王位に就く
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 04:56 UTC 版)
「オーラヴ1世 (ノルウェー王)」の記事における「王位に就く」の解説
995年にアイルランド王はノルウェーの血を引いているという噂がノルウェーで広まった。これを耳に挟んだハーコン・ヤールはソーラー・クラッカに商人の振りをさせてアイルランドに派遣し、アイルランド王がトリグヴァ・オーラヴソンの息子かどうかを見極めさせることにした。ハーコンはもし噂の通りであれば、ノルウェーに連れて来てハーコンの支配下におきたいとソーラーに告げた。ソーラーはオーラヴと知り合いになると、ノルウェーの現状について話した。 「ハーコン・ヤールは選良の娘を取り上げ側室にしてしまい、それが支配者の権利だと言っているので、民衆の人気を失いつつある。しかし、ハーコンは直ぐにその側室に飽きてしまい、1~2週間後には家に返してしまう。ハーコンはキリスト教信仰を拒否したために、デンマーク王に攻められ弱りつつある」 オーラヴはこの機会を捉えてノルウェーに向けて船出した。オーラヴが到着すると既に多くの者がハーコン・ヤールに対する反乱を始めており、ハーコンは奴隷の1人のカルク(en)とともに豚小屋に掘った穴に隠れていた。オーラヴが反逆者達に会うと、彼らはオーラヴを王として受け入れ、共にハーコンを探し始めた。ハーコンとカルクが隠れている農場にもやってきたが、彼らを見つけることはできなかった。オーラヴは豚小屋の直ぐ外で集会を開きハーコンを殺した者には賞金を遣わすことを約束した。隠れていた2人はこの話を聞き、ハーコンはカルクが賞金欲しさに裏切ってしまうのではないかと恐れ始めた。しかしハーコンは豚小屋を離れられず眠らずにいることもできなかったので、ハーコンが眠ってしまったときにカルクがナイフを取り出してハーコンの首を切ってしまった。次の日カルクはオーラヴに合いに出てきて、ハーコンの首を差し出した。しかし、オーラヴはカルクに賞金を与えず、カルクの首を切ってしまった。 オーラヴはノルウェー王に就くと、ノルウェーの地方でヤールの支配に入っておらず、デンマーク王に従っていた所へ旅した。そこの民はオーラヴの配下になることを誓った。オーラヴは彼らすべてが洗礼を受けることを要求し、彼らのほとんどが渋々ながら応じた。洗礼を受けなかった者は拷問された上に殺された。
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