プライベートP2P
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/03 22:21 UTC 版)
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プライベートP2Pシステムとは、相互に信頼するピアのみが参加可能なP2Pシステムである。これは、クライアントの認証を行うために、Direct Connectハブのような中央サーバーを使用することで実現できる。あるいは、ユーザー同士がパスワードや暗号鍵を交換することで、分散型ネットワークを構築する方法もある。プライベートP2Pシステムは、F2Fシステムとグループベースのシステムに分類できる。F2Fシステムは、互いに知っているユーザー間のみの接続を許可するが、自動的な匿名転送を提供する場合もある。グループベースのシステムは、任意のユーザーが他の任意のユーザーに接続できるが、そのためユーザーのプライバシーを損なわずにシステムの規模を拡大することはできない。WASTEのようなソフトウェアは、グループベース型にもF2F型にも構成可能である[1]。
ソフトウェア一覧
- Direct Connect - プライベートハブを用いたファイル共有およびチャット
- GigaTribe - プライベートなコミュニティ志向のファイル共有プログラム
- Retroshare - PGPに基づくプライベートなF2Fシステムで、Turtle F2Fファイル共有を実装している
- n2n - P2P型のVPNソフトウェア
以下のソフトウェアは開発が終了している。
- Infinit - ケンブリッジ大学の研究に基づくローカル暗号化を用いたファイル共有アプリ[2]
- Madster(旧称Aimster) - バディリストを用いて共有を制限した初期のP2Pソフトウェア
- Groove - P2P技術に基づいた企業向けのグループウェアソフトウェア
- Turtle F2F - プライベート接続のみを用いたインスタントメッセージングおよびファイル共有
- WASTE - 10〜50人のグループに適したプライベートP2Pソフトウェア
関連項目
脚注
- ^ Barroso, Ana; Hollick, Matthias (2015). “Performance evaluation of delay-tolerant wireless friend-to-friend networks for undetectable communication”. 2015 IEEE 40th Conference on Local Computer Networks (LCN). IEEE. pp. 474–477. doi:10.1109/lcn.2015.7366356. ISBN 9781467367707
- ^ Julien Quintard (12 June 2012). Towards a worldwide storage infrastructure (Thesis). University of Cambridge. doi:10.17863/CAM.16373. 2022年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月18日閲覧。
- How to disappear completely: A survey of private peer-to-peer networks. SPACE 2007 workshop, July 2007.
- Comparison of P2P file sharing tools for LAN parties.
- プライベートP2Pのページへのリンク