リシテアとは? わかりやすく解説

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リシテア【Lysithea】

読み方:りしてあ

木星の第10衛星で、すべての衛星のうち12番目に木星に近い軌道を回る。1938年発見。名の由来ギリシャ神話ニンフ。非球形平均直径は約40キロ


リシテア Lysithea

10番目の衛星で、1938年ニコルソンによって発見された。直径は約40kmで、木星からの平均距離は約1170kmである。

リシテア (衛星)

(リシテア から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/21 00:12 UTC 版)

リシテア
Lysithea
仮符号・別名 Jupiter X, J 10
Demeter
分類 不規則衛星
軌道の種類 ヒマリア群
発見
発見日 1938年7月6日[1]
発見者 S. B. ニコルソン
軌道要素と性質
平均公転半径 11,720,000 km[2]
近木点距離 (q) 10,334,100 km
遠木点距離 (Q) 12,972,300 km
離心率 (e) 0.11[2]
公転周期 (P) 259.20 日 (0.69 年)[2]
軌道傾斜角 (i) 28.30° (黄道面)
25.77° (木星の赤道面)[2]
木星の衛星
物理的性質
直径 36 km[3]
表面積 ~4,100 km2
質量 7.77 ×1016 kg
木星との相対質量 4.092 ×10−11
平均密度 2.6 g/cm3 (仮定値)[3]
表面重力 0.0013 m/s2
(0.001 G)
脱出速度 ~0.022 km/s
アルベド(反射能) 0.04 (仮定値)[3]
表面温度 ~124 K
Template (ノート 解説) ■Project

リシテア[4][5] (Jupiter X Lysithea) は、木星の第10衛星。木星の不規則衛星に分類される。また、ヒマリア群という衛星の集団に属している。

1938年7月6日にセス・バーンズ・ニコルソンが、ウィルソン山天文台で発見した[1]。その後7月30日の観測でも確認され、この時にはカルメも発見されている。リシテアの発見はカルメの発見と合わせて報告された[1]

名前はギリシア神話オーケアノスの娘で、ゼウスの愛人の1人であるニュンペー(ニンフ)のリュシテアー (Λυσιθέα) から取られている。発見以降長い間に渡って命名されておらず、正式に命名されたのは1975年で、それ以前はJupiter Xとして知られていた[6]。1955年にブライアン・マースデンが提案したデメテールという名前が使われることもあったが[7][8]、これは最終的には採用されなかった。この他にも、複数の名称案が提案されていた[8]

出典

  1. ^ a b c Nicholson, S. B. (1938-10). “Two New Satellites of Jupiter”. Publications of the Astronomical Society of the Pacific 50: 292–293. Bibcode1938PASP...50..292N. doi:10.1086/124963. http://adsabs.harvard.edu//full/seri/PASP./0050//0000292.000.html. 
  2. ^ a b c d Jacobson, R.A. (2000). “The orbits of outer Jovian satellites”. Astronomical Journal 120 (5): 2679–2686. Bibcode2000AJ....120.2679J. doi:10.1086/316817. https://trs.jpl.nasa.gov/bitstream/2014/15175/1/00-1187.pdf. 
  3. ^ a b c Planetary Satellite Physical Parameters”. ジェット推進研究所 (Solar System Dynamics). 2008年12月12日閲覧。
  4. ^ 太陽系内の衛星表”. 国立科学博物館. 2019年3月8日閲覧。
  5. ^ 『オックスフォード天文学辞典』(初版第1刷)朝倉書店、427頁。ISBN 4-254-15017-2 
  6. ^ Marsden, Brian G. (1975年10月7日). “Satellites of Jupiter”. 国際天文学連合. 2018年11月13日閲覧。
  7. ^ Marsden, Brian (1955). “Satellite Nomenclature”. Journal of the British Astronomical Association 65: 308–310. 
  8. ^ a b Owen, Tobias (1976-09). “Jovian Satellite Nomenclature”. Icarus 29 (1): 159–163. Bibcode1976Icar...29..159O. doi:10.1016/0019-1035(76)90113-5. 

関連項目

外部リンク


リシテア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 23:12 UTC 版)

ほしのこえ」の記事における「リシテア」の解説

国連宇宙軍運用する恒星宇宙戦艦(コスモナート)。楔形に近い流線形の艦体を持ち大気圏内での飛行ハイパードライブ用いた超光速航法を行うことが可能。舷側格納され多数ビーム砲のほか、トレーサー用のカタパルトを計10備えている。太陽系外でのタルシアン追跡調査のために編成された「リシテア艦隊」の旗艦であり、リシテア艦隊にはほかに同型艦エララ」「ヒマリア」「レダ」の三隻(小説版では十隻)が所属している。

※この「リシテア」の解説は、「ほしのこえ」の解説の一部です。
「リシテア」を含む「ほしのこえ」の記事については、「ほしのこえ」の概要を参照ください。

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リシテア

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 02:42 UTC 版)

固有名詞

リシテア

  1. 木星10衛星固有

語源

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