戦闘技術
戦技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 06:50 UTC 版)
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戦技
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以下に、射撃準備から弾着までの簡単な流れを示す。(迫撃砲の射撃) 射撃準備 指揮官が設置場所を決定すると各分隊ごとに分隊長が個別の設置場所と基準線の方向を示す。迫撃砲が設置される場所は小型のものほど前線に近くなり、中隊隷下の火器小隊は味方の歩兵小隊のすぐ後背に布陣する。このため後方の砲兵部隊に比べ迅速な展開を要する。 迫撃砲も他の火砲と同じく水平な場所に設置する必要があるため、円匙(シャベル)などで平坦にする。 設置場所に底盤を強く固定して砲本体を組み立てる。 目標に向けた基準線を設定する。初期には通常の測量と同じように測量棒(標竿)を立てていたが、敵陣に近い位置に布陣することの多い迫撃砲にとっては危険度が高い。 第二次世界大戦の頃にはコリメーターが照準器に組み込まれるようになり、測量棒は不要となった。 近年ではレーザー測量とGPSの組み合わせなどによる電子システムにより、これらの作業は大幅に簡略化されている。 簡易な設営作業では完全に水平にすることはできないため、水平器によって照準を調整する。 照準 目標までの距離を測定する。 射表を元に距離から仰角を算出して合わせる。射角表示器がある場合には表示器に距離と弾種を設定して目盛りに合わせる。アメリカ軍ではM23 迫撃砲弾道計算機を使用して計算している。 基準線に対して目標がどれだけずれた位置にいるかを判断して左右角度を調節する。 装填-弾着 砲弾を砲口に添え、射撃指示によって砲身内へ落とし込む。(装填)ライフリングされた砲の場合、砲身の溝と砲弾側の弾帯を噛み合わせて装填する必要がある。 大口径の迫撃砲の場合、人力で砲口から装填するのは困難なため後装式が主流。 砲弾は砲身内を滑り落ち、砲尾の底に設けられた撃針によって砲弾側の雷管が作動する。120mm迫撃砲 RTなど一部の製品では、墜発式(落とし込み式)と拉縄式とを選択できる。後者では砲弾を装填した後、撃発用のロープを任意のタイミングで引っ張って発射する。 雷管に起爆されて発射薬が点火し、その爆発エネルギーによる砲身内の圧力で砲弾が発射される。 発射された砲弾は、大きく湾曲した曲射弾道を描きながら飛翔する。 砲弾は垂直に近い角度で着弾し、信管が作動して炸薬を起爆させる。射撃時の仰角によっては、垂直に近い角度では着弾しない。 信管の設定や種類によって、爆発高度は異なる。
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