その他のフレイムヘイズとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > その他のフレイムヘイズの意味・解説 

その他のフレイムヘイズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 05:42 UTC 版)

フレイムヘイズ」の記事における「その他のフレイムヘイズ」の解説

カムシン・ネブハーウ[Khamsin Nbh`w] 声 - 皆川純子儀装駆り手(ぎそうのかりて)』の称号を持つ男性フレイムヘイズ初登場VI巻。最古フレイムヘイズ1人であり歴戦古強者で、既に数千年の時を生きていた。そのため周りからは「爺さん」「ジジイ」「カムシン翁」などと呼ばれていた。『壊し屋』の異名知られ現代まで“紅世の徒”によってできた世界の歪み修復できる、世界で数少ない調律師』の1人として活動していた。なおカムシンとは、アラビア語で「サハラ砂漠吹き渡る熱風」を意味する。『四神』からの呼称は『聳える岩』。 見た目10満たないほどの少年で、これまでの戦いで負った傷が全身残されていた(本来は消すことが出来るが、カムシン他者との思い出としてわざと残している)。神器“サービア”は飾り紐型で、カムシン左手巻かれていた。また、布でグルグル巻きにした、身の丈の倍はある長くい鉄棒型宝具『メケスト』を担ぎ持ち歩いていた。フレイムヘイズであるが故の存在感違和感見た目年齢傷だらけ外見によるギャップは見る人間を怖がらせてしまうため、普段フード深く被っているが、それでも『メケスト』を担いでいることで目立っていた。御崎市を去り際吉田一美から麦わら帽子プレゼントされ以降フード代わりにその麦わら帽子被っていた模様戦闘の際には自在法カデシュ心室』をとして、周囲支点となる自在法カデシュ血印』を配置し、それらをエネルギー流であるカデシュ血脈結んで瓦礫寄せ集めた巨大な儀装』を纏う。その姿は瓦礫巨人とも呼ばれるアニメ1期では瓦礫巨人外部から操っている)。また『調律』の際は、『カデシュ血印』や『カデシュ心室』を応用している。 瓦礫巨人は、右手に『メケスト』を柄として炎で瓦礫を鎖のように繋げた巨大な鞭を持ち左手は『アテンの拳』と呼ばれる凄まじい破壊力持ったロケットパンチになる。瓦礫の鞭を振り回し遠心力放った瓦礫から流星のように炎を噴出し勢い増加させて砲弾として撃ち込むラーの礫』や巨人周囲瓦礫回転させながら放つセト車輪』と呼ばれる技も持つ。どの攻撃破壊力極めて大きいが、動作は大雑把命中精度は低い。こうした特性から大規模な破壊活動を得意としており、その荒々しい闘い方は歴戦の勇者をも恐れさせた。 『儀装』を用いない直接戦闘不得手だが、カムシン自身無双怪力を持つ。フレイムヘイズ性質上、長寿実力の証であり、最古フレイムヘイズであるカムシン戦闘力現代でも名高い長い歳月のうちにフレイムヘイズとして精神昇華したシャナ以上に使命純粋なフレイムヘイズ」。表面上は穏やかな少年だが、内面はかなり老練としている。感情乏しく事務的で、冷淡に見られがちだが、自身感情が表に出にくいだけで他者思いやる気持ち感情への理解は深い。しかし何よりフレイムヘイズ使命優先するため、必要ならば他者が抱く感情利用した容赦なく切り捨てたりできる冷徹さも持ち併せる本人回想によると、かつては「相当、気の短い方」で現在は「恐らくは余程マシになっただろう」とのことだった。 喋り始めに「ああ」とつける癖があり、誰に対して敬語で喋る。 中世の『大戦』には参加していないが、マティルダとは知己の仲。『大戦最終決戦数年前には、フレイムヘイズ駐屯地ゾフィーたちの会議参加していた。その後ピエトロヤマベ行動を共にしていた模様人間時代は「とある暑い国(北アフリカ)」の王子であった幼少の頃、ある女性の“徒”と出会い交流するうち、“存在の力”を感じ取れるようになり、また彼女と愛し合ううになる。しかし「カムシンのため」に父王を喰らおうとした彼女と戦うことを選び殺されそうになったところで契約した以後逃げた“徒”を追い続け数百年後に再会互いに愛し合いながら憎み合って戦い壮絶な死闘の末に討滅した(VI巻、XVII巻より)。 最古フレイムヘイズ一人として数千年前起きた“祭礼の蛇”を『久遠陥穽』に放逐した神殺し』の戦いにも、『織手ティスと共に参戦していた。 本編では、大きな歪み感知し調律』のため7月御崎市に現れた。その際、『調律』に必要な「その土地生まれ育った人間」として吉田一美選び、彼女が“紅世”関わるきっかけ作ったVI巻)。その直後襲来した“探耽求究”ダンタリオン実験を、悠二やシャナ達と共闘して阻止した。このとき、悠二とシャナ佐藤田中正体明かすきっかけにもなった。また悠二からは「絶対に好きになれない奴」とおもわれた(VII巻)。 翌年1月フレイムヘイズ兵団総指揮官『震威の結い手』ゾフィー・サバリッシュの依頼受けてXVI巻)御崎市を再訪。『条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルによるシャナ奪還作戦有益判断し協力承諾する(XVII巻)。 対[仮装舞踏会]戦では、ヴィルヘルミナレベッカ三人にして六人で『天道宮』を通じて『星黎殿』へ侵入レベッカと共にシャナ奪還作戦陽動担当シャナ幽閉から逃れるきっかけ作る。また『神門』と『秘匿の聖室』を守っていた『マグネシア』が消失した直後、『秘匿の聖室』を破壊し神門』の存在この世知らしめた。その後シャナたちと合流し、『神門』の正体“祭礼の蛇”坂井悠二たちの居場所を知ると、緊急性の高さに勘付きシャナたちと共に神門』に突入する(XVIII巻)。 そして『神門』と“祭礼の蛇”神体を繋ぐ『詣道』の途中で待ち伏せていた“壊刃”サブラク遭遇“祭礼の蛇”神体帰還阻止すべくシャナを先へ行かせ、自身ヴィルヘルミナレベッカと共にシャナへの追撃阻むべく、サブラク交戦する。しかしサブラク能力特性のため『儀装』の本領発揮できず苦戦強いられ敗北時間の問題という状況の中で時間稼ぎ死闘演じる。そこへ復活した“祭礼の蛇”神体現れサブラク戦い放棄したため、そのままサブラク両界狭間落とし討滅した。そしてシャナ合流した後、『詣道』に漂う最古フレイムヘイズたちの成れの果てたる色付く影の助力その場離脱し“祭礼の蛇”神体たちより一足早く神門』を抜けてこの世帰還したXIX巻)。なお『神門』を抜け直前助力してくれた色付く影の一人がかつての旧友当人形容するところの、「弾け躍る大太鼓」の契約者である「闇を撒く歌い手」)らしきことに気づき密か微かに悲痛表情作った直後この世帰還した“祭礼の蛇”坂井悠二大命宣布によってフレイムヘイズ兵団敗北決定的になると、兵団撤退援護すべく参戦レベッカと共に“呻の連環パイモン討滅し、マージョリー貰った囮の『天道宮』で敵軍撹乱しながら戦場脱出したXX巻)。 フレイムヘイズ兵団大敗した半日後には、ニューヨークでシャナたちと合流しており、シャナが『大地三神』の同行取り付けるのを見届けたその後飛行機日本移動する御崎決戦では、(はっきりとは描写されていないが)[百鬼夜行]に『真宰社』内部密かに侵入させてもらい、基部に『カデシュ血印』をマーキングして破砕瓦礫巨人作り出した。これによって『真宰社』は倒壊寸前まで追い込まれるが、シュドナイが巨大化させた『神鉄如意』がとして支えることで阻止される(XXI巻)。『約束二人』と[百鬼夜行]逃走の際に合流し、その護衛に当たるが、逃走用の“燐子”の車が消滅した為、押し寄せる多数の“徒”の前に盾として立ち塞がる新世界無何有鏡』の完成までその場死守するも、『揮散大圏』の一斉消滅によって半身消失するなどダメージ激しく愛し憎んだ“徒”を想いながらシャナや一美ら看取られ、「あぁ、麦わら帽子なくしてすみませんと言い忘れたことを心残りにしつつも消滅した(XXII巻)。 