致死性と非致死性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 22:38 UTC 版)
化学兵器は致死性と非致死性に分類されることがある。もっとも、非致死性と呼ばれていても、文字通りに死亡の危険がないわけではなく、濃度や暴露時間などによるため分類は相対的である。例えば、モスクワ劇場占拠事件においては、非致死性のはずの無力化ガスと称するKOLOKOL-1が使用された結果、人質を含む129名が死亡する事態となっている。 効果・毒性を加味すると、以下のような種類に分けられる。 致死性血液剤:シアン化物剤。呼吸障害を起こす。 びらん剤:皮膚のただれを起こす。 神経剤:神経伝達阻害を起こす。 窒息剤:呼吸器系障害を起こす。 非致死性嘔吐剤:呼吸器等を強く刺激する。 催涙剤:目や呼吸器等を強く刺激する。 無力化剤:幻覚作用などを起こす。
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