まつろわぬ神とは? わかりやすく解説

まつろわぬ神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 21:11 UTC 版)

久遠の絆」の記事における「まつろわぬ神」の解説

太祖(たいそ) 声 - 多羽田土蜘蛛一族復活もくろむ太古の邪神

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まつろわぬ神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:36 UTC 版)

カンピオーネ!」の記事における「まつろわぬ神」の解説

アテナAthena) 声 - 小倉唯 ギリシア神話智慧戦いの女神エリカ呼び出された護堂がローマで出会った銀の髪と闇色の瞳の少女戦闘時には178歳乙女の姿をとるほか、下半身のみを変えた半人形態をとることもある。まつろわぬとなってからかなりの年数がたっているが、眠っていたのか現れたのは最近とのことで、カンピオーネ遭遇したのは数百年から数千年ぶりらしい。 南欧トルコ北アフリカ地中海一帯広く崇拝されアテナメデューサメティスの成す三相一体の神。より正確にリビアネイトカナン神話アナトなどの名前がよく似た様々な神々にも連なる北アフリカ生まれた原初アテナオリジナル)」にあたる女神とされ、本来はエジプトイシスバビロニアイシュタルと祖を同一にする、より古い時代地母神である。かつては大地女神」「冥府支配する闇の神」「天上叡智司る智慧女神」という3つの属性併せ持つ神々女王だったが、武力を持つ男に敗北して女権社会崩壊したことで、アテナ神王ゼウスの娘になり、メティスは王に陵辱されて叡智奪われ地母神だったメデューサ魔物にまで堕とされた。 闇の神として最高位の力を有し闇の領域広げることで目眩ましあらゆる光を遮断する障壁することができるほか、冥府主として死神呪詛扱い冥府に吹く絶対零度雪嵐呼び見た物すべてを石化させ仮初めの死をもたらす呪詛邪眼』の権能を持つ。その本質が、大地象徴する』と異界現世行き来するとされる『鳥』融合させた『翼ある』、すなわちドラゴンであることから、聖と凶の双方シンボルとされたフクロウをも従え闇の中から毒蛇フクロウ群れ召喚するだけでなく、コンクリート海中土砂、影から作り出す大蛇神獣として操り、自らは背中フクロウの翼を生やして飛翔できる。加えて』の性質から不死神性を持つので、たとえ倒されても甦る大地母神叡智により、天啓直感という形で多く叡智知識得て相手性格神の力見抜くまた、時代とともに冥府戦争が結びついたことで闘神としての神格獲得しており、死神の鎌や銀弓、大刀扱い大地から力を得て無双の強力を振るうほか、長弓神獣材料に「ゴルゴンの盾」「神のアイギス)」と呼ばれる長方形大盾創造できる。この青銅は『』やランスロット突撃止められるほど頑丈で、表面彫り込まれ女妖メドゥサ邪眼により敵を石化させる。「戦場での不死」の性質を持つ《鋼》に対しては鏃に病の神力籠めた矢で対抗する。さらに、アテナゴルゴンの首を常にそばに置いていた逸話にちなんで、一時的にアテナメデューサ神格分離するともできる。 非常に誇り高い性格をしており、侮られることを嫌う。神殺しとの殺し合い神々が死ぬことについて問題視はしておらず、むしろ地母神天敵である鋼の軍神ラーマ庇護者として遣わす運命》の方に反感覚えている。 位と齢を取り戻すため、神具ゴルゴネイオンイタリアから持ち去った護堂を追い5月東京現れる。死の呪詛一度は護堂を死亡させ、東京一帯を闇で覆い光と火を使用不可しながら虎ノ門向かい裕理からゴルゴネイオン奪って本来の力を取り戻した蘇生した護堂と浜離宮恩賜庭園再戦し、『戦士』と『白馬』で消耗したところでエリカゴルゴダ言霊込めた投槍貫かれ敗れるも、止め刺され見逃され以来彼を宿敵ととらえるようになるその2ヶ月後、夏休みサルデーニャ島訪れていた護堂と再会しペルセウス顕現察知して彼をナポリ戦場に連れ出す。苦戦する彼に知恵授け借り作り戦闘後気絶した護堂に口移し治癒の術をかけた(アニメ版では治癒完了後に自らの厚意で、もう一度キスをしていた。その上最終話では抱きついた状態でメティスを倒すというヒロインな行動をしていた)。 9巻では自身勢力圏内であるトラキアグィネヴィア計略察知し妨害するために天敵である守護騎士ランスロット交戦隕石墜落一撃で胸を抉られた隙を突かれて『魔導聖杯』で大地母神神力奪われる苦肉の策聖杯そのものを自らの肉体取り込み即死こそ免れたものの、徐々に神力吸収され緩慢な死を待つ状態となる。『最後の王復活企む彼らを追って来日したが、聖杯位置探知できるグィネヴィア追い詰めきれなかったため、消耗し宿願果たせ消滅することを危惧して護堂との決着優先し彼に宣戦布告する。上陸した川崎一帯住人含め視界内の町や海など全ての物を石化させて護堂を焦らせ作戦をとり、『戦士』の対策として神格アテナメデューサとに分け戦い有利に進めるも、グィネヴィアが護堂に授けていた言霊反応して聖杯作動したため、自らを石化しその働き食い止めたその後、護堂の『黄金の剣』で聖杯一時的に機能停止したことで復活、彼との交渉一帯石化解き自身復活察知して乱入してきたランスロットを護堂と共に木更津迎え撃ちエクスカリバー模倣して編み出した秘術《黒の剱の大法》で退ける。最期双方満身創痍の状態で護堂との勝負仕切り直し、闇の盾で『白馬』に耐えきり勝利する止めは刺さず、「『最後の王』と戦えば必ず死ぬ」と予言残し彼に秘法知識与えと共に自身復活した場合は護堂の側から雪辱果たしに来ることを約束させて消滅した聖杯囚われアテナの魂は、グィネヴィア死後新たな魔女王パラス・アテナとして転生する。 また、最終決戦では、《運命担い手》によって全盛期の状態で過去から呼び出されランスロット石化権能降したが、宿敵としてこの場は場違いであると考え、自らの意思戦い放棄し消滅した。 なお、《ユニバース492》にも別のアテナ存在するが、こちらのアテナとは違って徹頭徹尾六波羅蓮たちの敵として登場し最初の敵にして最後の敵という形で激突するパラス・アテナ グィネヴィア死後聖杯から誕生した新たな魔女王転生する前のアテナと同じ姿をした少女聖杯体内宿しているため、古今東西神祖中でも最高の力を持つ。 元闘神としての気質ゆえか、グィネヴィアから受け継いだ遺志である『最後の王復活成し遂げるという使命感以上に、まつろわぬ神であった頃の宿敵である護堂に対する強い執着持っている。竜封印を解くと、身長5メートル全長12、3メートルの、髪を生やすメドゥサの姿へと化身することが可能となり、転生前の力(「神の」の創造神格分離神罰の青き焰、『邪眼』など)を発揮できるうになるブルターニュで約3ヶ月雌伏経て2月モン・ヴァントゥにて『風の王』を招聘するその後サルデーニャ島訪れていた護堂とドニ前に現れ宣戦布告し南シナ海小島キルケー神力残滓集めて全長20メートル神獣を7体作り出してから『最後の王』の眠る日本向かい前世からの因縁の地である木更津上陸し護堂と対峙する真の目的は護堂と『最後の王』の両者を倒すことであり、竜封印解き護堂と戦いながらも、地上帰還した最後の王』を襲撃したが、ラクシュマナ策略により聖杯一体化した呪力奪われ致命傷を負う。余命いくばくもない態となりながら『最後の王』に一矢報いるため護堂に協力した際に、女神であった頃の記憶取り戻す。その後転生前の約束を果たさなかった護堂を許す代わりにラーマ対す復讐の場を与えることを要求し、自らの体をエリカリリアナ鍛えた即席魔剣一体化恵那が剣でラーマを傷つけた瞬間、自らの物であった神力奪い返すことで護堂の勝利貢献した戦闘後潔く死を待つつもりであった幽世での異変察知しラーマへの復讐一撃与え最後機会を得るべく東京湾から生と不死の境界へと旅立ち魔王内戦では幽世から護堂を援護したその後智慧女王としての見識評価されアストラル界妖精王達の召喚を受け、護堂に《運命》や並行世界についての話をし、妖精王たちと共に妖精郷の通廊》に細工してカンピオーネたちを別の世界へと追放したメティスMetis) 声 - 石原夏織 ギリシア神話登場する智慧女神アニメ版のオリジナルキャラクターであり、アリス予言した「星なき夜の予言」に関わる存在天空神ゼウス1人目の妻で、アテナの母にあたる神。だが、実際化けたゼウス強姦されてアテナを身ごもり、ウラノスガイアから降された「生まれた子が男児であればゼウス超える神になるだろう」という予言恐れた夫によって頭から呑み込まれ殺され叡智権能奪われている。元は陵辱対象でしかなかったメティスが妻となったのは、ゼウス非道を隠すために神話書き換えられた結果である。本作メティスは夫の裏切りと身勝手から憎悪復讐心を抱きゼウス治める天を飲み込み地上を闇で閉ざす「星なき夜」を実現しようとした。 アテナ三位一体1つであり、メデューサ語源でもあることから、娘と同じ女神にして闇の神としての能力有しており、「星なき夜」により全てを闇に沈め過程で、全世界的な停電世界同時皆既日食引き起こしている。また、鋼の英雄女神がいなければ剣を得られないことから、本来は地母神天敵である英雄たちから逆に剣を奪う「鋼を呑むと言うべき力を持ち作中では天叢雲劍恵那から奪い自身大鎌変えて使っている。 東京アテナが護堂に敗れた際、その一部ゴルゴネイオン宿りアテナ原型とも言える母の姿になった。そこからナポリ向かい、護堂と戦い満身創痍となっていたペルセウス殺害全て飲み込み世界破滅に導くためにアテナ取り込もう戦い勝利して女から力と記憶を奪う。