第101話 - 第200話
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「ゴルゴ13のエピソード一覧」の記事における「第101話 - 第200話」の解説
“話数 題名 / 発表年月”の順で記載。 第101話 ハロウィン・ニューヨーク / 1975年12月 日中のニューヨークで、マフィアグループのボスが走行中の車内で射殺される。中年でありながらヒラ警官のディノは、ある国際的狙撃屋の仕事らしいとのうわさを耳にする。その頃息子のカルロは、マフィアグループの幹部からの借金を返せずに苦悩していたが、偶然にもディノの口から出た「犯人はゴルゴ13という通り名で…」という言葉を聞いてしまう。このことをカルロから伝えられた貸主の幹部は、自身の昇進の為にゴルゴを狙う。 第102話 死者の唄(シギリジャ) / 1976年1月 フランコ総統の死後、遺言により旧ブルボン家のファン・カルロス一世が王位に就くこととなり、スペインは王政を復活させた。しかし体制移行の混乱に乗じて共産主義者達が活動を活発化し、対立する党の要人の暗殺にまで乗り出した。殺された要人は衆人環視の中ですでに5人にも上っていたが、その正体は皆目つかめない。事態を重く見た情報局はゴルゴにコンタクトをとり、暗殺者の正体を突きとめて抹殺することを依頼する。 第103話 配役〈キャスティング〉 / 1976年1月 才能はあるものの、売り込みが不得手なために三流ポルノ映画の監督に甘んじていた映画監督のエリック。ところがある日、制作費無制限という信じられないような大仕事が転がり込んできた。あまりに上手すぎる話にエリックは不安になるが、案の定映画にはとんでもない条件が付けられていた。劇中に登場する殺し屋に本物の殺し屋を起用し、気づかれずにセミ・ドキュメンタリーで撮影しろというのである。そしてスポンサーが起用しろという殺し屋とは、他ならぬゴルゴのことであった。 第104話 スキャンダルの未払い金 / 1976年2月 西ドイツの有力政治家からFX購入と党首選をめぐる政敵ホルスト・マンハイムの暗殺を依頼されたゴルゴ。依頼にはマンハイムの派閥を分解させるべく、彼と息子の嫁とのスキャンダルを演出して殺害することが付帯条件として付けられていた。ゴルゴは見事に依頼を完遂させるものの、傲岸不遜なゴルゴの態度を不快に思った依頼人はゴルゴを罠をかけようと謀っていた。 第105話 落日の死影 / 1976年3月 CIAが大統領令に違反して、致死性毒物を大量に貯蔵していたことが発覚し大スキャンダルに。CIA長官すらあずかり知らぬところで行われていたこの行為を主導していた西側のある組織は、毒物製造の秘密機関の壊滅と証拠の隠滅をゴルゴに依頼。ところが秘密機関はKGBにも毒物を売っており、まったく同じ依頼を受けた東側のプロが任務遂行中のゴルゴの前に姿を現す。その男「AX-3」は、ゴルゴにほぼ匹敵する能力を持つ超一流のプロだった。 第106話 焼けただれた砂 / 1976年4月 イスラエルでテロが頻発していた。表向き、パレスチナゲリラとイスラエルの抗争、とされているが、これは、CIAと武器商人たちが、イスラエルを緊張状態においておくための陰謀であった。イスラエル情報部は、この陰謀にかかわっていた者たちを抹殺したが、CIAのコードネーム「バンバー」と呼ばれているエージェントの正体がどうしてもつかめなかった。このため、イスラエルはゴルゴにバンバーの暗殺を依頼、ゴルゴはバンバーの恋人のリリイをマークする。 第107話 行方不明のH氏 / 1976年5月 マフィアとの癒着により投獄されていた全米トラック労組の委員長ジェームス・R・ホッファが、出獄後消息を絶った。マフィアによる暗殺の疑いが濃厚だったが、この騒動に目をつけたKGBは整形手術でホッファのニセ者を作り、米国の議会ででっち上げの証言を行わせようと企む。陰謀を察知したCIAは、これを阻止するべくゴルゴとコンタクトをとるが、計画を主導するKGBのコワルスキー大佐はゴルゴへの依頼を事前に読んでいた。 第108話 帝王の罠 / 1976年6月 「最後の帝王」の異名をとり、世界の石油市場を支配するドーソン石油会長レオナード・ドーソン。ドーソン暗殺の依頼を受けゴルゴはドーソン石油本社ビルへと乗り込むものの、しかし依頼は以前ゴルゴによって息子を殺されたドーソン自身による復讐の罠であった。アクシデントにより逃走経路を失い絶体絶命の窮地に陥ったゴルゴは、やむなく敵中突破を試みる。 第109話 ハワード・ヒューズ氏の息子 / 1976年7月 大富豪ハワード・ヒューズが世を去った。身寄りがないと思われていたヒューズだったが、売り出し中の若手俳優チャーリー・ウェストが彼の落し胤であるという噂が流れる。チャーリーの後ろにはマフィアがついており、チャーリーが息子であることが法的に認められればヒューズの莫大な遺産がマフィアに流れてしまう。対立するユニオン・コルスは、チャーリーの暗殺をゴルゴに依頼する。 第110話 プレイバック / 1976年8月 才色兼備のDIA職員・ディアナ。言い寄る男は幾人となくいたが、彼女の胸がときめくことはなかった。彼女の胸をうずかせるのはただ一人、仕事の書類でしか接したことのないゴルゴ13だった。娼婦としか関係を持たないゴルゴに近づくため、ディアナは娼婦になりきってまで彼に近づこうとする。 第111話 氷結海峡 / 1976年9月 遭難者として保護したイヌイットは米国のスパイだった。ベーリング海峡を挟んで米国と鼻先を突きつけ合うソ連のウェーレン基地は、このイヌイットのジョー・アガスラックに軍事機密を奪われ逃亡されてしまう。ベーリング海峡は冬期は海が氷結するため徒歩でも渡ることは不可能ではない。とはいえそれは、「最強のイヌイット」と名高いジョーをもってしてこそ可能なことであった。ブリザードが吹きつける厳寒の中では偵察機を飛ばすこともできず、ソ連はゴルゴにジョーの追跡と抹殺を依頼する。 第112話 アサシン暗殺教団 / 1976年10月 伝統あるトルコの暗殺集団「アサシン教団」は、陸軍参謀長アブドル・モハマッドの暗殺を六度もし損じてしまう。若手幹部のグルセルは現在世界最高の暗殺者といわれるゴルゴにモハマッド暗殺を依頼し、その仕事を見学することで暗殺技術の革新を図ろうと考えるが、ゴルゴのあまりにも鮮やかな手口を目に収めることは適わなかった。最後の手段としてグルセルは、忠誠を誓う教団のために自身がゴルゴと対決してゴルゴの暗殺技術を見極めようとする。 第113話 チェック・メイト(CHECK MATE) / 1976年11月 依頼人の死と空港での足止めという二つの出来事を受けたゴルゴは、情報屋のジミーを使って依頼人の周辺を探らせる。その背後にはクリーブランドのヌオールズがゴルゴに仕掛けた、王手とも言える非道な罠があった。 題名はチェス用語で「詰み」の意味。 第114話 ステール・メイト(STALE MATE) / 1976年12月 ヌオールズの罠を回避したゴルゴは、決着をつけるためにクリーブランドへ向かう。しかし、ヌオールズはさらに大胆な罠を仕掛けて待ち受けていた。 題名はチェス用語で「ステイルメイト」を。 第115話 神に贈られし物 / 1976年12月 米大統領選を前にして、某党の大統領指名大会が開かれた。厳重な警備が敷かれている会場のスタジアム周辺で、ゴルゴの車が検問に止められる。車内からは拳銃が見つかるが、銃はプラスチック製であった。これをオモチャと判断した警察は簡単な取調べの後、ゴルゴを釈放する。が、凶行は起こった。大会の最中、大統領候補のブレーンが額を撃ち抜かれて射殺されてしまう。会場にいたゴルゴはただちに逮捕されるが、身体検査をしてもまったく拳銃は出てこなかった。スタジアムをしらみつぶしに探しても、銃はまったく見つからない。 第116話 レイプ数え唄 / 1977年1月 戦時中、ナチスの強制収容所でとある軍人から性的虐待を受け続けたオルガ・シュトラウス。終戦後、過去を振り切るためにひたむきに働き続けて相当な財産を築き上げたものの、やはり忌まわしい過去をすべて忘れ去ることは到底できなかった。復讐を決意したオルガはゴルゴに軍人の暗殺を依頼する。 第117話 殲滅(せんめつ) / 1977年2月 カリフォルニア州特殊警察はロサンゼルス市内を荒らしまわるギャング団“スラム解放軍”に悩まされていた。そのような中、鉄鋼王ハーディの孫娘がスラム解放軍の一員となったことを知る。ハーディはギャングを殲滅し、秘密裏に娘を取り戻すよう警察に依頼するが、事態をマスコミにすっぱ抜かれてしまう。ハーディは警察と袂を分かち、ゴルゴにギャング団の殲滅を依頼するのだった。 第118話 大きな口の湖上 / 1977年3月 カナダのノースウェスト地区で、狩猟違反により北西騎馬警察に逮捕されたゴルゴ。猟区管理官ボブは、2頭のヘラジカを1発の銃弾で仕留め、背後に回り込んだ警官を反射的に殴打したゴルゴをただ者ではないと睨むが、取り調べの最中に管理事務所が拳銃を持った謎の男達の襲撃を受ける。ゴルゴは手錠の拘束をものともせず、拳銃を取って反撃し、瞬く間に男達を返り討ちにして逃走した。2週間前に起こったCIA局員の行方不明事件を思い出したボブは、襲撃をかけてきた男達が局員を回収しようとする東側の工作員であり、ゴルゴがその暗殺を請け負った暗殺者ではないかと推測する。 第119話 三匹の女豹 / 1977年4月 ギリシャの秘密結社アスピダに所属する3人の女殺し屋は、偶然に遭遇したゴルゴに危険を感じ、暗殺を決断する。しかし事態は思わぬ結末に向かう。一方アスピダは、売国奴エレシウス元帥の暗殺を企てる。 第120話 軽火器VS戦車砲〈アーマライトVSヘビーガン〉 / 1977年5月 メキシコ国境のミサイル基地司令官の殺害を依頼されたゴルゴは、道中のトラブルに巻き込まれてインディアンの若者と決闘することになってしまう。決闘の末に彼と和解し、仕事を続けるゴルゴだったが、標的は戦車部隊を指揮してゴルゴを返り討ちにしようとする。 第121話 戦艦ヨークシャーの反乱 / 1977年6月 NATO軍の合同演習中に発生した、戦艦ヨークシャーでの反乱の首謀者を抹殺するよう依頼されたゴルゴ。助手としてスコットランドヤードのグレンジャー刑事を紹介されるが、ゴルゴは足手まといになるという理由でこれを断る。仕事の準備にかかるゴルゴであったが、プライドを傷つけられたグレンジャーによって留置場に拘束されてしまう。 第122話 独裁者の晩餐(ばんさん) / 1977年7月 アミン大統領の暴政の下、混乱の渦中にあるウガンダ。政府軍と反アミン派ゲリラが対立する中、大統領の側近から依頼を受けたゴルゴは、ゲリラを掃討するべく彼らのアジトに潜入する。ツェツェバエの熱病に苦しまされながらもゴルゴは何とか依頼を果たすが、仕事を終えたゴルゴの前に依頼主の大統領の側近が現れる。本物の勇士であるゴルゴを殺し、大統領の恐るべき晩餐にその肝を供えようというのだ。 第123話 タンブル・ウイード(根なし草) / 1977年8月 アリゾナのバーで女殺し屋に罪を着せられたゴルゴ。 題名の植物に関しては、タンブル・ウィードを。 第124話 カリブの血だまり / 1977年9月 ジャクソン製薬のオーナー、社長、そしてカリブ支配人が次々とゴルゴに暗殺される。ジャクソン製薬はカリブ海で貧乏人の血液を非合法に売買していたのだ。依頼人は、それに抗議して消されたボランティアの少女の父親。そして最後の標的は、少女に直接手を下した病んだヒットマン、パコ。 第125話 チチカカ湖はどしゃぶり / 1977年10月 かつてCIAによって作り出されたボリビアの陰の実力者・サントス空軍司令官。ボリビアを反共に維持するのと同時にUSマイニング社の出資でスズ鉱山を開いたが、ところが最近になって手のひらを返し、鉱山の国有化を画策し始めた。USマイニング社はゴルゴにサントスの暗殺を依頼するが、用心深いサントスを襲うとすれば、週末にチチカカ湖の要塞さながらの堅牢な別荘で過ごす時を狙うより他はなかった。標的が日に何度もラジオの天気予報を聞いていることを突きとめたゴルゴは、その奇妙な習慣に目をつける。 第126話 ピリオドの向こう / 1977年11月 富豪アンソニー・ウォルターの妻・エリノアは、死んだかつての恋人への断ちきれぬ思いから、ウォルターと結婚した後も、恋人が所属していた過激派団体に密かに献金をしていた。それを知ったウォルターはゴルゴとコンタクトをとり、エリノアが警告だと受けとるように、彼女のイヤリングを狙撃で弾き飛ばして欲しいと依頼する。ところが約束の時刻に放たれた銃弾は、エリノアの胸を貫いてしまう。 第127話 タラントゥーラ=舞踏蜘蛛 / 1977年12月 ゴルゴは逃走中、ある村に迷い込んだ。その村は世にも恐ろしい悪習を持つ村だった。 第128話 おろしや間諜伝説 / 1977年12月 日本政府はゴルゴを支配下に置くために、彼の過去を暴き、これを弱みに脅迫しようとする。この大胆な計画を実行に移そうとしたのも、日本政府はゴルゴ出生の秘密を解く鍵を、あるロシア人が握っていると確信していたからであった。 