顕著だ。こうした人々は、恋人や親友を独占したい。しかし、恋人や友人が自分の要求をいつでも飲んでくれるわけではない。そこでメンヘラを名乗り、強引に自分の方へ注意を向けようとするのである。自殺をほのめかしたり、反社会的な行動を予告したりするのも、注目を集めるためである。ただし、ファッションメンヘラはあくまでも精神が不安定な演技をするだけなので、行動に移すケースはまれだ。
憧れからファッションメンヘラになってしまう人もいる。このパターンは若い女性に多い。アニメやアイドルなど、メンヘルを個性にしているキャラクターはたくさんいる。こうしたキャラクターに近づこうと、自らもメンヘルを名乗り始めてしまうのだ。このタイプのファッションメンヘラは、服装や化粧、髪型などで個性をアピールしようとする。そして、SNSや実生活などで他者の称賛を求め、満足感を覚える。
h3メンヘラが喜ぶ言葉とは?
多くのメンヘラはシンプルな誉め言葉を好む。そのため、「かわいい」「かっこいい」といった、容姿をストレートに表現するフレーズは受け入れられやすい。なぜなら、メンヘラの多くは自分に自信を抱いていないからだ。遠回しな言葉で誉めても、メンヘラには理解されにくい。逆に、「お世辞を言われているだけではないのか」と疑われてしまう。普通の人に使うのは恥ずかしいほどの誉め言葉でないと、メンヘラは納得しないのだ。
次に、「そのままでいてほしい」「変わらないでいい」という言葉もメンヘラは望んでいる。メンヘラの多くは変化を好まない。精神的に不安定なメンヘラは、快適な状況から外に出たくないと考える。成長したり、努力したりすることを「つらい」と考えるメンヘラは少なくない。こうしたタイプのメンヘラにとって、「変わらないでいい」というのは安心感を覚える言葉だ。さらに、メンヘラとしての自分の個性を認められた気分にもなり、承認欲求も満たされる。
人によるものの、「変わっている」「個性的だ」と言われて喜ぶメンヘラも少なくない。メンヘラは自意識が過剰なので、「他人と違う存在でありたい」と願っている。メンヘラの中には奇抜なファッション、言動が多いのも、自分なりに個性を押し出そうとしているからだ。こうした傾向は、ファッションメンヘラに顕著である。個性をアピールしているメンヘラは、「変わっている」と認められたときに幸せを感じられるのだ。
男性からメンヘラ女子にかける言葉では、「愛している」「好きだ」などが相応しい。「ずっとそばにいる」のようなセリフも好まれるだろう。メンヘラタイプの女子は他者からの愛情に飢えている。自己嫌悪が強い分、他者から愛情を受けられないと、精神のバランスを崩しやすいのだ。だからこそ、メンヘラは分かりやすい愛情表現を求めている。一般的には、おおげさに聞こえるほどの言葉もメンヘラの心には響く。
メンヘラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/08 22:17 UTC 版)
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メンヘラは、何らかのメンタルヘルスの問題を抱えている人や、抱えていると思われる人を指す俗語。元々はネットスラングであったが、現在は一般化している。
定義
メンヘラはもともと特定の精神疾患を指すものではなくメンタルヘルス的に問題のある人という意味である。対人関係のトラブルが起きやすい境界性パーソナリティ障害のイメージが強いとも言われている[1][2]がそれだけとは限らない[2]。
しかしながらSNSにおいては「自己肯定感が低く人に依存して迷惑をかける人」というニュアンスで使われることも多いと言われている[3][4]。
なお精神疾患を抱えるには至らないものの、成人における不安の愛着(不安型愛着スタイル)で情緒不安定を抱え社会性に影響を与える人々についてもメンヘラと呼ばれることがある[5]。特に『メンヘラ製造機』(後述)はその態度によってパートナーを情緒不安定のメンヘラにさせると言われている[5]。また全ての女子はメンヘラであるという説も登場している[6][7]。
またメンヘラとナルシシズムとの関連性が心理学者の加藤諦三によって指摘されている[8][9]。
ヤンデレとの違い
メンヘラと似た概念に病むとデレるを組み合わせたヤンデレがあるが、ヤンデレは相手が好きすぎるあまり愛情表現が病的に歪んだ形で出ることであり、相手がいなくても成り立つメンヘラとは意味合いが異なる[10][11]。
ステレオタイプのメンヘラは愛すより愛されたいという要求が強いと言われる[12]ものの、病みながらも愛したいし愛されたいというメンヘラとヤンデレの重複をただのメンヘラよりも上位として見る向きも存在するとされる[13]。
ファッションメンヘラ
ファッションメンヘラ(ファッヘラ)とは特定の障害が無いのにメンヘラのように振る舞う人のことである[14]。
ファッションメンヘラにはSNS映えのため[15]や、界隈に入るため[15]、ホストなどの推しにメンヘラが好きと言われて[15]、など様々なケースがあるとされる。
ヘラる・病む
メンヘラからはその派生語として心が不安定になることを意味する「メンがヘラる」およびそれを省略した「ヘラる」という言葉も生まれた[16][17]。
またその類語として心が落ち込むことを意味する「病む」も使われるようになった[18][19]。
歴史
前史
もともと1990年代はノストラダムスの大予言によって終末感が漂っており、それもあってか終末感と病み感の強いヴィジュアル系バンドが人気となっていった[20]。ヴィジュアル系を好む女性はバンギャルと呼ばれていたが、当時のバンギャルはまだメンヘラとは遠い印象であったとされる[21]。
一方、1994年には『愛知県西尾市中学生いじめ自殺事件』が起き、その報道もあっていじめ自殺が流行していった[22]。
始まり
1998年、代表的なメンタルヘルス系(メンヘル系)の日記作家『南条あや』[注 1]が登場したが、1999年3月に彼女が亡くなるとそれを模倣して日記を書く人が急増した[24]。社会学者の土井隆義はこの日記を承認欲求が透けて見えると評し、自立欲求から承認欲求への移行は時代の流れであるとした[25]。
また1998年には自殺者が約35%増加した[26]が、1998年12月にインターネット経由での自殺幇助である『ドクター・キリコ事件』が発生しそれが報道されると、各ウェブホスティング会社が自殺系サイトの自主規制を行い[22]、その代わりとして自分の自傷をテーマとした自傷系サイトが増えていったとされる[22]。この自傷系サイトには例えば「ロブ@大月」の開設する『自傷らーの館』が存在した[22][27]。
一方、1997年3月には日本未承認の選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI) を「ハッピードラッグ」として宣伝する書籍『脳内薬品: SSRI』(酒井和夫)が登場し[28]、次いで1999年5月には日本において初のSSRIである『フルボキサミン』(デプロメールおよびルボックス)が登場した[28]。
1999年6月、自傷の問題を抱える主人公の映画『ファザーレス 父なき時代』(企画:村石雅也)が劇場公開される[29]が、この映画の観客にはリストカット経験者が多く集まっていたとされる[30]。前述のロブ@大月の自著によれば1999年11月に行われたこの映画の最終上映の後より『自傷らーの館』のオフ会が行われるようになったとされる[31]。次いで2000年11月25日には映像『鬱/リストカッターとの対話』(撮影・編集:村石雅也)がアップリンク渋谷で開催されたライター 今一生による自傷に関するイベント『自傷だヨ、全員集合』で初上映された[32][33]。
一方、1999年11月には大規模掲示板群『2ちゃんねる』に『躁鬱板』が追加され、翌2000年に躁鬱板が『メンタルヘルス板』(略称:メンヘル板)へと改名された[要出典]が、この2000年頃より精神疾患を抱えた人のカミングアウト(自己開示)が流行した[34]。
その後、2001年頃よりはメンタルヘルスに問題を抱える人がメンヘラー、メンヘラと呼ばれるようになっていった[35]。
病みの文化的拡大
1999年12月には携帯向けホームページサービス『魔法のiらんど』が登場し[36]、そこで当時のギャルが浜崎あゆみの歌詞を引用しながら病みを表現するようになった[37]。また2000年3月には前述の『魔法のiらんど』にケータイ小説を書くための『BOOK機能』が追加され[38]、それによって『恋空』をはじめとするケータイ小説が登場したが、そのケータイ小説でも、浜崎あゆみの影響が強く、またリストカットのような病み表現も登場していた[37][39]。
また同じ頃にはヴィジュアル系バンドを好むバンギャルからもメンヘラ文化(ネオ・マゾヒズム文化)が生まれていったと見られている[21][40]。この代表的なバンドには『ムック』が存在する[40]。少女漫画でも2000年にそれらと雰囲気の近いバンド物の『NANA』(矢沢あい)が登場し2005年に映画化され人気となっていった[41][42]が、評論家の阿部嘉昭はNANAや浜崎あゆみについて「不如意のときに、ちっちゃな幅で示される前向きな精神性が、女の子にはリアルと映るらしい」と評価していた[42]。
