写真説明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 06:44 UTC 版)
鼻ぐり井手公園。平成15年(2003年)に整備し、一般に開放された公園。それまでは、井手の全容は、まったく見ることはできなかった。この井手全体(約12.5km)の名称は「馬場楠井手」と言う。ここ鼻ぐり構造の部分約400mを「鼻ぐり井手」と呼んでいる。展望台の左下に鼻ぐり井手が見える。県道沿いであり来訪者が絶えない。 鼻ぐり井手の水流渦巻。井手の1部分で、岩壁の下部に水流穴があり渦巻いた漕の水は井手底の穴より、勢いよく次の漕へ噴流し土砂を巻き上げ、次々と下流へ押し流してゆく仕組みになっている。そのために井手底には土砂の堆積がなく400年以上の現在でも井手底の掃除は行う必要がない。完成当時は岩壁は80基あったが、江戸時代に50基ほどは破壊された(水理に疎い役人?によるとの記録がある)。 工事作業用階段跡。岩山を20mほど掘り下げる時、作業用にこのような階段を残しながら掘り下げ、岩石搬出や作業員の昇降に使われたものである。ノミや金鎚で手作業の掘削は想像を絶する難工事であった。 鼻ぐり井手全景。下流鼻ぐり大橋より)鼻ぐりの岩壁が斜めになっているのは、作業階段になっていたためである。今は風化して階段の跡はほとんど消えているが、一部には面影が残っている。水流穴が交互になっている、との説もあるが現場掘削状況から交互ではないようである。
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