輸送任務とは? わかりやすく解説

輸送任務

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 17:45 UTC 版)

愛国丸 (特設巡洋艦)」の記事における「輸送任務」の解説

11月20日付で第五師団司令官山本務陸軍中将)は第8方面軍司令官今村均陸軍中将)に編入され、その南東方面輸送海軍艦艇担当した愛国丸、清澄丸、山彦丸(特設工作艦)、護国丸愛国姉妹船大阪商船10,438トン)は、第5師団工兵第5連隊歩兵三個大隊飛行場設営隊など合計3,724名を輸送する12月2日輸送船団駆逐艦朝風護衛されシンガポール出発12月12日ラバウル到着したその頃大本営ではブナ・ゴナの戦い切迫考慮しパプアニューギニア要所マダンウェワク)に飛行場設営し制空権後方補給線確立目指す方針固めていた。陸海軍中央協定により、3隻(愛国丸、護国丸清澄丸)乗船中の兵力マダンウェワク攻略作戦(「ム」号作戦)に転用する12月13日付で愛国丸以下各艦・各部隊南東方面部隊編入され、その隷下にある第八艦隊指揮下に入った。 「ム」号作戦兵力部署区分指揮官兵力)は以下の通り。 主 隊:第八艦隊司令長官重巡鳥海 支援隊:第七戦隊司令官西村祥治少将第七戦隊熊野鈴谷東部ニューギニア方面護衛隊第十八戦隊司令官松山光少将第十八戦隊天龍ウェワク攻略部隊第10駆逐隊司令阿部俊雄大佐第10駆逐隊夕雲巻雲風雲)および清澄マダン攻略部隊愛国艦長大石保大佐駆逐艦4隻(荒潮涼風磯波、電)および輸送船2隻(愛国丸、護国丸母艦航空部隊第二航空戦隊司令官角田覚治少将二航戦隼鷹)および第十戦隊阿賀野)と駆逐艦3隻(磯風浜風村雨第十八戦隊司令官旗艦天龍)直率のマダン攻略部隊は、12月16日1800ラバウル出撃した。12月18日連合軍大型爆撃機数波におよぶ分散攻撃をうけて、護国丸損傷した。さらに泊地侵入直前2025分に旗艦天龍アメリカ潜水艦アルバコア (USS Albacore, SS-218) の雷撃受けて航行不能になり、やがて沈没したマダン攻略部隊22時より上陸作戦開始12月19日午前4時荷役作業打ち切って帰途についた帰路でも連合軍爆撃機空襲遭った被害なく切り抜け12月20日ラバウル戻った後、清澄とともに12月29日に呉に帰投した。 1943年昭和18年)に入って早々南東方面において日本軍新たな輸送作戦実施するニューギニアの戦い投入される第二十師団第四十一師団輸送する一号輸送において、第二〇九飛行場大隊第十野戦航空修理廠を釜山からラバウルまで急送する1月14日ラバウル到着後、青島に向かう。1月25日青島到着後、丙三号輸送のため1月29日出港してパラオに向かう。2月2日セブ寄港の後、パラオ到着。ここで輸送部隊の編成替えが行われ、護国丸とともに第二輸送隊朝雲五月雨愛国丸、護国丸清澄丸)に加わる。2月19日第二輸送隊朝雲五月雨高速船3隻)はパラオ出港してウェワクに向かう。ところが環礁外に出たところでアメリカ潜水艦ランナー (USS Runner, SS-275) の攻撃を受ける。五月雨魚雷3本回避、なおも船団攻撃しようとしたランナーを、第902航空隊零式水上偵察機対潜攻撃により撃退して事なきを得た第二輸送隊2月22日ウェワク到着し物件陸揚げして任務完了した2月27日愛国丸などは丙号輸送部隊から除かれた。 その後も輸送任務に従事した7月6日航空機輸送任務帯びた空母雲鷹とともに横須賀出発トラック泊地にむかう。トラック泊地到着前日にあたる7月10日アメリカ潜水艦ハリバット (USS Halibut, SS-232) の雷撃を受ける。愛国丸に魚雷1本が命中して損傷したが、14ノット航行可能だった。10月1日付で特設巡洋艦の任を解かれ特設運送船となり、10月6日から12月31日までの間、特設運送船としての艤装工事行った

※この「輸送任務」の解説は、「愛国丸 (特設巡洋艦)」の解説の一部です。
「輸送任務」を含む「愛国丸 (特設巡洋艦)」の記事については、「愛国丸 (特設巡洋艦)」の概要を参照ください。


輸送任務

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 10:01 UTC 版)

あきつ丸」の記事における「輸送任務」の解説

ヒ81船団」も参照 11月、昨月に勃発したフィリピン防衛戦のため、精鋭第23師団を緊急輸送する任務門司-釜山間で輸送哨戒任務行っていた「あきつ丸」に与えられた(任を解かれ急遽9日日本帰還)。この軍隊輸送任務は「あきつ丸」のほか「神州丸」・「摩耶山丸」(甲型)・「吉備津丸」(甲型)の各特種船が受け持ち、これらルソン島行き特種船団は本来のシンガポール行きタンカー船とともにヒ81船団編成している。ヒ81船団優秀な特種船と高速タンカー主体となり、護衛には海軍大鷹型航空母艦神鷹」・松型駆逐艦」および海防艦7隻(択捉対馬大東昭南久米第9号、第61号)が就く日本軍としては極めて豪華な編制だった。輸送部隊指揮官第八護衛船団司令官佐藤勉少将で、「聖川丸」に座乗する。空母神鷹」には対潜飛行部隊として第九三一海軍航空隊九七式艦上攻撃機14機が搭載されていた。 護衛にはその「神鷹」と九三一空がある事と大規模な軍隊輸送専念するため、「あきつ丸」は宇品にて1Fcsと三式連絡機吉島陸軍飛行場陸揚げそののち歩兵第62連隊海上挺進20戦隊海上挺進基地大隊将兵軍馬物資と、四式肉薄攻撃艇マルレ104隻・三式連絡機およびカ号観測機数機(この三連とカ号は在フィリピン部隊用であり「あきつ丸固有装備対潜哨戒機ではない)を航空機格納庫飛行甲板等に満載している。対潜哨戒機運用しないため輸送物件である肉薄攻撃艇は飛行甲板積載しているほか、火力強化のためさらに高射砲4基・高射機関砲4基が増設されている。乗員数2576名。 積載作業完了したあきつ丸」は11月13日伊万里移動し合流、翌14日6時ヒ81船団伊万里湾出港した目視可能な昼間には「神鷹」九三一空の九七艦攻2機が常時飛行し哨戒、また護衛各艦と「あきつ丸」・「神州丸」水中聴音機使用し敵潜の接近警戒していた。だが「あきつ丸」の水中聴音器故障しがちで、被雷当時目視監視だったという。 しかし15日正午頃五島列島沖において護衛艦艇および「神鷹」九三一空機の哨戒の隙を突きアメリカ海軍潜水艦クイーンフィッシュ(USS Queenfish, SS/AGSS-393)の発射した2本の魚雷1153分、「あきつ丸」の左舷船尾命中後部弾薬庫誘爆船尾楼部分吹き飛び船体後部1/3は沈下した飛行甲板繋留されていた攻撃艇の一部は海に滑り落ち救助活動役立ったという。急速に左に傾斜し始めたあきつ丸」はボイラー爆発し船橋付近では火災発生舟艇ドックにも浸水して転覆沈没した。ほぼ轟沈だった。沈没地点五島列島福江島北西約40km.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯3317東経12811分 / 北緯33.283度 東経128.183度 / 33.283; 128.183。または北緯3305東経12838分 / 北緯33.083度 東経128.633度 / 33.083; 128.633。戦死者船員93名・船砲隊140名・乗船部隊2,093名に上る一部漂流者駆逐艦」に救助されたのち、避難先の木浦にて「神州丸」移乗した。なお、「神州丸」は「吉備津丸とともに高雄経てサンフェルナンド当初マニラから変更)へ到着している。

※この「輸送任務」の解説は、「あきつ丸」の解説の一部です。
「輸送任務」を含む「あきつ丸」の記事については、「あきつ丸」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「輸送任務」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「輸送任務」の関連用語

輸送任務のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



輸送任務のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの愛国丸 (特設巡洋艦) (改訂履歴)、あきつ丸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS