各系統とは? わかりやすく解説

各系統

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 01:10 UTC 版)

三大始祖」の記事における「各系統」の解説

エクリプス系 ダーレーアラビアン遡る父系である。エクリプス自身ヘロド-ハイフライヤー親子活躍前に一度もチャンピオンサイア-になれなかったが、19世紀タッチストンストックウェル出て父系拡大し続けた19世紀末には傍系キングファーガスの子孫から史上最も強力な種牡馬であるセントサイモン出ており、このころまでにはサラブレッド父系において支配的な勢力確立した。現在前述ストックウェルの子孫、ベンドアからファラリス経てネアルコ又はネイティヴダンサーに至る父系多く中でも前者主流であるノーザンダンサー系と、後者主流であるミスタープロスペクター系は、サラブレッドから他の父系排除する勢いで拡大している。エクリプス系内でもこれらのファラリス以外の父系属する馬はかなり珍しくなっている。 2016年生産頭数におけるシェアは、殆どの国が90%台後半である。特に日本は99.96%に達する。比較シェアの低い国は韓国91.7%、ブラジル92.9%などがある。 マッチェム系 ゴドルフィンアラビアン遡る父系である。18世紀中ごろマッチェム出たが、ヘロドエクリプス時代には既に支配的な地位失っており、その後拡大することは無かった20世紀では、ハリーオンマンノウォー父系伸び前者21世紀現在勢力失っているが、後者からリローンチ経た系統アメリカで強くティズナウなどの種牡馬多数活動している。ただし、近年韓国多数種牡馬輸出されたため、やや勢い衰えている。その一方でアイルランドにいるドリームアヘッドマンノウォーからノウンファクトを経る系統)が成功しつつあり、今後勢力拡大するとみられる2016年生産頭数におけるシェアでは、韓国8.3%、ブラジル7.1%、アメリカ3.7%、インド2.3%などの地域比較シェアが高い。頭数ベースではアメリカ合衆国最多となっている。その他イギリスオーストラリアドイツアルゼンチンなどでも1%前後シェア有しており、全世界では1.8%となっている。 ヘロド系 三大始祖の中で最も小さ父系ヘロド系である。三大始祖成立したころはヘロド-ハイフライヤー-サーピーターティーズル父子孫が1777年から1809年までの33年間に31回も首位種牡馬となった様に圧倒的であったが、現在は著しく衰退している。英愛を除き世界的に競馬場でこの系統属す馬を見るのは非常に稀となっていて、トウルビヨンやザテトラーク経た数頭のマイナーな種牡馬プライベートに供用されるのみに後退した父系存続可能性が最も高いのは、イギリスに残る、トウルビヨンからアホヌーラ、そしてインディアンリッジ経た系統である。現在残るヘロド系大半イギリス集中しているにもかかわらず、この国でもヘロド系占め位置はほんの僅かで、シェアにして1%程度に過ぎないそれなりに繁殖牝馬集めることができる種牡馬として、パールシークレット、ドゥーナデン(英語版)の2頭が活動している。何れもスプリントステイヤー路線走った格安種牡馬である。 2016年生産頭数におけるシェアでは、フランス1.4%、インド1.4%、イギリス0.9%となっており、頭数ベースではイギリス最多である。その他の国ではほぼゼロ低下している。日本では2016年ギンザグリングラス産駒の2頭が血統登録されている(シェアにして0.03%)。なお、フランス種付け頭数集めていたリンガリ南アフリカ共和国輸出されたため、2017年以降ゼロ近く低下するとみられている。

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