ファッションではリストカットと共にゴシック・アンド・ロリータ(自傷系ゴスロリ)も流行していった[40]が、臨床心理士の矢幡洋はこれを傷ついたもの同士の交流を目的としたものと評し[43][40]、当事者の雨宮処凛はこれを注目されないことによる不安から来たものと評していた[43][44]。
ノンフィクションの書籍では2000年10月に前述の『自傷らーの館』で得た情報をまとめた『リストカットシンドローム』(前述のロブ@大月)[45][27]及び『リストカット:手首を切る少女たち』(小田晋)[45]が、2001年8月に『生きちゃってるし、死なないし―リストカット&オーバードーズ依存症』(前述の今一生)[45]が、2004年2月に『卒業式まで死にません―女子高生南条あやの日記』[注 1](前述の南条あや)[45]が、2006年3月に『問題少女: 生と死のボーダーラインで揺れた』[注 2](長田美穂)が登場した。地上波テレビにおいても2003年11月23日に日本テレビよりドキュメンタリー番組『心が壊れる・・・~ リストカット症候群 ~』が[48]、2005年11月5日にNHK総合よりドキュメンタリー番組『夜回り先生2 水谷修のメッセージ~生きていてくれて、ありがとう~』が登場した[49]。そのうち書籍『リストカットシンドローム』によれば自傷をする人は高学歴でありながら両親との仲が悪い人が多かったとされる[50]。
またリストカットする人は境界性パーソナリティ障害と診断される女性が多いと言われていた[48]。一方、精神科医の小野和哉は10年前よりも典型的な境界性パーソナリティ障害が減少し、自我構造・人格構造の脆い患者が増えていると評していた[51]。
また精神科医の名越康文によれば自身のところに来る患者のリストカットは自殺目的のものが減少し精神的安定を目的とするものが増えていたとされる[52]が、2003年には自殺者の数が過去最悪となった[53]。
同2003年にはゴシック・アンド・ロリータ好きかつリストカットを行っていたカップルから親殺しの『河内長野市家族殺傷事件』が起きた[54][55][56]が、男性の方は家族を道連れにして死のうと思っていたと供述していた[56][57]ほか、この女性のホームページ『禁忌の接吻』及びその日記『内臓狂想曲』ではリストカットを含め死を連想させるものが多く[55][56]、こちらも精神科医の風野春樹によって境界例に近いだろうと見られていた[56]。
その後、2006年には『自殺対策基本法』が制定され[58]、また同2006年には『自殺総合対策会議』も設置された。
一方、2008年には「トラウマテクノポップバンド」の『アーバンギャルド』が登場し、翌2009年にはそのバンドより「メンヘラーに人権を!」の文字の登場する曲PV『女の子戦争』が登場した[59][60]。
また、1990年代後半には少年漫画誌に精神的問題のあるキャラの登場する久米田康治の漫画『かってに改蔵』及びその後継作の『さよなら絶望先生』が登場しており、2008年〜2010年にはそれらの影響を受けた琴葉とこのWeb漫画『メンヘラちゃん』が登場した[61][62]。
なお2010年に行われた東京大学の学生生活実態調査では、初めてメンタルヘルスに関する項目が追加され、その結果において「強い不安に襲われた」人が49.2%、「気分が落ち込んだり、何にも興味が持てなくなった」人が 37.2% 、「人と話していてとても緊張したり、不安を感じた」人が35.3%にも上り、またその割合は男子よりも女子の方が高いという結果となっていた[63][64]。東京大学教員の上野千鶴子はメンヘラにおけるリストカットや過食嘔吐の原因を、思うようにいかない人生や人間関係に対する自罰としてみていた[63]。
またメンヘラは企業の適性検査における性格検査によって弾かれるため就職が健常者に比べて困難となっていた[65]。
病み垢の登場
2007年4月9日頃よりは日本でも短文SNSの『Twitter』が人気となっていく[66]が、その後いつからかこれまで電子掲示板 (BBS) で行われてた病みの表現が掲示板に代わってTwitter上で行われるようになっていった[25]。病みを発信するアカウントは『病み垢』と呼ばれるようになり、ハッシュタグでは「#病み垢さんと繋がりたい」「#病み垢さんと仲良くなりたい」が登場した[25]。また、うつ病診断者の増加に伴う前述の抗うつ薬 SSRI 処方の拡大によって、2011年には SSRI の売上が推定で約1,000億円まで成長していた[67][68]。