再び日本に戻ると、幽世で護堂たちの前に現れて天叢雲強奪、神の抜け殻となったアテナを完全に取り込もう襲いかかる足止めとして留まったエリカ達を倒し日本最高のパワースポットである霊峰・富士山に逃げ込んだ護堂とアテナ強襲、『駱駝はおろか闇の神の弱点であるはずの『白馬』すら通用しない圧倒的な力で護堂を退け、娘を吸収して本来の姿取り戻す。しかし、エリカたちの合流許して神の知識を護堂が得たことにより、スサノオの風の力までは奪えなかったことから『戦士』で天叢雲奪い返された上、剣の組み替え自身神力を斬り裂かれアテナ分離させられてしまう。凄まじい執念で『山羊』と『』にも耐え、再び力を取り戻そう足掻くも、記憶と力を取り戻したアテナから智慧の神の祝福受けた護堂の手により葬られアテナ中に還った。 ウルスラグナVerethragna) 声 - 皆川純子 古代ペルシア軍神にしてゾロアスター教光の神渦巻く強風』・みごとな角を持つ屈強な黄金の『雄牛』・光のオーラ放つ輝くような『白馬』・獰猛そうな面構えの『駱駝』・容貌魁偉漆黒巨大な』・輝く人間の『少年』・似た翼ある猛禽』・美し黄金毛並みの『雄羊』・双つの角に黒い毛皮の『山羊』・黄金の剣を持った人間の『戦士』の10の姿に変身してあらゆる障碍打ち破る者であり、『勝利』を神格化した常勝不敗の神。光明契約の神ミスラ仕え守護者で、主の荒ぶる魂から生まれたことから戦闘特化した能力を持つ。インドラ帝釈天)やヘラクレス、執金剛とも同体をなすとされ、ダハーカの竜を征伐する《鋼》の系譜混淆神の一柱でもあり、焰の髭と髪を持つアルメニア竜殺し軍神ヴァハグンとは兄弟のような関係にある。王権民衆戦士守護し旅人を守る風の神側面を持つ。 《十の化身》に変身、あるいは顕身として召喚することが可能で、言霊によって鍛えた神を斬り裂く黄金の剣、竜巻太陽の焰、雷撃を操る力、支配言霊人類最高クラス武術家をも上回る武芸技倆、最高レベル霊視力、風と化して多元世界を渡る能力、死から甦生する再生力神速飛行並外れた膂力救い求め民の声地上どこにいても聞きとる尋常ならざる聴力流れ風に命じて逃走した敵を捜索するといった多彩な能力を使う。最大武器である智慧の剣は、一刀両断決定力には欠くものの、攻防一体かつ柔軟な運用にも耐え、まつろわぬ神やカンピオーネに対して非常に有効であり、護堂の『戦士』と違って死力尽くせば性質異な神の力同時対応させる二刀流も可能。ただし、2つ化身同時に使うことはできないという制約がある。変幻自在多彩な戦法老練めまぐるしく駆使して翻弄するのが得意で、力で勝る敵には技巧叡智上を行くが、神格を切る言霊の剣を振るう真っ向勝負のときがもっとも厄介といえるまた、主が光の神であるため太陽神としての性質強く太陽出現と共に力が高まる性質がある。鋼の剣だけあって体は頑丈で、普通なら後頭部吹き飛ぶほどの一撃受けて戦闘続行でき、『強風』に変身すれば物理攻撃無効化し、富と生命力象徴する牡羊』の力で肉体崩れ去った状態からでも復活するインドラ神と同等同質神格であることを利用し、彼が英雄ラーマ授けた武具自在に使うことが可能。 身長160センチメートル台前半ほどで、黒髪象牙色の肌の中性的15歳美少年(『少年』の化身)。勝負事好み自信家負けず嫌いな性格うすよごれボロ布じみた外套着ているにもかかわらず凛々しさ神々しさにあふれ、英雄覇気をみなぎらせている。東方顕現した後、まつろわぬ神の性に従い強敵求めて西へ向かい、護堂がイタリアに着く数日前神王メルカルトを復活させる。しかしメルカルトとの戦いで相打ちになり、『強風』『少年』『戦士以外の化身加えて名前と記憶失ったため、神獣化して飛んでいった自分神力回収していた。当初は人を引き付ける魅力があり、イタリアで出会った護堂と意気投合するが、神力取り戻す過程でまつろわぬ神としての性質取り戻した結果次第人間味失っていき闘争のみを求めるようになる。「プロメテウス秘笈」で盗まれた『白馬』を除く9つ化身統合しメルカルトとの再戦に向かうが、英雄ふさわしくない行動友人として止めようとした護堂もメルカルトと共に相手にすることになり、最後まで人間舐めて本気で戦わなかったことが仇となって、メルカルトとの激戦満身創痍となっていたところに自らの力であった白馬』の焰に焼かれ、護堂と相打ちとなる形で最期迎える。初めての敗北笑いながら認めカンピオーネ転生したことで生き延びた護堂に対して「再び会うまで誰にも負けるな」と言い残して消滅した最終決戦では《運命担い手》の権能召喚されて護堂としばらく戦うが、用意され土俵因縁宿敵と戦わされることに我慢できず、自ら運命の糸断ち切って黄金の剣」を残し再会誓って消滅した。それから5年後並行世界ユニバース492》の『最後の王』である聖王ミスラから救援要請を受け、命と力を与えられ復活を果たす。再戦が近いことを知らせるため、《ロンギヌスの槍に関する野暮用アルメニアゲハルト修道院訪れていた護堂を太陽神ミトラ奉じガルニ神殿導き、『』の姿を現し直後多元世界超えて旅立ち、《無限時間の神殿》で命が尽きかけたミスラからユニバース492の『最後の王としての魔王殲滅使命と「救世の神刀」を託された 。これにより救世の神刀黄金の剣による剛と柔を結合させた二刀流が可能となる。ただし、受け継いだばかりだったためか、ラーマ比べれば使い慣れておらず、かつて彼が使った毒の武器使用できなかった。ユニバース49221世紀現れアイーシャ聖域に連れ帰りアイーシャ封印後、彼女を探しに来た護堂と戦うも、捜索優先して戦闘放棄されたため、時の門超えた彼を追いズルワーンから《盟約の大法》を授かって1857年地上降り立つ妊娠したエリカ見舞い子供双子であることと、物心つく頃には父母離れ離れになっていることを予見してそれとなく2人伝えた後に、《聖杯》を乗っ取って神獣軍団製造続けアイーシャ止めるために護堂と一時共闘解放した彼女の処遇巡って護堂と再び戦いになり、『剣』で以前自分から簒奪された《東方の軍神》を封じ大法圧倒的な力で勝負有利に進めるも、《反運命》による大ばくち出た護堂を見て救世の神刀捨て最後の力を振り絞った彼に捕まり道連れにされて『白馬』に焼かれる。『雄羊』の力で護堂より一足先に復活遂げると、再戦ミスラへの義理立て済ませたことで以後好きにすることにして、護堂にとどめを刺そうとするズルワーン黄金の剣で始末し、「何が最善か、見極める強さ持て」とリリアナ言伝て何処か旅立って行った。 『ロード・オブ・レムルズ』では、草薙護堂元ネタアイーシャでっちあげた実在キャラである、反運命戦士クシャーナギ・ゴードー》としてヒューペルボレアに召喚される。『草薙護堂代役』として人々運命の軛から解き放つというアイーシャ望み応える形で勇者と戦うことになり、10の化身アレクから譲渡されラーマ弓と矢筒によって雪希乃と於奈を苦しめ剣神として覚醒した雪希に対して智慧の剣抜いて救世の神刀建御雷》の刀身鍔元近くまで断ち切るが、ラーマ託され武具全て融合させた『究極一太刀』で袈裟懸け斬り伏せられて敗北。『牡羊』の力で復活遂げるも戦意喪失アイーシャ封印して面倒事を片づけてくれたことに礼を言い、しばらく英雄界を旅することにする。 メルカルト(Melqarth) 声 - 大友龍三郎 古代フェニキア神王として崇拝された、地中海最強の神の一柱真の名バアルといい、紀元前古代オリエント中東)に起源を持つウガリット神族の王で、ユダヤ教とキリスト教の《神》の最大の敵として『旧約聖書』にも名が記されている。「メルカルト」は特にテュロスの街を守護するバアル尊称で、ギリシアに近い地域では棍棒持った大男として表現されるカナン人、フェニキア人などのセム語族系の原始遊牧民崇めた雨季』の嵐を司る天空神であり、定住農耕民族崇拝する海や大地象徴たる竜を倒す竜狩人。匠の神コシャル・ハシスから贈られた1対の神具「ヤグルシ・アイムール」を武具とし、これを用いて竜王にして海神であるヤム・ナハトを討ち取った。他神話天空神同じく極めて幅広い職能持ちヘラクレスとも関わりが深いことから闘神としての性質備えさらには太陽海・生命の神でもある。ただし職能広さから、太陽神としての属性ウルスラグナ比べて薄いものとなっている。 筋骨隆々の、蓬髪髭面野性味あふれる、身長200センチメートル超える壮年大男の姿をとる。衣装すりきれマントボロ布、皮の胸当てサンダルという粗末な身なりだが、『王』威厳も身にまとっている。『嵐』の権能により烈風大雨稲妻を操ることができ、武器とする2本の魔法棍棒は、ヤグルシ疾風を、アイムール稲妻をまとい、神速に劣らぬ速さ空を飛ぶ戦闘時には15メートル近い背丈巨神化し格闘でも護堂の『』を圧倒するほどの実力発揮するまた、豊穣旱魃脅威の印である数十匹ものイナゴ下僕として操ることができる。 護堂が初めイタリア訪ねた際、ウルスラグナ戦っていた神。ウルスラグナ強敵求め意思刺激され出現した。まつろわぬ神らしくその性質歪んでおり、ウルスラグナ打倒した後は自分への信仰失った地中海住民洪水によって島ごと滅ぼそう企んでいた。ウルスラグナとの戦闘化身大半失わせるが自らも黄金の剣の一撃痛打を受ける。神力回復させるべくサルデーニャ島内のヌラーゲ潜んで療養していたが、ウルスラグナ襲撃されたため共闘申し出た護堂と手を結び辛くも勝利するウルスラグナ死後事前宣言通り地中海島々を嵐で海に沈めようとしたため、自身行動阻止しようとする護堂とも戦う。初戦では習得したばかりの権能慣れていなかった護堂を圧倒して瀕死の重傷を負わせ、宣言した通りソルント遺跡群を海に沈めるが、再戦挑まれ双方共に力尽きるという痛み分け終わり、『白馬』に焼かれ肉体失い神霊の状態でどこかへと飛び去った。護堂や本人曰く自身呼び出したウルスラグナ消滅により精神的に張り合いなくなり弱くなっていたとのことである。 