イデユコゴメ属 Cyanidium
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/10 16:56 UTC 版)
「温泉藻」の記事における「イデユコゴメ属 Cyanidium」の解説
シアニジウム属、シアニディウム属とも。Cyanidium caldarium 1種のみが含まれる。和名はイデユコゴメ(出湯小米)。種形容語は古代ローマの公衆浴場の高温浴室であるカルダリウムに由来する。細胞は球形で直径数μm〜数十μm、強固な細胞壁を持ち、さらに周囲に珪酸を沈着する。この珪酸がイデユコゴメの耐熱性や耐酸性を高めているという意見もある。古くは藍藻や緑藻として誤同定され、分類群を変遷してきた経緯がある。日本では草津温泉の岩盤面に大量に繁殖している様子が観察できる。主に水中に棲むが、温泉の蒸気があたる岩盤表面のような気相でも生育する。
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