カミングアウト
カミングアウトとは?意味・使い方
日本においては単に秘密にしていたことを打ち明けるという意味合いで使われることもあるが、英語でも「coming out」と言う場合は、ほとんどの場合は、レズビアンやゲイが自分の性的志向を周囲の人々に打ち明けることを指すことが多い。カミングアウトの本来の意味・語源
カミングアウトは「出る」「出てくる」といった意味合いの英語である「come out」の動名詞形である。これは元々、欧米において性的志向を周囲の人に打ち明けられずに悩んでいる心理状態を「押入れに閉じこもっている」という風に例えていたという背景があり、そこから転じてそうした状態を脱出して打ち明けることを「coming out of the closet(カミング・アウト・オブ・ザ・クローゼット)」(押入れから出る)という風に表現するようになり、「押入れ」の部分が短縮された結果「カミングアウト」となったとされている。よって前後の文脈によっては、性的志向を打ち明けることを「come out(カムアウト)」という風に、動詞としても用いられる。有名人や芸能人のカミングアウト
今日LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダ)といった性的志向や性自認を表明したり、打ち明けることを通じて、周囲の人々や世間一般の人々とより肯定的な関係を構築しようということは、一昔前と比較してかなり一般的になってきている。このため、氷川きよし、宇多田ヒカル、寺田真二郎、西岡健吾、カズレーザー、鳥居みゆき、長与千種といった有名人や芸能人がLGBTであることカミングアウトする例も見られる。カムアウトとカミングアウトの違い
カムアウト(come out)は「打ち明ける」「告白する」という行いのことで、カミングアウト(coming out)は行為そのものを意味する。よって日本語では、しばしば「カミングアウトする」という風に表現されることがあるが、この「カミングアウトする」にあたるのが「カムアウト」である。日本語としてのカミングアウト
なお、日本語でカミングアウトという場合は、LGBTにとどまらず、HIV感染者であることや、美容整形をしたことがあること、なども含めて、世間体の面において秘密にしてきた過去を打ち明けることを指す時に用いられる。カミングアウト【coming-out】
カミングアウト
【概要】 日本語にすると“名乗り出”か。昔、サンフランシスコ市のゲイ活動家、ハーベイ・ミルクが、ゲイ差別に抵抗して市議会議員に立候補した、かかげたスローガンが"Come out from the closet! (押入から出ようぜ!)"だったという。以来、マイノリティーで偏見や差別にあっている当事者が、はね返して名乗り出てくる時に使う言葉になった。
《参照》 差別

カミングアウト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/13 02:40 UTC 版)
カミング・アウト・オブ・ザ・クローゼット(英: coming out of the closet)とは、これまで公にしていなかった自らの出生や病状、性的指向等を表明すること。「カミング・アウト」と省略されることも多いが、「カミング・アウト」はデビューする、世に出る、単に秘密を公言・公表することなどを意味する。ここでは「カミング・アウト・オブ・ザ・クローゼット」について記述する。[1]英語の動詞形でカムアウト(英: come out)またはカムとも言う。自身ではなく他人の秘密を暴露することをアウティング(英: outing)という。
- 1 カミングアウトとは
- 2 カミングアウトの概要
- 3 語源
- 4 エイズとカミングアウト
カミングアウト(カムアウト)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 04:48 UTC 版)
「レズビアン用語」の記事における「カミングアウト(カムアウト)」の解説
自らのセクシャリティを周囲に公表・認知させること。"coming out of the closet" の略。→カミングアウト
※この「カミングアウト(カムアウト)」の解説は、「レズビアン用語」の解説の一部です。
「カミングアウト(カムアウト)」を含む「レズビアン用語」の記事については、「レズビアン用語」の概要を参照ください。
カミングアウト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 14:15 UTC 版)
小学校の高学年くらいから、同性愛者(ゲイ)であるとセクシュアリティを自覚するようになった。家族とは自由に話せる良好な関係だったが、自身がゲイであることに関しては「誰にも言ってはいけない」と思い、親にも打ち明けることはできなかった。中学3年間はゲイであることを自覚しながら女性の恋人がいた。高校では「ゲイキャラ」として「ホモネタ」で笑いをとるしかなかったという。 大学に入ってからはセクシュアリティをカミングアウトしてオープンにするようになり、SNSを通じて同性愛の仲間と知り合う機会が生まれた。そして、20歳で友人にカミングアウトをしたところ普通に受け入れてくれたため、親にもカミングアウトした。大学進学で家を離れ久しぶりに母が遊びに来た際、姉が同席しレストランでの食事中「彼女はできたの?」と母に訊かれ、「いないよ」と答えると「じゃあ、彼氏はいるの?」と訊かれた。その流れでゲイだと打ち明けた。父には母から伝えてもらった。 また、母は「親もロールモデルがいない。世代が上にいけばいくほど、あまり言えない社会だと思うので、私たちの世代がやらなければいけないことは、今の30代40代の子どもを育てる親たちののロールモデルでありたい」と後にメディアで語っている。 その後、同じ大学に通っていた男性とマッチングアプリをきっかけに出会い、パートナーとして東京都内で暮らしている。しかし、最初は不動産会社では男性同士で同居をしたいと申請しただけで同性愛差別的な対応をとられ、物件はすべて断られたこともあった。
※この「カミングアウト」の解説は、「松岡宗嗣」の解説の一部です。
「カミングアウト」を含む「松岡宗嗣」の記事については、「松岡宗嗣」の概要を参照ください。
カミングアウト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 17:28 UTC 版)
※この「カミングアウト」の解説は、「ゲイ用語」の解説の一部です。
「カミングアウト」を含む「ゲイ用語」の記事については、「ゲイ用語」の概要を参照ください。
カミングアウト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 16:26 UTC 版)
2019年6月、ナズ・Xは妹と父親に自身がゲイであることをカミングアウトした。ファンの反応が気がかりだったが、宇宙がそうするように合図していると感じていたと言う。 ゲイ・プライド月の最終日にあたる6月30日、ナズ・Xは自身のセクシャリティーを公にした。Twitterを通じて、ファンの反応を気にしながらも、「みんなに「c7osure」の曲を注意深く聴いてほしい」とメッセージを送った。 ツイートは「c7osure」をリリースしたときの疑問をもう一度確認した。ローリング・ストーンズ誌は曲を「クリーンになること、成長し、自分を受け入れることなどのテーマに触れている」と評した。翌日、ナズ・Xは再びTwitterでつぶやき、EP「7」のカバーアートにある虹色の建物を強調し、「マジで明らかになったと思った」とキャプションを添えた。 数日後のBBCのインタビューで、自身は同性愛者であり、そのセクシュアリティは国やヒップホップ・コミュニティーには簡単には受け入れられないことを理解していると述べた。インタビューへの反応はほとんどが好意的なものだったが、ソーシャルメディア上で同性愛を嫌悪する声が上がり、ナズ・Xも反応した。同性愛への反発はヒップホップ・コミュニティ―からも寄せられ、ヒップホップ文化の同性愛嫌悪があらためて浮き彫りとなった。
※この「カミングアウト」の解説は、「リル・ナズ・X」の解説の一部です。
「カミングアウト」を含む「リル・ナズ・X」の記事については、「リル・ナズ・X」の概要を参照ください。
- カミングアウトのページへのリンク