最終決戦では《運命担い手》の権能召喚されて護堂やラーマと戦うが、護堂との間にはそれほど逆縁はないと考えていたためモチベーション低く運命の糸を『戦士』で断ち切られるとあっさり消滅したペルセウスPerseus) 声 - 神奈延年東方から来た者』の名を持つ神代英雄で、竜蛇殺し英雄典型ともいうべき《鋼》の神の一柱ドニ破壊したヘライオンからあふれ出た大地の精気から竜が生み出されことより、竜(殺しとしての性質刺激されナポリヴェスヴィオ火山から顕現した。 人を魅了する美貌持ち、白い服とマント着た山吹色巻き毛青年。陽気で派手好き性格で、敵や他人にもそれに相応し立ち居振る舞い要求するなど見栄えを気にする人物自前神話では絶対的な主人公演じだけあって極度目立ちたがりであり、召使い役をこなす意欲敵性皆無古代ギリシア英雄としてペルセウスは、女神アテナ加護得てメドゥサ退治し怪物との戦い勝利して生け贄として求められていたエチオピア王女アンドロメダ救い出した英雄であり、海獣ティアマト倒した嵐を司るバビロニア神話神王マルドゥークルーツを持つ存在だが、この神は「ギリシア神話ペルセウスそのものというわけではない。その正体は、ローマ帝国未だ多神教だった3世紀初頭皇帝ヘリオガバルスによって崇められた、『東から来る者』で『太陽神』であるギリシア神話ヘリオス(=ソル)・ペルシアミトラス(=ミスラ)・ペルセウスという3つの神格1つにまとめ上げたローマ神話新興英雄神である。最高司祭であった皇帝在位4年殺害され廃れてしまったために真の名現代ではヨーロッパで知名度が低いが、かつて神王の座に近づいた偉大な神であることから「不敗なる太陽(ソル・インヴィクトス)」「ヘリオガバルス」など多く異名を持つ。「東方から来りし者(ペルセウス)」もその一つに過ぎないが、この名を使い続けているのは現代ではこちらの方が通りがいいため。 弓矢大刀扱いを得意とし、無限に矢が収まった矢筒から機械じみた速さ正確さ連射行いミトラスの力を矢に宿して閃光の矢として放ち爆裂させ、ときにメジャーリーガー豪速球をも超える白豹白い流星のようなスピードをみせ、刃渡り1メートルを超す反り身で刃の分厚い豪刀を振るい、敵より速く動き速く刀を操るというシンプルな刀術を使う。英雄神力人間支配する言霊を操る能力も持つ。「ペルセウス」の能力としてメドゥサ倒して得た蛇殺し権能により、あらゆる関係する神の力打ち消し封印する言霊操り、闇を吹き散らすことができるほか、メドゥサの血から生まれた神獣ペガサス操り天翔る。さらに、太陽神の証である光の輪から放つ後光にはミスラ神力込められており、この力で主従関係にあるウルスラグナの《東方の軍神》を封じ込めることが出来る。また、太陽」に由来する不死性として、自らの肉体を光に変え致命的なダメージ回避する能力を持つが、神力消耗大きく連発できない。 護堂との初戦で『』『』を一方的に打ち消して心臓射貫くことで一度勝利するが、プレビシート広場舞台移して再戦時にはミスラ神力を『戦士』の言霊封じられリリアナの矢で動き止められ瞬間空中から召喚された『』で広場ごと押し潰されそうになるすんでのところで太陽』の神力使い致命傷逃れた後、満身創痍ながら再戦へ赴こうとするが、突如現れサルバトーレ・ドニ挑み斬り殺された(アニメ版ではメティス殺された)。 死後、『最後の王』の元で三英雄の一柱となり、パラス・アテナ元へ馳せ参じる。プシュパカ・ヴィマーナで護堂を迎え撃つが、リリアナ振るう自身神格に対応させた「ウルスラグナ聖剣」で斬り裂かれ大量神力失い敗走したその後雲取山山中復活した突如眼前開いた通廊』から現れ神殺し達と遭遇、かつての同僚で護堂の権能となったランスロット一戦交えることになるも新たに空いた通廊中に吸い込まれ1万2000年前まで送られてしまい、弱体化のせいで存在保てなくなって消滅した模様最終決戦では《運命担い手》の権能で『過去』から召喚されて護堂やラーマと戦うが、運命の糸を『戦士』で断ち切られ消滅した速須佐之男命(ハヤスサノオノミコト) 古代日本の《鋼》の英雄神隠居中の元まつろわぬ神。詳細は「#スサノオ」を参照 天叢雲劍あまのむらくものつるぎ) 声 - 山口太郎 英雄神速須佐之男命従属神にあたる、征服神の神格と《鋼》の属性を持つ日本最高峰神刀。別名「草薙劍くさなぎのつるぎ)」。 スサノオ妖蛇八岐大蛇倒して、屍の尾から入手した愛刀スサノオの「まつろわす神」としての性質根幹を成す蛇殺し鉄剣で、持ち主以上に源流に近い性質を持つ日本国征服シンボルスサノオの他にも日本武尊振るったことで知られる形状刃渡り3尺3寸5分の豪刀で、通常時白銀刀身を持つ蕨手刀だが、まつろわす力を発揮する刀身漆黒変色した彎刀へと姿を変える三種の神器として伝わっているものとは別物なので考古学的な意味では偽物だが、神の所有物として見れば限りなく本物に近い宝物。 神が自らのために作り上げた神具とも言える器物だが、高い神性自分意思を持つ。古代日本大和朝廷が剣と軍団数々異民族をまつろわせる過程富・民技術・知識を奪い取ってきた伝説から、武力略奪象徴として主と同じく偸盗能力を持つ。その他にも、神やカンピオーネ、及び彼らの加護受けた者以外から呪力強奪する権能未満呪詛魔術の類の力を破魔の力で打ち破る神威魔術強化するための触媒となる、無数の破片化して飛散し対象爆散させる千釼破の神力など、数々霊験有する。 本来の所有者である御老公速須佐之男命)は幽世隠棲中のため、当初媛巫女清秋院恵那貸与されていた。恵那幽世での神がかり失敗したことで、彼女を内部取り込み背丈20メートルの「刃の巨人」と化して暴走状態陥るが、現世転移して暴れ続けていたところを、護堂が『』で千鳥ヶ淵ごと破壊して倒したことで彼の第2の権能として所有物となった。ただ、護堂に敗れた後でスサノオ恵那の手離れるも、彼が「銃刀法違反犯すつもりはない」という理由から一時的に沙耶宮家に預けていたという特殊な経緯があり、「権能というには妙にお節介で、武器というには自身内部入り込みすぎている」と護堂本人が感じているため、天叢雲劍からの提案で「相棒」という関係に収まっている。 一人称は「己(オレ)」で、護堂のことは「王」呼んでいる。普段は護堂の右腕を「鞘」として眠っており、護堂が意識して話しかける闘いならない限り会話すらしない。派手好き性格にして、本分である闘いのことしか頭になく、それ以外のことに気を回すつもりがない。 なお、別名が護堂の名字同じだが全くの無関係で、実際に調査行った甘粕によると「単なる偶然」に過ぎないまた、ユニバース492》にも別の天叢雲劍》が存在するが、こちらの天叢雲劍とは違って異世界建速須佐之男命単なる武器でしかなくなっており、機能異なっている。 『ロード・オブ・レムルズ』では恵那提案同系統の剣神転生した雪希乃に助言求められ戦闘以外雑事に関わらせたことに怒り見せてぞんざいな態度を取るが、結果として女に剣神としての覚醒促すこととなった斉天大聖・孫悟空せいてんたいせいそんごくうSun Wukong) 明代成立した『西遊記』主役にして、三蔵法師お供務めたことでも知られる中華大英雄金色体毛と火眼金睛が特徴猿神で、普段身長は160センチメートル京劇の『靠』や革の鎧を身にまとう。石より生まれし神で、若かりし頃はたちの王として花果山水簾洞で遊び、のちに霊台方寸山に20年こもって修行三昧日々送り仙道を学ぶ。 『西遊記』孫悟空主人公とする戯曲小説本民間伝承をつなぎ合わせて誕生した孫悟空神話」の集大成ともいうべきもので、『西遊記』成立過程仏教道教中国シャーマニズムさまざまな宗教・民間信仰神霊スキタイ伝説にみえるコーカサス英雄バトラズ酷似し出自などのさまざまな要素取り込んでいる、漢人遊牧民伝承融合したことで成立した最高峰混淆神。それゆえ複雑な神格持ち、鋼の英雄神であると同時に神仙術極意得た神通無限の魔術神でもある。強大な《鋼》の神の一柱として、神殺しを倒すために世界力を借りる盟約の大法》を不完全ながらも発動し増加した神力で「従神顕現大法」を発動し2義弟従属神として召喚している。《鋼》としての不死性は蟠桃仙丹を喰らい、八卦炉焼かれたことで得た鉄頭身(=鋼鉄の肉体)」。単純な戦闘能力だけでも護堂が相手取ったまつろわぬ神の中では上位位置しており、心眼神速見切り、自らも黄金使って神速飛行しながら、神珍鉄鍛えた伸縮自在重量1万3千5百斤の如意金箍棒疾風迅雷の棍法を繰り出す。ただし、いきなりトップスピードにはなれず、段階的に加速していく必要がある。さらに、作中では風と焰と毒を操る巨型の神獣召喚し巨大化はじめとする変身術奇門遁甲身外身の術など様々な魔術使いこなした混淆神の複雑な性格ゆえに、まつろわぬ神としては珍しくひょうきんだが、人間困らせることが大好きであり、人のいない幽世嫌って封印解ければ即座に地上飛び出し悪さ働こうとする。加えて虚栄心強く見栄っ張り目立ちたがり、とにかく派手好き小悪党見られることを嫌い、ハッタリ以外には特に意味のない巨大化使ったりする。自前神話では絶対的な主人公演じだけあって極度目立ちたがりであり、長く高僧護衛つとめていたとはいえ召使い役をこなす意欲敵性皆無ちなみに斉天大聖」「美王」といった派手な名乗り自称でしかなく、そのことペルセウスからは皮肉られている。一時的に利用していたひかりの肉体から分離できなくなったときもそのうちなんとかなるだろうと放っておくなど、楽観的かつ脳天気性格で、護堂はドニ互角「アホ」評している。なお、『ラーマーヤナ』逸話から「尊き聖者と供をする」という要素受け継いでいることからハヌマーンとは兄弟のような間柄ともいえるため、彼が素性明らかにていないうちからそれとなく本性気づいていた。 