首相に
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/28 05:53 UTC 版)
「アドルフォ・スアレス」の記事における「首相に」の解説
1976年7月にアリアス・ナバーロ首相が更迭されると、次期首相にはスアレスが指名された。マス・メディアの首相予想の中にスアレスの名はなく、この選出は国民の間では予想外の選出であった。スアレスの選出には、王国顧問会議議長のフェルナンデス・ミランダが深くかかわっていた。当時の首相の選出方法は、王国顧問会議において首相候補3名を決定し、その候補者の中から国王が首相を選ぶというものであった。フェルナンデス・ミランダは、王国顧問会議での議論において、国王の意中の人物であるスアレスが3名の首相候補者の中に残るよう調整したために、スアレス首相誕生が可能となったのである。 その後、1981年2月23日には陸軍と憲兵隊の一部による軍事クーデター「23-F」が発生したものの、カルロス1世国王がこれを支持せず失敗に終わるなど、スアレス政権下でスペインに議会制民主主義が定着した。
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