しのうきん‐るい〔シナウキン‐〕【子×嚢菌類】
子嚢菌類 [Ascomycetes]
有性生殖器官の子嚢をもち、子嚢胞子をつくる真菌の1群をいう。担子菌類(きのこ)とともに高等菌類で、現在、28,650種が知られている。ほとんどの子嚢菌は隔膜のある菌糸体で、無性世代と有性世代があり、雌性配偶子ができる造嚢器と雄性配偶子ができる蔵精器との接着または精子の受精で子嚢がつくられる。一方、酵母のように接合による有性生殖を行い、接合子から子嚢がつくられるものもある。一般に子嚢菌類の菌糸はよく発達して隔膜があり、その中に1個ずつの核がある。しかし、子嚢菌類の形や生活環などが多様で、現在も分類が確定されていない。近年、(1)半子嚢菌類 (2)真正子嚢菌類(核菌類、盤菌類も含む)(3)小房子嚢菌類 の3群に分ける説が提唱されている。原生子嚢菌であるコウボキン(サッカロミセス属)、核菌のアカパンカビ(ニューロスポラ属)やジベレラ(ジベレラ属)、ヨーロッパで珍味とされている盤菌のトリュフ(ツベル属)などが子嚢菌類である。なお、酵母は子嚢菌類や不完全菌類にまたがっている。
子嚢菌門
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