第129話 鬼畜の宴 / 1978年2月 ロスマクドナルドとペテンセン、金と暇をもてあました2人の富豪の醜悪な饗宴は退廃の極みに達していた。人間狩りにも飽きて並大抵の刺激では満足できなくなった2人は、ゴルゴに狙われていると偽って「スパルタカス」と名乗る超一流の狙撃手を雇い、彼とゴルゴを戦わせようと考える。スパルタカスはローマのコロシアムの遺跡にゴルゴを呼び出す。隠しカメラを通して固唾を呑む2人の富豪が見守る中、古代の剣闘士もかくやの世紀のガンファイトが始まる。 第130話 セクシー・タイガー(SEXY TIGER) / 1978年3月 南アの港街ダーバン。船員姿をして街にフラリと現れたゴルゴは、街の実力者レオ・キンブルの愛人ミレーヌと関係を持つ。仕事からダーバンに戻ったレオは、何者かからの密告によってミレーヌがゴルゴと関係を持ったことを知って激怒する。手下にゴルゴを自分の下まで引ったててこさせるものの、すべては用心深いレオの警戒を緩めるための、ゴルゴの計算し尽くされた計略であった。 第131話 陽気な狙撃者(EVERYBODY LOVES SOMEBODY) / 1978年3月 エチオピア空軍の次期戦闘機の選定は、グラマン社のF-14とマクドネル・ダグラス社のF-15の2機を競わせる模擬空中戦を行って決定されることになった。ゴルゴはマクドネル・ダグラスに雇われ、模擬戦の際にF-14を狙撃して機体にトラブルを起こさせることを依頼される。一方、パリで偶然顔を合わせ、エチオピアで再会した陽気な狙撃者・バーナビーも、全く同じことをグラマンから頼まれていた。 第132話 死の翼ふれるべし / 1978年4月 米NSAの調査により、エジプトがギザのクフ王のピラミッドの地下にかつてソ連から貸与した核弾頭を秘蔵していることが判明した。ソ連は核を搬入した部屋に、内部から鍵をかけると絶対に中へ入れなくなる仕掛けを施した。核の存在を封印するためには、秘匿場所を唯一知る遺跡警備隊長を核のある部屋に行かせ、鍵をかけさせた後にどうにか暗殺してしまうのが最も都合がよい。しかし、そんな手品のような真似がどのようにして可能であるのか。 第133話 チャイナ・タウン / 1978年4月 中国派と台湾派の抗争が続くサンフランシスコのチャイナタウン。ゴルゴは標的である台湾派のリーダー、パット・張の正体を探るため、太極拳の達人に扮して台湾派の組織に潜入する。 第134話 TOUCH DOWN〈タッチダウン〉 / 1978年5月 ボルチモアのメモリアル・スタジアムでボルチモア・コルツの新星QBのライオネル・ブルーがタッチダウンを上げた直後に射殺される。ゴルゴの犯行と断定したボルチモア市警は彼を拘留し、コンピュータ解析を用いて証拠を割り出そうとする。 第135話 飛翔 / 1978年6月 コンゴとザイール。コンゴ川を挟んで共産主義と自由主義が向き合う土地。コンゴに潜入しているエージェントが逃亡しようとしているという情報をつかんだCIAは、KGBに拘束されてはたまらないと暗殺者を送り込むが失敗、暗殺者はKGBの妨害に遭って逆に追い回されることになってしまう。CIAアフリカ支局長のエリックはゴルゴに2人の暗殺を依頼するが、彼は依頼の際に口を滑らせ、ちょっとした嘘をついてしまう。 第136話 海神が目覚める / 1978年7月 インド洋で謎の核爆発が発生。どこかの国による核実験かと思いきや、驚くべきことにギリシアの海運王・オケアノス個人によるものであった。世界中から盗品のウランを買い集めたオケアノスは小型の核爆弾を量産し、世界の主要港にそれを積んだ船舶を随時出入りさせていた。件の核爆発は世界に睨みをきかせるための示威行動であり、米ソといえども完全に手出しができなくなってしまう。ところが超大国ですら萎縮する中、オケアノスに娘を弄ばれた老婆から依頼を受けたゴルゴがオケアノス殺害のためアテネに現れる。 第137話 軌道上狙撃(SNIPE IN THE ORBIT) / 1978年8月 米国の人工衛星・「ダモクレスII」が静止衛星軌道上で隕石群に激突し、制御不能に陥ってしまう。アメリカ大統領の依頼を受けたゴルゴは、衛星の軌道を狙撃によって修正させるべく、宇宙空間での狙撃を依頼される。ゴルゴはガンスミスのデイヴを呼び寄せ、M16を無重力空間で使用できるように改造させるが、一方で人種差別的な憎悪から、ゴルゴの宇宙進出を頑なに拒む米軍将校が独断で工作を企んでいた。一方、ゴルゴにとって初めての宇宙飛行であり、訓練を受ける時間も全くない中で、任務を遂行できるのか。 第138話 アメリカの異邦人(ALIENS OF AMERICA) / 1978年10月 ロサンゼルスでグレーハウンドのバスターミナル、ロサンゼルス国際空港、インター・アメリカン・スター社の倉庫があいついで爆破される。少数移民による地下組織、「アメリカの異邦人」はゴルゴを捕らえた後、罠にかけて自分たちの標的のアメリカ司法長官をゴルゴに殺害させようと企む。 第139話 シシリー島の墓標 / 1978年11月 シカゴの麻薬王に義父を殺された神父は、ゴルゴにその暗殺を依頼する。しかし麻薬王の潜伏先であるシシリー島はギャング達が厳戒態勢をとっており、現地で銃を調達することはおろか銃を持ち込むことすらできそうもない。到底実行は不可能ではないかと案ずる神父であったが、ゴルゴには腹案があった。それはバラバラにした拳銃の部品を伝書鳩を飛ばして運ばせ、島にある噴水の噴射口をバレル代わりにして現地で拳銃を作ってしまうという大胆な計画だった。 第140話 アイボリー・コネクション / 1978年12月 象牙目的の密猟が後を絶たず、絶滅の危機に瀕するアフリカ象。特にウガンダにおける被害は深刻であり、政財界に根を張った大規模な密猟組織の仕業と睨んだWWF(世界野生動物保護基金)はゴルゴに謎の密猟組織を討伐し、同時に密輸ルートを絶つことを依頼する。ゴルゴはFNLA(アンゴラ民族解放戦線)の一部隊が関与していることを突きとめるものの、今般の依頼は標的を殲滅すると共に密輸ルートをも破壊しなくてはならない。像の死体に浸食し、骨や牙まで分解するバクテリアに目をつけたゴルゴ。 第141話 蒼狼漂う果て / 1979年1月 中国・ソ連・アフガニスタン国境で被爆した遊牧民の老人がモサッドに保護された。それを知った日本のジャーナリスト・竜造寺は、先輩の長田から老人がかつて日本軍将校であったと聞かされ、老人の正体を探る旅に出る。一方老人の素性が「五島秀之」と判明し、モサッドより連絡を受けた秀之の息子政之(ユダヤ国民基金ジュネーブ支部長)は、父を自身の屋敷に匿い、秀之被爆の原因である極秘核実験の証拠隠滅を謀る中国の刺客を迎え撃つため、ゴルゴを雇う。