そんな中で2011年3月の東日本大震災以降はメンヘラ表現、病み表現がポップ化されていったとされる[59]。例えばTwitter上ではネタ(ネタツイ)を呟くネタ系ツイッタラーが人気となっていた[69]が、メンヘラクラスタからもメンヘラ芸を行う「メンヘラ神」などのツイッタラーが登場して人気となっていった[37][70]。当時のメンヘラ垢は明るかったと言われている[70]が、メンヘラをアイデンティーとしながらも埋もれないよう周囲と差を付けようとしたために過激化が進んでいったと言われている[37]。
2013年11月4日にはメンヘラ評論家「はるしにゃん」の編集するメンヘラ評論の同人誌『メンヘラリティ・スカイ』が登場し[71]、前述のメンヘラ神もそこへの寄稿を行っていた[72]。またメンヘラ神はメンヘラ総合雑誌の出版を計画していたが、心中未遂をしていた彼氏との関係が悪化し、2013年11月9日には彼氏からの自殺教唆によって自死を選ぶこととなった[37][73]。
次いで2013年11月24日には「エロいメンヘラ処女jc」[注 3]を名乗ってFC2動画で配信していたネットアイドルの少女による自死配信の『滋賀女子中学生自殺配信事件』が起きた[74][75]。
女性によるメンヘラ表現の商業化
一方、2012年には前述の琴葉とこのWeb漫画『メンヘラちゃん』が商業化された[62]。次いで2013年には江崎びす子の病みかわいい変身キャラクター『メンヘラチャン』が登場して若者人気を獲得し[76][77]、原宿系においても「ゆめかわ」ブームの派生として『病みカワ』ファッションが登場した[78]。
2014年には江崎びす子の個展『メンヘラチャン展』が開催され[77]、また同2014年にはあおいうに主催によるメンヘラ美術大学生・芸術大学生を集めた美術展覧会『メンヘラ展』が開始された[77]。2015年の『メンヘラ展』には江崎びす子も参加している[77]。
また2014年にはこのメンヘラチャンのコラボグッズ「リスカバングル」が発売され完売したが、この「リスカバングル」は2015年の再販においてTwitter上でリストカットをファッションのようにしているとして批判され販売中止に追い込まれた[79]。
2015年には病んだ女性を集めたアイドルグループの『病ンドル』[80][81][82]と『ぜんぶ君のせいだ。』[80][83]が登場し、翌2016年には音楽アーティストから「メンヘラかわいい」を売りとする『ナナヲアカリ』が登場した(『ハッピーになりたい』など)[84]。
2018年にはガイアックスのスタートアップ支援によってメンヘラがメンヘラのまま「幸せに病める世界をつくる」ことを目的とした株式会社メンヘラテクノロジーが設立された[85][86]。
重い愛化
スマートフォンにおいては脱出ゲームアプリがブームとなっていたが、その中から脱出ゲームに恋愛要素を取り入れたものが登場し、メンヘラ要素を取り入れるようになっていった。2013年にはバンド「ミオヤマザキ」の楽曲『メンヘラ』の宣伝としてメンヘラ彼女に閉じ込められるスマートフォン向け脱出ゲームアプリ『マヂヤミ彼女』が登場し、このゲーム及び楽曲が大人気となった[87][88]。なお楽曲『メンヘラ』は有線放送で放送禁止となっていたとされる[89]。
次いで G.Gear.inc (グローバルギア)[注 4]からもメンヘラかつヤンデレ気質な女性キャラの登場するスマートフォン向け脱出ゲーム『元カノ(仮)と今カノと僕』(2015年)[90][91]や『元カノは友達だから問題ない』(2016年)が登場した[92][93][94]。
またこの頃には育成ゲームでもメンヘラ要素を取り入れたものが登場した。これには2015年1月にクロノス(後のGMOプレイミュージック)より登場した育成ゲームの『束縛彼女シリーズ』がある(2020年ドラマ化)[95][96]。
一方、2015年にはガンガン系漫画誌に愛が重いメンヘラ少女の純愛がテーマの『ハッピーシュガーライフ』が登場して2018年夏にアニメ化され[84][97]、その主題歌を前述のナナヲアカリが務めた[84]。
またTwitterからは「どうして誰の一番にもなれないんだろう…」などの病み絵を投稿するイラストアカウント『メンヘラ少女』が登場し[98]、2017年にはこの「メンヘラ少女」が前述のバンド「ミオヤマザキ」とのコラボを行って同バンドの曲をイラスト化した[98]。
2019年5月、新宿ホスト殺人未遂事件が起こると、その犯人の供述「好きで好きで仕方なかった」がヤンデレ、最上位のメンヘラだとして話題となり[99][100]、ぴえん系女子の間で「好きで好きで仕方なかった」のブームが起きた[100]。
2021年には少女漫画誌『りぼん』でメンヘラ少女を主人公とした『骨の髄まで愛してね』(小林ユキ)が登場した[101]。
萌え化
