不確かさ
不確定性
(不確かさ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 05:12 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動不確定性(ふかくていせい)とは確定性を持たないこと、あるいはその程度を指す。分野によって(不)確定性の定義や対象は異なり、文脈に応じて様々な意味で用いられる。
不確定性は英語ないしそれに対応する他言語による用語の訳として用いられるが、必ずしも用語や用語の用法と翻訳が一対一に対応づけられているわけではなく、同じ用語に対して「不確定性」以外の語が充てられることがしばしばである。従って、本項目においては同じ用語を指す類義語についても触れる。なお以下に述べる用語は必ずしも定訳ではない。
- 不確定性
- uncertainty, indeterminacy, indeterminateness, undefinedness (に対応する他言語)の訳語。
- 量子論においては、測定手段によらず系が持つ状態の統計的なゆらぎ、あるいはそれに起因する測定結果のゆらぎを指す。uncertainty, また前者を指して稀に indeterminacy(→ 不確定性原理)。
- 工学における不確かさ解析では、測定の信頼性に対するさまざまな基準を指す。uncertainty(→ 不確かさ (測定))。
- 正確度と精度の反対語としての不確定性。
- 統計学における indeterminateness.
- 音楽における indeterminacy(→ 不確定性の音楽)。
- 未確定性
- contingency の訳語。
不確かさ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 07:54 UTC 版)
電子質量のSI単位キログラムによる値の相対標準不確かさは 3.0×10−10 である。電子質量はリュードベリ定数 R∞ と微細構造定数 α と m e = 2 h c R ∞ α 2 c 2 {\displaystyle m_{\text{e}}={\frac {2hcR_{\infty }}{\alpha ^{2}c^{2}}}} で関係付けられる。ここで、c は光速度、h はプランク定数である。光速度とプランク定数は国際単位系(SI)を定義する定数であり、SI単位による値に不確かさはない。リュードベリ定数と微細構造定数の値は分光測定により精度よく測定されており、電子質量のキログラムによる値の不確かさはこれら2つの定数から導かれる。これら2つの定数の値の間の相関は無視できる(r = 0.0003)。 一方、電子質量の統一原子質量単位による値の不確かさは 2.9×10−11 であり、キログラムによる値より精度が良い。粒子の質量の統一原子質量単位による数値は、特に相対原子質量と呼ばれる。すなわち電子の相対原子質量は A r ( e ) = m e / u {\displaystyle A_{\text{r}}({\text{e}})=m_{\text{e}}/{\text{u}}} である。電子の相対原子質量はペニング・トラップ(英語版)で直接的に測定される。また、反陽子ヘリウム(電子の1個が反陽子と置き換わったヘリウム原子)のスペクトルや、電子を1個だけ残して電離した水素様イオン(hydrogenic ion)である 12C5+ あるいは16O7+ の中の電子のg-因子の測定から推測することもできる。
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