ゴルゴが秀之を狙う暗殺チームと戦いを繰り広げる中、政之は合流した竜造寺と共に、秀之自身の辿ってきた旅の歴史を聞かされる。それは、二・二六事件から始まり、シルクロードを駆け巡る壮大な「昭和史」であり、秀之のもう一人の息子「貴之」の物語であった。 第142話 波止場を我が手に / 1979年2月 マルセイユでは二つの麻薬組織が覇権をかけて激しい抗争を繰り返していた。頭が良く回ることが自慢の小悪党ニック・ボランは、口先だけで二つの組織を巧みに動かしてその対立を激化させていた。そうして二つの組織を共倒れにさせ、自分がマルセイユの暗黒街を牛耳ろうと目論んでいたが、ある晩偶然からゴルゴとチンピラとの乱闘を目撃する。襲ってきた男達をあっと言う間に一蹴したゴルゴの腕に感嘆したニックは、ゴルゴを自分の相棒にしようと考え接触する。 第143話 地獄からの生還者 / 1979年3月 1973年の北ベトナム。米軍の特殊部隊が、捕虜を救出するために、捕虜収容所に突入した。しかし、そこには米兵はおらず、かわりに、ゴルゴだけが閉じ込められていた。結局特殊部隊はゴルゴと交戦、リーダーのキース大尉以外はみな殺され、キースも片目も失った。キースは恥辱に燃え、収監中の粗暴犯を釈放させ、無法のコマンドチームを育てる。そして、そのチームに、命令が下った。カルト教団の教祖、ジム・ジョーンズを暗殺せよ、という指令だった。同じころ、この教団に娘が入れ込んでいる父親がゴルゴに接触し、「ジョーンズを殺し、娘を救出してくれ」と依頼する。コマンドチームとゴルゴは、ジョーンズの入植地であいまみえる。 第144話 ヒット・エンド・ラン(轢き逃げ) / 1979年4月 婚約者を轢き逃げされて失った私立探偵のエド。元敏腕刑事の嗅覚を生かして犯人を突きとめるが、よりにもよって犯人は悪名高いギャングのボス・ジョージだった。どうしてもジョージを送検できない事に業を煮やしたエドは、知恵を絞って一計を案ずる。それは彼がかつて刑事を辞めるきっかけになったゴルゴ13を使った計画だった。 第145話 モンゴルの鷹 / 1979年5月 ソ連の傀儡政権を倒し、モンゴルに真に民族的な社会主義政権を樹立しようと目論む民兵組織。中ソ関係が悪化していることに目をつけた彼らは国境で衝突の火種を撒き、その混乱を契機に革命時の老雄「モンゴルの鷹」を御輿として担いで政権転覆のクーデターを起こす計画を進めていた。しかしたまたまモンゴルの鷹の孫娘がシベリア鉄道でゴルゴに出会ったことから、彼らはモンゴルの鷹が狙われていると危惧する。モンゴルの鷹に警戒を促すべく、急ぎ老雄の潜伏するゴビ砂漠の只中にあるベースキャンプへと急行する。 第146話 ラ・マニョ・ディアス(神の手) / 1979年6月 IDA(米国際開発局)が中南米での破壊工作活動のために育てた暗殺組織「ラ・マニョ・ディアス(神の手)」は、ウルグアイで次期大統領の座を窺う反米政党「ウルグアイ人民党」の党首オルコスを暗殺する。しかしその死後娘のマリアが父の後を継いで大統領選に出馬すると表明し、大衆の圧倒的支持を受けて父親以上の人気を得てしまう。ラ・マニョ・ディアスの首領の息子アントニオは一計を案じ、強烈な媚薬を使ってマリアを誑かして彼女のポルノフィルムを作成する事に成功する。そして公開討論会にてフィルムを上映しようと目論む。 第147話 ミステリーの女王 / 1979年7月 英国が誇る「ミステリーの女王」マッジ・ペンローズ。世界的なベストセラー作家の彼女が2年ぶりの新作の題材に選んだのは、ゴルゴ13であった。偽の依頼でゴルゴをアラスカに呼び出したマッジは、ゴルゴに恨みを持つ米軍情報部のエリック大佐の協力でゴルゴを葬ろうとするが、ゴルゴは辛くも窮地を脱出する。傷が癒えた後、ゴルゴの反撃が始まった。島を買い、空港を造り、F-104戦闘機を手配しアイスランドのボスナフェルジュル米軍基地に立て籠もる「ミステリーの女王」を制裁すべく、ゴルゴは徹底した準備を開始する。 第148話 薔薇の下で(サブ・ローザ) / 1979年8月 MI6を退職したヒューム卿だったが、5年前の二重スパイ事件を未だ心残りにしていた。信頼を置くゴルゴにその事を明かしたヒューム卿は裏切り者を抹殺するため、自らを囮にした狙撃依頼を彼に託す。 第149話 トリポリの埋葬 / 1979年9月 公安一課特殊処理班のエリートである鷹谷は、ある日首相に呼び出され、リビアへ飛んで元上司である川路大道の暗殺を命令される。川路はかつてリビアの元首カダフィに自身の任務を妨害されて以来カダフィを生涯の敵と目し、カダフィ暗殺を目的に単身リビアへ乗り込んだという。日本にとってカダフィは邪魔な存在だったが、無数の影武者を持つカダフィの暗殺が成功する可能性は乏しく、暗殺に失敗した犯人が日本人と知られれば報復措置としての原油価格のつり上げで経済が大打撃を受ける恐れがある。特殊工作員としての恩師である川路を相手にするのは気が引けたものの、鷹谷は命令を了承しさっそくリビアに飛ぶ。が、そこでかねてより公安の機密書類で目にしていたゴルゴの姿を目撃して驚愕する。 第150話 PRIVATE TIME / 1979年10月 ジャマイカの空港で偶然ゴルゴと顔を合わせたFBI捜査官のブラウニーは、ゴルゴをただ者ではないと睨み監視を始める。そのうちゴルゴが港に自分のヨットを係留させていると知り、ブラウニーはヨットに押しかけて捜索をするが、船内からは医療器具以外めぼしい物は何も見つからなかった。ゴルゴは単に自分の船に医者を呼び、健康診断を受けていただけであった。病院さながらの機材を揃え、何人もの優秀な医師を船に招いて徹底した診断を受けていたゴルゴ。その後本部の資料でゴルゴの正体を知ったブラウニーは、ゴルゴがプライベートでも戦い続けていることを知る。 第151話 国王に死を / 1979年10月 イラン革命の成立により故国を追われたイラン王国国王ムハマドは、革命政府に奪われまいとスイス銀行に預けてある王室の預金を回収しようとする。が、預金を預かっていたドワイト・D・グリンヒルの銀行は投機に失敗し、莫大な損失を被ってしまっていた。自身の銀行、ひいてはスイス銀行全体の信用が崩壊することを恐れたグリンヒルは、旧知のゴルゴにムハマドの暗殺を依頼し、国王の死と共に預金を闇に葬ることを決断する。 第152話 ヒューム卿最後の事件 / 1979年11月 病に倒れ床に伏すヒューム卿は、軍用犬を使ったIRAの爆弾テロに心を痛めていた。