アニメでは第1期から登場。“徒”に襲われないように=封絶内でも動けるようにと、神器“サービア”の飾り玉の1つ吉田一美渡していた。アニメ第2期では、パリ外界宿ヴィルヘルミナにフィレスの生存目的告げた。“不抜の尖嶺(ふばつのせんれい)”ベヘモットBehemoth] 声 - 宝亀克寿 カムシン契約している男性“紅世の王”炎の色褐色枯れた老人のような穏やかな口調で話すがカムシン劣らず事務的かつ冷徹な性格で、『逆転印章発覚の際には、状況早く理解していれば、この世バランスのために人間犠牲無視して御崎市を破壊していたとも発言している、「優しく見え非情」。「ふむ」と最初に言うのが口癖最終巻でカムシン戦死したことで、“紅世”帰還した。そして、創造され新世界無何有鏡』へ渡り来て秩序派の“王”の一人としてシャナ(とアラストール)と再会した模様外伝ホープ』)。 アニメでは第1期から登場類似の名に旧約聖書悪魔ベヘモスベヒモス)がある。 マティルダ・サントメール [Mathilde Saint-Omer] 声 - 岡村明美 シャナ前にアラストールと契約していた女性フレイムヘイズで、先代の『炎髪灼眼討ち手』。V巻存在明かされ、X巻で登場。『炎髪灼眼女丈夫』の異名を持つ。16世紀初頭の対[とむらいの鐘]当時欧州にて名実共に当代最強」と謳われたフレイムヘイズだったが、その最終決戦にて死亡した大戦英雄』の一人外見20歳前後(X巻巻末のラフスケッチメモでは、千草より若く吉田より年長、というイメージらしい)の若い女性で、炎髪灼眼の姿となっていない時の、素の髪と瞳の色不明(『Eternal Song』の描写では赤系統と見える)。神器コキュートス”は、黒い宝石金の輪付けた左手中指にはめる大振り指輪の形をしている。シャナペンダント型の神器コキュートス”もこれを参考にしている。『夜笠』はマント状。 優れた剣技使い手であると同時に、アラストールの強大な力を自在に操る技量持ち主固有の自在法騎士団ナイツ)』で、数百の炎の軍勢顕現させる事ができる。この炎の軍勢は一体一体が並みフレイムヘイズ同等の力を持っており、マティルダ指揮に応じて戦う。その形状用法制限はないと思われ槍衾弓矢持った腕だけなど部分的に顕現させたり、軍勢そのまま爆発させたり、マティルダそっくりの姿を取らせたりできる。また、この能力一端として自身振るう大剣、盾、矛などの武具や、乗騎となる悍馬も炎で顕現させていた。この自在法は、マティルダにとっての討ち手としての強さイメージが「武装した自身戦闘敵陣斬り込む騎士軍団」だったことから編み出されている。原作において、『ラビリントス』内で発動した際の描写では、文字通り騎士の他に、怪物まで混ぜた異形軍団となっていたが、その後場面で騎士のみが描写され、『Eternal song -遙かなる歌-』では騎士型以外は登場しなかった。この自在法マティルダ知覚できる範囲内にしか展開できないため、その外からの不意打ちには対応できないという弱点がある(大抵の場合その部分ヴィルヘルミナフォローすることで戦闘成立させている)。 ちなみに左利きらしく、右手には盾をつけている。 戦い喜び生きている快感)を見出す凛々しい武人戦いでは常に全力尽くし最善の手であれば死をも辞さず、中途半端何より嫌う。「フレイムヘイズとしての生き方」が、自身追い求める最も理想的な生き方であった人間としての在り方フレイムヘイズという存在一致していた)ことから、フレイムヘイズであることに至福見出していた「変わり者」。当時女性にしては淑女らしからぬじゃじゃ馬だが、周囲の者を惹きつける天性カリスマ持ち主でもあった。 契約相手であり最大理解者でもあるアラストールとは相思相愛の仲。また宿敵である“紅世の王”・“虹の翼”メリヒムにも愛されていたが、自身の愛を押し付けマティルダ理解しない彼に振り向くことはなかった。 親友ヴィルヘルミナなど、数多くの人の心に大きなものを遺した。彼女の「天下無敵幸運を」という言葉は、数百年を経た現在もアラストールやヴィルヘルミナ心に残っている。 人間時代の詳しい経歴不明だが、何らかの理由処刑されそうになったらしい描写見られるまた、その剣技固有の自在法騎士団』から、何らかの軍団指揮官であった可能性が高いものの、真偽不明討ち手となってからは東方戦っていたが、15世紀末、[とむらいの鐘]起こした『都喰らい』の直後東方から駆けつけ敵将“戎君”フワワ討滅。“虹の翼”メリヒムや『条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルと出会ったのも、この頃である。その後先頭切って[とむらいの鐘]敵対しフレイムヘイズ旗頭となってその結束大きな役割果たした16世紀初頭ヴィルヘルミナ二人で[巌楹院]含めた六つの“徒”の大組織を壊滅させた。『小夜啼鳥争奪戦では宝具奪取こそ許したものの、“天凍の倶”ニヌルタ討滅。対[とむらいの鐘]決戦となった後の『大戦においては、『都喰らい』で巨大な存在化したアシズを討滅、『壮挙』を阻止するための打開案を求め焦っていたところに、アラストールからブロッケン要塞乗り込んで天破壌砕”を発動させ、顕現したアラストールがアシズを滅ぼすという提案持ち出されてこれに乗りヴィルヘルミナと共にガヴィダの協力取り付けて[とむらいの鐘]拠点であるブロッケン要塞直接突撃待ち構えていたメリヒムたちと対戦し辛くも勝利するが、チェルノボーグ不意打ちを受け致命傷を負う。満身創痍の身で“織手”アシズと対峙し、彼の壮挙』を阻止すべくアラストールを神威召喚、その顕現に耐えられず死亡した(X巻)。 幼少期シャナは、フレイムヘイズとしての教育都合上、彼女の素晴らしさ見事さなどは聞いていたものの、具体的に彼女がどんな戦い方をしていたかや、どうして亡くなったかは知らなかった死因契約直前にアラストールに聞かされその後戦い方御崎市でのフレイムヘイズ能力の上達で「参考」として聞かされるようになったアニメ第1期および第3期で、ヴィルヘルミナ回想中に登場。なお、0巻収録パロディしんでれらのしゃな」にも台詞だけで出演している。 ゾフィー・サバリッシュ[Sophie Sawallisch] 声 - 勝生真沙子 『震威の結い手(しんいのゆいて)』の称号を持つ女性フレイムヘイズ初登場はX巻。『肝っ玉母さん(ムッタークラージェ)』の異名を持つ。高い戦闘力誇り長い年月現代まで生き延びる女傑で、16世紀初頭の対[とむらいの鐘]戦で活躍した大戦英雄」の一人。『四神』からの呼称は『天空』。 40過ぎの丸顔中年女性で、修道女の姿をしている(SII巻『ゾートロープ』を見る限り剃髪はしていない)が、十字架は身に着けていない神器ドンナー”は蒼い十字星型で、ゾフィーが被るベールの額に刺繍されている。 を操る。紫電をまとい敵に飛び蹴り食らわせるほか、推進力にした高速飛行(に近い大ジャンプ)も可能。長時間闘うことは出来ないものの、瞬発的な戦闘力群を抜くまた、普通に手先から電撃放って接近戦を行うことも可能。 軍の指揮官として優れた戦略戦術家で、対[とむらいの鐘]戦では戦力差を埋めるため近代兵器用いた戦術布陣などを指示し一定の戦果上げている。 肝っ玉母さん(ムッタークラージェ)の異名違わない厳しく優しく思いやりのある面倒見の良い母親のような性格基本的に穏やかでおおらかだが、優れた判断力決断力周囲黙らせる押し強さも持つ。一方で子供のような稚気漂わせいたずら心から他人をからかうような言動見られるまた、出撃ここ一番では「アーメン・ハレルヤ・この私」と「自分に願う」ための祈り捧げるのが習慣シャナが『天道宮』から旅立って最初に出会ったフレイムヘイズで、シャナが「師」と仰ぐ一人先代『炎髪灼眼討ち手マティルダヴィルヘルミナとも親交があった。 周囲からの信頼厚く、対[とむらいの鐘]戦で兵団総大将となっていたことからも、幅広い交友関係がある模様当時濫造」されたフレイムヘイズは「ゾフィーの子供たち」と称されている。後述セシリアもこの一人人間時代には夫に二人我が子殺されSII巻『ゾートロープ』より)、その他諸々権力闘争嫌って修道院入ったという経歴を持つ元修道女(XIII巻より)。 16世紀初頭の対[とむらいの鐘]戦では総大将の任を満場一致押し付けられ参戦、その策略でカール・ベルワルドに敵将“焚塵の関”ソカルを討滅させたほか、自らも出陣し敵将“巌凱”ウルリクムミ討滅した(X巻)。 20世紀初頭の対[革正団]戦争で、補佐役にして生涯の友たる二人フレイムヘイズドゥニアレックス)を失いその後隠居同然暮らしをしていた。 20世紀末フレイムヘイズとなった直後シャナ出会い社会性欠ける彼女に最低限一般常識女性たしなみ教えたSII巻『ゾートロープ』)。以降直接顔を合わせる機会少ないものの、外界宿通じて手紙やり取りをするなど交流続いていた。 本編開始後隠居であったが、8月頃世界外界宿主導していたドレル・クーベリックと彼の率い幕僚団『クーベリックオーケストラ』(VIII巻)、同じく重要な外界宿顔役であったピエトロ・モンテベルディと彼の主宰する運行管理者『モンテベルデイのコーロ』、その他の世界各地主要な外界宿相次いで失われたため、生き残った幹部から、10月頃に外界宿指導者として半ば無理やり招聘された(XIII巻より)。 しかし、ドレル失った外界宿ではフレイムヘイズ側と人間側内部対立起きていたため、その指導力発揮できず、主要外界宿喪失食い止められずにいた。翌年1月日本除いた東アジア管区のほぼ全てのフレイムヘイズ喪失襲撃者正体[仮装舞踏会]確定し未曾有の危機陥ったことで、ようやく外界宿組織全権掌握XVI巻)。対[仮装舞踏会]戦に向け、全世界から残存する精鋭討ち手らを召集し、再び「フレイムヘイズ兵団」を編成する(XVII巻)。 対[仮装舞踏会]戦では、発信不明電文とその検証により[仮装舞踏会]本拠地『星黎殿』の位置特定するという幸運得て[仮装舞踏会]主力軍の「敵戦力事前に削ぐ陽動作戦」を逆手取り、四千余名にものぼる兵団を自ら率いて守備手薄になった『星黎殿』への大規模強襲降下作戦敢行。『星黎殿』至近への降下までは成功したものの、『星黎殿』直衛軍の予想上の反撃によって進撃思うよう進まず戦況膠着状態に陥った(XVIII巻)。 その後『星黎殿』の墜落シャナの『神門突入前の宣布にも助けられ苦闘の末に『星黎殿』直衛軍を突破、同軍総司令官“淼渺吏”デカラビア討滅したが、直後[仮装舞踏会]主力軍が到着し戦局悪化打開のためにシャナたちの犠牲承知で『神門破壊に及ぶも、死亡した思われたフェコルーの『マグネシア』に阻まれ失敗XIX巻)。更に帰還した“祭礼の蛇”坂井悠二が行った2度大命宣布止められず、兵団総崩れになる最悪結果招いてしまう。その後残存兵力大多数を『天道宮』に撤退させ、自身は囮の『天道宮』を伴って随伴する討ち手たちと共に戦場脱出したXX巻)。 フレイムヘイズ兵団大敗した半日後には、チューリヒ外界宿総本部帰還敗戦“祭礼の蛇”宣布した『大命』によって外界宿幹部混乱し不毛な論戦続ける中、総司令官として沈黙守ったまま同席し続ける(XXI巻)。その後御崎決戦の報とシャナ表明文がチューリヒ総本部届いたことで、総司令官立場からシャナ個人作戦協力し外界宿幹部作戦干渉するのを防ぐ囮役であったことが発覚総司令官職を罷免され隠居生活戻った(XXII巻)。 アニメでは第3期に登場。“払の剣(ふつのらいけん)”タケミカヅチTakemikazuchi] 声 - 野島裕史 ゾフィー契約している古き男性“紅世の王”炎の色眩い紫電古来より両界行き来している歴戦の勇士であり、明哲知恵者でもある。常に冷静で取りすましており、丁寧な口調ながら、的確すぎる故に辛辣な印象与える。通称和風なのは、かつて日本で(現在の契約者、ゾフィー・サバリッシュ以前フレイムヘイズと)契約した際のものを使っているためである。『四神』からの呼称は『静かな稲妻』。太古の“祭礼の蛇”との戦いにも、カムシンに『稲妻剣士』と形容された当時契約者と共に参戦したアニメでは第3期に登場日本神話雷神タケミカヅチがいる。神器名の「ドンナー」はドイツ語雷鳴の意味アレックス[Alex] 『殊態の揺り手(しゅたいのゆりて)』の称号を持つフレイムヘイズで、ゾフィー・サバリッシュの補佐役で生涯の友。16世紀初頭の対[とむらいの鐘]戦にも幕僚として共に参加した(X巻)。ぞんざいな口調で話す小男神器コルタナ”は剣型。20世紀前半の対[革正団]戦争戦死した。 対[とむらいの鐘]戦を描いた外伝コミックEternal song -遙かなる歌-』によると、ドゥニと共に充電期間」中のゾフィー護衛していたとのことだった。“環回の角(かんかいのつの)”ハーゲンティ アレックス契約していた“紅世の王”炎の色支子色20世紀前半の対[革正団]戦争アレックス戦死したことで、“紅世”帰還した思われるソロモン72悪魔一柱ハーゲンティという同名悪魔がいる。 ドゥニ[Denis] 『憑皮の舁き手ひょうひのかきて)』の称号を持つフレイムヘイズで、ゾフィー・サバリッシュの補佐役で生涯の友。16世紀初頭の対[とむらいの鐘]戦にも幕僚として共に参加した(X巻)。丁寧な口調で話す背の高い男。神器リュパン”はマント型。20世紀前半の対[革正団]戦争戦死した。 対[とむらいの鐘]戦を描いた外伝コミックEternal song -遙かなる歌-』によると、アレックスと共に充電期間」中のゾフィー護衛していたとのことだった。“截の猛狼(せつのもうろう)”ガルー ドゥニ契約していた“紅世の王”炎の色は“木賊色”。 20世紀前半の対[革正団]戦争ドゥニ戦死したことで、“紅世”帰還した思われるフランス語で「ルー・ガルー」という狼男一種を指す言葉がある。また、神器名の「リュパン」はフランス伝承狼憑き姿の精霊意味するカール・ベルワルド[Karl Berwald]極光射手きょっこうのいて)』の称号を持つ男性フレイムヘイズ。X巻に登場単独での高速戦・乱戦では屈指の強さを誇る、数百年を生きた強力な歴戦フレイムヘイズフレイムヘイズによくみられる傲慢な性格で、人に従うことを嫌う。倒した“徒”の数ならマティルダヴィルヘルミナをも上回った外見は気の強そうな青年巨大な鏃型の神器“ゾリャー”に乗り、その両脇から展開する極光の翼を流星変えて放つグリペンの咆』と『ドラケンの哮』が最大攻撃。対[とむらいの鐘]戦を描いた外伝コミックEternal song -遙かなる歌-』では、二代目キアラ同様に極光弓矢を使う場面見られた。 『まずはブチ当ってから対処する』という戦闘スタイル“紅世の王”含めた数々敵との戦闘勝ち抜いてきた。高い実力のためか警戒心薄く、慎重とは言い難い。『Eternal song -遙かなる歌-』での訓練場面では「我が部隊必要なのはただ一つ突撃だ!」とまで豪語していた。 人間時代は「北の国北欧?)」の公子であり、女たらし傲慢せっかちであった生まれて初めて本気で恋したフレイムヘイズ自在師を“紅世の王”殺され怒りから契約したXV巻より)。 16世紀初頭の対[とむらいの鐘]戦では、その性格実力から兵団副将任命され開戦直後敵将“焚塵の関”ソカルを討滅する功を挙げた。しかし集団戦経験乏しかったうえに指揮官として自覚がなく、自身のみで戦況変えられるという慢心から、敵の戦略に嵌り兵団から引き離され孤立“千変”シュドナイとの一騎討ちとなり、予想遥かに上回るシュドナイの戦闘力対処できず、死亡した(X巻)。“破暁の先駆はぎょうのせんく)”ウートレンニャヤ / “夕暮後塵(せきぼのこうじん)”ヴェチェールニャヤ[Outrenniaia/Vetcherniaia] 声 - 葉山いくみ 双子女性“紅世の王”だが、2人として存在している訳ではなく1つの体に2つ意思存在している一心同体姉妹という他に類を見ない形の“王”(人間で言うと二重人格に近い)。炎の色オーロラ。『四神』からの呼称は『翻る双面』。 彼女たち契約した極光射手最強自在法グリペンの咆』と『ドラケンの哮』は、破壊力において、メリヒムの『虹天剣』にこそ及ばないものの、連射誘導など応用自在に利き近距離での直接攻撃も可能。この自在法を“ゾリャー”に乗っての高い機動力生かした高速戦闘併せる事で、近遠問わずに戦う事も可能という、汎用性に非常に長ける強力な討ち手となりうる。 ウートレンニャヤは艶っぽい女性の声、ヴェチェールニャヤは軽くはしゃいだ少女の声をしている。自身炎の色であるオーロラ色の美しさ認めた相手契約する契約者であるカールキアラを誇る発言が多いなど、揃って自負心が強い。 契約者であるカールともども浅慮性格で、カール強さ誇りに思う余りに油断しオルゴンの策に嵌りつつあった彼の失策咎めるどころか一緒に楽しんでいた。それが仇となり、カールと共にシュドナイの『神鉄如意』に潰され“紅世”帰還したその後19世紀末に再びフレイムヘイズとして、二代目極光射手』キアラ・トスカナと再契約した咎める事無く暴れさせた事でカール死なせてしまった事を後悔しており、キアラ大事に育てている。同性であるためか、キアラを「女性として」かばう発言もしばしば見られるアニメでは第3期に登場スラヴ神話夜明けオーロラ夕暮れオーロラそれぞれ司る同名の神が存在する神器名の「ゾリャー」は二人の神共通する名で、オーロラ意味する。 フランソワ・オーリック[François Auric] 声 - 松岡禎丞 『姿影の派し手(しえいのはして)』の称号を持つ男性フレイムヘイズ現代の『大戦』ではフレイムヘイズ陣営総司令官ゾフィー・サバリッシュの副官務めていた。名前はX巻で登場していたが、本人登場はXVII巻からである。 長髪目元覆った細身青年探検家のようなサファリルック多くポーチを腰に下げ大きな壷型の神器“スプレット”を背負うという奇抜な格好をしている。 を操る能力持ち、川や水脈等を利用した遠距離への干渉探知、遠話に加え、ある一定の範囲内天候制御まで行う事ができる。さらに、その天候操作という技術関連して各種データ元にした、人間科学力では為しえない精度での天候予測まで行える。 やや落ち着きのない慌て者で、契約相手の“布置霊泉”グローガッハによく突っ込まれる。対[仮装舞踏会]戦において無名フレイムヘイズ同様の反応をたびたび見せており、作中では比較的「平凡」なフレイムヘイズである模様本編登場以前経歴不明だが、対[とむらいの鐘]戦時から生き延びており、X巻の終盤に名前だけ登場している。その後は、時期不明だ外界宿長年勤めていた模様本編では、対[仮装舞踏会]戦でゾフィー副官務め(XVII巻)、持ち前正確な天候予測で『星黎殿』強襲降下作戦タイムスケジュール立案尽力し降下成功一翼担った降下後はゾフィーと共に進軍し、その優れた探知能力兵団全体侵攻補助する(XVIII巻)。戦況膠着後も探知能力周辺地域警戒し続け、“淼渺吏”デカラビア討滅直後西部方面主力軍と南方防衛線の部隊接近いち早く感知戦況の悪化動揺する。更に『朧天震』が発生し“祭礼の蛇”神体帰還が近いことを察知したゾフィーが『神門』の破壊決断した際には、驚き隠せなかった(XIX巻)。しかし『神門』が破壊されなかったことと、帰還した“祭礼の蛇”坂井悠二大命宣布激しく動揺し2度目宣布で完全にパニック状態に陥ってしまう。その後ゾフィー張り倒され正気取り戻すと、救出され数百人の討ち手たちと共に天道宮』へ撤退したXX巻)。 フレイムヘイズ兵団大敗した半日後には、ゾフィー副官として彼女と共にチューリヒ外界宿総本部帰還、その立場利用して密かにシャナたちへ情報提供しつつ、幹部会議の場で不毛な論戦悄然と聞いていた(XXI巻)。その後ゾフィー罷免と共に副官解任された(XXII巻)。以後動向明らかでないが、グローガッハが「高みの見物と言っており、新世界無何有鏡』完成後もこの世残った(XXII巻)。 シャナたちが新世界旅立った後は、ダンたちと共にこの世旧世界)の外界宿残務処理を行っている(外伝フューチャー』)。 アニメでは第3期に登場。“布置霊泉(ふちのれいせん)”グローガッハ[Grogach] 声 - 小幡記子 フランソワ・オーリックと契約している女性“紅世の王”炎の色紫苑色冷静な性格をしている“王”。落ち着きのないフランソワ発言補完するような発言が多い。 アニメでは第3期に登場フランスブルターニュ地方にグローガッハという同名女妖精が存在するティス[Tis]織手(ひつぎのおりて)』の称号を持つ女性フレイムヘイズカムシンは「金環頂く乙女」と形容した。 蒼い髪をした少女神器は頭に嵌め金の輪型の“無名金環”。戦闘時にはこれが天使の環のように浮き上がり背中光の翼現出する。 アシズの能力である閉鎖空間『清なる』を対象の体の各部個別出現させ、分割爆砕するという戦法を使う。本編登場時には既に亡くなっており、戦闘シーンは『Eternal song -遙かなる歌-』におけるアシズの回想描かれたのみである。 最古フレイムヘイズ1人で、“祭礼の蛇”を『久遠陥穽』に放逐した神殺し』の戦いにも参加していた。信心深い少女で、契約している“冥奥の環”アシズを「天の使い」と崇め慕っていた。遥か昔、最初期フレイムヘイズたちを率いて数多“紅世の徒”組織壊滅させた強力な討ち手だったが、“徒”と戦い、力を使い果たしたところに、その力を恐れた人間の裏切りと凶刃を受け、非業の死遂げたその後は力尽きた討ち手宿命として消滅するはずだったが、“王”として顕現したアシズによってその体は『清なる』へと保存されブロッケン要塞「首塔」の中枢部に安置されていた。『壮挙』に当たって小夜啼鳥』に起動させた『大命詩篇』によって存在一部分解され、アシズの存在一部と共に両界の嗣子』へと変換され行ったが、最終局面において顕現したアラストールにより、『大命詩篇』や『両界の嗣子』ごと握り砕かれた。 アシズを深く強く恋い慕っており、彼女が死に際に遺した夢がアシズを『壮挙』への道へと歩ませた。 アニメでは第3期に、アラストールの回想の中でアシズと共に姿だけ登場した初期設定は「アシズの契約者」であること以外にほとんど存在せず文章イメージを許にいとうのいぢ氏がビジュアル化したという経緯がある。“冥奥の環(めいおうのかん)”アシズ[Asiz] ティス契約していた男性“紅世の王”炎の色は青。 フレイムヘイズシステム誕生した最初期の頃に、両界バランスを守るという使命燃えてこの世へと渡って来た。しかし、契約者ティスの死と共にフレイムヘイズから離反する。詳細は[とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)]を参照の事。 アニメでは第3期に、アラストールの回想の中でティスと共に姿だけ登場した。 キアラ・トスカナ[Chiara Toscana] 声 - 茅野愛衣 カール・ベルワルドに続く二代目極光射手きょっこうのいて)』である、女性フレイムヘイズ初登場XV巻。『四神』からの呼称は『閃く矢』。 見た目15歳程度のおさげ髪の少女神器“ゾリャー”は、通常二個一組の鏃型の髪飾りだが、『極光射手真の力を発揮する際には合体して人間乗れるほど巨大な鏃型となる。 