ゲラ放棄される
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 06:15 UTC 版)
ディオニュシオスが政治的陰謀に時間を費やしたためゲラへの救援は遅れてしまったが、到着後は直ちに効果的な活動を行った。ゲラ川の河口に野営地を設営し、3週間カルタゴ軍の補給線を遮断した。しかし、兵士が直接的な攻撃を要求したため、カルタゴ軍野営地に対する複雑な三面攻撃を立案した。これは野営地の南方2箇所、および北方から同時に攻撃を行い、カルタゴ軍が南北に分かれた時点で中央に攻撃を実施し、それぞれを包囲殲滅するというものであった。しかし、現実には各部隊の調整が上手くいかず、ギリシア連合軍は敗北した。ギリシア連合軍の損害自体は軽微で、また士気も旺盛であったにも関わらず、ディオニュシオスはゲラの放棄を決定した。欺瞞のために軽歩兵2,000に野営地で灯火をたかせ続け、軍主力とゲラ市民はカマリナに向かって脱出した。
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