新宿二丁目
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新宿二丁目(しんじゅくにちょうめ)は、東京都新宿区新宿にある丁目である。マンション、雑居ビル、オフィスビルなどが立ち並ぶ側面と、世界屈指のゲイ・タウン・LGBTタウンとしての側面の両方がある。北側に靖国通り、西側に新宿三丁目駅の東端、南側に新宿御苑、東側に新宿御苑前駅の西端があり、それらに挟まれたほぼ四角い地域で、丁内の中央を花園通りが東西に、仲通りが南北に通り、東側北には成覚寺、同南に太宗寺がある。
- ^ 新宿区 住民基本台帳の町丁別世帯数及び男女別人口(日本人と外国人の合計) 平成27年1月1日現在 (pdfファイル)2015年 新宿区
- ^ 東京府豊多摩郡誌 東京府豊多摩郡、1916年
- ^ 『芥川龍之介の父』森啓祐、桜楓社, 1974、p32
- ^ 有馬兵庫頭 人文学オープンデータ共同利用センター
- ^ 近代都市における新興自営業主の経営資源と社会移動プロセス-渋沢栄一「耕牧舎」と芥川龍之介実父の搾乳業経営 武田尚子、生活文化史 (70), 3-77, 2016-09. 日本生活文化史学会
- ^ 『芥川龍之介の父』p79
- ^ 『「歯車」の迷宮(ラビリンス): 注釈と考察』 花書院 (2009/12/1) p79
- ^ 芥川龍之介旧居跡 新宿さまよい歩き
- ^ 都電新宿線 鉄道歴史地図
- ^ 【東京なでなで記】「二丁目は川を宿す」 文・細馬宏通 花形文化通信、2020.10.08
- ^ ただし売春防止法完全施行後も少しの間は潜りで客引きが続いた。
- ^ 「末広通り」「要通り」界隈の飲食街を「要町」と呼ぶことがあるが(東京新聞平成15年12月23日「わが街わが友9 新宿要町」、さぶ1985年5月号エレクト広告「要町カバリエ」)、正式な地名ではない。
- ^ a b “新宿二丁目は、なぜ「ゲイバーの街」になったのか(伏見 憲明,砂川 秀樹) @gendai_biz”. 現代ビジネス (2019年8月11日). 2020年2月22日閲覧。
- ^ “暴力団排除特別強化地域”. 警視庁 (2019年). 2022年8月22日閲覧。
- ^ “東京都暴力団排除条例”. 東京都ホームページ (2019年). 2022年8月22日閲覧。
- ^ SPA!「ゲイの聖地・新宿二丁目ヌーベルバーグ体験ルポ」(91年4月24日号)。
- ^ 産経新聞7月3日配信「新宿二丁目最大のゲイバーグループ摘発」
- ^ a b c 新宿地区のエリア別ゲイ店舗の数(レズビアンバー、非店舗系ゲイ企業含まず)
- 新宿二丁目 402
- ゲイバー 274
- 西新宿 18
- 歌舞伎町 17
- 北新宿・大久保 14
- 代々木 9
- 新宿地区トータル 460 (「Gclick」2013年1月27日)より。
- 新宿二丁目 402
- ^ 同性愛者を中心とした性的少数者の人口は2012年の電通総研の調査で約5.2%(推定600万人)とされるが、性同一性障害(GID)は推定4.6万人(北海道文教大などのグループの調査)と少ない。
- ^ 女装者コミュニティは1960年代の後半ぐらいから形成されたとされ、新宿2丁目には少なく、その隣の新宿3丁目(JR新宿駅寄り)の要町(末広亭周辺)、歌舞伎町、新宿ゴールデン街にある(2010年10月17日「3331 Arts Chiyoda」で開催されたシンポジウム「ジェンダー・セクシュアリティの媒介」での三橋順子の発言より)[要出典]。
- ^ 朝日ジャーナル「ゲイに恋する女たち」(1991年7月12日号)には、「二丁目に何を求めてくるのか?」という質問に、客の女性らが「店長がお目当てなのよ。それとも◯◯ちゃんかなー」などと答えているのを引用して、「(二丁目に来る女性は)直接的に性愛の対象としてゲイを求める気持ちがある」「二丁目にやって来る女性は、意識しているにせよ、していないにせよ、ゲイの男性と肌を触れ合いたいと思っている」(P25)と書かれている。
- ^ a b 朝日ジャーナル「ゲイに恋する女たち」(1991年7月12日号)P25「ゲイバーの従業員のゲイを、ホテルに誘おうとする女性もいる」。
- ^ 薔薇族2代目編集長竜超「薔薇の木にどんな花咲く?第4回」。
- ^ http://www.2-choume.net/
- ^ 「同性愛の一類型(男娼)について:戦前の一時期上野公園に屯した男娼群の観察を通して」『同性愛と同性心中』(1985年 小峰研究所 小峰茂之・南孝夫)
- ^ 上野を男娼や同性愛の街として取り上げた戦後の文献一覧
「飢餓と淪落の生態 上野に拾う職業諸相」『旬刊ニュース』32号(1947年1月1日,角達也、男娼について)
「上野の人々」『実話新聞』(1947年10月28日 - 男娼について)
「狩り込み探訪記:男娼も居る上野の夜」『桃色ライフ』(1949年4月25日,関本喜仲)
「上野の森:夜の生態男と女」『探訪読物』(1949年6月1日,牧竜介,男娼について)
「作家と男娼と強盗」『週刊読売』1953年8月2日(男娼・上野・三島由紀夫について)
「上野駅で街娼手入れ」『読売新聞』(1956年8月24日,男娼について)
「男娼に気をつけろ」『風俗奇譚』(1960年1月)
「上野の森の昼も夜も 禁じられた犯罪・情事のメッカ」『週刊サンケイ』(1960年11月21日)