『極光射手』の真の力を振るえない頃は、二個の“ゾリャー”を両端にした極光の弓を作り出し、そこから極光の矢を放つ戦闘スタイルであった真の力を発揮する際には、先代カール同様“ゾリャー”を駆ってグリペンの咆』と『ドラケンの哮』を放つ優しく生真面目しっかり者だが、やや口うるさく世話焼きな面も見られる契約してそれなりの期間が経つが、精神年齢少女のままに近い。 “絢の羂挂”ギゾーフレイムヘイズ『鬼功の繰り手』サーレ・ハビヒツブルグを師匠としており、彼らを強く慕っている。サーレの手を握ると心が落ち着く19世紀末早くに母をなくし父一人娘一人家庭で育つ。父が“徒”に殺される間際契約したが、見えたオーロラ美しさ見惚れて父を見殺してしまったため、自身炎の色であるオーロラ色の極光強烈な自己嫌悪罪悪感抱いてしまう。こうしたトラウマから、契約したての頃は事あるごとに暴走していたが、サーレギゾー暴走押さえ込まれ以降、彼らを師匠と慕うようになる。彼らと行動共にすることで落ち着き取り戻し、『極光射手』の真の力を使えないまま戦歴重ねていった。 契約から約10年後の1901年ハワイ共和国ホノルル外界宿アウトロー再建のために、サーレたちと共にハワイ訪問現地活動する[革正団]サラカエル一派との戦い通じてトラウマ克服し、『極光射手』の真価発揮して[革正団]サラカエル一派活動阻止したXV巻)。 現在ではサーレ恋人同士になっており、本人たちは隠しているらしいが、息の合ったコンビネーション以上に痴話喧嘩ペアルックを着るなど、傍目にもそうと分かるほど仲が良い模様本編では対[仮装舞踏会]戦に向けてフレイムヘイズ兵団加わりサーレと共に『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウスの代理として総本部チューリヒへ来たが、痴話喧嘩逃げたサーレ追って地中海のあたりに出向く(XVII巻)。サーレ合流後追撃部隊先鋒として、本拠地『星黎殿』への撤退を急ぐ[仮装舞踏会]ギリシア方面軍エジプト方面軍との戦闘参加したXIX巻)。その後輸送機主戦場に向かう途中“祭礼の蛇”坂井悠二大命宣布聞かされフレイムヘイズ兵団敗北を悟らされるも、自身役目を果たす為に戦い続ける事を決断動揺するサーレを立ち直らせた。その後サーレと共にマージョリー誘導標識によって高速中国南西部戦場接近し、『グリペンの咆』『ドラケンの哮』、そして“ゾリャー”の突撃でシュドナイに不意打ち加えた後、シャナヴィルヘルミナマージョリー拾い上げて戦場から離脱して香港へと向かったXX巻)。 フレイムヘイズ兵団大敗した半日後には、飛行機ニューヨーク移動する。そして、J・F・ケネディ空港シャナと共に到着したサウスバレイとウェストショアを出迎える。その後、『イーストエッジ外信』でシャナが『大地三神』の同行取り付けるのを見届けた御崎決戦では、“ゾリャー”にシャナヴィルヘルミナサーレ乗せて南方から高速突入する守備隊オセが操る幻術取り巻かれるが、シャナ一撃により難なく突破して『真宰社』へ到達する。そして、頂上に向かうシャナヴィルヘルミナ別れて、『真宰社』防衛機構である数十体の鉄巨人マモン相手空中戦入った(XXI巻)。 その後ダンタリオン討滅逸るサーレたしなめて、“ゾリャー”で『真宰社』を周回しながら、サーレダンタリオンへの逆撃の罠を作る支援をした。それが成功し唖然となるマモン致命傷となる一撃与えたが、突如湧き上がったダイモーン』の前に追撃はできなかった。新世界無何有鏡』が創造された後は、『天道宮』をシャナたちの元まで誘導してきた。その後サーレたちと共に新世界旅立った(XXII巻)。 新世界渡り来た後は、“紅世”に関する記憶知識再現されなかったことで混乱する新世界外界宿再編成為に暫定首班の座に就任させられサーレ助手として、チューリヒ書類仕事忙殺されている。しかし、時折仕事から逃げ出したサーレ追って捕まえて連れ戻しているなど、相変わらずである模様外伝ホープ』)。 アニメでは第3期に登場。 サーレ・ハビヒツブルグ[Seere Habichtsburg] 声 - 松本忍 『鬼功の繰り手(きこうのくりて)』の称号を持つ男性フレイムヘイズ本人初登場XV巻だが、名前や称号それ以前から登場している。数々武功挙げた歴戦フレイムヘイズで、人形使いとして有名。 ひょろ長い体格ガンマン風の装いで、見た目30歳前後神器二丁一組の“レンゲ”と“ザイテ”で、十字型の手板(操作板)型。 戦闘時には、“レンゲ”と“ザイテ”から不可視の力の糸を出し、この糸に繋いだあらゆる物を操る。単なる瓦礫“燐子”攻撃受け止める強固な人形へと変えたり海水から巨人作り出す相手自在法そのものに糸を繋ぎ操るなど、サーレ技巧合わさって強力な力を発揮する一見真面目で飄々としているが、その実したたかな性格契約した経緯から通常のフレイムヘイズのような復讐心」は持ち合わせていないが、フレイムヘイズである自身役目心得ている(「日々に飯を喰らうがごとく平然と使命果たしている)。 「弟子」フレイムヘイズ極光射手』キアラ・トスカナに対しては、口下手デリカシーには欠けているものの、師匠として、また仲間として大切にしている。 また「教授」こと“探耽求究”ダンタリオンある意味で「恩人」であり、生みの親という事で「親父殿」と呼び特段恨み持っていない模様。しかし最終決戦では「アンタみたいに極め付き危険な奴を向こうにはやれない」と叫んだようにその在りや行動を危険視しており、フレイムヘイズとして彼の企み何度も邪魔しており、ダンタリオンからは『停滞不敏失敗作』として嫌われていた。誰もが関わり避けダンタリオン積極的に関わるという意味では、まぎれもなく変人」。 人間時代大道芸人であり、親方パトロンである貴族達から見捨てられ食い詰めていたところを、“探耽求究”ダンタリオン勧誘され生き延びるために彼の実験材料となったその後強制契約実験』によってフレイムヘイズとなり、他の被害者フレイムヘイズ自覚持たず次々亡くなる中、フレイムヘイズとして戦い続け極めて特異な存在となる。かつての正式名称は『我学の結晶エクスペリメント13261-合体無敵超人』だが、本人達は恥ずかしネーミングという事嫌がっている。 1901年ハワイ共和国ホノルル外界宿アウトロー再建のために、キアラたちと共に同地派遣され、そこで[革正団]“征遼の睟”サラカエル一派戦い繰り広げたXV巻)。 本編では対[仮装舞踏会]戦に向けてフレイムヘイズ兵団加わりキアラと共に『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウスの代理として総本部チューリヒへ来たが、痴話喧嘩地中海のあたりへ逃げ出した(XVII巻)。キアラ合流後追撃部隊指揮官として本拠地『星黎殿』への撤退を急ぐ[仮装舞踏会]ギリシア方面軍エジプト方面軍との戦闘参加したXIX巻)。しかし、主戦場に向かう途上輸送機内で“祭礼の蛇”坂井悠二の『大命宣布自身気付かず平常心を失う。キアラ励ましで何とか立ち直ると、彼女と共に高速中国南西部戦場飛来し不可視の糸でシャナたちを拾い上げて撤退援護しシャナたちと共に戦場脱出するXX巻)。 フレイムヘイズ兵団大敗した半日後には、香港経由してニューヨークで大地三神』と合流する。そして、シャナが彼らの同行取り付ける間は、マージョリーと共にとある巨大複雑な自在式の解体走査行っていた。御崎決戦では、キアラの“ゾリャー”にシャナヴィルヘルミナ同乗して、南方から高速突入する守備隊オセが操る幻術取り巻かれるが、シャナ一撃により難なく突破し、『真宰社』へ到達する。そして、頂上へ向かうシャナヴィルヘルミナ別れて教授が操る『真宰社』防衛機構である数十体の鉄巨人攻略にかかる(XXI巻)。その後苦戦しながらも遂に“探耽求究”ダンタリオン討滅した。そして新世界無何有鏡』が完成した後、キアラたちと共に新世界無何有鏡』へ旅立った(XXII巻)。 