東洋における竜と馬の関連性が馬を守護する伝承より、ぶん殴って子分にした竜庇護する性質を持つことから、日本に眠る『最後の王』の覚醒妨げるための竜避けとして、地上にいた頃の黒衣の僧正中心とした古老たちの手で、東照大権現神力をもって日光東照宮厩舎奥に隠された「西天宮」に封じられた。幽世の中では弼馬温(ひつばおん)の位で猿猴神君の名で呼ばれ身の丈80センチメートルほどまで縮むが、ひょうきんな性格変わらず幽世の中で禍祓い媛巫女といろいろ遊んでたらしい。弼馬温は呪いの名称でもあり、その効力日本蛇神龍神の類が現れ暴れた場合に禍祓い媛巫女力を借りて元のまつろわぬ神に戻り蛇神竜神の類を倒すというもの。竜死ねばしばらくして呪い効力戻り再び封印される。封印後は3度解放されており、100年ほど前に封印解かれときには媛巫女ごと西天宮を吹き飛ばしている。この時は東京出現した地竜倒し余った時間で羅濠と戦った制限時間来て不完全燃焼のまま引き分けた。なお、護堂がアテナ倒せなかった場合には封印解かれる予定だった。 日光出現したまつろわぬレヴィアタン気配感じ取り、禍祓い媛巫女であるひかりの肉体乗っ取って復活し地上顕現、《盟約の大法》を利用した石山巌窟秘法」で東照宮二荒山神社輪王寺一帯を「石牢」に変え、羅濠教主を一旦その中に封じた。弼馬温の術を破るために剛鬣と深沙神召喚し男体山霊気集めて自分神気高め《鋼》の一柱不動明王佩刀倶利伽羅剣で弼馬温の術を破り日光一帯にかつての花果山水簾のような王道楽土を築くことを目論んで日光中の一般市民を術で化させて自らの軍勢とし、馴染みすぎていたひかりの肉体から分離できるようになってからも、彼女を人質として手中に残すことで護堂を戦闘引きずり出した戦場ヶ原での最終決戦では、神速如意棒叩き込み護堂を苦しめたが、変えられ一般市民も『白馬』と『戦士』を融合させた光速の剣によって無力化され自身も腹を剣で裂かれ体内隠していたひかりの身柄奪還されてしまう。アーシェラを喰らい竜神力回復し集まってきたカンピオーネたちに対抗するため《盟約の大法》で義弟召喚したものの、自身は護堂の電磁砲宇宙まで吹き飛ばされてしまう。最終手段身長15メートルまで巨大化義弟たちと合力することで強大な力を得るが、羅濠教主仁王尊と護堂が天叢雲作った鋼の「緊箍児」で動き封じられスミスの『殲滅の焰』で義弟共々その身を焼き滅ぼされる死後、『最後の王』の元で三英雄の一柱となってパラス・アテナ元へ馳せ参じ魔術の神としての本領発揮しラーマ復活させた。プシュパカ・ヴィマーナで護堂を迎え撃つが、エリカ振るう自身神格に対応させた「ウルスラグナ聖剣」で斬り裂かれ大量神力失い敗走したその後雲取山山中復活した突如眼前開いた通廊』から現れ神殺し達と遭遇アレク戦っていたが新たに空いた通廊中に吸い込まれ1万2000年前まで送られてしまい、弱体化のせいで存在保てなくなって消滅した模様最終決戦では《運命担い手》の権能で『過去』から召喚されて護堂やラーマと戦うが、運命の糸を『戦士』で断ち切られ消滅した剛鬣(ちょごうりょう斉天大聖義理の二弟で、猪八戒もしくは猪悟能として知られる妖神道教世界出自持ちながら、仏法にも帰依した混沌たる神格。もともとは隋から宋の時代広く民の間で最も信仰隆盛した僻邪の神で、北極紫微大帝仕え天蓬元帥でもある武神野猪)より出て(豚)に変じた神格で、の顔を持ち黒毛恰幅のよい体格をしており、武器は九歯のまぐわ。戦闘時には身長15メートル三面六臂巨人変化してそれぞれの腕で剣・戟・斧・棍棒弓矢操り、円をえがくよう歩法から残像見える超高速攻撃繰り出す。黒い雲に乗って空を飛ぶ術を使う。かなりの女好きで、顕現するや歓楽街へと繰り出そうとし、義兄依り代にしているひかりにまで欲情するほど。 「盟約の大法」を使った斉天大聖従属神として顕現わずかな顕現時間で弼馬温の解呪スミス追跡などを行い決戦では羅濠と相対する仁王掌打により全身の骨を砕かれながら宇宙吹き飛ばされ敗北。後に大聖三位一体になり、義兄騎獣)になる。 深沙神じんしゃしん) 斉天大聖義理の三弟で、沙悟浄として知られる妖神道教世界出自持ちながら、仏法にも帰依した混沌たる神格沙門修行道案内をする導者だが、もともとは殺生戒犯す罪人の神にして捲廉大将の位を持つ水軍神。赤髪逆立て9つ髑髏首飾りとした痩せこけた青黒い肌の悪鬼の姿をとる。武器は鋼を入れた道教天界水軍神が詰め水部の神として四海竜王率いたこともあるため、穢れ清める神力宿した自在に操り呪法跳ね返す氷の鏡や竜を生み出す権能を持つ。義兄達に比べる多少常識的。 「盟約の大法」を使った斉天大聖従属神として、深沙大将伝承が残る大谷川から顕現わずかな顕現時間で弼馬温の解呪スミス追跡などを行い決戦ではスミス空中戦繰り広げる魔銃で胸を撃たれ敗北。後に大聖三位一体になり、水竜となって義兄羽衣のように纏うヌアダ 古代ケルト人崇拝された、不敗の剣を振るうダーナ神族トゥアハ・デ・ダナーン)の王。アイルランド攻め込んだ際に右腕失ったことで王位失い医術の神に銀の腕を与えられ、さらにその後に腕を再生させ王座返り咲いた逸話を持つ。 4年前、ゲオルギウス宿る神霊に体を乗っ取られアイルランドから妖精境を経由してアストラル界へとやってきたカンピオーネになる前のドニ交戦するゲオルギウス霊体滅ぼしたが、己の武器である輝く光の剣奪い取ったドニ敗れたミノス クレタ伝説神王にして、ポセイドンともゆかりのある大地迷宮の神生贄捧げる祭司でもあり、ギリシア神話にはクレタ島君主ミノス王」として登場し、后と『牛』との姦通生まれた牛頭人身怪物ミノタウロスの父と伝えられるミノタウロスともいうべき身の丈30メートルはある牛頭巨人の姿と、小山のような巨軀猛牛の姿を持つ。迷宮作り出す権能有し、牛に化身することで圧倒的なパワー神速利用したすさまじ突進力を振るうまた、魔術破り心得も持つ。 8年前にクレタ島顕現してラシッティ高原大迷宮創るが、たまたま「蚩尤牛頭天王のような『牛』の属性を持つ《鋼》の軍神大地の神発展形なのか」をクレタ島まで調べ来ていたアレク迷宮内に取り込んでしまい、交戦の末地上へ再臨を果たすことなく討たれる数日後グィネヴィアの手作られた「神の贋作」がサルデーニャ島オロセイ湾に顕現したが、パワースピード以外は再現できていない従属神以下の存在だったためあっけなく滅ぼされた。 10巻でも、アレク作り出した魔の海域を打ち破るため再び召喚されランスロット助力で力を最大限発揮し自分の体を崩壊させながらも権能打ち破った。 ランスロット・デュ・ラック(Lancelot Dulac) 『湖の騎士』を名乗る雷鳴を呼ぶ騎士の神であり、円卓の騎士中でも最高にして最強騎士称されアーサー王物語登場人物原型となった軍神白き甲冑の上から戦闘用上衣サーコート)をまとい、逆棘状の菱形両刃長剣武装し白き神馬乗って天翔ける1500年上前顕現しかつては戦いの王』と崇められ、『ランシア)の神』と名乗るまつろわぬ神であったが、『白き女神』グェンフィファルから『最後の王』の噂を聞きブリテンの地に渡った際に彼と出会い激烈たる死闘求め5世紀終わり頃から麾下入り数十年間共に戦ってきた。『白き女神』がかけた守護者呪法により、地上とどまり続けてグィネヴィアとその係累庇護することができるが、その代償で彼女が危機瀕したときのみ短時間だけしか顕現できないよになった8年前にサルデーニャ島にてアレクからグィネヴィア助け現れ去っていったことから、その存在確認されることとなる。 作中では最源流の《鋼》の軍神であり、天地の位を極めた魔女守護者にして、神祖庇護する軍神とされている。その正体欧州本土サルマタイの民に信仰された、軍神アーレスの娘にあたる女戦士アマゾネスの女王由来する《鋼》の女神という極めて稀な女騎士鎧兜の下には、蜂蜜色短髪豊満な女性肉体備えている。ただ、自らを崇めたサルマタイ民族としての体裁失ったためにかつての自分の名前も失ったこと、「ランスロット」として伝説に名が登場するのは12世紀以降であり、ケイ卿・ガウェイン卿・ベディヴィエールのようなケルト神話の神々由来する他の円卓の騎士とは違ってルーツ判然としないこと、《鋼》の要素湖の乙女養育されること程度しか持たないことなどから、一般的には《鋼》ではないただの軍神として認知されている。 極めて源流に近い《鋼》だけあって多彩な権能持たず騎士らしく突撃することのみに特化した存在神速見切る武芸者で、迅速果敢な戦い好み呼び寄せた雷雲の中で稲妻精気吸収することで神速使い球雷を操る。突撃ランスチャージ)の他にも、スキュタイアマゾン流れを汲む剣術も使う。愛馬神獣としては小柄だが、蹄の一撃カンピオーネ頑丈な体でも砕けるほどの力を持ち軌道直線的ではあるものの高速飛行も可能。さらに「隕石落としメテオストライク)」と呼ばれる巨大な隕石墜落同等破壊力がある最強の竜蛇殺し秘技有し高高度から“白き稲妻”と化して神速一騎駆け急降下し穂先から雷電エネルギーと熱、衝撃放つことで大地崩壊させ、直径15、6キロメートルもの巨大クレーター穿つ。《鋼》としての不死性は大祖母である水のニンフから借り受けた変じて物理攻撃無効化する権能と、武器と鎧を利用して眷属の『鈍色騎士団』を復活させる権能化中は姿を捉えることも困難であるものの、源流に近いことから不意打ちなどは不得手で、微弱な神力感知できるため奇襲には使えないまた、元は狂える武人であったことから、理性品格捨てさせ心に眠る欲望満たせそそのかし暴走させるという『狂奔』の呪縛による精神操作権能持ち自身の力と記憶封じる対象能力制約超えた力を発揮させる消耗した自らの神力条件付き回復する、といった呪縛を施す能力有する純血の《鋼》ゆえに剛直な武人としてまっすぐ進むことしか知らず、野を駆け振るい女人愛し、守ることのみを本懐とする。