新宿二丁目での体験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 09:42 UTC 版)
2012年[要出典]、東京に移住した。東京で初めてできた友人に、初めて案内された場所が新宿二丁目であった。 新宿二丁目では、日本語が堪能な外国人も、ゲイも珍しくなく、ブラスと同じような人物は大勢いた。誰かが女装をしていても、派手な格好でも、オネエ言葉でも、誰も驚かなかった。さらに、ブラスが聞いたこともないような性を持つ人を大勢見た。 新宿二丁目の人たちと話すと、ブラスは落ち着いた。それはブラスが目立たないからではなく、誰も「どんな女の子がタイプ?」などと、他人の性的指向を異性愛者と決めつけたような質問をしないからだったという。 それ以前まで、ブラスが初めて会った人に「僕はゲイです」と明かす(カミングアウト)と、まるで「自分の全てが”ゲイ”で構成されている」かのように話が進んでいった(実際には、ゲイであることはブラスを構成する要素の一部でしかないのに)。それが面倒で、普段の会話では嘘を重ねることが多かった。しかし、新宿二丁目では嘘をつかなくてよかった。「嘘は無意識に心の重りになる」ということを学んだという。
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