新世界渡り来た後は、混乱する新世界外界宿暫定首班就任させられて、チューリヒ外界宿再編成行っているが、時折逃げ出して助手になったキアラに連れ戻されている模様また、抜け出した際にヴィルヘルミナ依頼されて、『両界の嗣子ユストゥスが行自在式構築に対す制御術式一通り繕ったりもした模様外伝ホープ』)。 名前の綴りは『灼眼のシャナノ全テ 完』より。フレイムヘイズとしては例外的に悪魔の名を持っている模様アニメでは第3期に登場。“絢の羂挂(あやのけんけい)”ギゾー[Gizo] 声 - 吉開清人 サーレ・ハビヒツブルグと契約している男性“紅世の王”炎の色菫色気障ったらしい口調割には親切なのが特徴。『強制契約実験』の被害者のはずだが、教授を「好敵手」と呼ぶなど、あまり恨んでいる様子見られないアニメでは第3期に登場通称西アフリカ神話妖精アナンシの別名である。 虞軒(ぐけん) 声 - 慶長佑香 『剣花の薙ぎ手(けんかのなぎて)』の称号を持つ女性フレイムヘイズXVI巻に登場。「東洋屈指の使い手」と謳われた強力なフレイムヘイズ玲瓏美貌スーツ姿の女性で、腰に巻いた紅梅色の帯に直剣型の神器“昆吾”を絡めている。 “昆吾”を中核全身紅梅色高熱へと変化させ、“昆吾”での神速刺突斬撃による攻撃離脱など、変幻自在に戦う戦闘形態捨身剣醒(しゃしんけんせい)』を持つ。回転させた“昆吾”に合わせて回転鋸状に纏わせ、突撃して引き裂く攻撃が『捨身剣醒』の奥義である。 (日本を除く)東アジア外界宿統べる人間秘密結社『傀輪会』に所属するゾフィーヴィルヘルミナ知己でもあった。 “千変”シュドナイを古い通名蚩尤(しゆう)と呼ぶ、古参フレイムヘイズ世界各地外界宿襲撃される中、ドレル死亡余波混乱陥った欧州外界宿への不信感から、『傀輪会』が独断で「謎の外界宿襲撃者殲滅作戦計画、その全兵権預かり集団戦長けた東アジアのほぼ全てのフレイムヘイズ集めて総力軍を結成。しかし敵の思惑に嵌り、謎の外界宿襲撃者(=[仮装舞踏会])を上海外界宿総本部誘き出し迎え撃ったため、一晩持たず総員殲滅されるという完敗喫する最期は、長年自分慕っていた『傀輪会』の大老項辛引導を渡した後、敵軍率い“千変”シュドナイとの一騎討ち敗れ死亡したXVI巻)。 アニメでは第3期に登場。“奉の錦旆(ほうのきんぱい)”帝ていこう) 声 - 間宮康弘 虞軒と契約している男性“紅世の王”炎の色紅梅色古風な言い回しの“王”。上海会戦終盤で虞軒が戦死したので、“紅世”帰還したXVI巻)。そして創造され新世界渡り来て秩序派の“王”の一人として活動しており、『混沌期』にはベルペオルと協力約した模様(『灼眼のシャナノ全テ 完』)。 アニメでは第3期に登場。 帝山海経などに登場する中国神話の怪神、または(蚩尤処刑した黄帝の別名。 アーネスト・フリーダー[Ernest Flieder] 声 - 浜田賢二 『骸軀の換え手(がいくのかえて)』の称号を持つ強力な男性フレイムヘイズ本人初登場はXVII巻。現在は東京外界宿幹部となっている。何故か姓の「フリーダー」と呼ばれるのを好む。 金髪短く刈った眉目秀麗長身男性神器アンブロシア”は洒落た小ぶり造花型。 土中自在に潜って姿を隠しながら、自分の姿を精巧に模した土人形数十体作り出す。人形触れられる鋲を撒いて爆発し、それによって攻撃する本体能力身体の硬度変換であり、全身衣服造花までも硬化させられる。 常に冷静沈着指揮官として優秀だが、小細工弄する狡猾な策士性格持ち主[仮装舞踏会]巡回士“驀地祲”リベザルとは旧知間柄20世紀初頭に起こったハワイ諸島奪還時は制圧部隊一員であったXV巻より)。 本編では対[仮装舞踏会]戦を間近に控えた1月単独行動決意した条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルをフレイムヘイズ兵団引き込むため姑息な策を弄する失敗逆に東京外界宿指揮官『輝爍の撒き手』レベッカ・リード離反を招く。その後兵団総指揮官『震威の結い手』ゾフィー・サバリッシュの承諾得て東京総本部指揮権引き継いだ(XVII巻)。 対[仮装舞踏会]戦では、東部防衛司令官として[仮装舞踏会]東部方面主力軍を迎え撃つ敵将驀地祲”リベザル巧み指揮圧倒的な戦闘力により、わずか半日陥落寸前まで追い詰められるが、本拠地防衛のため[仮装舞踏会]軍が撤退し始めたお陰で辛うじて防衛成功する(XVIII巻)。 二月全世界の“徒”による日本大侵攻前に副司オルメスとの協議の末に日本外界宿構成員たちを連れて日本から撤退した(XXI巻)。その後ゾフィー要請を受け“笑謔の聘”ロフォカレの行方捜索天山山脈接触する。そしてロフォカレに導きの神への“神託”を要請するものの、導きの神の特性から受け入れられず、ロフォカレによる導きの神の神意召喚“嘯飛吟声”に立ち会うこととなった(XXII巻)。 シャナたちが新世界旅立った後は、この世旧世界)の外界宿チューリヒ総本部詰めて日々勤め精励している(外伝フューチャー』)。 アニメでは第3期に登場。“応花の伎芸(おうかのぎげい)”ブリギット[Brigid] 声 - 高奈津美 フリーダーと契約している女性“紅世の王”炎の色鳶色か細い声で話す。心配性小心な子供のような性格の“王”。契約者のフリーダーに対して過保護で甘い。 アニメでは第3期に登場ケルト神話ダグザ三人娘であるブリギッドという同名女神登場するレベッカ・リードRebecca Reed] 声 - 桑島法子 『輝爍の撒き手(きしゃくのまきて)』の称号を持つ女性フレイムヘイズ。名前や称号以前から登場していたが、本人初登場はXVII巻。「爆弾女」「バカ爆弾」「利かん坊」「暴れ馬」「爆弾魔」などと呼ばれているが、百戦錬磨強力なフレイムヘイズショートヘア細身美人だが、目つき悪くドス効いた雰囲気漂わせるイラストでは歯がサメのようにギザギザ描かれている。神器クルワッハ”は閉じた目の意匠施され金色ブレスレット型で、レベッカ右手はめられている。この“クルワッハ”の意匠の瞼は開閉できる着弾すると炸裂する光球状の自在法を使う他、“クルワッハ”の目から放たれる光線当てた場所に現れ収束爆発する瞳の紋章など、『爆弾』と称される自在法使い手一端消えるが、効果範囲内侵入者探知し任意爆破可能な閉じた瞳の紋章である爆弾自在法地雷』も使用する。他に瞳の紋章を盾としたり、瞳を閉じることで周囲爆発エネルギー取り込み自分攻撃利用する事も可能。全力で戦う際には“クルワッハ”を胸の前に浮かべ、瞳の紋章展開する自身爆発から身を守るため、“クルワッハ”は常に鎧として機能しており、爆破の力に応じて防御力上下する。“クルワッハ自体のある部分が最も防御力が高い。 こうした自身能力応用し敵の攻撃自身爆破相殺したり、敵の攻撃取り込み爆弾破壊力上げたり爆弾小さく分裂させての広範囲爆破したり、隠した紋章時間差攻撃利用したりといった技も持つ。 女性だが、一人称は「オレ」で乱暴な男性のような口調性格持ち主。気が短く雑把好戦的で、事あるごとにすぐに爆破を行うなど、一見するとその言動物騒で乱暴で無計画だが、周囲の状況的確に判断し対応する冷静さ併せ持ち決し単純な猪武者ではない。他者への配慮指導力にも優れ当人向いていないとしているが、部隊組織リーダーにもたびたび抜擢されている。好きな音楽ジャズ。またネーミングセンスが皆無等しく自在法につける名前は機能から拾ったそのままのものが大半。 “壊刃”サブラクとの交戦経験があり、サブラクをして「歯応えがあった」と評された程の凄腕ヴィルヘルミナマージョリーとも旧知の仲で、御崎市を訪れ以前シャナとも一度戦いを共にした間柄シャナのことを当時シャナ自称から『贄殿の』という渾名呼んでいる。