外南洋部隊とは? わかりやすく解説

外南洋部隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 17:01 UTC 版)

夕張 (軽巡洋艦)」の記事における「外南洋部隊」の解説

1943年昭和18年4月1日帝国海軍戦時編制発令により2隻(夕張夕凪)は第四艦隊から除かれかわりに第十四戦隊司令官伊藤賢三少将)の軽巡洋艦2隻(那珂五十鈴)が第四艦隊内南洋部隊)に編入された。一方第八艦隊からは軽巡龍田除かれ、同艦隊に2隻(夕張夕凪)が編入第八艦隊司令長官直率の主隊(鳥海青葉夕張天津風谷風となった4月3日夕張は外南洋部隊増援部隊指揮官第三水雷戦隊司令官附属となる。夕張最前線進出した同時期、ラバウルカビエンニューアイルランド島)は既に連合軍機の空襲晒されており、カビエン重巡青葉大破着底駆逐艦文月中破している。 詳細は「ニュージョージア島の戦い」を参照 6月末、連合軍レンドバ島ニュージョージア諸島)に上陸開始ニュージョージア島の戦い始まったカートホイール作戦)。連合軍反攻作戦開始時のラバウルには、外南洋部隊関係艦艇(主隊《新月秋風》、増援部隊夕張望月皐月夕凪》)が所在だった。6月30日第三水雷戦隊司令官秋山輝男少将増援部隊指揮官)は秋月型駆逐艦5番艦「新月」に将旗掲げ増援部隊各艦を率いて出撃したが、会敵できなかった。7月2日秋山少将突撃隊新月三水戦旗艦》、天霧初雪皐月長月望月)を率いてブインブーゲンビル島)を出撃し、夕張艦長陽動隊(夕張夕凪三日月)を率いてブイン出撃した。突撃隊空襲米軍魚雷艇妨害により戦果あげられず、陽動隊も適宜行動してブイン戻った(各艦とも損害なし)。 7月5日夕張ショートランド泊地にて磁気機雷左舷後部被雷推進器損傷して作戦参加できなくなる。このため同日勃発したクラ湾夜戦参加出来なかった(本海戦新月長月沈没新月沈没時に第三水雷戦隊司令官秋山輝男少将戦死)。秋山少将戦死により、7月7日附で伊集院松治大佐当時戦艦金剛艦長)が第三水雷戦隊司令官任命された(旗艦川内7月10日着任まで鳥海艦長有賀幸作大佐増援部隊指揮官代行)。7月10日夕張第八艦隊附属となる。本艦内地戻り7月30日から10月まで横須賀修理おこなった詳細は「ブーゲンビル島の戦い」を参照 同年11月3日夕張ラバウルニューブリテン島)に再進出する。同日トラックよりラバウル向かっていたT四号輸送部隊第二部隊第十四戦隊那珂五十鈴》、第17駆逐隊磯風浦風》、輸送船護国丸清澄丸》)は、カビエン沖合空襲を受け清澄丸が深刻な損害を受ける。ラバウル所在の2隻(夕張水無月)はカビエンに入泊し部隊救援および輸送物件一部輸送担当した11月5日夕張輸送人員搭載)はラバウル到着同日アメリカ軍機動部隊サラトガプリンストン)はラバウル大空襲敢行するラバウル空襲)。夕張は、機銃掃射により負傷者2名を出した11月6日夕刻から7日朝にかけて、3隻(夕張時雨水無月)はブカ島輸送実施する同日夕刻、2隻(夕張水無月)でブカ島輸送試みるが、米軍機空襲により断念してラバウル帰投した。11月8日伊集院松治第三水雷戦隊司令官ブーゲンビル島沖海戦三水戦旗川内沈没後、潜水艦救助されラバウル帰投)は将旗駆逐艦天霧から夕張に移揚した。続いて11月11日空襲でも機銃掃射により負傷者3名を出し、さらに11月14日にも空襲負傷者出た水上艦艇大部分トラック泊地引き揚げ襲撃部隊戦力11隻(夕張天霧文月水無月卯月夕凪大波巻波長波航行不能》、秋風夕霧となった11月下旬第三水雷戦隊夕張巻波天霧卯月夕凪)はニューブリテン島北方のガロペ島へ輸送任務従事その3回目の際の11月24日夜、空襲受けて至近弾により損傷した12月上旬月明期のため夜間輸送難しかったので、南東方面艦隊は4隻(夕張文月水無月卯月)をトラック泊地後退させることにした。ラバウル残留艦は3隻(天霧秋風夕凪となったので、12月2日より三水司令官将旗ラバウル陸上移した12月3日夕張駆逐艦3隻(第22駆逐隊水無月文月》、第31駆逐隊長波》)を指揮してラバウル出発トラック向かった水無月は、11月11日ラバウル空襲被弾航行不能となっていた長波曳航していた。3回連合軍機と遭遇した被害はなく、12月8日トラック着いた夕張入渠のため日本本土に戻る。12月14日夕張艦長指揮下の2隻(夕張五月雨)はトラック泊地出発12月19日横須賀到着した夕張航海中の12月16日第三水雷戦隊司令官伊集院少将から中川少将交代した

※この「外南洋部隊」の解説は、「夕張 (軽巡洋艦)」の解説の一部です。
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