しかし、その性格のため、かつて肩を並べた『最後の王』が眠る地のことも知らずグィネヴィア探索難航させていた。 9巻では2代目グィネヴィア頼みで、魔女たち守護神から本来の姿である狂奔激情本地とするまつろわぬ《鋼》の軍神戻ったが、『正しき神』でも『まつろわぬ神』でもない“神の影”という半端な在り方長く続けたために長期戦ができなくなっており、ほどけそうになる肉体地上留めるために浴び続けて神力回復させていた。グィネヴィアアテナ襲撃受けた際、初代グィネヴィア残した救世の神刀」から作られた「神エクスカリバー」を振るいアテナの命を『魔導聖杯』で奪う。グィネヴィアとともに来日し木更津アテナと護堂と戦ったが、グィネヴィアエリカ敗れ自身神力切れたことで停戦する。この戦いで護堂を愚直な戦い挑め相手認め、彼を「我が運命」と見定めるアレク浮島浮上させたことを知ると『最後の王復活のために自ら記憶神力封じて町をさまよい遭遇した護堂の一瞬の隙をついて彼に呪縛をかけ、一時的に同盟関係作るその後アレク迷宮打ち破るために消耗した力を回復させ、浮島にて正気戻った護堂と死闘演じる。『戦士』を眷属復活権能相殺するも、彼の仲間たちエクスカリバー使用不能にされ、天叢雲によって神刀化した』とのぶつかり合いで馬を先に倒されたことで空中投げ出され最期そのまま跳ね飛ばされ死亡。しかし、グィネヴィア介入で『鏃の円盤』に封じられたため、この時は護堂の権能にはならなかった。 長い年月の中で自身神話そのもの変質しすぎたことで、次に地上顕現しても全く別の男の軍神顕現すると予測されていたが、『最後の王』の元で三英雄の一柱となり、パラス・アテナ元へ馳せ参じる本心では戦い倦む王の命に従い自らも神殺したちと戦うのが本当に正しいのかということと、正々堂々勝負勝利を得た護堂の力になれなかったこととで悩んでいたが、彼がラーマ宿命たたき壊す宣言したことで迷い吹っ切り、2つ望み同時に叶えるために『最後の王』をあえて裏切り、護堂を新たな主と定めてプシュパカ・ヴィマーナを破壊する。力を使い果たした後は護堂の権能白き騎士突撃》となることを決め記憶保ったまま守護騎士守護霊)として仕える道を選びペルセウス戦、ヴォバン戦、ハヌマーン戦で一騎当千活躍見せる。 しかし、5年後に『ユニバース4921857年』を訪れた際、護堂の子供たちが《聖杯》の神官に成らざるを得ない状況になったことで、兄妹結社カンピオーネス》を守護するために並行世界残留することを決め、《聖杯》の石片呑みこむことで、これまで護堂から供給されていた呪力バレンシア地脈聖杯代替する契約を結ぶ。当初の計画では護堂たちが元の世界帰還してから3年後より、《白き女王》名乗ってカンピオーネス》の2代目総帥就任するはずだったが、護堂の不在影響大きということ計画変更以後モニカ跡目を譲るまで20年近く影武者演じ総帥地位譲ってからもブランデッリ一族守護霊務めてきた。なお、結社の者たちからは「ブランデッリ家の祖先守護霊として帰ってきた存在」だと認識されていた。 160年後の21世紀にはジュリオ守護者をしており、主な役目としてバレンシア郊外洋館にある《破滅予知の時計》の見張り任され招かれざる客追い払うよう頼まれている。魔術仕掛け進化したことで、《聖杯》にプールし絶大な規模呪力利用することで実体取り戻し長槍天翔るとして投擲する儀式魔術秘儀』により、《聖杯》の節約のために力を制限した状態であっても神殺し眷属瞬殺し、全力出したならば従属神クラス一撃屠ることができる。ただ、神力尽きると《聖杯》から呪力汲み取りバレンシアまで戻らなければならず、その間ジュリオ護衛ができなくなる。 のちに、異世界アテナによる地球崩壊計画という地脈へのダメージよりはるかに重大な危機迫ったことで、大地聖杯切り離しが行われ、砕け散った聖杯破片吸収しスタンドアローン活動できるうになる世界滅亡の時は《終末の器》から出現した1000匹の竜と繰り返し戦い押し寄せる大火洪水から逃げ回ったことで激しく消耗してしまい、力を温存するため長槍に姿を変えて眠りについたが、《救世の神刀》と長槍融合させ《救世の神》を得て復活を果たす。そして、暴走したさながら活躍で《終末の器》から出現した』を始末していき、アイーシャが《終末の器》を《パンドラの空箱》で無力化するまでの間、限界まで戦って足止めした。 グウェンフィファル 『白き女神』あるいは『智慧女王』と呼ばれサルマタイの民に崇拝され大地母神。『最後の王』のために『魔導聖杯』を生み出し神祖グィネヴィアとして転生する。詳細は「#グィネヴィア」を参照 サトゥルヌス ローマ神話大地属す豊穣農耕の神にして、祝祭司る神。狂気冒されたために主神ユピテルによって神殿囚われ1年のうち一度太陽復活を祝う冬至節の7日間だけ解放されることから、太陽神従属神としての性質も持つ。 サトゥルナリアの冠という神具によって生み出され、そこから力を得て何度でも再生することができる。奴隷主人身分反転させる祭り由来して身分逆転させ秩序を乱す群衆操作権能を持つ。また巨大な爆発する黒い果実黄色い毒の粉を操り、手にした音叉状の木からは破裂する衝撃波放つ緑色光球発射する。 かつてローマ帝国版図であったアナトリア半島にて138年前に顕現しトルコで「住民狂宴永遠に続けさせる」という大混乱引き起こすが、羅濠教主によって倒される12巻にてかつての主人である神霊灰色の者と共に来日しヤドリギ状の神木という不完全な形で葛西臨海公園沖に顕現神霊協力受けて冬至完全復活に向け力を蓄えるが、復活目前で完全に解呪した護堂達戦い挑まれ身長30メートル木人形型の半神半木状態で「」から生み出され彼らを迎え撃つ。夜が明ければ完全にるはずだったが、かつての悪行日本で再び起こさせるわけにはいかないと神になる前に倒されることになり、一時的にとはいえ仲間たち疎遠にされたために苛立っていた護堂に神霊懇願無視され、『戦士』で神具封じられたうえで『白馬』の権能により大観覧車ごと焼き尽くされ蒸発したキルケーCirce太陽神ヘリオスの娘であり、『暁の魔女』の異名を持つ古代ギリシア魔女神。スミレ色の瞳を持つ銀髪美少女の姿をとる。自分が住むアイアイエ島にやって来た人間魔術動物変えていた逸話知られ魔力美貌英雄にして彼らの目的妨害する性質を持つ。英雄オデュッセウス愛人で、彼をたぶらかして1年の間篭絡した。 女神の愛を受けるにふさわしい勇士見初め愛す性分があり、一度相手愛すると一途な想い見せる。しかし、まつろわぬ神らしくその歪んだ言動偏愛の域にあり、たとえ拒まれてもストーカーのように執拗に求愛し、言動とは裏腹に手足をもいで自分愛蔵品にしようとする斉天大聖比肩するほどの魔術使い手であり、大海蛇神鵰キュクロプスといった多様な神獣使役強化鴆毒呪詛植物の生成灼熱業火稲妻、『白馬』に匹敵する威力を持つ黄金色太陽フレア、といった多彩な攻撃手段を持つ。さらに、英雄捕らえて虜にすることにより、その権能奪い取って力を削ぐ権能英雄拘束』を有し、例としてオデュッセウスから奪った力を神霊「弓の御霊」として操る。この権能相手偉大な英雄であるほど影響を受けやすいという特徴があり、護堂は英雄ウルスラグナの力を7割も奪われてしまった。奪った力を行使する際にはキルケー自身扱いすいよう変化するのか、ウルスラグナ化身神獣として使役された。また、太陽神なので不死性も持ち後述アレク戦で深手負って生き延びられたのはこの性質よるものである。 今まで護堂が出会った剛直な神々違い、自らは前線出ず神獣使役したり、祐理をかばうことを見越して毒で護堂に攻撃をしたりなど、「女」であることを強調した戦術で護堂から「これまでで一番難しい敵」と呼ばれた。なお、アレク目的承知していながら一緒にいる間はそのこと黙っており、護堂もそのしたたかさに彼女の恐ろしさ再認識したほど。 3年前、『最後の王』の正体調査するアレクの手によって休眠から復活彼に渡された『天之逆鉾』の亜種に当たる神具使ってコタキナバル沖に島を生み出した。自らを復活させたアレク初めに見初めるも、その求愛に耐えかねたアレクによって戦闘の末に迷宮権能閉じ込められ逃げられてしまう。その際深手負い両腕と腰から下の下半身真鍮義体補っている。 それから3年間は自分たちが作った島で暮らしていたが、日本で護堂が繰り広げた数々戦い気配察知して興味抱き東京タワーアンテナを「弓の御霊」に射抜かせ宣戦布告配下神獣たちを犬吠埼差し向け護堂と戦わせ結果、彼を勇士として愛するようになり自らのにしようとする自身本拠地へと向かう護堂一行アレク作った島へ誘拐し、『英雄拘束』の権能で護堂から奪ったウルスラグナ化身苦しめた暴走する《黒の剱》で魔境の島を消滅させられ一時撤退する漂流した護堂と祐里自身聖域である小島連れ去り最終決戦臨み、自らの命を呪縛して呼び出したオデュッセウス切り札として戦ったが、力及ばず敗北して致命傷を負う。その後女神矜持から幽世生きながらえることを拒み、死の間際アレクへの意趣返しと護堂への愛の証として『最後の王』の名のヒント伝える。最期に護堂が将来白き騎士突撃》を得ることを霊視し、愛した男の甘さを心配して護堂の力になることを望んでパンドラ頼み込み、もともと糧とする命がアレクにより半分程になっていたために権能というには些細なものとなったが、《黒の剱》を運用するための叡智暁の秘録》を残して絶えた最終決戦では《運命担い手》の権能により召喚され、護堂やラーマ戦い戦士』を奪い取るが、アテナ説得でかつての自分が護堂と紡いだ縁を思い出し化身返還して自ら消滅していった。 オデュッセウス ギリシア神話叙事詩『オデュッセイア』主人公大神ゼウス祖先に持つイタカの王にして、トロヤ攻め滅ぼしたアカイア軍の武将弓矢武勇示し流浪定め背負膂力無双にして機略縦横英雄であり、流浪の旅の末に妻が待つ故郷帰還し狼藉をはたらくかつての部下たちを皆殺しにした逸話を持つ。また、船旅途中で立ち寄ったアイアイエ島で、キルケー魔術によって変えらえるのを防いだ後、1年の間だけ彼女の愛人をしていたこともある。日本の昔話登場する九州筑紫の国司『百合若大臣』との共通点が非常に多く近世日本伝わった『オデュッセイア』元に百合若大臣伝説生み出されたという説を明治時代文豪坪内逍遙提唱したこともあり、学術的には無理があると後世否定されたものの、過去に「まつろわぬオデュッセウスないしはその関係者)」が日本にたどり着いて神話伝えた可能性までは否定できない。 《鋼》の属性持たないため不死ではないが、不撓不屈性質を持つためかなりタフで、護堂と交戦した際には肉体大部分失いながらも立ちあがって見せた身長5メートル程で、青銅の鎧兜と鉄弓箭で武装した戦士の姿で顕現する。青白い光の箭を流星雨のように降り注がせたり、手の指から直接箭を放つことができるほか、鉄弓からは青白い光線をレーザーのように照射するキルケーとは対等な関係性であるが、オデュッセウス自身似姿である神霊「弓の御霊」をとして、キルケーが命を対価にする呪法使用したことで彼女に従う従属神同盟神)の形で召喚された。キルケーの盾となり弾幕張って護堂と裕理苦しめたエリカ達の合流許してしまい、攻撃防がれている間に護堂の『白馬』の焰と恵那の「風の劍」で両腕を失う。それでもなお戦意見せていたものの、自身の左肩ごと焔で穿たれキルケー致命傷負ってしまったことで存在維持しきれなくなり、死ぬことなく肉体薄れて消え去った。 「弓箭を持つ高貴な流浪英雄」であることから、アレクからは『最後の王候補一人とされたものの、調査中にキルケ-と諍い起こしたために検証不十分なまま終了してしまい(確率としては35%)、以来それ以上確証を得ることができずにいたが、後に顕現した際にその可能性否定されることとなった。 『神域のカンピオーネス』にも別のオデュッセウス登場するが、神話世界トロイアギリシア連合軍活躍する英雄であり、まつろわぬ神ではない。 アルティオ ヨーロッパ中部現代スイス周辺)に住んでいたケルト人ヘルヴェチカ族に崇拝された、ケルト神話大地母神にして戦いの女神。その名は『アルトスアーサー)』の語源であると共に大地トーテムにしてヨーロッパ最強である『熊』を意味する。熊の毛皮まとった女性の姿で西暦406年ガリア顕現した。毒の呪い操り眷属として体長2〜5メートル大型熊の群れや、ミミズクと熊を合体させたようなアニメ出てきたの主」によく似た外見をした体長30メートル巨大な神獣複数使役するフランク人滅ぼされガリア人呪いによって呼び出されフランク人達を殲滅ようとしたがこの時代漂流したドニ遭遇し深手を負う。息子である英雄神アルトス招聘して再戦挑もうとしていたが、時を超え神殺しが6人集まったことを知ると予定変更しライン河畔にて『最後の王』を召喚することを決める。召喚には成功したが命の一部しか捧げなかったせいで顕現不完全なものとなり、全力発揮できなかった王が護堂に敗れたのを見て、自らの命をすべて神刀捧げることにより神刀の力を引き出し暴走させ、なおも魔王殲滅を狙う。肉体消滅し霊体のみの存在になるが、暴走止めるため神刀特攻神力爆発至近距離で受け仮死状態となっていたドニ肉体乗っ取り、再びフランク人攻め立てるその後、護堂やアイーシャ戦い劣勢になるも、意識取り戻したドニ共闘し、彼が護堂を、神刀発する」がアイーシャ顕身足止めしているうちに戦場一帯大地の力を吸い取り、それを利用して再び『最後の王』を呼び出して消滅したラーマ(Rāma叙事詩『ラーマーヤナ』主人公として描かれる古代インド大英雄身長185センチメートルほどの長身で、青白い髪の気品がある白皙少年の姿で現れるグィネヴィア転生繰り返し、捜し続けてきた最強の《鋼》。別名ラーマチャンドラ。コーサラ国王子として生を受けた最高神ヴィシュヌ転生体にして、「魔王殲滅運命」を託され様々な神の加護受けた英雄神1つ時代幾人もカンピオーネ出現しこの世最後のような世情となるとこの世顕現し全てのカンピオーネ抹殺し、再びカンピオーネ現れるまで眠り続ける。眠りについた場所には、朽ちた救世の神刀竜骨として残される作中においてアーサー王直接モデルとなった存在。 その真名禁忌として神々の手厳重に秘匿されており、「虚空の記憶」にも封印かけられているほか、カンピオーネ味方であるパンドラでもその名を話すことは許されていない。そのため、5世紀頃には『勇者アルトス)』を名乗って顕現し、「この世最後に顕れる王」という伝承を持つことから現代では『最後の王』と呼ばれている。 日本での知名度は低いが、東洋アジアにおいては至高英雄として非常に有名。『全て恵まれた者』とされ、美貌であり、智慧にすぐれ、徳と温厚さから人々慕われた、最強武人として描かれるコーサラ国ダシャラタ王の第1王子として生まれながら異母弟を王に据えようとする陰謀によって14年も国から追放され悲運王子という、非常に古い貴種流離譚主人公であり、神々苦しめ魔王ラーヴァナを討つ運命担い手であり、『菩薩化身と言われるほど徳に満ちた王者であり、偉大な英雄で、絶大な人気ゆえに時代が下るにつれて最高神ヴィシュヌ深く結びつけられた。追放後は妻シーターと弟のラクシュマナ王子だけを供にダンダカの隠棲するも、悪行重ね羅刹たちと戦い続けることとなり、魔王ラーヴァナ誘拐された妻を取り戻すため、羅刹王の城を目指して再び旅立ち長い旅戦い果て宿敵打ち倒す。そして母国帰り王位継承したものの、国民シーター貞節疑ったために王の責務として純潔証明するよう命じ、そのせいで彼女が地底冥界帰ってしまい、結果的に妻を捨てることになる。 『鋼の軍神』『弓を持つ流浪貴公子』『魔王退治する英雄』という性質併せ持つ混淆神であり、“常に配下したがえる英雄という特徴を持つ。休眠から目覚める流浪の旅経て大地から力を得て完全覚醒遂げるという性質を持つため、復活と旅を重ねるたびにその力を増す。海賊侵略行為神話化した「海を超える征服者」という特性は、時に倒す対象魔王から鬼、竜、魔物などへと変化させながら、まず汎ユーラシア的な英雄譚として民族移動交易流れ乗って大陸東西伝播、さらに仏教説話という形でアジア諸国教養人が知ることになり、微修正施されつつ流布していった。キルケー語った「(ギリシア神話でいう)アルゴー号系譜属する」という事実、ルクレチア霊視による「むかしむかし、あるところに」という日本語言葉から示唆されるおとぎ話登場する英雄代表格である桃太郎13巻にてアレク予測したオデュッセウス系譜前後関わり持ち」「各地流浪し時に弓矢武勇を示す汎ユーラシア的な英雄で鋼の属性併せ持つ混交種(ハイブリッド)な人物」、玻璃の媛が夢で護堂に伝え、後に裕理霊視した「昔、海に邪竜あり。王は乃ち弓箭放ち、まさに竜の胸を破る。」という仏典六度集経』にある徳の高い竜殺しの王の伝説、といった事柄前述特性影響を受けたものである。 「神にも羅刹にも殺されない」ラーヴァナを倒すために「人間として地上誕生する英雄」であるため、まつろわぬ神としての精神的な歪みは非常に少なく、それでも生じてしまうわずかな歪みも弟が引き受けていることから『真なる神』に極めて近い高潔な人格保ち続けている。純粋に人間性」だけを見た場合、すこし誠実すぎると評される性格で、『まつろわぬ神』としては破格温厚さを持つ。コミュニケーション能力高く、普通のまつろわぬ神なら一顧だにしない一般市民とも楽しげ語らい魅了権能だけでなく「人間的」な魅力もあって容易に人々の輪に溶け込む。はるか昔には、神殺し斃すため人間の王のもとで軍を率いたこともあった。 一方で大地を傷つける《鋼》の中でも、その性質を最も強く体現する者であることから、完全覚醒する神刀を使う度に自分周囲溶鉱炉火事場にいるような熱波放出近くにいるだけで草木も土も水分失って乾き切り、空気乾燥して紙などは自然発火する。加えて火と風の霊気高まって海と大地熱するために強風大規模な地球温暖化発生火山活動世界各地活発化して、まさしく世界の終り」のごとき様相を呈するようになり、さらに大地と縁の深い神祖の血を濃く受け継ぐ者たちの体調にも悪影響与える。これらの破滅的な影響力自分自身ではコントロールすることができない。 王の力、『救世の神刀』の力の源大地の精気であり、最も望ましいのは母なる大地女神宿す命と『最後の王』自らの命である。そして多く地母神の命を吸い上げ同時に多く神祖生み出してきた。大地から搾取する権能に関しては他の軍神凌駕していたといわれ、完全覚醒後大地与え影響も他の軍神とは遙かに甚大なものとなる。加えて女神神祖居場所察知する能力を持つ。完全覚醒前保有する権能多くを使うことができないが、剣術格闘技弓矢の技だけでも十分なほどの実力持ち神速見切る心眼備える。古式ムエタイ開祖とする説も存在する体術武術根幹誠実に磨き抜いた正道王道正攻法による正面突破試みる『王者戦い方』を旨として、剣術は『火の構え』とも言われる防御捨てた上段からの斬撃を得意とし、烈火のように激しいながら洗練極地にある流麗かつ豪壮な斬撃いかなるときも繰り出してみせ、体術蹴り拳打組み技など、その局面で最も効果的であろう多彩な技流れるように仕掛けてくる。また、あらゆる窮地切り抜けるべく数多護身の法を学んでおり、山川草木宿る精霊たち加護祈念し神々比べれば貧相な霊力でも数千結集させて簡単な奇跡起こすことができる。 