『教授』ことダンタリオン実験巻き込まれてひどい目に遭わされた事があるらしく、彼の名前を聞いただけで顔が引きつっていた新米当時の『極光射手』キアラ・トスカナには、フレイムヘイズとしての精神成長に関して助言与えていた。 19世紀末期から20世紀初頭までは、ピエトロ頼まれフリーダーと共に海魔クラーケン)達からハワイ諸島奪還する制圧部隊リーダー務めていた(XV巻より)。 現在は東京外界宿総指揮となっていたが、1月、対[仮装舞踏会]戦に向けフレイムヘイズ兵団一員として『震威の結い手』ゾフィー・サバリッシュの召集受けていた。しかし、『条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルの参戦目論んだ『骸軀の換え手』アーネスト・フリーダーの姑息な策略火種外界宿面々と(意図的に決裂旧友ヴィルヘルミナシャナ奪還作戦同行する(XVII巻)。その際人質となっていた佐藤啓作を助け、彼や『弔詞詠み手』マージョリー・ドーへの配慮見せた。 対[仮装舞踏会]戦では、ヴィルヘルミナカムシン三人にして六人で『天道宮』を通じて『星黎殿』へ侵入カムシンと共にシャナ奪還作戦陽動担当、『星黎殿』内部守備隊指揮官“哮呼の狻猊プルソン一騎討ちになる。激し攻防の末に重傷負い殺される寸前奇跡的な幸運によりプルソン討滅シャナ達と合流して危機脱し未だ体を起こすことも出来ない状態ながらも、シャナと共に神門』へ突入する(XVIII巻)。 そして負傷から回復した頃、『神門』と“祭礼の蛇”神体を繋ぐ『詣道』の途中で待ち伏せていた“壊刃”サブラク遭遇“祭礼の蛇”神体帰還阻止すべくシャナを先へ行かせ、自身ヴィルヘルミナカムシンと共にシャナへの追撃阻むべく、サブラク交戦する。しかし『詣道』という場所やサブラク入念な対策から苦戦強いられ新たな対策を講ずることもできないまま、敗北時間の問題という状況の中で時間稼ぎ死闘演じる。そこへ復活した“祭礼の蛇”神体現れサブラク戦い放棄したため、そのままサブラク両界狭間落とし討滅した。そしてシャナ合流した後、『詣道』に漂う最古フレイムヘイズたちの成れの果てたる色付く影の助力その場離脱し“祭礼の蛇”神体たちより一足早く神門』を抜けてこの世帰還したXIX巻)。 しかし、その直後帰還した“祭礼の蛇”坂井悠二大命宣布によって敗北決定的となり、『引潮作戦移行して南方出城カムシンと共に“呻の連環パイモン討滅するが、二度目宣布によってフレイムヘイズ兵団総崩れになった為、合流したマージョリー貰った自在式の栞で囮の『天道宮』を作りだして撤退戦援護し随伴する討ち手たちと共に南東脱出したXX巻)。 フレイムヘイズ兵団大敗した後は、シャナたちとは合流せず別行動取っており、兵団生き残り隠れ潜む天道宮』を分捕る為に動いていた(XXI巻)。その役割新世界無何有鏡』を“徒”の無制限な楽園にしないため、新世界無何有鏡』で抑止力となるフレイムヘイズ集めてくることであり、新世界無何有鏡』完成後は集めたフレイムヘイズ1225と共に天道宮』に乗って御崎市に到着しヴィルヘルミナたちと共に新世界無何有鏡』へ旅立った(XXII巻)。 新世界渡り来てから一年後の春、『天道宮』を訪れてヴィルヘルミナと『両界の嗣子ユストゥス様子を見ながら話をしていると、やってきたシャナ再会し新世界外界宿再編成について語り合った外伝ホープ』)。 アニメでは第3期に登場回想にてヴィルヘルミナ2人砂漠らしき場所を旅する場面描かれた。“糜砕の裂眥(びさいのれっせい)”バラル[Balar] 声 - 砥出恵太 レベッカ・リード契約している男性“紅世の王”炎の色桃色。 のんびりとした声と性格の“王”。冷静で的確、前向きな考え方をするタイプながら、やや皮肉めいた言動が多い。 アニメでは第3期に登場ケルト神話フォモール族の王、魔眼のバロールの別名で知られる同名の人物登場する。 ザムエル・デマンティウス[Samuel Demantius] 声 - 野島昭生 『犀渠の護り手さいきょのもりて)』の称号を持つ強力な男性フレイムヘイズ。「孤児(シロッツィ)」の異名を持つ。『四神』からの呼称は「巌の盾」。 将校のような帽子被りオーバーコート皮手袋着けた、左顔面大きな傷のある隻眼壮年の男。神器ターボル”は親指大の銀杯型。中世では鉄兜鎖帷子という、当時兵士格好をしていた。 即座に城やなどを建造し優位な地歩文字通り築く『ジシュカの丘』という自在法持ち、これによって戦場最前線前哨陣地作り出せる。また、産み出され城砦には他のフレイムヘイズの力を蓄え性質があり、それらの力を自在法『ジクムントの門』で攻撃や防御に使う事が可能である。更に守り切り札として、様々な武器内蔵された石の戦車産み出す自在法車両要塞(ヴァーゲンブルク)』を行使する。 これら集団戦特化した能力人間時代経験から、一人一党気質フレイムヘイズ中にあって、集団戦長ける異質人材千軍万馬卓越した将帥であり、広く高い視点から戦いを見る「変人」として知られていた。16世紀初頭の対[とむらいの鐘]戦や20世紀初頭の対[革正団]戦争において、組織編制人員結集物資調達などの面で貢献し多大な実績上げている。単独での戦闘の際は『ジシュカの丘』を用いて地形変化させる、あるいは建造物設営して敵を閉じ込め、その隙に攻撃加える、という戦法を使う。 軍人という経歴故か、非常に堅苦しい性格持ち主。 “淼渺吏”デカラビアとは、長年に渡る宿敵であった人間時代は、傭兵として戦争明け暮れていた。異名神器の名称、自在法の名称、また「皇帝十字軍相手にしていた」という発言をしており、15世紀前半起きたフス戦争関係者だった。その死の間際自分達の戦いがベルペオルに管理され一種代理戦争君主遊戯』の下にあった事を知らされ激し怒り覚えてフレイムヘイズとなった。 かつての欧州集団率いて多く功績挙げており、対[とむらいの鐘]戦ではフレイムヘイズ兵団貢献したが、諸事情により本人戦場には出ていない。『大戦最終決戦数年前には、フレイムヘイズ兵団駐屯地ゾフィーたちの作戦会議参加していた(『君主遊戯』が絡んでいた)。 本編では対[仮装舞踏会]戦で、フレイムヘイズ兵団総司令部幕僚長となり、兵団編成任される(XVII巻)。その後ゾフィー率いる『星黎殿』への大規模強襲降下作戦加わり、殆ど無謀な突撃先頭立って常にはない猛攻加えた結果敵陣深く出城を築くも、『星黎殿』直衛軍の驚異的な手強さ前に完全に足止めされ、そこから全く前進できずにいた(XVIII巻)。 その後『星黎殿』の墜落シャナの『神門突入前の宣布助けられたこともあり、橋梁築き自ら部隊率いて『星黎殿』へ突撃、『星黎殿』直衛軍を陽動ゾフィーの対デカラビア戦を援護した。しかし、デカラビア討滅直後ハボリム率い西部方面主力軍が『星黎殿』至近到着しフレイムヘイズ兵団猛攻撃加えるが、ザムエルはその窮地中でもハボリムお抱え大筒“燐子”たちの橋梁への砲撃咄嗟に防御壁築いて防ぎ、さらに新たな前線基地を築くなどの奮戦ぶりを見せる(XIX巻)。だが、“祭礼の蛇”坂井悠二の『大命宣布で再び戦局逆転撤退戦シャナヴィルヘルミナと共に行うも、2度目宣布兵団総崩れになった為、城砦捨ててシャナと共に後退するその後撤退するフレイムヘイズ目印となる石塔立ててセンターヒルと共に兵団の殿となり、押し寄せてくる“徒”を引き付ける役目果たした後に戦死したXX巻)。なお、最後まで戦い続けたのは、意地使命感ではなく「他にすべきことが思いつかなかった」という理由であったアニメでは第3期に登場。“吾の泰盾(ごりんのたいじゅん)”ジルニトラZirnitra] 声 - 山内健嗣 ザムエル・デマンティウスと契約している男性“紅世の王”炎の色薄墨色しわがれた声で話す、無骨な性格をしている“王”。XX巻の終盤ザムエル戦死すると、次なる戦い備え為に“紅世”帰還した。