藪豆
ヤブマメ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/06 08:55 UTC 版)
ヤブマメ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ヤブマメ
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Amphicarpaea edgeworthii Benth.[1] |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ヤブマメ(藪豆) |
ヤブマメ(藪豆・薮豆、学名: Amphicarpaea edgeworthii)はマメ科の一年草で、蔓性植物である。ギンマメ(銀豆)、アハ豆(アイヌ語: アハ / aha)とも呼ばれる。日本、中国原産で、中国・インド・日本・韓国・ロシア・ベトナムに分布している[2][3]。近縁種のホッグピーナッツ(A. bracteata)と同じくヤブマメ属に分類される。
花期は9-10月で、葉脇から総状花序と、少数だが花弁がない閉鎖花をつける。実(豆果)は主に閉鎖花にでき、莢の中に3個前後の種子を収める。地上花に加え、地下にも閉鎖花をつけて結実する。地下の豆果は1種子のみだが、種子自体は地上のものよりも大きい[4]。
名称
和名藪豆は、その蔓性から、藪の植物と群生していたためと言われている。
系統分類
かつては大橋広好によりアメリカ産のホッグピーナッツ(A. bracteata)の地理的亜種(A. bracteata (L.) Fernald subsp. edgeworthii)とされていたが、花粉形態及び分子系統解析により、別種Amphicarpaea edgeworthiiとして改められた[5]。
変種
かつては、ヤブマメ(var. japonica)とウスヤブマメ(薄藪豆・薄薮豆、var. trisperma)とに分けていたが、現在は分けない[6]。
利用
アイヌは地下の果実をaha(アハ)(北海道西部)もしくはeha(エハ)(北海道東部)と呼び、米や粟と一緒に炊くなどして食用していた。秋、地上の葉が枯れた後、もしくは春の発芽前に根元を掘り起こして採集する。一冬越した春のもののほうが甘みが出て美味しいとされる[7]。
出典
- ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2012年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月4日閲覧。
- ^ Sachiko Funayama, Ichiro Terashima and Tetsukazu Yahara (2001). “Effects of virus infection and light environment on population dynamics of Eupatorium makinoi (Asteraceae)”. American Journal of Botany 88 (4): 616–622. doi:10.2307/2657060. JSTOR 2657060. PMID 11302846.
- ^ Sa, Ren; Gilbert, Michael G., "Amphicarpaea edgeworthii", Flora of China, vol. 10, eFloras.org, Missouri Botanical Garden, St. Louis, MO & Harvard University Herbaria, Cambridge, MAより。
- ^ “ヤブマメ - 岡山理科大学旧植物生態研究室 植物雑学事典”. 2025年4月6日閲覧。
- ^ 大橋広好、大橋一晶「マメ科ヤブマメ属の分類,特に花粉形態に基づくShuteriaとの関連」『植物研究雑誌』第91巻suppl、2016年、231-249頁、doi:10.51033/jjapbot.91_suppl_10733。
- ^ “ヤブマメ - 三河の植物観察”. 2023年9月4日閲覧。
- ^ 日本スローフード協会. “アハ”. 2023年9月4日閲覧。
外部リンク
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