2017年に動物の萌え擬人化アニメ『けものフレンズ』が登場してブームとなったが、Twitter上では2019年頃よりその萌えキャラの一人『アライグマ』(アライさん)になりきって自身の深刻な問題をカミングアウトする「アライさん界隈」(略称:ア界隈)が流行した[102]。
2019年にはアイドルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』シリーズに弱メンタルで「やむ」が口癖のアイドル『夢見りあむ』が登場し、同ゲームのアイドル投票イベントで3位を獲得[103]、同年の『ネット流行語100』でも15位を獲得し[104][105]、後にメンヘラファッションのブランドの一つ『TRAVAS TOKYO』とのコラボも行われた[106]。
次いで2022年1月にはメンヘラ少女をネットアイドルに育てるゲーム『NEEDY GIRL OVERDOSE』(ワイソーシリアス)が登場して人気となった[107]。またその後もゲームでは『メンヘラアンサンブル - Needy Girlfriends -』(2022年12月、サイバーステップ)[108]、『メンヘラファーム』(2025年4月、sugar star*)[109]、『メンヘラリウム』(発売日未定、テスカトリポカ)[110]などのメンヘラを冠するものが登場した。
2023年にはメンヘラメイド店員×ヤンデレアイドルの漫画『平良深姉妹はどっちもヤんでる』が登場した[111]。
メンヘラ製造機
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この節の加筆が望まれています。
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恋愛相手をメンヘラにする人はメンヘラ製造機とも呼ばれている[112]。
メンヘラ製造機の一例では育児書を参考にして相手を自分へと依存させながら、時折突き放すことで相手をメンヘラにしていた[5]ものの、メンヘラ製造機の自分自体もメンヘラであったと述べている[5]。
歴史
2016年には女性漫画誌『Eleganceイブ』よりメンヘラ製造機の男をヒーローとする恋愛漫画『凪のお暇』が登場し、2019年にTBS系でドラマ化された[113]。
2018年には青年漫画誌『グランドジャンプ』よりメンヘラ製造機の男の登場する群像劇漫画『来世ではちゃんとします』が登場し、2020年よりテレビ東京系でドラマ化された[114][115]。
2019年12月11日にはNHKのバラエティ番組『ねほりんぱほりん』に「元メンヘラ製造機」の回が登場した[116][5]。
イベント
関連作品
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この節の加筆が望まれています。
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- 映画
- 漫画
- 前田 シェリー かりんこ『メンヘラ製造機だった私が鼻にフォークを刺された話』 2023年
- 音楽
脚注
注釈
出典
- ^ 「メンヘラ」という言葉に含まれる社会的偏見とは?精神科医・藤野智哉先生に聞く! - yoi 集英社 2023年9月9日
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- ^ 「大好きな原作だから心の底から楽しみ」ドラマ「凪のお暇」に期待の声! 電子書籍サイト「ブックパス」では1巻無料も実施中 - ダ・ヴィンチWEB KADOKAWA 2019年7月23日
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- ^ 5分でこれまでの「来世ちゃん」がわかる!令和の人気エロラブコメディをおさらい テレビ東京 2022年12月20日
- ^ “元メンヘラ製造機”の女性が登場!“お暇”をいただくブタさんも…?<ねほりんぱほりん> - WEBザテレビジョン KADOKAWA
- ^ 松本穂香演じる地味な“元カノ”桃のメンヘラ行動&内面に迫る「恋のいばら」キャラクター紹介動画第1弾公開 TV LIFE 2022年11月30日
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関連項目
- 境界性人格障害
- バンギャル
- 量産型・地雷系
- 豆腐メンタル
- リストカット
- 過剰摂取(オーバードーズ)
- 心と身体 (2ちゃんねるカテゴリ)#メンタルヘルス板
- 病みカワ
- ヤンデレ
- 共依存
- 束縛系
- 愛され女子
外部リンク
- メンヘラのページへのリンク