そして新世界渡り来て秩序派の“王”の一人として新世界外界宿暫定首班就任させられサーレ助けながら、新世界創造されるまで“紅世”尻込みしていた“王”たちを教導する機関創設準備進めている模様外伝ホープ』)。 アニメでは第3期に登場東欧に、ジルニトラという同名竜神にして魔法神が存在するヒルデガルドHildegard] 声 - 斉藤佑圭 『昏御し手(こんあのぎょして)』の称号を持つ強力な女性フレイムヘイズ。「昏(くら)き淑女」の異名を持つ。初登場はXVIII巻。 黒い喪服を常に身に付けている貴婦人で、顔は黒いベール覆われている。ブローチ型の神器フリズスキャルヴ”には真っ赤な宝石あしらわれている。 影を自在に操る自在法瞑目夜景』を使う。遠隔から自由に影を操作し攻撃補助を行う。多く味方を鎧わせる形で使っている。攻撃の際は、影を人間大のワタリガラス型に変化させ、それを小さな烏型の弾丸分裂させて飛び散らせ、攻撃する。 上品であしらいの上手い性格全体見て戦況冷静に分析する明晰さや、ヴィルヘルミナ案じる思い遣り見せる。 ヴィルヘルミナ知己1人である討ち手で、他の知己であるピエトロレベッカからは「ヒルダ」という愛称呼ばれている。“煬煽”ハボリムとは因縁浅からぬ関係である模様本編登場以前経歴不明だが、少なくとも16世紀初頭の対[とむらいの鐘]当時は既にフレイムヘイズとして活動していたと思われる現代ではフレイムヘイズ中でも重鎮とされる立場になっている模様(XVII巻)。 本編では、ヴィルヘルミナからのシャナ奪還作戦への参加協力要請に、[仮装舞踏会]への警戒網を統括する立場に任ぜられたため参加できない断り返信をしたが、別紙にて戦況についての詳細な見立て記して可能な限り援護をし、日本に居るレベッカヴィルヘルミナフォローを頼む(XVII巻)。 対[仮装舞踏会]戦では、西部防衛司令官任命され外界宿アンドレイ要塞の塞主として指揮執りハボリム率い[仮装舞踏会]西部方面主力軍を迎え撃つダン自在法プレスキット』の効果をもって最初から長期戦狙って徹底した篭城戦行い、わずか半日という短時間西部方面主力軍が撤退始めたため、危なげなく防衛成功する(XVIII巻)。 アンドレイ要塞攻防戦後は要塞防衛堅守果たしチューリヒ外界宿総本部帰還する“祭礼の蛇”大命宣布不毛な論戦続け上層部会議出席しヴォーダンともども無言のまま辟易していた(XXI巻)。 しかし、シャナ一派からの作戦計画書が届いたことによる真相暴露によって、それがゾフィー行動面・情報面での実働部隊への密かな支援だったと知ると、総司令官職を解任されゾフィー賞賛した(XXII巻)。 シャナたちが新世界旅立った後は、この世残った“徒”たちを始末する為の捜索指揮官になっている外伝フューチャー』)。 アニメでは第3期に登場。“鬼道の魁主(きどうのかいしゅ)”ヴォーダン[Wodan] 声 - 樋口智透 ヒルデガルド契約している男性“紅世の王”炎の色薔薇色厳かな声で話す“王”。語り口はかなり古風アニメでは第3期に登場北欧神話最高神オーディンドイツ語読みヴォーダンの名前が存在するダン・ロジャース[Dan Rogers]具象組み手ぐしょうのくみて)』の称号を持つ男性フレイムヘイズ。XVIII巻に登場見た目は、腕まくりしたワイシャツに、くたびれたズボンをはいた中年男性。神器“B.S.I”は万年筆型。 頼りない言動が目立つが、れっきとした強力な討ち手。 “B.S.I”でサインをした物を強化する形質強化自在法プレスキット』を使う。 アンドレイ要塞攻防戦を「ドレル爺さん復仇戦」と意気込んでいることから、ドレルには世話になった模様外界宿構成員から討ち手となった、齢百に満たない新しフレイムヘイズハボリムアンドレイ要塞攻防戦まで、ダンと『プレスキット』に見覚え無かったことから、20世紀初頭の対[革正団]以降契約したフレイムヘイズ推測していた。 本編では、対[仮装舞踏会]戦の西部防衛幕僚長任命されアンドレイ要塞篭城戦支える要として、司令官であるヒルデガルドと共に立て篭もりハボリム率い[仮装舞踏会]西部方面主力軍を迎え撃つ。『プレスキット』で要塞城壁強化して持ち堪え、わずか半日西部方面主力軍が撤退始めたため、危なげなく防衛成功した(XVIII巻)。 シャナたちが新世界旅立った後は、フランソワたちと共にこの世旧世界)の外界宿残務処理を行っている(外伝フューチャー』)。 アニメでは第3期に、姿のみ登場した。“弄巧の摽(ろうこうのひょう)”フィフィネラ[Fifinella] ダン・ロジャースと契約している女性“紅世の王”炎の色涅色「俺」という一人称使ってキビキビとした男口調で話す“王”。ハボリムとは、ダン以前契約者との間で交戦経験がある。 アニメでは第3期に、意思表出させる神器だけ登場したイギリスアメリカカナダ軍隊に伝わる不可視の女妖精に、フィフィネラという名前がある。 ミカロユス・キュイ[Mikalojus Cui]興趣描き手(きょうしゅのかきて)』の称号を持つフレイムヘイズ。その存在以前から示唆されていたが、XXII巻にて初登場(ただし声のみ)。神器は筆型の“見えざる手”。 病的な顔立ちの男。調子外れ甲高い声特徴で、文章最後の言葉繰り返すように相手問いかける独特な口調持ち主。 その能力は、「石に木を書けば石が燃える」「に剣を書けばで木が切れる」といったように振るう絵筆によって物体色彩特性自在に変化させることである。独自の自在法として、擬似世界として描いた風景中に対象誘導し閉じ込める自在法パラシオス小路』を使う。 その発想奇抜さ好戦的な性格は、リベザルをして万事慎重にならざるを得ない程に危険な模様当人画家としての腕前にかなり自信あるようだが、契約している“王”ヨフィエルには厳しく批評されている。 [仮装舞踏会]との戦争では、その能力によって谷川連峰奥利根山塊風景フレイムヘイズたちを同化させて潜伏し、『星黎殿』への帰途にあったリベザル率い[仮装舞踏会]東部方面主力軍の進行遅らせたシャナ御崎市にやって来る前に出会った数人フレイムヘイズ一人で、シャナからは『乱暴絵描き』と呼称されていた。 御崎市での決戦前後し事前に張り巡らせていた『パラシオス小路』で天山山脈南下していたロフォカレを捕捉しその場所へ向かっていた(XXII巻)。 シャナたちが新世界旅立った後は、何も考えずフラフラ放浪している(外伝フューチャー』)。 第3期アニメでは名前だけ語られた。“異験の技工(いげんのぎこう)”ヨフィエル ミカロユス・キュイと契約している男性“紅世の王”炎の色感情により変化する茶色系。 老人らしき厳しい声をした“王”で、一人称は「我輩」。絵画一家言あり、腕に自信のあるミカロユスの作品に対して批評抗弁からなる口論繰り返している。 旧約聖書登場するイオフィエルの別名である同名智天使の長がいる。

※この「その他のフレイムヘイズ」の解説は、「フレイムヘイズ」の解説の一部です。
「その他のフレイムヘイズ」を含む「フレイムヘイズ」の記事については、「フレイムヘイズ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「その他のフレイムヘイズ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「その他のフレイムヘイズ」の関連用語

その他のフレイムヘイズのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



その他のフレイムヘイズのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのフレイムヘイズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS