トウツルモドキとは? わかりやすく解説

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とうつる‐もどき【藤×擬】

読み方:とうつるもどき

トウツルモドキ科蔓性(つるせい)の常緑低木線状披針形で、先端巻きひげとなる。白色小花円錐状に密生して咲く。果実球形赤く熟す沖縄台湾などに分布


トウツルモドキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/05 10:48 UTC 版)

トウツルモドキ
トウツルモドキ
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
階級なし : ツユクサ類 commelinids
: イネ目 Poales
: トウツルモドキ科 Flagellariaceae
: トウツルモドキ属 Flagellaria
: トウツルモドキ F. indica
学名
Flagellaria indica L.
英名
whip vine, hell tail, supplejack, false rattan, and bush cane
トウツルモドキの葉先の巻きひげ
木に登るトウツルモドキ

トウツルモドキ(唐蔓擬[1]、学名:Flagellaria indica[2])はトウツルモドキ科トウツルモドキ属のつる性多年草常緑木本

ヤシ科トウラタン)に似ることから名前が付けられた[1][3]。鹿児島県準絶滅危惧種[4]

特徴

高さ3-15 mほどに達する。茎は緑色で葉は2列互生し、長さ15-25 cmで笹や竹に似た形状だが、葉先が巻きひげになり、他の草木に絡み登り、覆いかぶさるように繁茂する。春〜初夏に白く小さい花が密生した円錐花序を枝先につける。

花序の長さは15 cm、花被片は白色で長さ2 mm。果実は淡紅色で直径約5 mmの球形[5][1][3][6]

分布

トカラ列島宝島徳之島与論島大東島沖縄諸島以南に普通にみられる。国外では台湾、中国南部、東南アジア、インドオーストラリアニュージーランド、太平洋諸島、マダガスカルの熱帯〜亜熱帯に広く分布。

海岸〜山地の林縁に生え、木を覆うようによく茂る[7][1][3][6]

利用

屋根、籠、鞭に利用される[3]

稈材は強靱で弾力に富む。太い稈は馬鞭にする。茎は裂いて籠やザル等の編み物用や結束用[7][8]

脚注

  1. ^ a b c d (大川 & 林 2016, p. 74)
  2. ^ (米倉 & 梶田 2003)
  3. ^ a b c d (林 & 名嘉 2022, p. 61)
  4. ^ (鈴木ほか 2022, p. 220)
  5. ^ (片野田 2019, p. 201)
  6. ^ a b (國府方 2021, p. 347–348)
  7. ^ a b (天野 1982, p. 203)
  8. ^ (辻 2020, p. 1–53)

参考文献



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