カンピオーネとの戦いで数的不利に陥ると、『剣神宿星』に祈願し魔王滅し世界救済する力を天地星々から引き出す《盟約の大法》という神力増大権能行使することができ、これを使った時の力は(世界中存在するカンピオーネの数にもよるが)全ての平行世界合わせて最上位クラスであると言われている。ただし、完全覚醒する前にこの権能発動できるのは、盟約批准した神々神殺しの手殺害され場合限られる羅刹ラーヴァナを倒すために授けられ武器集合体である『救世の神刀』を最大武器とし、これが発生させる神刀曼荼羅》から電光無差別爆撃を行うと共に、その稲妻エネルギー変換して最強武器である“弓と矢筒”の封印を解くことができる。また、死した神を従属神として復活させる神具《鏃の円盤》を使った剣神招来権能も持つ。さらに、ラーヴァナ討伐報酬として富と財宝の神クベーラから授かった直径15、6キロメートルはあろうかという都市型巨大空中船プシュパカ・ヴィマーナを召喚でき、天の戦車ヴィマーナ)に乗って空を駆ける。地上では被害大きすぎて本気では戦えないので、全力を出す場合はプシュパカの上戦場とする。なお、全てのヴィマーナには強力な武装搭載されているが、ラーマ自身権能の方がはるかに強力であるため使用されない。 《鋼》の不死性は「『救世の神刀』が無事である限り何度でも復活遂げられる」というもので、神刀朽ちていてもしかるべき手順経れば再復活が可能。この権能により、たとえ敗北して地上魔王がいる限り数年のうちに復活することができ、《盟約の大法》を使用した後なら速やかに力を取り戻せるようになり、十分な大地の精気さえあれば1ヶ月経たずにる。また、命の危機に抗おうとする自然と電撃体となり、痛打浴びた瞬間電撃で敵を押し返し無傷でしのぐ能力も持つ。 剣を捧げた運命担い手》のことは「庇護者」と認識しているが、護堂には「体良くどさ回りさせられているだけ」「ブラック企業」と指摘されている。世界真理同等重み強靭さを持ち神具同じく不朽不滅である『救世主運命』に捕らわれており、自然や人民が傷つくことを嫌っているにもかかわらず全力で戦う度に大きな被害出し自らを慕う者たちの命までをも奪ってしまうために、剣神ありながら神殺しや《運命》といった自らを戦い駆り立てる全ての事象を倦み、逆縁もない相手と殺し合うことに疑問持っているが、《運命》に選ばれ戦士であるが故に与えられ魔王殲滅宿命抗えない自分でも1000年抵抗して眠り続けていたが、結局醒めさせられて戦わなければならなくなったことで諦念捕らわれている。そのためありとあらゆる障害乗り越え運命》にさえ抗ってみせる神殺しに対しては、羨望敬意の念抱いている。 本人性格反して所有する権能のほとんどが攻撃的なのであるため攻勢回っているうちはほぼ無敵であるが、防御に回るとわずかだが隙が出るという弱点がある。そのため「最強」とされてはいるものの決して「無敵」や「不敗」の存在というわけではなく、歴史上何度敗れていることが確認されている。ただし神刀破壊されことはないため、太古顕現し以来一度も完全な死を迎えたことはない。 西暦458年ガリア顕現しその後幾人も魔王殺害しブリテンの地で眠りについた語られている。唐代には当時神殺し追って日本列島渡ったことが確認されており、1000年前から東京湾真上静止軌道上に浮かぶ島に「刃渡り100センチメートルほどの両刃の剛剣」という形で封印され続けている。その影響により己の存在健在をひっそり示すための異変として、木更津付近に媛巫女強力な記憶操作によって改竄しているにもかかわらず数十年周期で「弟橘比売入水した際に抱いた太刀が、陸でも海でもない浮島流れ着いた」という旨の伝承突如として伝えられるうになるまた、魔王内戦の後には「救世の神刀を持つ魔王殺し勇者復活する」という内容スパムメール日本中の携帯電話に届くようになった14巻で『通廊』により3人の神殺し過去飛んだことで、本来の歴史よりも50年ほど早い西暦406年アルティオ嘆願を受け、彼女の息子名代として顕現する。不完全な顕現だったために自分が持つ力のほとんどを十分に振るうことができなかったに関わらず卓越した剣術神刀の力だけで護堂を追い詰めていったが、天叢雲神刀の力を模倣されたことに驚いた隙に彼の起死回生反撃受けて敗北するその後アルティオ死に際して再度顕現今回も不完全でありながら一度だけ魔王殲滅の力を使うことができる状態だったが、護堂との壮絶な打ち合いの末に敗北し、また眠りについたその後は元の歴史同じく50年後に復活して当時魔王全員殲滅し、再び長い眠りにつく。 17巻最後顕現から1000年の時を経て復活南房総伊予ヶ岳付近の山地に降り立ち、実に1500年以上ぶりに護堂と再会する復活直後パラス・アテナ呪力得て完全覚醒果たしており、護堂に「自分より1000倍強い」と言わしめるほどの実力発揮地上被害考慮して全力出せかったに関わらず、羅濠教主交えて魔王2人相手にした戦いで圧倒し一時敗走させるその後戦闘生じた熱を冷ますためしばらくさまよいながら護堂のいる東京目指し、その途中で市原市サーキット場にて護堂の帰還まで羅濠と交戦する。自らの真名解き明かした護堂との戦いでは、ハヌマーン分断され神刀曼荼羅》をウルスラグナ聖剣切り刻まれにも関わらず戦局有利に進めていたが、三英雄のうち2敗走しランスロットの裏切りによって部下時間稼いでいる間に作り直した神刀曼荼羅》ごとプシュパカ・ヴィマーナを撃沈され、太平洋上に墜落する。“弓と矢筒”を失ってなお雷撃剣技だけで護堂に致命傷与えるが、恵那が手にしたアテナ宿す魔剣により神力奪い返され強制的に覚醒状態解除され弱体化したところに護堂の必殺の一撃を喰らい、3度目敗北喫した肉体失い空気溶けこんだ魂は清浄の気に導かれて霊峰・富士にたどり着き魔王内戦終結後ハヌマーン集めた大地霊気得てごく短期間再復活し、『運命神の領域』における最終決戦内戦勝ち抜いた護堂に5度目戦い挑む。他のカンピオーネ並行世界追放していたことで《盟約の大法》が使えず敗北するも、一戦交えたことで彼からの和解受け入れて友人となり、その決断良しとしない運命担い手》と権能召喚される神々2人迎え撃ったその後、護堂の《反運命戦士》でユニバース235救世主としての宿命から解放され、友に別れ告げてラクシュマナと共に何処かへと旅立った5年後ユニバース492で護堂がズルワーンウルスラグナ苦戦していた時には異世界で《反運命》が使われたことを察知して力を貸しズルワーン生み出す救世次元超えて黄色い矢で撃ち落とすという神業見せた。 『ロード・オブ・レルムズ』では運命御子現れるユニバース966にたどり着きまつろわぬ者とならぬよう神の力大幅に封印して護堂 桃太郎(ごどう ももたろう)」を名乗り霞ヶ浦湖畔暮らしていた。2年ほど前から雪希乃に武術教えており、彼女が勇者としてヒューペルボレアに旅立つ際には魔王殲滅武具一部貸し出した。 ハヌマーン(Hanumān) 古代インド天翔る猿神『ラーマーヤナ』では『最後の王ラーマ盟友にして副将格であり、忠実な知恵者として描かれる。その姿は白い体毛包まれ身長180センチメートル程の大猿で、知的分別くさい顔つきをしていて、慇懃な口調で話す。 風神ヴァーユ息子であり、風の権能と《鋼》の軍神としての力を併せ持ったハイブリッド神格で、風を自在に操り、風そのもの化身し風に乗って神速飛行できる神々から自分の死ぬ時を自分決め権利与えられたこともあって非常にしぶとく、《鋼》の不死性として鋼鉄の肉体を持つだけでなく、自分の体を真っ二つにされても生存し上半身下半身分断されたままでも戦闘続行できる先述風化による攻撃無効化不死性の一つにあたる。大刀分銅がついた鋼鉄棍棒を使うこともあるが、山を引っこ抜くほどの剛力と鋼の五体使ったジャンプ跳び技を繰り返すらしい奇矯さと迅速さにあふれる古代インド由来拳法を最も得意とする神通力にも長け巨大化能力持っているラーマ盟友であると同時にスグリーヴァ仕え将軍でもあるため、18メートルほどの巨大な曼荼羅展開して1000匹もの軍勢召喚する能力有するラーヴァナさらわれたシーターを見つけ出し伝説から、探索能力にも秀でていると言われている。 きまじめ忠義一途、かつ慎重な性格で、自分原因で『最後の王』の正体明らかにならないように、初登場時から1600年近く白い布と革鎧紅い仮面で体を包み無言貫き、得意の拳法封じ武器として大刀振るっていた。そのことから17巻まで『風の王』という仮称呼ばれていた。なお猿神である斉天大聖同類とされることは好まず自身逸話要素受け継いだ未熟な原型由来するおそろしく遠い親戚しかない見ており、「単細胞どの」などと呼んで嫌悪示している。ちなみに孫悟空以外にも、桃太郎・サル・キジといった“姿形人間ではない”お供存在にも影響与えている。 アルティオ呼ばれて西暦406年ガリア現れドニ激し戦闘繰り広げるが、王が敗れると姿をくらました。再び顕現した王と戦う護堂の前現れるが、『アルテミスの矢』の一撃を受け妨害失敗する現代においてパラス・アテナ招聘を受けその姿を現すと、日本では女に護堂の相手任せて最後の王』が眠る浮島到達し、王を1000年ぶりに復活させる。主の正体明かされる同時に自らの素性暴かれ羽田埠頭で羅濠教主激し肉弾戦繰り広げるが、主の敗北を悟ると撤退し、遺された「救世の神刀」を回収したその後雲取山山中待機していたが、突如眼前開いた通廊』から現れ神殺し達と遭遇巨大化して魔化したスミスと戦うことになるも、新たに開いた天空通廊中に吸い込まれ1万2000年前へと送られてしまい、過酷な時間の旅に耐え抜いて何とか現代へ帰還を果たす。ラクシュマナ宿った救世の神刀背負ってアストラル界魔王内戦勝者となった堂の前現れ交戦するが、アリス助けで護堂が転移したために取り逃がしたその後自分ラーマ戦い横槍を入れないで済むようにあえて先に護堂に戦い挑み実体化したランスロット竜巻中に閉じ込めたが、彼女と『』の突撃で体に穴を開けられたまま月まで吹き飛ばされ消滅した。護堂は超古代への時間旅行休眠して耐えたことでアイデンティティ闘争心摩耗しており、そのために大きく弱体化して最後粘り出来なかったのが敗因ではないか考えている。 ラクシュマナLakmaṇa) コーサラ国王子1人で、ラーマ次弟流浪の旅続けラーマ唯一生涯付き添ったとされる存在ラーマを影ながら護衛する分身にして従属神である《鋼の軍神》。兄の代わりにまつろわぬ神としての歪み狂気一身引き受けているため、褐色の肌と白銀の髪以外の容姿は兄と瓜二つありながら、その表情悪意歪んでいる。 《神刀曼荼羅》をはじめとする兄の武具や《盟約の大法》を使用できるが、その力はあくまで従属神の域を出ず、《運命》に選ばれた兄のような絶大な力はない。しかし、《鋼》の不死性として灰となった肉体から復活する能力を持つほか、アイーシャ同じく修正力を利用した攻撃無効化可能なため、かなりしぶといまた、神速で動く相手をも捕らえ分銅付きの縄『の縛縄(ナーガバーシャ)』を使い、敵を地中結界閉じこめる力も持つ。 兄に使命全うさせるため、その意に沿わぬ行動をとることがあるかつては『十個の命を持つ魔王』にかくまわれていた兄嫁シーター殺害しており、現代でも反旗を翻したパラス・アテナとの尋常な勝負を望む兄の意向無視して完全覚醒優先させ、聖杯強制的に起動することにより彼女に致命傷与えている。ラーマが護堂に敗れてからは救世の神刀一体化し突如現れ神殺し達の相手配下任せて雲取山地中消えた魔王内戦中も、機を見て最も消耗していた護堂を地中引きずり込んで封印しようとした失敗そのまま反撃転じられたため撤退するしばらくして護堂とスミスに再び襲いかかったが、駆けつけ恵那により痛打浴びせられてまたしても撤退追い込まれハヌマーンが手にした「救世の神刀」に宿り兄の復活を待つ。 最終決戦では、護堂を引きずり出すために江東区豊洲新市場霊薬調合行っていたエリカ達を襲い、兄から借りた灼熱の矢と凍土の矢で瀕死の重傷負わせるが、『強風』を使って駆けつけた護堂の『白馬』に焼かれ重傷負い敗走するその後、兄ラーマが《運命担い手》から解放される同時に自身歪みから解放され、兄を救った護堂に感謝言葉告げて兄弟2人でどこかへと旅立った5年後並行世界で護堂が苦戦しているのを感じ取った際には、兄とともに力を貸している。 『ロード・オブ・レルムズ』では兄と同じく力を封じてユニバース966生活しており、「護堂 次郎(ごどう じろう)」を名乗っている。 シーター 『ラーマーヤナ』ヒロインで、ラーマ王子の妻に当たる大地母神。遥か昔、現世招聘された際に義弟ラクシュマナ殺害され、『玻璃の媛君』と呼ばれる神祖として転生する。詳細は「#玻璃の媛君」を参照 ニアヴ ケルト神話登場する常若の国の妖精女王恋人であるフィアナ騎士団のオシーンを常若の国へ連れてくるために時間を旅させる権能使ったことで知られる150年ほど前までアストラル界統べる妖精王一柱として君臨していた。大英帝国にあったヴォバン邸にて3人の神殺し激突した余波により、ヴォバン侯爵従僕による実験台として拘束されていた邪悪な小人たち解放されたことが遠因となり、彼らによって上司への生贄として連れられてきたアイーシャと戦うも敗北し死亡した。 アル・シャイターン 中東ルーツを持つ魔神族の王にして12妖精王盟主尖り耳と真っ赤な肌が特徴的で、皇帝スルタン)の衣装に身を包んだ屈強な大男の姿を取る。太陽照りつける白い砂漠を己の聖域とし、そこに魔神宮を構えている。 魔王内戦ではスミスに連れられて評議場にやって来た護堂に対してアストラル界隠棲する者たちの総意伝え、彼がラーマとできうる限り対等な条件戦えるよう他のカンピオーネ達を《運命担い手》の権能及ばない並行世界追放する手助けをし、自らの肉体から作り上げた宝珠を《妖精郷の通廊内部設置させて権能暴走させた。 《運命担い手本作黒幕で、時間永遠運命コントロールするために最強軍神ラーマチャンドラを遣わす女神。「人は大いなる神や大自然前になすすべなく翻弄されるべし。宇宙はじまりから終わりまで、あるべきように物事進みつつがなく歴史の糸が紡がれるべし」という意思持ち神々をも操っている。外見7、8程度金髪少女。 その正体古代インド起源持ち、超古代印欧語族によって発明拡散された、世界中散見される時間運命を『織物』に喩える神話登場し過去・現在・未来』を司る運命の三女神』という概念原型となった、『運命そのもの』と『時間』を司る最源流運命と言うべき存在具体的には、ギリシア神話運命の三女神モイライ(『創造』を意味し運命の糸紡ぎ、現在を司る長女クローソー・『維持』を意味し運命の糸長さ人間たち寿命決め過去司る次女ラキシス・『破壊』を意味し運命の糸断ち切り未来を司る三女アトロポス)、あるいはより古い時代単独運命モイラローマ神話におけるノナ・デキマ・モルタ、北欧神話におけるウルド・ベルダンディー・スクルド、ケルト神話におけるモリガン・ヴァハ・バズヴ、さらにはインド神話で『時間』を司る最高神シヴァの3の妻パールヴァティー・カーリー・ドゥルガーといった神々原典であるとされる普段は『運命神の領域』で『運命の糸』を紡いで織物仕立てている。『あの世この世均衡』を守ることを最優先とし、神々にも『不死領域』にしかない知識定命人間与えることを禁じている。この世界理に抗って定命人間ありながら神々殺害し均衡を崩すとびきりイレギュラーである神殺したちの存在決し認めず、彼らを排除するため「魔王殲滅運命」を託した戦士として英雄ラーマ遣わしている。神殺しのみならずかの神々もこの存在に対して反感持っており、アストラル界隠棲した者たちの多くは《運命》の意思異を唱えるはぐれ者たちであるが、それでも最低限しがらみがあるため、表だって刃向かうことは出来ないという。 「修正力」を初めとした強大無慈悲な権能を持つが、自らの手神殺し直接殺すことは出来ないなど決し全知全能存在ではなく、その力はあくまで「この世界時間軸」にのみ作用する物であるため、異な時間軸並行世界へと移動した者までは影響下に置けない巨大な運命管轄することに特化しているため、直接戦闘力運命の糸裁つための刃物無数に投げつけるか柄の長い大鎌斬りつける程度だが、時間支配する権能によって相手逆縁を持つ神を最盛期の状態で呼び寄せ織物から生やした運命の糸結び付けて使役するという能力を持つ。ただし、運命の糸を「智慧の剣」で切断されると神は消滅してしまう上に、召喚対象協力拒否されることもある。さらに、敵の戦意削ぐためか、起こりうる未来光景をまったく違和感なく相手見せ能力も持つ。 最終決戦にてラーマ自分裏切ったことで自ら戦いの場に現れ、7もの神々召喚して護堂とラーマ倒そうとする。しかし、護堂が逆縁だけでなく順縁をも結ぶという特殊な神殺しであったことや、『戦士』との相性悪さから計画失敗し、『白馬』によってこれまで織り上げてきた『運命』を概念化した織物ごと焼き尽くされ消滅した。 なお、『運命』という概念自体は《担い手》の誕生以前から存在し運命の糸紡ぐ担い手であっても創り手ではないため、運命の糸そのもの生み出しているわけではなく死後も糸の生産続いている。今後はあまたいる運命神の中から新たな担い手》が現れる予想されこれまで素材同じなので以降の「作風」も大きく変わらない考えられている。 ラーヴァナ 叙情詩『ラーマーヤナ』登場する最後の敵で、最強羅刹王。10の頭と20本の腕の異形巨人の姿を持ち、剣、、弓、矢、宝輪棍棒宝塔刺股、といった20種類武器操り黄金の鎧纏う。顔は悪鬼形相というべきいかめしさで、後頭部と、左右の耳の側に4つづつ鬼面連結しているという、過剰とさえ言えるほどの異形だが、同時に威風堂々たる王者覇気をもまとっている。長い苦行の末に得た「神にも羅刹にも殺されない特権」により神々苦しめシーター美貌目を付けて誘拐したが、人間であるラーマ王子が放った梵天の矢」により討たれた。 最終決戦においてラーマ逆縁を持つ相手として《運命担い手》により召喚されラーマ戦い繰り広げたが、護堂がウルスラグナの遺した「黄金の剣」で運命の糸断ち切ったことで消滅した。 たたり神 40年ほど前、能登出現した神。当時現地人々半年20人弱も呪い殺すという事件を起こすが、旅行中一朗たちに同行していた日本留学時代ルクレチア尽力神具プロメテウス秘笈」に神力封印される。幽鬼怨霊に近い比較的弱い神格だったおかげでなんとか倒すことはできたものの、それでも1日がかりで神と話し込み隙を見つけなければならなかったほどにしぶとい相手だった。 その後最終決戦2年半後に復活し自身封印したプロメテウス秘笈破壊しよう行動起こす霊視得たルクレチア情報提供一時的に秘笈保管場所だった草薙家を襲うことが予測されたため、正史編纂委員会警護に当たることになる。そして、包囲破ってまだ近所にいた静花のことを狙うが、京都から「強風」で駆けつけた護堂と天叢雲の力によって撃破された。

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まつろわぬ神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:36 UTC 版)

カンピオーネ!」の記事における「まつろわぬ神」の解説

人の紡いだ神話背いて自侭流離い、その先々で人々災いもたらす神々。神そのものだけでなく、神話において神と同義とされる神代の王や女王伝承語られる偉大な英雄加え天使魔獣といった存在顕現した場合同様の呼称使われる

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