リザリアとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 原生生物 > 原生生物 > リザリアの意味・解説 

リザリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 20:59 UTC 版)

リザリア
有孔虫の一種 Ammonia tepida
地質時代
先カンブリア時代 - 現代
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: リザリア Rhizaria
Cavalier-Smith, 2002
英名
Rhizaria
下位分類
  • ケルコゾア Cercozoa
  • 有孔虫 Foraminifera
  • 放散虫 Radiolaria
  • ネコブカビ類 Phytomyxea
  • アセトスポラ類 Ascetosporea
  • グロミア類 Gromia
  • エブリア類 Ebria

リザリア(Rhizaria; ギリシャ語 rhizo- '根')は、真核生物の主要な系統の1つである。

概要

形態的には非常に多様であるが、その大部分は糸状、網状、ないし微小管が通った仮足を持つアメーバ様生物である。殻や時として非常に複雑な形態の骨格を持つものが多く、原生動物化石のほとんどはこうした殻や骨格である。ほとんど全てのものが管状クリステのミトコンドリアを持っている。

分類

リザリアには主に以下の3つのグループがある。

  • ケルコゾア (Cercozoa)
    様々なアメーバや鞭毛虫で、たいてい糸状仮足を持ち、土壌中によく見られる。
  • 有孔虫 (Foraminifera)
    網状仮足を持つアメーバ様生物で、海洋底生生物として普通に見られる。
  • 放散虫 (Radiolaria)
    軸足を持つアメーバ様生物で、海洋プランクトンとして普通に見られる。

ケルコゾアに含まれるか、ないし系統樹によっては有孔虫に近縁と思われる、その他のグループとして、それぞれ植物と動物に寄生するネコブカビ類Phytomyxea)とアセトスポラ類や、特異なアメーバであるグロミア(Gromia)がある。リザリアのグループのそれぞれは主として遺伝学的類似性に基づいて近縁だと考えられており、ケルコゾアの拡張として認識されている。この拡張されたグループに付けられたリザリアという名称は2002年にトーマス・キャバリエ=スミスが導入したもので、その時点では彼は太陽虫の有中心粒類とアプソゾアもリザリアに含めていた。

参考文献

  • Cavalier-Smith, T. (2002). “The phagotrophic origin of eukaryotes and phylogenetic classification of Protozoa”. International Journal of Systematic and Evoluionary Microbiology 52: 297-354. 
  • Sergey I. Nikolaev et al. (2004). “The twilight of the Heliozoa and rise of the Rhizaria, an emerging supergroup of amoeboid eukaryotes”. Proceedings of the National Academy of Sciences 101: 8066-8071. 

外部リンク

関連項目


リザリア(Rhizaria)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/30 04:43 UTC 版)

藻類」の記事における「リザリア(Rhizaria)」の解説

分子情報根拠として定義された群。糸状網状仮足を持つ生物が多い。緑藻二次共生由来する葉緑体を持つクロララクニオン植物含まれる

※この「リザリア(Rhizaria)」の解説は、「藻類」の解説の一部です。
「リザリア(Rhizaria)」を含む「藻類」の記事については、「藻類」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「リザリア」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「リザリア」の関連用語

リザリアのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



リザリアのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのリザリア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの藻類 (改訂履歴)、二次植物 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS