ガラパゴスフィンチとは? わかりやすく解説

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ガラパゴスフィンチ

英訳・(英)同義/類義語:Galapagos finches

ガラパゴス諸島各島棲息する小型鳥類で、近縁だが短期間のうちに形態習性多様化した

ガラパゴスフィンチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 04:43 UTC 版)

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ガラパゴスフィンチ
ガラパゴスフィンチ(雄) Geospiza fortis
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
: フウキンチョウ科 Thraupidae
: ガラパゴスフィンチ属 Geospiza
: ガラパゴスフィンチ G. fortis
学名
Geospiza fortis
(Gould, 1837)
和名
ガラパゴスフィンチ
英名
Medium Ground Finch

ガラパゴスフィンチ (Geospiza fortis) は、フウキンチョウ科に属する鳥類の1種。ガラパゴス諸島固有種である。

分布

ダーウィン島、ウォルフ島、ヘノベサ島エスパニョラ島を除くガラパゴス諸島の島々[1]

生息地は、亜熱帯または熱帯の乾燥林および乾燥低木地。

形態

全長12.5cm[2]、体重20g。成鳥の雄は全身黒色で、下尾筒にのみ白斑がある。雌は上面褐色で、下面はより淡色で縦縞の斑がある。幼鳥の雄は雌に似るが、頭部より次第に換羽し黒色になっていく[3]

大きさはオオガラパゴスフィンチコガラパゴスフィンチの間であり[2]、くちばしの大きさも、オオガラパゴスフィンチより小さく、コガラパゴスフィンチより大きいのが普通である[1]。だがこれらの3種は外観上、全長とくちばしの大きさの比率が異なる以外は非常に似ている[3]

ガラパゴスフィンチはダーウィンフィンチ類の1種であり、自然科学者が実際に進化することを観察した最初の種であった。1977年に猛烈な干ばつがガラパゴス諸島内の種子の供給を減少させた。通常小さく柔らかい種子を好んだフィンチは、より硬く大きな種子に向かざるを得なかった。その後、これらフィンチのくちばしの大きさは、2-3世代のうちに10%の変化があった。

生態

落ちた実、木の花、葉芽、若葉、種子、また幼虫や小昆虫も食べる。一部個体はイサベラ島(アルセド火山)のガラパゴスゾウガメや、プラザ島のウミイグアナの皮膚より寄生生物をとる [1]

参考文献

  1. ^ a b c Isabel Castro and Antonia Phillips, A Guide to The Birds of the Galápagos Islands, Prinston University Press, 1996, p. 126-127. ISBN 0-691-01225-3
  2. ^ a b Andy Swash and Rob Still, Birds, Mammals and Reptiles of the Galápagos Islands, 2nd Edition, Christopher Helm, 2005, p. 102. ISBN 978-0-7136-7551-1
  3. ^ a b 三省堂編修所・吉井正 『三省堂 世界鳥名事典』、三省堂、2005年、138頁。

関連項目



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