自らの死が近いと悟った彼は、私財と自分の生命保険金を報酬として、爆弾テロ犯と軍用犬の殺害をゴルゴに依頼する。 第153話 ミッドナイト・エンジェル / 1979年12月 オイルダラーによるにわか景気に沸き返るバンコクの歓楽街。タイ人娼婦のマリーも夜ごとアラブの石油成金達の相手を勤めていたが、ある晩ホテルのバーで偶然顔を合わせたゴルゴに興味を覚え、ゴルゴをベッドに誘う。ゴルゴはそれに応ずるが、ゴルゴには狙撃事件のアリバイの証人としてマリーを利用したいという思惑があった。そのようなことにまるで気づかないマリーは、ゴルゴを商売抜きのデートに誘おうとする。 第154話 暗黒海流 / 1980年1月 太平洋戦争末期、米国から南方基地の捕虜救済の要請を受けて送り出されたものの、帰路で米軍潜水艦の攻撃を受けて沈没させられた緑十字船「安房丸」。やがてその存在は敗戦後の混乱の中で忘れられていったが、事件から三十年を経て海底で眠っていたその船体が引き上げられることとなった。日本が敵国からの救援要請を受諾したのは、制海権を奪われた状況下で現地の軍に補給物資を運び込むためと、外地から本土への資源の搬入、加えて大量の金銀を運び込むためであったが、ところが引き上げられた船からは金銀の類は一切見つからなかった。 第155話 橋は崩れた / 1980年2月 ベルギー・ブリュッセルで石橋の崩落事故が発生、折しもパレード中だった陸軍部隊が巻き込まれ、多数の死傷者が出た。橋の崩落は共鳴現象による物理的なもので当初は事件性は否定されていたが、しかし調査が進むうちにその内の一大佐の死因は射殺であることがわかった。警察は極秘裏に捜査を開始する。 第156話 ニューヨークの謎 / 1980年3月 真夏のマンハッタンの川で冬服を来た男1人女9人の水死体が発見された。が、検死の結果、死因は溺死ではなく全員が麻薬の摂取量を誤ったことによる中毒死であることが判明する。新聞記者のリッキーはこの奇怪な事件の真相を究明しようと奔走するが、やがて事件の背後に堕胎手術で儲けている産婦人科がいたことを知る。 第157話 ビハインド・ザ・プレジデント / 1980年4月 次代アメリカ大統領の座をかけて争う南部諸州と東部エスタブリッシュメントの利益代表。ゴルゴは東部陣営選挙参謀のヘンリー・バーナードより南部陣営選挙参謀のマーカス・ガボンの暗殺を依頼され、これを引き受ける。しかしヘンリーが暗殺終了後、自分を始末しようとしている事を知る。 第158話 メスリーヌの猫 / 1980年5月 獄死した怪盗団の長・メスリーヌ。その愛人から裏切り者であるピエールの暗殺を依頼されたゴルゴ。しかし警察に逮捕されて武器を取り上げられた挙句、48時間以内の国外退去を命じられる。急ぎ暗殺の仕事に取り掛かるゴルゴだったが、ピエールの屋敷の一隅に幽閉され、持ち物を全て奪われた挙句手錠をかけられ、四六時中監視下に置かれる。 第159話 代打(ピンチ・ヒッター) / 1980年6月 表向き射撃学校を経営している暗殺者カー。彼にキューバの高官が仕事を持ってくるが、本命のゴルゴと連絡が取れると同時にキャンセルされてしまう。カーは今度はCIAに雇われ、ゴルゴの狙撃を阻止するためにカダフィ大佐に警告狙撃を行う事となる。 第160話 ガリンペイロ / 1980年7月 「ガリンペイロ」とはアマゾン流域で金鉱山発掘に従事する労働者のことである。が、警察の捜査を逃れた凶悪犯罪者が多く、その実態は山賊と変わらない。ガリンペイロに村を焼き尽くされ妻と娘をなぶり殺しにされたインディオのマリオは、ゴルゴに連中の殲滅を依頼し、それを遺言のようにして息を引き取った。命と引き換えの依頼を引き受けたゴルゴは、武器を大量に買い込み大掛かりな掃討作戦の準備を開始する。が、それに次いで彼がとった行動は、旅客機のハイジャックであった。 第161話 機関全開(エンジン・フル・スロットル) / 1980年8月 エクアドルの囚人訓練船に漂流者として救助されたゴルゴ。その直後、船内では政治犯による反乱脱走計画により船長以下乗組員を捕縛され、囚人達が武装蜂起した。しかし、海が大荒れとなってしまい、囚人達の操舵では時化を乗り切ることができない。事態が極限まで達した最中、ゴルゴが舵をとることを名乗り出る。 第162話 ペチコートレーンの夜霧 / 1980年9月 ロンドンでソ連外交官一家皆殺し事件が起きた霧の深い夜、ペチコートレーンの酒場で出会った旅行者の女に体を買って欲しいと頼まれたゴルゴは、その直後に襲撃を受ける。 第163話 ゼロの反撃 / 1980年9月 アフガニスタンのカブールで、視察中のソ連軍のミロノフ将軍が暗殺された。暗殺したゴルゴは、狙撃銃は遺棄してパキスタンの村へ逃走。たまたまその近くに居たソ連の特別強襲攻撃隊はゴルゴを抹殺しようとてぐすねを引いて待つ。銃を遺棄していたゴルゴは、代替の銃をその村の武器屋に発注していた。攻撃隊はその武器屋で待ち受けて一斉射撃、ゴルゴは工場に雪隠詰めになり、しかもピストルの銃弾は撃ちつくしてしまう。この窮地から、ゴルゴの反撃が始まった。 第164話 ロベン監獄島 / 1980年10月 アパルトヘイトの象徴たるロベン監獄島では、非人道な差別・拷問が日常的に行われていた。悪名高い刑務所所長のハロルド・スクーマン殺害の依頼を受けたゴルゴは、わざと囚人になって監獄島へ潜入する。すぐにゴルゴに関する情報が刑務所にもたらされ、オッペンハイマー財閥から何らかの依頼を受けて囚人を始末しに来たのだろうと想像したスクーマンは協力を申し出るが、ゴルゴは口をきかない。やがて退屈しのぎにゴルゴの腕前が見たくなったスクーマンは、脱獄を計画している政治犯を狙撃してみろとけしかけてゴルゴに銃を渡す。試射は許されなかったがせめて自己流に改造したいと言うゴルゴの申し出に、スクーマンは工具を渡す。 第165話 スリーパー・エージェント / 1980年11月 全国各地で大規模なストライキが続発しているポーランド。各地の余波を受けてグダニスクにあるレーニン造船所でもストが計画されることになり、かつて労働争議の活動家であった工員のレオンが皆の期待を集めていた。が、レオンは実は父親の米国移住と引き替えに影でCIAのスリーパー(普段は一般市民に溶け込んで生活しているスパイ)を引き受けていた。スリーパーとしての活動に疲れ、身重の妻もいるレオンは及び腰だったが、あれよあれよという間にスト委員会の委員長に祭り上げられてしまう。とんとん拍子の出世の裏側には、レオンの正体を知り彼に利用価値を見い出したKGBの暗躍があった。 第166話 甦るスタンディング・ベア / 1980年12月 アイダホ州のインディアン保留地の地下に大量の埋蔵ウランが見つかり、政府から売却話が持ちかけられる。先祖代々の土地を手放すことに反対していた酋長達も、白人による買収により籠絡されてゆき、売却反対の意気は萎んでいった。白人との渡りをつけたのは、金銭至上主義者のクロー・ドッグ。伝統を嘲るクロー・ドッグに、ネ・ペルセ族の現酋長オールド・クラウドは、先祖の霊を招く「祖霊祭」の夜に伝説の酋長「スタンディング・ベア」が現れてお前に裁きを与えると断言する。クロー・ドッグは嘲笑するが、祖霊祭の夜に衆人環視の中、本当にスタンディング・ベアが現れた。満月を背にして現れたスタンディング・ベアは、一撃ちでクロー・ドッグを射殺するとそのまま姿を消した。 第167話 クリスマス・24アワーズ / 1980年12月 腕利きの探偵・ドールは、専属のホテル探偵としてサンライズ・ホテルで起こる事件の調査を行っていた。雪の降るクリスマスの夜、ホテルをゴルゴが訪れる。一目見てゴルゴを尋常な人間ではないと見抜いたドールは、ゴルゴの正体を探ろうとする。 さいとう・たかをの別作品『ホテル探偵DOLL』とのクロスオーバー作品。 第168話 毛沢東の遺言 / 1981年1月 死の床についた中国革命指導者の一人・葉剣英は、今こそかつて毛沢東が忌の際に残した遺言を実行に移そうと決意する。その遺言とは、日中戦争の時に拾って毛が可愛がっていた日本人孤児「小東郷」を探すことであった。小東郷は驚くべき天才児であり、毛の指導の下で文武を問わない厳しい英才教育を施されたが、わずか三歳にしか過ぎないにもかかわらず信じがたいほどの利発さですべてを身につけた神童だった。が、小東郷はその後忽然と姿を消してしまい、生前の毛はずっとその行方を気にしていたのだった。葉から命令を受け中国公弁室の局員達は調査を進めるが、調査の過程でゴルゴによる狙撃事件が起こり、彼らの中でゴルゴと小東郷の存在が重なる。ゴルゴ13こそが、成長した小東郷ではないのかと。 第169話 モナリザの弾痕 / 1981年2月 英王室の美術顧問であるロバーツ卿は実はソ連のスパイであり、「修復」と称して王室コレクションの絵画を持ち出し、巧妙に作られた贋作とすり替えこっそり国外へ持ち出していた。お抱えの贋作師のケアンクロスはロバーツから請け負ったモナリザの修復に勤しんでいたものの、ある日警察に素性を突きとめられたロバーツが突然押しかけてきて、モナリザを強引に持って行ってしまう。ロバーツが持って行ったモナリザは会心の出来であり、なんとしても自分の手元に取り戻したいと思ったケアンクロスは一計を案じ、ゴルゴにある依頼をする。 第170話 依頼者の明日 / 1981年3月 かつてオーストラリア労働党の幹部でありながらスパイ行為を働いたかどでソ連に亡命したハワード。望郷の念にかられた彼はとうとう祖国へ戻ることを決意し、宇宙工学の世界的権威・パブロフ博士と共にソ連を脱出する。監視役のKGBのワシンスキー大佐は死にもの狂いで彼らの行方を追うが捕獲は適わず、KGB議長にゴルゴへの依頼を進言する。ところがその直後にメディアを通じて彼らの亡命が公に晒され、打つ手を完全に封じられてしまう。追い詰められたワシンスキーは部下を殺して逃亡しようとする。 第171話 KING OF BIRDS / 1981年4月 サウジアラビアの砂漠で依頼人と接触予定のゴルゴ。現場に到着するが、依頼人である国王の伯父・マルーク大公は頭部に不可解な傷を負って既に死亡していた。その直後、ゴルゴは捕縛され、凄惨な拷問を受ける。やがてゴルゴは砂漠に解放されるが、国王側近の放つイヌワシの亜種「バークート」に襲われる。バークートは人間をも襲う巨鳥であり、マルーク大公もこのバークートに襲われて殺害されたのであった。 第172話 ペルセポネの誘拐 / 1981年5月 ローマを訪れていた日本人女性観光客二人がRRA(ローマ共和国軍)に誘拐された。RRAは高額の身代金を要求し日本政府は応じる姿勢を示すものの、成功に味を占めて同様の犯行が続出することを懸念するイタリア警察並びに世界各国は要求に応じるべきではないと日本の姿勢に強く反対する。誘拐事件解決のため訪伊していた外事警察の土方警視正は、袋小路に入ってしまった事態を打開するためゴルゴにコンタクトをとって内密に誘拐グループの掃討を依頼する。 第173話 沸騰 / 1981年6月 シリーズ(「沸騰」〜「崩壊 第四帝国 狼の巣」)初話。 ブラジルのリオデジャネイロに拠点を置くネオナチ組織は街の治安悪化による収益低下に悩まされ、対策として傭兵部隊を雇って「必殺隊」を組織し、犯罪者を手当たり次第に殺害させていた。「必殺隊」の行動に頭を痛めた警察署長はゴルゴに「必殺隊」の殲滅を依頼することを考え、友好関係にあったネオナチ組織に報酬の供出を頼みに行く。「必殺隊」の背後に組織がいることを知らなかったためだが、組織の「総統」は費用を出すよう部下に指示する。かねてよりゴルゴの排除を窺っていた「総統」は、この機会にゴルゴを抹殺しようと考えたのだった。かくしてゴルゴとネオナチの全面闘争が始まることになる。 第174話 沸騰・第四帝国 / 1981年7月 「沸騰」でネオナチ組織に襲われたゴルゴは、自分の命を狙っているのがネオナチの中でも最大の勢力を誇る「第四帝国」であることを突き止めた。彼らがマヤ文明やインカ文明の遺跡の売買を資金源にしていることを知ったゴルゴは、彼らのビジネスの拠点であるユカタン半島へ乗り込む。一方、本格的に自分たちへの挑戦に乗り出したゴルゴの動きをつかんだ第四帝国は、対抗して組織の精鋭部隊「最後の部隊(ラスト・バタリオン)」出動させた。 第175話 獅子の椅子 / 1981年8月 コロラド州の田舎町・クラウンタウン、この町の名士が町に帰ってくる。また同時に名士の公然の秘密とされる隠し子も刑務所から出所してきたのである。隠し子の母親とかつて恋人だったこの町の医師は今でも彼女を愛していた。そこに現れたゴルゴの標的とは。 第176話 穀物戦争 蟷螂の斧 / 1981年9月 食糧自給率の著しく低い日本は、不足分の食糧を穀物メジャーからの輸入に依存していた。エネルギーでも石油メジャーに頭を押さえられており、そうした日本の状況を危惧した丸菱商事の商社マン・藤堂伍一は、アメリカの穀物市場に介入するべく果敢な挑戦を試みる。 第177話 黒い瞳〈EBONY EYES〉 / 1981年10月 ロスのマフィアのボス、トーマスは抗争の末にゴルゴの標的にされた。子飼いの殺し屋にゴルゴを始末させようとするトーマスだが、ある情報を聞いて作戦を改める。それは殺し屋の愛人がゴルゴの子供を育てているという物だった。 第178話 ジーク・ハイル!! / 1981年11月 各地で進むナチス裁判は、証人たちの記憶がすでに薄れかけておりどの裁判も進行は困難を極めていたが、ミュンヘン地裁の「ベルゼック収容所裁判」は法廷を取り仕切るシュレーゲル裁判長がユダヤ人に同情的であるため世間の耳目を引いていた。だが、シュレーゲルは実際は戦前ナチ党員であり、敗戦色が濃厚になると党員資格を返上して過去をあっさり精算し、現在ではのうのうとリベラルな裁判官になりすましているという卑劣な男だった。その卑怯さが許せないと憤るかつての親衛隊員は、シュレーゲルの暗殺をゴルゴに依頼する。しかしその依頼には、依頼者所蔵の古い拳銃で狙撃して、犯行現場に必ずその銃を残してきてほしいという奇妙な条件がついていた。 第179話 ズドロナス・マリヨ / 1981年12月 フリーメイソンの調査により、現在公の場に姿を見せているローマ法王ヨハネ・パウロ2世が精巧に作られた偽物であることが判明した。世界中の宗教を連携させて反共の包囲網を形成しようという「世界宗教大連合構想」を推し進めるフリーメーソンは、拉致された法王の奪還をゴルゴに依頼する。本物の法王は黒幕であるKGBの手によって、法王の別邸ガンドルフォ城に幽閉されていた。KGBの狙いは本物の法王のクリスマス・ミサへの出席を阻み、ミサの際に宗教連合構想が新段階に入ったとする暗号である「賛美歌13番」を流させないことにあった。 第180話 穀物戦争 蟷螂の斧 汚れた金(ポリューテッド・ゴールド) / 1982年1月 176話「穀物戦争 蟷螂の斧」の続編。穀物メジャーから大量の食料を買入れたソ連。ところがその代金の金塊を運ぶ途中、貨物列車がポーランド国境で核爆発と思しき煙に包まれる。すぐさま核テロリストによる犯行声明が出、衝撃のニュースは世界中を駆け巡った。放射能汚染された金は実質的に無価値になってしまい相場は大暴落してしまうが、事件の実相はかつてメジャーに煮え湯を飲まされた藤堂伍一による周到な計画の下に練り上げられた相場操縦であった。 第181話 里通外国(リートゥンワイグォ) / 1982年2月 米国人トニーと不倫の果てに捨てられた中国の女性通訳華楊は、「トニーに国家機密を漏らした」と告白、里通外国(対外通謀罪)で告発される。残されたトニーに中国弁公室、CIA、KGB、そしてゴルゴが迫る。 第182話 サタデーナイト・スペシャル / 1982年3月 アメリカでは「サタデーナイトスペシャル」と呼ばれる安物の銃を使った犯罪が横行していた。そしてゴルゴの目の前でその銃を使って抗争相手を殺したチンピラ達が、目撃者であるゴルゴを殺害しようと襲いかかる。 第183話 崩壊 第四帝国 狼の巣 / 1982年3月 イスラエルの諜報機関モサッドは、ブエノスアイレスにある美術館に第四帝国の本拠地があることを突きとめた。そしてその「狼の巣」と呼ばれるその本拠地の地下には、彼らのリーダーである「総統」が。モサッドから「総統」の暗殺依頼を引き受けたゴルゴは完全武装で「狼の巣」に殴り込みをかけ、第四帝国との最終決戦に挑む。 第184話 テレパス / 1982年5月 CIAからソ連要人の狙撃を依頼されたゴルゴは空港に現れた要人の狙撃に臨んだものの、まさかの狙撃ミスを犯してしまう。この要人を護衛していたのはKGBによって育成された超能力者アンナであった。優れたテレパスであるアンナはテレパシーで遠隔地にいる人間の思念を読みとる能力を持ち、ゴルゴが狙撃に集中する際に発する強い思念波をもキャッチしてしまう。これに対抗するため、ゴルゴは完璧な自己催眠を身につけ、睡眠状態から瞬時に覚醒できる技を会得してモスクワに乗り込む。依頼を完遂するためと、再びアンナと相まみえるため。 第185話 予期せぬ人々 / 1982年6月 強盗を取り逃がす失態をやらかして警官をやめる羽目になったスティーブは、女房にも愛想をつかされて逃げられ、腐りきった毎日を送っていた。元同僚の警官は、スティーブの女房の実家の宿屋に滞在している不審な男を犯罪者に違いないと思い、あの男を殺してみんなを見返してみろとスティーブにけしかける。しかしその男とは、依頼人を待っているゴルゴであった。 第186話 アメリカンドリーム / 1982年6月 往年のロックスターエルマン・プレイリー。かつては「アメリカン・ドリーム」を体現したような華々しい活躍をしていた彼だったが、従軍したベトナム戦争から帰ってきてからというもののぷっつり歌うことをやめてしまい、戦場での悪夢の体験を忘れようと、毎日乱痴気騒ぎを繰り返していた。別居中の妻パティはとうとう離婚を決断するが、別れのけじめとして夫を立ち直らせようと彼女がとった行動とは。 第187話 河豚の季節(フグのとき) / 1982年7月 日本在住のユダヤ人“死の商人”マインベルグを追う村本記者は、昭和9年当時の外務省がユダヤ人を満州に大量受け入れしようとした“フグ計画”の存在を知る。村本はこれについて調べるも、奇怪な事故死と執拗な妨害が繰り返される。一方、リビアの砂漠でゴルゴはカダフィからマインベルグの殺害依頼を受ける。マインベルグはゴルゴが自分を狙っている事を知るとともに、彼の正体がかつて生き別れた自分の甥「東郷英治」ではないかと確信を深めていた。マインベルグはゴルゴを上海に呼び出し、自分はゴルゴの伯父であることを伝える。 第188話 アルヘンチーノ・ティグレ(アルゼンチンの虎) / 1982年9月 かつて「アルヘンチーノ・ティグレ」と恐れられた元アルゼンチン大統領・ホアン・ドミンゴ・ペロン。8年程前にすでに病死していると思われていたペロンだったが、実は存命していることが判明した。ペロンが生きていれば、スイス銀行に蓄財されていた80億ドルともいわれる彼の財産がアルゼンチン政府に譲渡される可能性がある。目下緊迫の度合いを増しているフォークランド状勢で劣勢に立たされることを恐れたイギリス海軍省は、現在ブエノスアイレスにある要塞さながらの病院で警護されているペロンを暗殺することをゴルゴに依頼する。 第189話 リトル・ハバナ / 1982年10月 バチスタ政権崩壊後に大量のキューバ人亡命者が押し寄せたマイアミは、暴力行為も辞さない「キューバ統一戦線党」に牛耳られ、「リトル・ハバナ」等と揶揄される状況になっていた。そこのチンピラ構成員に好意を抱く女性を強姦された元ボクサーのニックは、久しく背を向けていたボクシングを思い出し、統一戦線党の本部に殴り込みをかける。