戦線復帰とは? わかりやすく解説

戦線復帰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 16:52 UTC 版)

巻波 (駆逐艦)」の記事における「戦線復帰」の解説

1943年昭和18年9月15日修理完成後、「巻波」は舞鶴から上海移動した日本軍南東方面各地防衛強化のため、支那派遣軍隷下にあった第十七師団師団長酒井康陸軍中将)を第八方面軍編入していた。第十七師団第一梯団人員5940名、車両650輌、諸物件6,800立米)をニューブリテン島ラバウル移動させる「丁二号輸送」が実施された。第一潜水戦隊司令官古宇田武郎少将旗艦平安丸)を指揮官とする丁二号輸送船団編成された。輸送船団は、駆逐艦3隻(巻波山雲、響)、水上機母艦秋津洲旅団長乗艦)、特設巡洋艦3隻(平安丸護国丸清澄丸)であった9月24日、丁二号輸送船団上海出発した10月2日、丁二号輸送船団トラック着、即日出発する5日、丁二号輸送船団損害なくラバウル進出し陸軍将兵輸送物件揚陸する。翌日ラバウル出発した航行中空襲をうけ「清澄丸」が至近弾で戦死1名を出したが、他艦に異状はなかった。輸送船団9日トラック帰投して任務終了解散したラバウル上陸した第十七師団は、ニューブリテン島各地配備された。 10月10日巻波以下の第二水雷戦隊戦技訓練をおこなう。翌日長波涼風第五戦隊妙高羽黒)を護衛してトラック出発ラバウル向かった10月中旬以降トラック泊地残った巻波以下の二水戦各艦は、第三艦隊司令長官小沢治三郎中将)と行動をともにしてエニウェトク環礁進出したアメリカ海軍機動部隊出現兆候があった為の措置だが、空振りであった10月28日ブーゲンビル諸島情勢緊迫にともない連合艦隊は「ろ号作戦」を発動した。11月1日連合軍ラバウル対す攻勢強化するべく、ブーゲンビル島新規飛行場建設するため上陸作戦敢行した(ブーゲンビル島の戦い)。この脅威対処するため、連合艦隊トラック泊地待機している第二艦隊第三艦隊機動部隊)の艦艇ラバウル方面派遣する。また第二艦隊第三艦隊一部艦艇・部隊をもって第一航空戦隊基地員や物件輸送することになった輸送任務終了後、これらの艦艇南東方面部隊南東方面艦隊)に編入されることになった11月3日、「巻波」は輸送任務のためトラック泊地出撃5日カビエン着後はラバウル回航された。この時、ラバウルでは第38任務部隊空母サラトガ (USS Saratoga, CV-3) とプリンストン (USS Princeton, CVL-23) より発進した攻撃隊により、第二艦隊司令長官栗田健男中将指揮下の重巡洋艦部隊遊撃部隊)が大損害を受けていた。 ラバウル到着後の「巻波」は第十戦隊司令官大杉守一少将)の指揮下に入りブーゲンビル島タロキナ輸送に、支援隊として参加した11月7日ラバウル帰投他方面の輸送任務についていた各艦(夕張水無月時雨)も同港に帰投した。 詳細は「ラバウル空襲」を参照 11月11日ラバウルは再び大規模空襲を受ける。第二水雷戦隊夕雲型駆逐艦「涼波」(第32駆逐隊)を喪失する。ほかに姉妹艦長波」が大破航行不能という損害出した航行不能となった長波」を「大波」が曳航しようとしたが、ワイヤーが同艦のスクリュー絡まったため、「長波」の曳航は「巻波」が担当する同日夕刻第二水雷戦隊第十戦隊各艦はラバウル出発トラック泊地むかった二水戦の「時雨」と「白露」も既にトラック泊地帰投しており、ラバウルに残る第二水雷戦隊第31駆逐隊大波巻波長波航行不能状態〉)となった南東方面部隊南東方面艦隊)は麾下外南洋部隊第八艦隊連合襲撃部隊解消し第二襲撃部隊を「襲撃部隊」と改称した襲撃部隊指揮官第三水雷戦隊司令官伊集院松治少将務める。11月20日時点襲撃部隊は、軽巡夕張」、駆逐艦大波巻波天霧文月皐月水無月卯月夕凪秋風夕霧)という兵力であったが、護衛任務修理のためラバウル不在の艦もあった。11月19日から20日にかけて、夕張艦長舟木守衛大佐指揮下、襲撃部隊2隻(夕張巻波)はニューブリテン島北方のガロベ島(英語版輸送作戦実施した

※この「戦線復帰」の解説は、「巻波 (駆逐艦)」の解説の一部です。
「戦線復帰」を含む「巻波 (駆逐艦)」の記事については、「巻波 (駆逐艦)」の概要を参照ください。

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