「上野ホモ・ガイド完全レポート:『ホモ生活 上野の24時間』『上野を裸にしてみる・直撃座談会』など」『アドニスボーイNO.8』(1973年,アドニス通信社)
「上野の森で」『性生活報告』(1990年11月,HM生,男娼の森・男娼について)など。 - ^ http://2choco.net/about/
- ^ a b c 。この記事には「このころゲイバーは(中略)新宿の『夜曲』くらいのもので、その後に新宿に『イプセン』、新橋に『やなぎ』がやっとできた時代だった」と書かれている。しかし実際は「やなぎ」は1945年開店である。
- ^ 『Badi』1998年3月号「伏見憲明のゲイ考古学〜ゲイバー編4〜」に「角筈1丁目796ゲイバー“夜曲”経営佐藤静雄さんが…」(読売新聞1962年昭和37年9月7日「新宿のバーで殺人事件」)とあり、夜曲があったのは角筈。西大久保は現在の歌舞伎町二丁目、東大久保は5丁目の一部などで大久保は夜曲のあった場所ではない。夜曲のオープン年は不明だが、1956年には既にあり、場所は二幸裏にあった寄席の隣だった(Badi1997年4月号ゲイの考古学)。
- ^ a b c d e f 新宿二丁目にあったゲイバーなどの画像一覧
- ^ a b c 伏見憲明「スピーチ『先人たちの思いに寄せて』」(2009年5月1日)
- ^ “[記事全文]「新宿2丁目」をゲイの街にした男の肖像”. デイリー新潮 (2019年6月28日). 2020年2月22日閲覧。
- ^ a b c 三橋順子「新宿『千鳥街』を探して(その1)」
- ^ Badi1998年3月号伏見憲明のゲイ考古学「ゲイバー編4」[要ページ番号]
- ^ アドニス 1961年区役所通り
- ^ 『Badi』1997年4月号「伏見憲明のゲイ考古学 X氏の回想」P146「1956年に夜曲に行き、その後当時有名だった浅草玉辰に行った…その頃のゲイバーはボーイを置いていて今でいう売専のような所が多かった」。
- ^ 2007年12月8日放送アド街「新宿2丁目」。
- ^ 伏見憲明「QJr対談『二丁目の過去・現在・未来』」(2007年10月19日)[要ページ番号]
- ^ 2011年12月24日放送アド街「新宿2丁目 Xmas SPECIAL」
- ^ 月刊『薔薇族』編集長伊藤文學の談話室祭,ネット版伊藤文学のひとりごと「祭の幕は上がった」
- ^ ブラックボックス:男性ワンドリンク500円、女性1000円。
- ^ a b c d 「オトコノコのためのボーイフレンド:ゲイ・ハンドブック〜クルージングゾーン(1)スナック、ディスコ〜」(1986年発行少年社・発売雪淫社)。[要ページ番号]
- ^ 別冊宝島124「SEXというお仕事〜ボクが売春夫になった理由〜」[要ページ番号]
- ^ 「Mr.レディー & Mr.タモキンの輪」。
- ^ メイゴグ「コイトゥス再考 #20越えがたきジェンダーという背理」(伏見憲明)伏見憲明 —コイトゥス再考— 越えがたきジェンダーという背理 3
- ^ パフ・スクール「のんけ女性に消費されたゲイ、検証・90年代ゲイブーム」パフスクール
- ^ 1994年2月マルコポーロ「普段着のゲイ〜ゲイの楽園新宿二丁目ボクたちの愉しみ方〜」[要ページ番号]
- ^ 「よくわかるゲイ・ライフハンドブック」(宝島books)
- ^ a b c d e f バディ1998年5月号P52 - 53「同じゲイなら踊らにゃソンソン」
- ^ 1989年《平成元年》薔薇族200号「自殺した友よ いま一緒に乾杯しよう」(美輪明宏)「発展場も少なく、日比谷公園か、日活名画座(現在、新宿丸井が建っている場所にあった)くらいである」。
- ^ 『フーコーとクイア理論』 (岩波書店,2004年)。 [要ページ番号]
- ^ 1985年の「さぶ」に「薔薇族映画やショーに出ませんか?」というENKの広告が載っている。[要ページ番号]
- ^ 「オトコノコのためのボーイフレンド:ゲイ・ハンドブック 〜ゲイ産業〜」(1986年発行少年社・発売雪淫社)に「マッサージはここ3、4年次々と誕生したが、まだ東京、大阪のみ」とある
- ^ 2012年11月20日放送TBS系「有吉ジャポン」より。
- ^ a b c 竜超著『消える「新宿二丁目」―異端文化の花園の命脈を断つのは誰だ?』(彩流社、2009年)ISBN 978-4779114106
- ^ 竜超「薔薇の木にどんな花咲く?」第4回(2013年7月25日)
- ^ BSジャパン『大竹まことの金曜オトナイト』「新宿2丁目に異変が!?ゲイコネクション最前線!収録現場にテレビドガッチが潜入(2013年6月26日)。
- ^ テレビ出演ランキング エンターテイメントニュース「新宿2丁目に異変が!?ゲイコネクション最前線!BSジャパン『大竹まことの金曜オトナイト』収録現場にテレビドガッチが潜入」(6月26日)
- ^ "Australian gay bar wins right to ban 'predatory females' ". Nothing To Do With Arbroath. JUNE 11, 2011.
- ^ 2009年2月13日伊藤文学のひとりごと「『消える新宿二丁目』〜竜超君の本は街とゲイそのものの未来を予言する本だ!」
- ^ (「衰退するロンドンのゲイバー 寛容さ増す社会、不動産高騰も逆風に」AFP 2015年8月21日)
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