昔取った杵柄で次々に構成員を殴り倒してゆくニックだが、不意を突かれてボスに拳銃を突きつけられてしまう。だがその時、突然窓ガラスを破って一条の弾丸がボスのこめかみを撃ち抜いた。 第190話 複合標的群(マルティプル・ターゲッツ) / 1982年11月 一般市民を置き去りにしてアメリカに逃げ込んだ、元ベトナム政府高官要人8人の暗殺が、貧民有志たちによって計画された。その裏で犯罪組織「満州幇」は、その暗殺者リストに敵対する麻薬密売組織「トライアド」の人間を加えようと企んでいた。しかし、その企みに失敗した「満州幇」は、会見に向う有志代表として依頼人に選ばれたスーを拉致。無理矢理リストに加えようとする。 第191話 ラスト・ループ / 1982年12月 ネリス空軍基地では、その日も、曲技飛行の訓練を行っていた。ある夜、パーカーが隊長を訪ねてくる。パーカーは以前はこの曲技飛行のメンバーだったが、薬物に手を出し、また、チームの仲間ともいざこざが絶えなかったため、軍を除隊されていた。パーカーは、隊長に「自分をチームに戻してくれ」と掛け合うが、隊長は一蹴する。腹の虫がおさまらないパーカーは、格納庫へ行き、隊長機の計器に細工をする。その翌日。チームはまた訓練飛行を行うが、隊長は、計器の細工に気づかず、操縦を誤って地上に激突、チームの他の3機も、隊長機に同調して飛行をしていたために、この3機も地上に激突し、チーム全員が死亡する悲惨な結果になる。この事故で死んだマイクル・メラニー大尉の母、マッジ・メラニーは、政府からの弔慰金でゴルゴを雇い、パーカー暗殺を依頼する。 第192話 バンプ・ザ・ガリバー / 1983年1月 日本のコンピュータ会社「旭製作所」の産業機密が、KGBの手によってFBIに持ち込まれた。FBIは、日ソが手を組んだのではと警戒し、調査を開始する。しかし、その目的は日本の青年官僚たちとKGBによって自分たちに恥をかかせた元FBI防諜室のエッカードに、同じように恥をかかせる為に仕組まれた罠だった。 第193話 クレムリン名簿(クレムリンノーメンクラツーラ) / 1983年1月 老齢のため引退が噂されているソ連共産党書記長ブレジネフの後釜を狙うKGB議長アンドロポフは、一気呵成に後継書記長としての基盤固めに入ろうとしていた。対立する党第一書記のグリアシビリは何とかしてそれを阻もうとするが、後ろ盾であった政治局員スースロフに死なれてしまい、頼みの綱を失う。最後の手段としてグリアシビリはゴルゴにコンタクトをとろうとするが、ゴルゴはすでに何者かから依頼を受けてソ連に入国していた。アンドロポフがブレジネフ暗殺を企んでいるに違いないと考えたグリアシビリは、静養先のヤルタへ飛んでブレジネフの護衛をかって出る。 第194話 110度の狙点 / 1983年2月 サウジアラビア国王顧問のザルマンの姪が、ニューヨークで何者かに強姦され殺害された。ザルマンは復讐のため姪を殺害した犯人の始末をゴルゴに依頼するが、その直後にザルマンの息子である皇太子が犯人だという情報が飛び込んできて驚愕する。王家の醜聞が広まることを恐れたザルマンはゴルゴを力ずくで止めるべく、王家秘蔵の暗殺団にゴルゴを追跡させるが、ことごとく撃退される。ゴルゴは暗殺団の妨害にも屈せず依頼を完遂させることと裏切りへの制裁のため、ニューヨークから帰国した標的と依頼人が共にいるサウジに乗り込む。 第195話 ザ・メッセンジャー / 1983年3月 ハンガリーの空港でCIA局員が拘束される。悪名高い秘密警察AVHの長官・フォックは局員の口を割らせるべく自白剤投与や拷問など様々な方法を試みるが、局員は深層心理に強力な催眠誘導をかけられており入国の目的はいっこうにわからなかった。そんな中、ゴルゴのハンガリーへの入国が確認され、直後に副首相の狙撃未遂事件が起こる。責任を追及されたフォックは特別捜索隊を組織し、自身が陣頭指揮を執ってゴルゴを国境付近に追い詰める。 第196話 マシン・カウボーイ / 1983年4月 テキサス州の牧場でオーナーの溺愛していた馬が行方不明になる。オーナーはこのところ近隣の牧場を荒らし回っている馬泥棒の仕業に違いないと考え警察に訴え出るが、警察は他の犯罪にかまけて馬泥棒などにはまともに取り合ってくれない。悲嘆極まったオーナーは、思いあまってゴルゴに犯人を突き止め殺害してくれることを頼み込む。オフロードバイクを駆って暴れ回る無軌道な不良少年達に目をつけたゴルゴは、自らもバイクを駆って少年達の前に現れ、プロのライダー顔負けのライディングテクニックで彼らを翻弄する。 第197話 GO UP(遡行) / 1983年5月 パレスチナの大物テロリストの暗殺をモサッドに依頼されたゴルゴであったが、なぜか仕事を中止してしまう。標的の過去を洗い直すようゴルゴに告げられたモサッドは、標的の足取りの遡行(ゴー・アップ)に取りかかる。 第198話 シンプソン走路 / 1983年6月 オーストラリア社会に重く沈殿し続けるアボリジニ問題。アボリジニの血を引くコリアー・マスグレーブ空軍少佐は、問題の根本的解決にはアボリジニの独立しかないと考え、大陸北部を分割してアボリジニによる独立国家を樹立するためクーデターを起こす。コリアーの実兄でアボリジニ担当省次官のバンゲールは決起に反対するも弟を静止できず、やむなくゴルゴにコリアーの殺害を依頼する。実の弟の殺害を依頼したバンゲールだったが、癌に冒され余命幾ばくもない彼には胸に秘めたある考えがあった。 第199話 死闘ダイヤ・カット・ダイヤ / 1983年7月 世界で採掘されるダイヤモンドのすべてを買い上げ、ダイヤモンド市場を独占しているデ・ロアズ社。かつて会長ソロモンとの熾烈な戦いに敗れたホワイトロックは、再び莫大なダイヤモンド鉱床を発見してダイヤモンド・シンジケート倒壊を画策していた。ホワイトロックはゴルゴにコンタクトをとり、デ・ロアズ社の象徴である世界最大の巨大ダイヤを銃弾で撃ち砕くことを依頼する。 第200話 7号コテージ事件 / 1983年8月 フロリダの別荘地。自分のコテージに泥棒が入ったのに被害届を出さない借主に不審を抱いたマーウィック刑事は、独自にコテージの捜査を始める。何か借主の痕跡があるかと思いきや、驚くべきことにその7号コテージには指紋が一つも残されておらず、髪の毛一本すら落ちていなかった。そのうち上から圧力がかかり、マーウィックは借主がただ者ではないことを知る。署長に拳銃とバッジを突き返し、マーウィックはあくまで捜査を続けようとする。
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