ギリシア連合軍
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「神域のカンピオーネス」の記事における「ギリシア連合軍」の解説
アキレウス プティア国王ペレウスと水の女神テティスとの間に産まれた王子。叙事詩『イリアス』の主人公。身長190センチメートルを超える屈強な戦士。軍神と同等クラスの英雄にして、大英雄ヘラクレスに比肩しうる猛者。『俊足のアキレウス』の異名を持つ神界随一の韋駄天であり、神速の権能を持つ蓮が対応できないほどのスピードで走ることが可能。生後すぐに母親が全身をステュクス川に浸したことで不死身となっているものの、その際に足首をつかんでいたのでかかと(アキレス腱)だけが急所になっている。甲冑と盾は鍛冶神ヘパイストスが鍛えた逸品で、白銀の防御壁を展開して《太陽の矢》さえも防いでしまう。また、風の精霊の子である神馬クサントスとバリオスが牽く戦車を操り、母親に祈念することで火にまつわる力の顕現を中断できる。 叙事詩で描かれた通りかなり野蛮な性格。騎士道精神の概念がない時代とはいえ、ヘクトールの遺体を無惨に辱めただけでなく、トロイアの将兵の妻子を奴隷とし、カサンドラを「戦利品」として強引に組み伏せようとしたことから梨於奈からは「女の敵」扱いされる。 当初は報酬不足を理由に従軍拒否していたが、開戦10年目で親友パトロクロスの仇を討つためミュルミドネス人の兵団を率いて参戦を決め、たった一人で戦局を変えるほどの奮戦をした。神話の筋書き通りヘクトールを討ち取ったが、介入してきた蓮たちがパリスと力を合わせたことで本来よりも死期が早まることとなり、蓮が放ったアポロンの黄金の矢を防具で受け止めていたところ、パリスにかかとを射抜かれて倒れ伏し、そのまま太陽光の柱で蒸発させられる。また、正しい神話では連合軍が取り戻すはずの遺品は、アキレウスが船上で落命したために海に沈んでトロイア側に回収され、「アキレウスの盾」は蓮に戦利品として贈られた後で梨於奈に譲渡された。 なお、両親の結婚式がトロイア戦争の開幕に大きく関わっている。ミュルミドネス人 アイギナ島の少数民族で、ゼウスの神慮により蟻から人間へ生まれ変わった者たちの末裔。赤銅色の肌に、目の間隔の広く鼻がないという蟻のような印象を受ける特徴的な細長い顔立ち。モンスターというよりはエルフやドワーフのような神秘の力を持つ種族に近い。鉄の結束と集団戦術が得意で死すら恐れない。英雄アキレウスを王として崇拝するため、トロイア戦争にも彼の近衛兵として従軍した。 オデュッセウス イタカの王。叙事詩『オデュッセイア』の主人公。ギリシア連合切っての智慧者にして軍師役。ふてぶてしい面構えで髭面の中年男。抜け目無さとはしこさではアキレウス以上の難敵で、やけに押し出しが強そうで胡散くさい印象と曲者の雰囲気を漂わせることから、蓮に山師呼ばわりされている。弓の達人でもあり、黑金の強弓の一撃で20メートル級の軍船を大破させる。『トロイの木馬』の立案者で、ギリシア勝利の原動力。 自軍の本拠地に向かうトロイア艦隊に奇襲を行い、ポセイドンとの交戦で疲弊していた蓮とカサンドラを捕縛したが、梨於奈の活躍で取り逃がす。最終戦ではヘラやアテナが仕込んだ狂騒の幻惑に後押しされてトロイの木馬を実行し、弓の達人ピロクテーテースやアキレウスの息子ネオプトレモスと共に城塞内部に侵入するも、巨大木馬を梨於奈に燃やされて、アルテミスの攻勢にさらされる。アテナが引き起こした石化からも唯一生き延びるが、目当ての財宝を全て石に変えられたことを直接抗議した際に、連合軍の傲慢さを嫌う彼女によって大海原まで投げ飛ばされてしまった。 《ユニバース235》にも別のまつろわぬオデュッセウスが、魔女キルケーの《同盟神》として招聘された。 小アイアス 大アイアスの子。体格のいい美青年だが、言動は英雄というより海賊。白蓮王には及ばないとはいえ、ただ1人で1万の軍勢を全て撃破し油断があれば神が相手でも切り裂くことのできる剣士だが、たいした武功がないためオデュッセウスからは軽んじられている。 ギリシア艦隊に生け捕りされたカサンドラに一目惚れして手込めにしようとし、蓮との交戦の末に2人に重傷を負わせたが、駆けつけた梨於奈の焰に焼かれて海に落ちる。生還してトロイの木馬にも参加したが、他の連合軍同様石化の末路を辿った模様。 ミノタウロス 牛の頭部を持つ怪物で、身長は2メートル半から3メートル。武器は斧や棍棒と怪力で、人肉が好物の肉食性。将軍格は身の丈30メートルほどに巨大化でき、大地の精を操り飛翔する敵を失墜させる呪詛をかける。その力は野獣と同等で、並みの人間では一兵卒相手でも勝つのが難しい。クレタ島からギリシア連合の援軍として派兵され、港町に展開した部隊は住民を捕食するなどの暴虐を行うが梨於奈やアポロンによって倒された。
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ミュケナイ王アガメムノンを指揮官とするギリシア諸国の連合軍。パリス王子と駆け落ちした元スパルタ王妃のヘレネーを取り戻すという大義名分の元、交易で栄えるトロイアの財宝を狙うなど、実態はヒッタイトを滅ぼした『海の民』と同種の『海賊団の寄せ集め』に近く、梨於奈は「史実の海賊行為を美化したもの」という説を支持している。そのため数は十分でも内輪もめが絶えず、統率がゆるゆるなので、散発的にしかトロイアとその勢力圏を奪えない。英雄と呼ばれる者たちも含めて兵士全般が非常に野蛮で、殺した敵の妻子を奴隷にする行為が一般的に行われる。
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