兼用船
【英】: combination carrier
輸送コスト低減のため、造船技術の進歩に支えられて、大型タンカーのなかには、バラスト航海時の船腹利用のみならず、原油価格低落時の転配にそなえ、多種のバラ物が積載可能な構造、設備を有するものがあり、これを兼用船という。 兼用船には ore oil 船(O/O 船)ore bulk oil 船(OBO 船)のほか、car bulk 船(C/B 船)のタイプがある。輸送貨物の多様性追求のため、構造上スペースの一部を犠牲にしたり、運用上積み付けに制限を受けることなどあり、配船、運航採算向上には特別な配慮を要する。また、船価も割高になり、貨物切り換え時の準備作業量も膨大なものとなって、最近は建造熱も冷め、専用運航の形態が多い。 |

兼用船と同じ種類の言葉
- 兼用船のページへのリンク