プライベート

実用日本語表現辞典

private

別表記：プライベート

「private」とは、個人的な・内密の・私的なという意味の英語表現である。

「private」とは・「private」の意味

「private」とは英語の形容詞・名詞である。形容詞「private」は、主に「個人的な」「私的な」「一身上の」「内密の」「非公開の」「非公式の」「私営の」「民間の」といった意味である。日本語で「プライベート」として定着している。名詞「private」は、「兵卒」「（陸軍・海兵隊の一等兵以下の）兵士」といった意味を指す。名詞「private」の複数形は「privates」となる。「privates」は「陰部」の意味を持つ。「private」の名詞形には、「内密」「プライバシー」といった意味の「privacy」もある。さらに「private」と同じ語源を持つ動詞に「privatize」、副詞に「privately」が存在する。「privatize」は「私営化する」「民営化する」といった意味を、「privately」は「個人的に」「非公式に」といった意味を持つ。

「private」の発音・読み方

「private」の発音記号は、「práivət」と表記される。「práivət」をカタカナで正確に表すと、「プライヴィト」となる。「ラ」にアクセントを置いて発音をする。

「private」の略語

「private」の略語として、「Pvt.」「priv.」がある。

「private」の語源・由来

「private」の語源は、「独身」「個人」といった意味のラテン語の「privus」から来ている。「privus」から「奪う」という意味のラテン語の「privare」、「privare」の過去分詞である「privatus」と変化していった。「privatus」は「公的な生活から離れた」という意味である。そして「privatus」から中英語の後期に「private」となり、現代英語の「private」へと至る。

「private」の類義語

「個人的な」「私的な」といった意味の「private」の類義語として、「individual（個人の）」「exclusive（専属の）」「own（自身の）」が挙げられる。「非公開の」「非公式の」といった意味の「private」の類義語として、「secret（秘密の）」「nonpublic（非公開の）」「unofficial（非公式の）」がある。「私営の」「民間の」といった意味の「private」の類義語として、「independent（独立した）」「privatised（民営化された）」が挙げられる。

「private」を含む英熟語・英語表現

「in private」とは

「非公式に」「内々に」「こっそりと」といった意味の副詞句である。対義語に「公開で」「人前で」といった意味の「in public」がある。

「too private」とは

「とても私的な」「あまりにもプライベートすぎる」といった意味を持つ。

「private eye」とは

「私立探偵」を意味する。かつてアメリカにあった「ピンカートン私立探偵事務所」のロゴに、大きな目が描かれていたことが由来である。また「Big Gadgets ft.上木彩矢 w TAKUYA」が2022年にリリースした楽曲が「private eye」である。「private eye」はアニメ「風都探偵」の主題歌に使用されている。

「Saving Private Ryan」とは

アメリカで1998年に公開された映画である。直訳すると「ライアン二等兵の救出」となる。第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦を舞台にして、ライアン二等兵を救出するストーリーとなっている。監督は「スティーブン・スピルバーグ」、主演は「トム・ハンクス」である。アカデミー賞11部門にノミネートされた他、1998年の全米年間興行成績1位を記録した。

「privateメソッド」とは

「privateメソッド」とは、プログラミングのメソッドの1つである。「private」はアクセス修飾子の一つで、メソッドに付けることで、自分のクラスのメソッド以外からアクセスできなくなる。

「private」を含むその他の用語の解説

「private equity」とは

「上場していない未公開株」「非公開会社への投資全般」といった意味である。日本語で「プライベートエクイティ」と言い、投資するファンドを「private equity fund（プライベート・エクイティ・ファンド）」と言う。

「private」の使い方・例文

「private」を使った例文は以下の通りである。

・From here onwards, it is a private place and no entry is permitted.（ここからはプライベートな場所なので立ち入り禁止です）
・May I give you a private opinion?（私見を述べてもよろしいでしょうか？）
・Private universities in Japan are expensive.（日本の私立大学は学費が高い）
・This is a private story, but I heard that our company will be acquired soon.（これは内密の話ですが、わが社は近々買収されるそうです）
・We finally succeeded in helping Private John.（我々は最終的にジョン二等兵を助けることに成功した）

（2023年2月22日更新）

デジタル大辞泉

プライベート【private】

読み方：ぷらいべーと

［形動］個人的な物事であるさま。公のものでないさま。私的。「—な用件で早退する」

[補説] 「仕事とプライベートを区別する」「プライベートを明かす」などのように、「私生活・私事(しじ)」の意で名詞的に用いることがある。

短編小説作品名辞典

プライベート

作者山崎ナオコーラ

収載図書論理と感性は相反しない
出版社講談社
刊行年月2008.3

ウィキペディア

プライベート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/07/06 00:27 UTC 版)

プライベート（Private) は、「私的な」の意を表す英語の形容詞

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

プライベート

出典:『Wiktionary』 (2021/08/08 09:00 UTC 版)

語源

英語 private の借用。

発音

• IPA^(?): [pɯ̟ᵝɾa̠ibe̞ːto̞]

形容動詞

プライベート

1. 個人的な。プライバシーに関わる。
2. 民間の。

活用

対義語

• パブリック

派生語

• プライベートアドレス, プライベートタイム, プライベートチーム, プライベートバンキング, プライベートビーチ, プライベートフィルム, プライベートブランド, プライベートルーム

名詞

プライベート

1. (和製英語) 私生活。
   • 既婚者で有業の男性において、約8割の男性が家事・プライベートを仕事と同等以上にしたいとする希望があるにもかかわらず、現実には、5割以上の人が「仕事優先」となっており、希望と現実の間に大きなかい離がみられる。（内閣府「平成19年版少子化社会白書」）〔2007年〕^[1]
   • 特に、女性運転者をふやしていく上では、仕事とプライベートが両立できる勤務体系の構築、貨物の荷役作業の負担からの解放等に配慮していく必要があるものと考えております。（石井啓一、第196回国会衆議院予算委員会第八分科会）〔2018年〕^[2]

Weblio日本語例文用例辞書

「プライベート」の例文・使い方・用例・文例

• 上流階級者向けのプライベートクラブ
• 半分以上のプライベートエクイティが企業買収案件のファイナンスに利用されているという研究結果がある。
• 日本のエレクトロニクス大手シャープは、リストラクチャーの一環としてプライベートエクイティファンド受入れを検討していると報道されている。
• 家具大手「IKEA」がプライベートカンパニーであると聞いて驚く人は少なくない。
• 今日プライベートマネーは、商品やサービスを購入する都度に点数が溜まる「ポイントカード」の形態になっている。
• 複数の発展途上国におけるインフラ整備プロジェクトに、アラブ富豪のプライベートマネーが流入している。
• 敵対的買収を避けるためにわれわれが最終的に選択したのが、ゴーイングプライベートであった。
• 仕事とプライベートの両立は可能ですか？
• プライベートビーチに行ってみますか？
• プライベートクラウドの環境をグローバル化させる。
• プライベートクラウド環境構築による成果
• 私は私のプライベートに干渉する人が嫌いです。
• あなたのプライベートレッスンを受講したくて相談のメールをしました。
• 私の母は私にプライベートのピアノレッスンを受けさせた。
• 私は仕事もプライベートも楽しみたい。
• 私は今週は仕事もプライベートも凄く充実していました。
• 私はここで少しプライベートな話をしてもいいですか。
• あなたはプライベートの旅行でイギリスへ行かれるのですか？
• 万が一のためのプライベートの連絡先も伺っておきたいのですが。
• 防音設備が施されプライベートを重視したゲストルーム。