正史編纂委員会
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沙耶宮 馨(さやのみや かおる) 正史編纂委員会・東京分室室長、つまり甘粕の上司に当たり、関東地方一帯を差配している。一見すると少女漫画に出てくるような美少年だが、実は媛巫女の一人でもある、いわゆる「男装の麗人」。名門女子校に通う18歳の高校3年生で、教師、生徒会、PTAを丸め込んで学校にもわざわざ特注した男子用制服で通う。 恵那以外の媛巫女には体術・呪術共に勝るという才人。正史編纂委員会の次期総帥候補にして沙耶宮家の次期頭首。伊達と酔狂が身上の洒落の分かる人物であり、犠牲を強いるのは好まないが組織のトップとしての義務は果たす人物。エリカとは似た者同士で、有能さを遺憾なく発揮して伊達と酔狂を仕事に持ち込む癖がある。「組織を維持するよりも新しく構築する方が好き」という心情もあって護堂の存在を歓迎している。 その外見を利用して同性相手に数々の浮名を流している模様。また笑顔で相手に無茶を強いることも少なくない。部下の甘粕に言わせれば「イタズラ好きで嘘つき、おまけに女たらしって三冠王」。女性嫌いを公言している陸鷹化と作中唯一友好関係を結べている女性(鷹化は「沙耶宮の兄さんと呼ぶ)で、「国士無双」で開かれる男子会の唯一の女性メンバーでもある。その外見のため同じ媛巫女達にも人気があり、本人と周囲の希望から媛巫女の儀式のときでも男装をしている。 護堂については人柄や能力を高く評価しており、ともすれば「女性」としての感情が喚起されそうになるが、立場的にも性格的にも良くない事になるとしてポーズを堅持している。 最終決戦の2年後に正史編纂委員会の長となり、《円卓連盟》の下部組織として正史編纂委員会の大幅な改革を行っている。 甘粕 冬馬(あまかす とうま) 声 - 松本忍 正史編纂委員会のエージェントであり、忍の系譜を持つ馨の側近にして懐刀。もうすぐ三十路らしい。 常に暢気な態度を崩さず、本心を見せることは稀。また、上司の指示に対し「給料以上は働かない」などと言って危険な任務を嫌がる傾向がある。当初は祐理をそそのかして護堂を篭絡しようとしていた。事が思惑通りに進んで2人が親しくなってからは、女性関係で困る護堂をからかうなど、お調子者な一面も見せており、「国士無双」での男子会にもしばしば参加している。 現在恵那が通う高校のOBで、高校から大学にかけての頃に馨と出会ったらしい。かつては公安に勤めていたり、エセ神職の経験があるなど妖しい経歴を持つ。私生活は謎に包まれているが、料理は得意なのか12巻終盤のクリスマスパーティーでは自家製のフライドチキンを大量に差し入れている。ツンデレの事例として桜野タズサの名を引き合いに出したり、オフィスにある自分のパソコンに声優のブログをブックマーク登録していたり、とオタクであるかのような描写が散見される。 諜報や、より陰惨な仕事を生業とするヤクザな呪術使いの末裔で、忍の技と、陰陽術および修験道が混淆した呪術を得意とする。アレクやグィネヴィアが認めるほどの隠形の呪術の達人で、相手が人間ならばほとんどの者から逃げられる実力を持つうえに、権能次第という大前提があるがカンピオーネからも逃げ切れるといい、地味な外見に反して非常に鍛え上げられた体つきをしている。そのため「マスターニンジャ」と呼ばれることもあるが、本人はその呼び方を嫌がっている。一方で過激な武術の鍛錬を嫌っており、道場に強引に連れて行かれそうになっては逃げ回っている模様。 護堂たちが神と戦う際には、おもにバックアップと事後処理を行う。調査活動の中で不運にも人外の相手と遭遇することも多く、不覚を取ってしまうこともある。7巻では斉天大聖の復活による被害を調査していたが、突如顕現した深沙神に遭遇、川に流され負傷して一時意識不明となる。その後、アニーに救出され治療を受けるも、ひどい風邪をひいてしまう。9巻では天之逆鉾を守護することになり、奪おうとするグィネヴィアを相手に高い実力を見せ振り切ったものの、神速を使うアレクに対しては結局力及ばず、天之逆鉾を強奪されてしまった。 荒事よりも知識と機転を尊び、各種神話体系に異常に(媛巫女たち以上に)詳しく、護堂たちに嬉しそうに薀蓄を語る。17巻では、祐理の啓示が『六度集経』に収録された物語の一つであることを羅濠教主から(エリカ越しに)指摘された事で、『最後の王』と仏教の関係に気付き、それまでに得た情報と膨大な神話知識を生かして考えをまとめ、確証がないことを前提としたうえで、王の真名がラーマであることを推理した。
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日本の呪術師や霊能者のうち、特に都市部に住む在野の呪術師達を統括し、彼らが関わった事件の情報操作などを行う政府直属の秘密組織(平たく言えば、作中日本におけるメン・イン・ブラックのようなもの)。沙耶宮惟道によって創設された。文部科学省や国会図書館、宮内庁や神社庁、警視庁などから識者を招いて構成されるため、一応は国家公務員である。国内の呪術師や霊能者は彼らに協力する義務があり、呪術師や霊能者に対して守秘義務を課している。ただ強制されてはいないため、冬姫からさくらに様々な情報が漏れるという事態が起きた。青葉台には機密文書館があり、全国から収集・没収された魔道書が保管されている。
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