一般的な分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 15:15 UTC 版)
一般的なばら積み貨物船の種類写真説明 クレーン付きばら積み貨物船 (geared bulk carrier) はいくつかの船倉(35,000 トンの船で5つから250,000 トンの船で9つまで)を備え、突き出したハッチカバーに覆われている。陸上に荷役設備のない港でも貨物を降ろせるようにクレーンやデリックを備えている。これにより輸送する貨物と就航する航路の点で柔軟性がある。写真は典型的なクレーン付きハンディサイズばら積み貨物船。 兼用船 (combined carrier) は、液体と固体の両方のばら積み貨物を輸送するために設計されている。両方を同時に輸送する時は、異なる船倉やタンクに分けて入れられる。兼用船は特殊な設計が必要で高価である。1970年代には多くを占めていたが、1990年以降は数が減少している。写真は「マヤ」 (Maya) 上の石油パイプラインと乾性ばら積み貨物船倉。 クレーンなしばら積み貨物船 (gearless carrier) は、クレーンやベルトコンベアを備えていない。こうした貨物船は、貨物の積み込み・積み降ろしに際して、港にある陸上設備に依存している。大型であるため、最大級で最新鋭の港にのみ接岸できる。クレーンなしばら積み貨物船を使用することにより、クレーンの設置・運営・保守コストを削減することができる。写真は225,000 トンのクレーンなしばら積み貨物船「バージ・アセン」 (Berge Athen)。 セルフアンローダー付きばら積み貨物船 (self-dischargers) は、ベルトコンベアを備えていて貨物を素早く効率的に降ろすことができる。写真は「ジョン・B.・エアード」(John B. Aird)、五大湖にて。 レイカー (laker) は、五大湖で一般的なばら積み貨物船で、閘門を通過しやすくするために前部に船橋を備えていることから区別できる。淡水域で運航されるため、腐食の影響が少なく海上を運航する船に比べて寿命が長い。2005年現在、1万載貨重量トン以上のレイカーは98隻ある。写真は「エドワード・L・ライアーソン」 BIBO (bulk in, bags out) は、積み荷を降ろす時に梱包する設備がある。写真の「CHLイノベーター」 (CHL Innovator) は、BIBOばら積み貨物船で、荷下ろしの際ばら積み砂糖を50 キログラム単位の袋詰めにすることができる。1時間に300 トンの梱包が可能である。
※この「一般的な分類」の解説は、「ばら積み貨物船」の解説の一部です。
「一般的な分類」を含む「ばら積み貨物船」の記事については、「ばら積み貨物船」の概要を参照ください。
- 一般的な分類のページへのリンク