つる植物
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つる植物・蔓植物(つるしょくぶつ、英語: climbing plant)は、自らの剛性で体を支えるのではなく、他の樹木や物体を支えにすること(つる性)で高いところへ茎を伸ばす植物のことである。蔓草(つるくさ、まんそう)、葛・蔓(かずら・かつら)などともいう。
- ^ a b c d 市橋隆自 (2019), 野外環境下における木本性つる植物の成長特性 -自重支持依存のコストとリスクを考える, 一般社団法人 日本生態学会, doi:10.18960/seitai.69.2_71 2020年5月11日閲覧。
- ^ a b 種子田春彦,鈴木牧,井上みずき,森英樹 (2019), のびる、つかまる、つながる -つる植物の多様な生態と多様な研究-, 一般社団法人 日本生態学会, doi:10.18960/seitai.69.2_63 2020年5月11日閲覧。
- ^ 森英樹「木本性つる植物フジの空間分布特性とクローン繁殖戦略」『森林遺伝育種』第8巻第3号、森林遺伝育種学会、2019年、131-137頁、doi:10.32135/fgtb.8.3_131。
- ^ 金田初代『大きな写真でよくわかる!花と木の名前事典』2014年、307頁
- ^ 山尾僚,深野裕也 (2019), 巻きひげにおける自他・自種識別能力, 一般社団法人 日本生態学会, doi:10.18960/seitai.69.2_93 2020年5月11日閲覧。
- ^ “庄内海岸の国有林”. 林野庁東北森林管理局庄内森林管理署. 2022年4月25日閲覧。
- ^ 鈴木和次郎 (1989), ヒノキ造林地における植栽木のつる被害とその発生機構, 日本森林学会, doi:10.11519/jjfs1953.71.10_395 2020年5月11日閲覧。
- ^ “研究の“森”からNo.57”. www.ffpri.affrc.go.jp. 2020年5月11日閲覧。
巻き鬚(まきひげ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:27 UTC 版)
巻き付くために特に分化した紐状の構造。それを他のものに巻き付けることで植物体を固定する。巻き鬚は単独のものも、枝分かれしたものもある。エンドウでは巻き鬚は葉の先端にあり、葉の一部が変化したものと考えられる。トウツルモドキでは、葉先が伸びて巻き鬚の機能をもつようになっている。ウツボカズラは、葉先からツルが伸び、先端に捕虫のうを持つが、このつるが巻き鬚の働きもかねている。ブドウ類の巻き鬚は葉の基部から出て、葉と対生する。サルトリイバラ類では、たく葉の先端が伸びて巻き鬚になっている。 巻きひげは、何かに触れるとその先端で巻きつくと同時に、より基部に近い位置で螺旋状にねじれを生じて、植物体を引き寄せる。螺旋状になった巻きひげは、ばねのように働いて緩やかに植物体を固定する役割を果たす。つる植物の巻きひげは、自己識別能力(自株と同種の他株を見分ける能力)と同種識別能力(同種と他種を見分ける能力)を持つことが明らかになっている。ちなみに、この螺旋をよく見ると、途中で向きが反転している。ひっぱられた場合も、この形であれば、ねじれてちぎれることが少ない。
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