致死性
致死性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 03:03 UTC 版)
目標を確実に破壊できるか。 ARMの致死性が乏しければ、1つの目標に対してより多くのミサイルを発射しなければならず、航空機の危険も高まる上に不経済である。致死性はミサイルの命中精度と弾頭の効果及び飛翔速度によって決まる。ミサイルの命中精度が悪ければ、いくら弾頭が大きく破壊力があっても目標に損害を与えることができない、またミサイルの命中精度が高くても、弾頭が小さく破壊力がなければ目標に致命的な損害を与えることはできない。 ベトナム戦争において、AGM-45 シュライクは弾頭そのものが小さく、破壊力も小さかったため、地対空ミサイルのレーダーを完全に破壊するまでに至らず、早期に修復、戦線復帰するという事態が発生した。このため、AGM-78 スタンダードと併用し、必要に応じて、シュライクのマーカー機能(赤色発煙機能)を使用し、マーカーした場所にスタンダードを指向し、目標を制圧するという戦術をとった。 湾岸戦争においては、目標を完全に制圧するため、1つのレーダーサイトに対し少なくとも2発のHARMを指向させた記録がある。
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